今日の産経ニュース(4/24分)(追記・訂正あり)

■五十嵐仁の転成仁語『北海道5区補欠選挙の結果は何を示しているか』 
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-04-25

 この選挙区では、小選挙区になってから自民党は(ボーガス注:民主党の政権奪還時に)一度しか負けたことがなく、(ボーガス注:病死した)町村さんの議席を引き継ぐべく立候補した娘婿による「弔い選挙」です。当初は、ダブルスコアで自民有利と見られ、楽勝だと言われていました。
 それなのに、野党候補が横一線にまで追い上げ、接戦になりました。池田真紀候補による「巻き返し」の結果です。
 民進党枝野幸男幹事長は「幅広い市民の皆さんに支援をいただき、接戦に持ち込めたことは次に向けて大きな一歩になった」と述べ、共産党小池晃書記局長も「自公を追い詰めた。野党共闘の力が大きく発揮された」と語ったように、このような「巻き返し」が可能になったのは野党共闘の候補として足並みが揃ったからです。当選しなかったのは残念ですが、ここまで善戦・健闘できたのは野党の選挙共闘と市民選挙の力があったからであり、そのことを高く評価したいと思います。
 この結果について、新聞報道では「一定の効果」だと評価されています。しかし、効果は「一定」ではなく、絶大なものであったと言うべきでしょう。
 「夏の参院選に暗雲」とか「野党共闘の出足をくじいた」などと報じた新聞もありました。しかし、元々自民党が持っていた議席で勝って当然の選挙ですから、それを野党が奪取できなかったと言って、(ボーガス注:ダブルスコアの大敗ならまだしも)どうして「暗雲」が漂ったり、出足がくじかれたりするのでしょうか。
 「戦術練り直し」などという見出しもありました。しかし、ここまで追い上げることができた戦術を「練り直す」必要はないでしょう。もっと、効果的に全面的に駆使できるようにするという形での「練り直し」は必要でしょうけど。
 この選挙結果から分かることの第1は、自衛隊関係者のいない都市型選挙区であれば、野党候補者は勝利できるということが示されたことです。他の都市型選挙区でも野党共闘が実現すれば勝利できるということになります。
 北海道5区は札幌市厚別区江別市北広島市石狩市千歳市恵庭市の都市部と二つの町村によって構成されています。このうち、千歳・恵庭の二つの市と町村以外では池田候補の得票が上回りました。しかし、和田候補が千歳市で1万1152票、恵庭市で6385票、合計1万7537票多く得票し、町村でも1767票多かったために、池田候補を振り切ることができました。
 つまり、自衛隊関係者の多い千歳と恵庭の両市での得票がこれほど上回らなければ、池田候補が当選していたことになります。端的に言えば、和田さんは自衛隊と農村の票に助けられて当選したわけです。
 第2は、野党共闘の選挙によって民進党の支持者も共産党の支持者も逃げ出すことはなかったということです。これは出口調査によって、はっきりと示されました。
 共同通信の調査では、自民支持層の87・2%、公明支持層の89.0%が和田候補に、民進支持層の95.5%、共産支持層の97.9%が池田候補に投票したそうです。一番歩留まりが悪かったのが自民支持層で、良かったのは共産支持層でした。
 つまり、自党の候補者から逃げ出した割合が最も多かったのは自民党支持者で、共産党と共闘したら逃げ出すと言われていた民進党の支持者はほとんどそうしませんでした。しかも、無党派層では73.0%が池田候補に投票したように、無党派層に浸透するうえで野党共闘の威力は極めて大きかったということが実証されました。
 第3は、このような野党共闘が新たな段階に達したということです。選挙戦最終盤の23日に、民進党前原誠司元外相や細野豪志環境相らが共産党小池晃*1副委員長や穀田恵二国対委員長、生活の山本太郎代表らと札幌市で街頭演説を行うという「事件」がありました。
 民進党の「保守派」も野党共闘に踏み切った象徴的な姿であり、これは今後の衆院での共闘の可能性をも生み出す大きな出来事でした。しかし、残念ながら野党4党トップそろい踏みの演説は最後まで実現しませんでした。
 このような政治的「事件」がもっと早く起きていれば、トップの揃い踏みのような形でさらに大きな「事件」を起こしていれば、選挙情勢は変わっていたかもしれません。選挙共闘が「一定の効果」にとどまったとすれば、このような限界があったからです。今後、「練り直し」が必要であるとすれば、このような限界を突破し、さらに全面的な共闘へと発展させていくという点でしょう。

