今日の産経ニュース(2/23分)(追記・訂正あり)

北朝鮮軍、「先制攻撃」と重大声明 韓国大統領府や米本土を名指し 米韓演習を強くけん制
http://www.sankei.com/world/news/160223/wor1602230070-n1.html
 まあ先制攻撃と言っても「在韓米軍の攻撃の恐れがあれば先制攻撃する用意がある」というのだから「少なくとも産経ら極右連中はこの北朝鮮発言を批判出来ないこと」を指摘しておきます。なぜなら産経ら極右連中は「実際に北朝鮮がミサイル攻撃しなくても日本攻撃の恐れがあれば先制攻撃していい」と放言してるからです。
 まあ、それはともかくこの北朝鮮発言は「攻撃の恐れがあれば」がポイントでしょう。北朝鮮にとって「何が攻撃の恐れなのか」知りませんが、「在韓米軍の強大化」などについて牽制してるわけです。国力上、本気でがんがん先制攻撃にいけるわけがない。こういう北朝鮮の発言がいいとは言いませんが「あくまでも米軍への牽制に過ぎない」という点はおさえておくべきでしょう。
 これを無視するような挑発的行為をしないことをオバマには希望したいですね。


■「日本はアジアのリーダー、絆はさらに深まった」「台湾は中国との対立望んでいない」 戎義俊・台北駐福岡経済文化弁事処長インタビュー
http://www.sankei.com/west/news/160223/wst1602230018-n1.html

(2)蔡英文*1主席は中台両岸関係の平和で安定した現状を維持する現実路線を強調した。
(3)国民党の馬英九*2政権が対中融和を進めて中国人観光客の受け入れに踏み切り、中国人観光客は2008年の9万人から332万人*3に急増した。

 つまりは産経が期待するような反中国路線なんか蔡新政権も取れはしないということです。
 なお「日本はアジアのリーダー」というのは「嘘八百」とは言いませんが当然ながら「かなりのリップサービス」と見るべきでしょう。

*1:陳水扁政権で副首相

*2:法相、台北市長を経て総統

*3:この増加した観光客を犠牲にするような反中国政策は台湾には取れないでしょうし、一方ここまで中台関係が進展すればそれを台無しにする台湾侵攻なんてリスキーな策は「台湾政府が即時独立を宣言でもしない限り」とても中国にはとれないでしょう。