今日の産経ニュース(12/22分)ほか(追記・修正あり)

■ちきゅう座『選挙共闘の候補者には、しかるべき人物を。』澤藤統一郎
http://chikyuza.net/archives/79473
 立憲民主党が擁立した松尾明弘なる候補を「今ひとつよくわからない」と思いながら、野党共闘を壊したくないという思いから澤藤氏や共産党などが支援したが「九条改憲賛成」と公言していることが後日、発覚というのでは、澤藤氏や共産党などが「だったら希望の党からでろよ」「希望と立民は違うという枝野*1らの立民執行部の主張は口から出任せか?」などと憤激するのは当然でしょう。この松尾候補が落選したことは「不幸中の幸い」というべきでしょう。
 「一体何で立憲民主党はそんな候補を擁立したのか、まともに釈明すべきだ。何が『希望と立民は違う』のか?」
 「私の不明を恥じるとともに、この候補および立憲民主党を厳しく批判していく」
 「共産党社民党などもこの件についてははっきり立憲民主党を批判すべきだ」という澤藤氏の思いは全く当然です。
 俺は前回の衆院選挙では「小選挙区:希望(共産が立候補していたが残念ながら当然可能性が低く自民だけは避けたかったので。ただし比例復活でも希望の当選はありませんでした。なお立憲民主党は候補を立てず不戦敗)」「比例:共産」としましたが改めて「立憲民主党に投票しなくて良かった」と思いました。
 今後も「立憲民主党には『積極的には』投票しないであろうこと」をここに記述しておきます。


【ここから産経です】
減税日本は最小会派に
http://www.sankei.com/west/news/171223/wst1712230005-n1.html

 名古屋市河村たかし市長が代表を務める地域政党減税日本」が、市議会で主要5会派中の最小会派に転落した。かつては地域政党ブームの牽引(けんいん)役を担い、市議会でも自民系会派などを抑え第一党に躍り出たが、近年は凋落(ちょうらく)に歯止めがかからない。
(中略)
 河村氏の求心力低下を改めて示したのが、10月22日の衆院選に続いて11月19日に行われた名古屋市議東区補選(改選数1)だった。減税の有力市議だった佐藤夕子氏が衆院選出馬(落選)で辞職したのに伴う選挙。しかも同区は河村氏にとって衆院議員時代からの集票の中心地で、いわばおひざ元だった。しかし結局、後継候補を立てられず、立憲民主党の公認候補が無所属候補*2を破って当選した。
(中略)
 つまずきは衆院選から始まっていた。河村氏は、昨年7月の東京都知事選で応援した小池百合子*3都知事との連携を模索。衆院選も小池氏の「希望の党」と協力して臨み、佐藤氏ら減税の市議2人が辞職して名古屋市内の選挙区から希望公認で出馬した。
 減税関係者によると、河村氏は小池ブームに加え自身の個人票もあり、佐藤氏を衆院選で当選させ、市議補選も後継の減税の候補で勝利するシナリオだったという。ところが衆院選で希望は失速。市議辞職した2人はともに落選した。
 もくろみが狂った河村氏は市議補選で、辞めた佐藤氏に再び出馬を打診。しかし、さすがにこれは固持され、結局、候補者が見つからず擁立を断念。佐藤氏は(ボーガス注:河村氏が所属した民主党の)衆院議員や県議経験もあり、「減税」の副代表なども歴任し「河村シスターズ」と呼ばれた河村氏側近だったが、その抜けた穴は埋まらなかった。
 市議会で減税は2人が辞めたことで、12議席で横並びだった公明や共産会派より少ない10議席となって主要会派のうち最小会派となった。
(中略)
 河村氏と減税日本はかつては打たれ強かった。市議会に市民税の10%恒久減税や市議報酬の半減などを否決されると、河村氏は市議会解散請求で逆襲。この結果、23年2月の出直し市議選で最大会派となる28議席を獲得し、底力を見せつけた。
 しかし、以降は減税の市議に不祥事が相次ぎ、27年の統一地方選で12議席にまで減少。今回の衆院選、市議補選でさらに凋落ぶりを印象づけた。

 河村・名古屋市長の国政進出計画がとっくに失敗してることはしっていましたがそのあおりを受けて市政においても陰りが見えてきているようです。


希望の党玉木雄一郎*4代表「申入ればあれば真剣に検討」 3党統一会派結成に前向き
http://www.sankei.com/politics/news/171222/plt1712220028-n1.html
 そもそも立憲民主党にとって落ち目の希望に統一会派を申し入れる理由はどこにもないでしょう。
 民進党にしても希望に統一会派を呼びかける動機があるかどうか。