 まあ、「失礼ながら」やや「好意的、楽観的見方」とは思いますが「一定の成果が出たのであり必要以上に悲観する必要はない」とは俺も思います。たとえばhttp://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160425/1461540254などという悲観的な見方と五十嵐氏の見方とどちらにより共感するかといったら小生は五十嵐氏ですね。
 「俺の独断と偏見」ですが率直にいってhttp://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160425/1461540254のブログ主id:kojitaken氏は「悲壮ぶってる俺格好いい*2」ということでアドレナリンが出て陶酔しちゃうタイプの人間じゃないですかね。世の中にはそう言う人もいます。
 というか「是非はともかく*3」、市民運動に請われて八王子市長選出馬*4を決意した五十嵐氏と「口舌の徒」id:kojitaken氏の違いと言っても多分いいのでしょうね(まあ俺もリアルの政治運動はしてない、ただの口舌の徒ですが、だからこそ活動家についてはそれなりに尊敬の念を持っています)。
 「口舌の徒」は「何もしないで評論家面して、ただ悲壮ぶっていてもいいかもしれませんが」、政治を変えようと思うならそういう無責任な態度は問題でしょう。


■【衆院ダブル補選】追い風吹かず*5「野合」共闘に限界か… 参院選に向け票差以上に大きいダメージ
http://www.sankei.com/politics/news/160425/plt1604250016-n1.html
 さすが「下野ナウ」です。まあ、民進党内右派(例:松原仁など)はそう言うこと言い出すかも知れませんが、岡田*6執行部は基本的にそう言うことは言わないでしょう。もちろんそれは「そう言う事言うと野党共闘をすすめた執行部の責任問題になるから*7」という小さい話ではなく、「残念ではあるがそれなりの成果がでたから」です。「野党共闘をせず民進党単独候補の方が良かった」なんて言う人はまともな人間ならまずいないでしょう。
 野党共闘が成立しなくてもたぶん共産は自主投票にしたでしょう*8が、その方が良かったと言える根拠はどこにもないでしょう。

 民進党枝野幸男*9幹事長は24日夜、記者団に「幅広い市民の皆さんに支援をいただき、接戦に持ち込めたことは次に向けて大きな一歩になった」と強弁した。共産党小池晃書記局長も「自公を追い詰めた。野党共闘の力が大きく発揮された」と語った。

 別に強弁ではないでしょう。

共産党を「シロアリ」と批判していた民進党前原誠司*10元外相や細野豪志*11環境相保守系議員までもが小池氏や生活の山本太郎代表らと札幌市で街頭演説を実施。

 まあ、これは重要なことですね。前原氏*12(京都補選では野党共闘を事実上拒否)や細野氏といった右派議員ですら「ここで頑張れば勝てるかも知れない」「いや勝てなくても僅差の接戦に持ち込めるのではないか。そうなれば民進党の評価は高まる、俺達も協力するか」「逆に俺達が冷淡な態度を取って北海道補選で勝ったり僅差だったりしたら面目丸つぶれだ」「小池や山本と一緒に応援演説することなど大した問題じゃない」と判断したのでしょう。
 これでは「票差は僅差*13でしたし」前原、細野氏は少なくとも当面は「基本的には野党共闘路線を壊せない」でしょう。そして右派幹部である彼らが動かなければ松原仁など「彼らに比べたら小物の右派議員」は動きようがないでしょう。仮に動いても党内世論が変わるとも思えない。

共闘のほころびは選挙中からあった。共産党が求めた野党4党トップそろい踏みの演説は最後まで実現しなかった。

 まあ個人的にはやって欲しかったとは思いますけどね。ただこの程度の事が「ほころび」なのか。

 野党が共闘の象徴と位置づけた今回の補選の敗因に、基本政策を横に置き、選挙協力を優先させた「野合」批判があったことは間違いない。票数の差以上にダメージは大きい。

 もちろん産経がそう決めつける根拠(例:世論調査)は何一つありません。まともな新聞とは到底言えない、さすが自民応援団「下野ナウ」です。


■【衆院ダブル補選】北海道5区で与党薄氷の勝利 参院選に向け党内引き締め急ぐ
http://www.sankei.com/politics/news/160425/plt1604250014-n1.html
 アンチ自公として大変残念ではありますが、産経ですら

「薄氷の勝利」「党内引き締め」(以上、記事タイトル)
「思わぬ接戦を強いられた」
参院選に合わせて衆院選を行う「衆参同日選」の動きは当面封印。熊本地震の復旧・復興に向けた平成28年度補正予算案の今国会成立を目指すなど着実に実績を積み重ねる考え*14だ(と見られる)」
(以上、記事本文)

としていることが重要でしょう。今回の選挙は自民重鎮・町村氏*15の死去に伴うもので、後継も町村氏女婿といういわゆる「弔い合戦選挙」でした。
 正直「町村氏*16が築いた選挙地盤と弔い合戦ムード」で楽勝というのが当初の自公の考えだったのでしょう。
 この票差では「野党候補が議員出身者など、政治的地盤のある人間だったら(とはいえそうなると共闘が難しくなるのですが)」「新党大地が自公に転ばなければ」と思える票差ですね。
 「勝てれば良かった」のですがこの票差では「野党共闘路線」は基本的に変わることはないんじゃないか。
 なお、五十嵐仁先生ブログ(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/)など愛読してるブログも色々感想を書くでしょうから、随時追記する予定です。


■【衆院ダブル補選】衆院京都3区補選の投票率、戦後最低の30・12%
http://www.sankei.com/politics/news/160424/plt1604240016-n1.html
 選挙結果がやる前から分かってる上に野党共闘は成立せず、「不倫議員の辞職」という「ハプニング選挙」では投票率もそれは下がるでしょう。


■【衆院京都3区補選】共産が泉氏当確を「順当」と評価のコメント
http://www.sankei.com/west/news/160424/wst1604240056-n1.html
 民進元職・泉氏以外は「民進以上に共産が評価してない自民補完勢力・維新候補(当選したらほぼ確実に自民の手駒として動く)」と「当選可能性がほとんどない上、その政治的識見がよく分からない泡沫候補」しかいないんだからまあ、「順当なコメント」でしょう。
 自主投票であり、積極支持したわけではないので「順当な結果(まあ、他が当選するよりは良かったんじゃないの)」としか言わない辺りは共産の「複雑な感情」の表れでしょう。


■宮崎謙介氏辞任の衆院京都3区、北海道5区補欠選投票始まる 深夜までに大勢判明
http://www.sankei.com/politics/news/160424/plt1604240009-n1.html
 「野党共闘が成立してない」「自民不戦敗」「世論調査に寄れば民進元職の勝利がほぼ確実と言う消化試合」という京都補選はどーでもいいので「野党共闘が成立しており、世論調査では勝敗結果がどうなるかは微妙」といわれる北海道補選では何とか野党に勝ってほしいところです。
 まあ「勝てば万々歳、負ければお通夜」つう話でもないですが、やはりここで勝って野党共闘ムードを高めておきたいところです。
 なお、午前11時現在で投票率は14.30%という北海道補選も投票率が高いとは言いがたいでしょうが、京都補選はそれを大幅に下回る6.04%です。自民は不戦敗で「民進勝利がほぼ確実」な消化試合である上に野党共闘も成立しなかったことが投票意欲を大いにそいでるのでしょう。


■【書評】産経新聞論説委員・佐藤貴生が読む『恐怖政治を生き抜く*17:女傑コロンタイと文人ルナチャルスキー』
http://www.sankei.com/life/news/160424/lif1604240024-n1.html
 コロンタイとルナチャルスキーについてウィキペの記述を紹介しておきます。

コロンタイ(1872年3月31日〜1952年3月9日:ウィキペ参照)
・1917年、ロシア革命十月革命)によってレーニンを人民委員会議議長(首相)とするソビエト政権が成立すると、コロンタイは保健人民委員(厚生大臣に相当、世界最初の女性大臣といわれる)に就任する。かくして、コロンタイはソビエトの最も重要な女性政治家となり、1919年世界最初の女性政策担当部局である女性部を創設したことでも知られる。女性部は女性の生活向上に取り組み、結婚、女子教育、労働法などについて新制度をもたらした。こうしたコロンタイによる一連の施策は、後世、社会主義フェミニズムの実験として理解されるようになった。なお、女性部は1930年に廃止されている。
・1918年、ブレスト・リトフスク条約調印をめぐり、対独講和を主張するレーニンに反対し党内左派「労働者反対派」に所属する。しかし、レーニンによって反対派は崩壊させられ、コロンタイは実質的な政治過程から忌避されるようになる。
・1923年駐ノルウェー大使に任命される(世界最初の女性大使)。以後、メキシコ大使、スウェーデン大使や国際連盟代表部部員を歴任した。
・コロンタイが著した小説「紅い恋」は当時の日本で流行した。西條八十作詞の「東京行進曲」4番の「シネマ見ましょか お茶飲みましょか いっそ小田急で逃げましょか」の部分は、西條の原案では「長い髪してマルクスボーイ 今日も抱える『赤い恋』」だったが、当局を刺激することになるので、西條に書き直してもらったという。

ルナチャルスキー(1875年11月11日〜1933年12月26日:ウィキペ参照)
・1917年、ロシア革命十月革命)によってレーニンを人民委員会議議長(首相)とするソビエト政権が成立すると、ルナチャルスキーは初代教育人民委員(文相)となり、1929年まで在職した。
・ルナチャルスキーは、プロレタリア文化教育協会を招集し、これが発端でボグダーノフが新たなプロレタリアの芸術運動を目指し創設したプロレタリア文化協会(プロレトクルト)を援助した。しかし、この運動はレーニンのボグダーノフ嫌いもあって「文化的急進主義」として批判されてしまい挫折を余儀なくされた。また、ルナチャルスキーは大臣在任中、内戦とボリシェヴィキによる独裁を避けるためにメンシェヴィキ及び社会革命党との連立を主張するが、これもレーニンに批判され、レーニンによって党を除名される寸前にまで至った。
・1933年駐スペイン大使となるが、病のためスペイン赴任途中にフランスのマントンで死去した。


■小学校高学年の女児に暴行 強姦容疑で46歳の鹿嶋市議逮捕 茨城県
http://www.sankei.com/affairs/news/160424/afr1604240021-n1.html
 「小学生相手に性犯罪」とは市議がやるような行為では到底なく、事実ならば異常者としか言いようがないですね。強制わいせつでも被害者の精神的傷が大きいでしょうが、本当に強姦だとしたらもう何と言っていいか言葉もないです。月並みですが、何というか少女への精神的ケアをしっかりして欲しいと思います。


■【上海余話】「日本製よりうまい」小米科技(シャオミ)の炊飯器 「爆買い」にブレーキ? 開発者は旧三洋電機部長
http://www.sankei.com/column/news/160419/clm1604190006-n2.html

 同社ホームページによると、開発責任者は日本人だった。旧三洋電機の炊飯器部門で開発部長だったという内藤毅氏で、「より良い炊飯器を作って日本にも売りたい」と強調。中国国内のみならず、日本市場への上陸まで宣言した。
 開発者が誰であれ、中国メーカー製に誇りを持ち始めた中国の消費者には好評だ。一方、日本が培った技術をベースに中国メーカーが製品化した格安の炊飯器に、日本人はどう反応するのだろう。

 「炊飯器の値段が安くて、ご飯が美味しければ万々歳」つう反応がほとんどの日本人でしょう。「パナソニックに吸収され今は存在しない」三洋電機関係者だと複雑な心境かも知れませんが。


■【中国スポーツこぼれ話】国を挙げてサッカー強化に狂奔するが…元イングランド代表GKが欧米選手に緊急警告 「中国に来てはいけない!」
http://www.sankei.com/premium/news/160424/prm1604240006-n1.html

 中国クラブも選手の「爆買い」*18に加え、世界的に名の知れた監督・コーチにも触手を伸ばしている。現在、広州恒大の指揮を執るのは元ブラジル代表監督で、過去にはJリーグ磐田の監督も務めたルイス・フェリペ・スコラーリ*19。上海上港は外国人として初めてイングランド代表監督になったスヴェン=ゴラン・エリクソン*20を招聘(しょうへい)している。
 前日本代表監督*21アルベルト・ザッケローニ氏は、北京国安の監督に就任した。選手としてJリーグを盛り上げ、名古屋(ボーガス注:グランパスエイト)の監督としても好成績を残した“ピクシー”、ドラガン・ストイコヴィッチ*22も、広州富力の招きに応じた。今回、英紙サンに惨状を吐露した元イングランド代表GK、イアン・ウォーカー氏も上海上港のコーチだ。
 「私の家族は上海に住んでいたが、息子は大気汚染によって体調を崩した。検査したところ、血液中から大量の金属が見つかったんだ」
(中略)
 結局、ウォーカー氏は「単身赴任」を選択。8歳の息子の健康状態を考慮し、妻の母国、米国へ移住させることを決断したという。
 ウォーカー氏いわく、中国での生活は至るところに危険が潜んでいる。大気汚染に加え、水や食品にも気をつけなければならないという。さらに劣悪なのが、交通マナーだ。
(中略)
 ウォーカー氏は「本気で中国に来ることを考えるならば、しっかり調べた方がいい」と忠告している。
 「(前略)スターバックスを見つけられない地域もある。大気汚染が深刻で、まともなホテルが1軒しかないような地域がたくさんある。これまで経験してきた場所とはあまりにも違う」
 そしてウォーカー氏は将来を嘱望されている選手たちに、こう呼びかけている。
「もし、世界のトップレベルでプレーしたいのならば、今は中国に来ない方がいい。それは確かだ」

 中国嫌いの産経からすれば大喜びのウォーカー発言なんでしょうが、小生からすればあまり意外性はないですね。
「世界のトップレベルでプレーしたいのならば、今は中国に来ない方がいい。」
 そりゃそうでしょう。英国プレミアリーグやイタリア・セリエAなどといったいわゆるサッカー大国のプロリーグの方がトップレベルなんてのは当たり前です。今さら言うまでもない。
 それでも中国へ行く選手は
1)将来的にはイタリアリーグなどさらに上のレベルが希望だがまずどこかで経験を積みたい、それが中国でも全く構わない
2)イタリアなどトップリーグでは自分は通用しない(今後も目指す気はない)と思って中国に行く
 コメ欄で指摘のあった「全盛期を過ぎた大物たち」はその一例でしょう。
3)とにかく金になるところに行く
のどれかでしょう。「世界のトップレベルを目指して中国に行く選手」は普通いない。
 「中国はヨーロッパと生活環境が違うからカネのことだけ考えて安易に来ることはお勧めしない」つうのもそりゃそうでしょう。大体そんな事を言うウォーカー氏自身が「家族を残して単身赴任」「いつまで中国でコーチをやるか分からない」とはいえ今は「カネのためか、中国サッカーに貢献したいという使命感か」何かはともかく中国でコーチをしてるわけです(苦笑)。


■【北朝鮮情勢】米韓の演習中止すれば核実験やめる…北朝鮮外相がインタビューで明言「米の敵視政策の撤回を」
http://www.sankei.com/world/news/160424/wor1604240018-n1.html
 まあ今さら北朝鮮が言わなくても「そういうことでやってるんだろう」と分かってることではありますが。で俺なんかは「なら軍事演習を辞めればいい」とか「辞めないまでも『辞めることも検討する』とか『辞めない代わりに別の話で折り合いをつけよう』とか言って米韓は交渉しろよ」とか思いますね。お互い、「演習を辞めろ」「そっちこそ核実験を辞めろ」と対立しててもしょうがない。そしてこの場合は「立場がずっと有利な経済大国米国」が譲歩して当然でしょう。つうかイランやキューバ相手には米国はそうしたわけですが。

 北朝鮮の李外相は(中略)「北朝鮮のような小国は、米国や世界に対して脅威とはなり得ない」とも語った。

 まあ、北朝鮮から開戦するなんてできる話じゃないですからね。


■「トイレ法」米で激論…オバマ氏は「LGBT差別」と批判 大統領選候補も二分「好きな所を」「常識で」
http://www.sankei.com/world/news/160424/wor1604240009-n1.html

 先行する不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)は五輪の男子陸上十種競技で金メダルを獲得し、性同一性障害を告白したケイトリン・ジェナーさん*23が自社ビルに来れば好きなトイレを選ばせると発言。「適切だと思うトイレを使えばいい」と述べた。

 イスラムや女性、ヒスパニックに対する差別者として非難されるトランプなので意外です。まあ、それだけ「LGBTが市民権を得つつある」とか「金メダリストを敵に回すのは得策ではない」とかいうことでしょうが。トランプも彼なりに常識がありそれなりの計算をしてるわけです。

 これに対し、トランプ氏を追うテッド・クルーズ上院議員(45)は「トイレの中で大人の男性と小さな女の子*24を2人きりにすべきではない。これは常識の問題だ」と批判した。

 まあ確かに「ただの痴漢」が「LGBTだから」と馬鹿な事を抜かして女子トイレに行ったあげく女性相手(特に少女相手)に問題行為をしようとしても*25困りますが「クルーズら極右の主張はLGBT差別を正当化するための、ただの言い訳」でしょうし、「困ってるLGBTがいるのも事実」でしょうし、何ともかんとも悩ましいところです。いずれにせよトランプとクルーズでは「LGBT票が欲しい(トランプ)」「反LGBT票が欲しい(クルーズ)」と政治判断が分かれたようです。
 なお日本で似たような話が出たら*26,クルーズとまるきり同じ事を産経や日本会議が言うであろう事は間違いないでしょう。

*1:原文のまま、書記局長が正しい(つうか前の方ではきちんと書記局長と書いているのですが、うっかり書き間違ったのでしょう)。ただ最近局長に就任したばかりであり就任前は副委員長です。

*2:もちろんこうした悲観論が「幸いにして」外れればこういう人は「俺が悲観論を唱えて危機感を煽ったからだ」などとでもなるのでしょうからまあ、無敵君ですね。ある意味楽な生き方ではあるでしょう。

*3:別に五十嵐氏が出馬すべきでなかったと言う事ではなく「誰がどんな形で出馬すべきか」にはほとんどの場合、絶対の答えはないという話です。五十嵐氏とて「自分の出馬がベストだった」といいきれる自信はないでしょう。

*4:これについてはたとえば『八王子を駆けまわった疾風怒濤の日々:市長選挙を闘って』(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2016-04-08)参照

*5:正確には「勝てるほどの追い風は吹かなかったが、接戦に持ち込める程度の追い風は吹いた」でしょう。

*6:鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て民進党代表

*7:まあ確かになりかねませんけど。

*8:ただしそうする義務はどこにもありません。

*9:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相などを経て民進党幹事長

*10:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*11:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)など歴任

*12:本来京都補選に張り付いていなければ行けないはずの前原氏が北海道に来ることで「京都補選の余裕ぶり」が伺えます。

*13:「数百票差」などという差ではないものの、自民重鎮議員の弔い合戦(候補は女婿)と言う事で、当初予想された選挙結果と比べたら充分僅差だろうと思います。

*14:個人的には安倍は「変に頑固な男」「見栄っ張り」なので「何が何でもダブル選挙にするんじゃないか」と思いますし野党側もダブル選挙には充分備えているでしょう。ただダブル選挙でいいのかと言う与党内の声それ自体は強まるでしょうね。

*15:元清和会会長。橋本内閣文相、森内閣文科相、小泉、第一次安倍内閣外相、福田内閣官房長官衆院議長など歴任。

*16:なお、町村氏自身も町村金五代議士の息子という二世議員です。町村金五の経歴については以下の通りです(ウィキペ参照)。「元内務官僚。戦前、富山県知事、新潟県知事(当時の知事は官選です)、警視総監など歴任。戦後、政界入り。田中内閣で自治相・北海道開発庁長官」

*17:タイトルが「また反共かよ」「何だかなあ」タイトルではあります。別にコロンタイもルナチャルスキーも「生き抜くことだけ目的にしてるわけではない」でしょうからね。

*18:2016年にはブラジル代表のラミレス(江蘇蘇寧)やコロンビア代表のフレディ・グアリン上海申花)、コートジボワール代表のジェルヴィーニョ(河北華夏幸福)、アルゼンチン代表のエセキエル・ラベッシ(河北華夏幸福)といった各国代表選手が中国に移籍して「爆買い」が話題になった(ウィキペ「中国サッカー・スーパーリーグ」参照)。

*19:ジュビロ磐田監督(1997年)、W杯ブラジル代表監督(2001〜2002年、2012〜2014年)、ポルトガル代表監督(2003〜2008年)などを歴任。2002年W杯ではブラジルを優勝に導いた(ウィキペディア参照)。

*20:W杯イングランド代表監督(2001〜2006年)、メキシコ代表監督(2008〜2009年)、コートジボワール代表監督(2010年)などを歴任(ウィキペディア参照)。

*21:2010年〜2014年まで務めた。

*22:1994年から2001年まで名古屋グランパスエイトに選手として所属。現役引退後は2008年から2013年まで名古屋グランパスエイトの監督を務めた(ウィキペディア参照)。

*23:1976年モントリオール五輪で金メダル。2015年に性同一性障害であることを告白。ブルースという名前をケイトリンに改名した(ウィキペディア『ケイトリン・ジェンナー』参照)。

*24:救う会による横田めぐみ拉致大宣伝」もそうですが「自己正当化」に「いたいけな少女」を持ち出すのは米国も変わらないようです。

*25:バカはそう言うことを平気でしようとするから困ります。

*26:米国と違ってLGBTが市民権を得ているとは言い難い日本では当面出そうにありませんが