■【平成30年度予算案】防衛費は5兆1911億円 ミサイル防衛など過去最高ぼぐ
http://www.sankei.com/economy/news/171222/ecn1712220039-n1.html
 もちろん軍事費を増やせばその分、福祉や教育の予算が縮減されるわけです。怒りと悲しみを禁じ得ませんね。そもそも日本のどこに軍事的脅威があるのか。北朝鮮や中国、ロシアが日本攻撃する恐れがあるなどと言うのは与太にもほどがあります。


キューバカストロ*5議長の退任、4月まで延期
http://www.sankei.com/world/news/171222/wor1712220019-n1.html

 カストロ氏の後任には現在、政権ナンバー2の国家評議会第1副議長の座にあるディアスカネル氏*6(57)が昇格することが有力視されている。

 「ずいぶん若返るな」という印象ですね。


■【米エルサレム首都認定】日本、国連総会で無効決議案に賛成へ
http://www.sankei.com/politics/news/171222/plt1712220003-n1.html
 米国と一緒に反対はしないまでも、米国に遠慮して棄権するのかと思っていたので意外です。
 さすがに欧州の国々も米国批判するので「賛成票にせざるを得なかった」ということでしょう。


■【単刀直言】自民・岸田文雄政調会長「野党のリベラルとは、中身も実態も全然違います」
http://www.sankei.com/politics/news/171222/plt1712220008-n1.html
 「河野洋平氏みたいな安倍批判は全くしないで、安倍内閣外相、自民党政調会長として安倍に重用されてる時点であんたリベラルじゃないだろ」「安心しろよ、誰もあんたがリベラルだなんて思ってないから」で終わる話です。
 よほど枝野*7立民党代表が「私は大平氏*8のような保守リベラルだ(極右安倍政権を倒すため、左派との共闘は否定しないが左派ではない)。一方、昔はともかく今の自民は極右だ」と言う趣旨の発言をし、保守派から一定の評価をされてることが「大平派の流れをくむ派閥・宏池会の総帥」としてショックのようですが、まあ枝野氏のいってることは別に間違ってないでしょうからねえ。彼は別に左派ではないでしょう。一方今の宏池会は安倍の右翼政策を親分・岸田氏自ら容認してるわけですからね。


■【阿比留瑠比の極限御免】訪中団、邦人解放要求せねば「子供の使い」と変わらぬ…日韓議連を反面教師に
http://www.sankei.com/politics/news/171222/plt1712220006-n1.html
 おいおいですね。「与党訪中団」云々以前に「安倍政権は邦人解放をきちんと要求してるのか」て話です。本当は阿比留も安倍批判したいのでしょうがそれが「安倍信者としてできない」のでしょう(苦笑)。

 親中派で知られた河野洋平自民党総裁加藤紘一自民党幹事長は、互いに競い合うように訪中を重ねていたが、中国側の評価はどうだったか。外務省中国課長経験者は振り返る。
「訪中しては日本の時の首相の悪口などを言いふらす2人を、中国側は表向きは歓待しつつ、実は軽蔑していた」
 外国に行って自国や自国の指導者をおとしめるような人物は、都合よく利用はされても決して尊敬はされない。

 まあその中国課長経験者の名前が出せない時点で説得力はないですね。
 「時の首相の悪口など」というのも曖昧すぎて意味不明です。「時の首相」とは一体誰なのか。「悪口」とは一体何なのか。
 そもそも「靖国参拝を実行した中曽根*9、小泉*10、安倍*11」のような「中国と関係を悪くするような愚行をした総理」でもなければ、中国側に対して「批判(産経の表現では悪口)」する理由もないでしょう。もちろん日中関係と関係ない首相批判なんか中国相手にする理由もないでしょう。
 そして「中曽根、小泉、安倍の靖国参拝への批判」なら何も訪中しなくても国内で彼らは批判をしていたと思いますが。
 「国内では批判しないのに国外で悪口雑言」と印象操作したいのでしょうがそんな事実はおそらくない。「国内で既に批判してる」のなら国外で批判しても何らおかしくない。
 まあ「国内では穏当な批判なのに国外では常識を逸脱した無茶苦茶な悪口」なら話も別ですがそんなこともないでしょう。
 大体、彼らも「宮澤*12内閣官房長官、小渕*13、森*14内閣外相(河野氏)」「宮澤内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本*15総裁時代)」といった「政権与党幹部」なんですから、「彼らの言うことを聞かず、彼らと真逆の極右方向に突入する安倍(当然彼らを重用もしない)」のようなケースでもなければ、国内であれ国外であれ無責任に首相批判もしないでしょう。

「日本外交は日中友好至上主義といってもいい。そして友好に反することは何かというと、それは専ら中国が決めてきた」
 安倍晋三首相は、首相再登板前にこう語っていた。

 首相再登板前ならこういう暴言を吐ける安倍も、再登板するとこういうことは言わなくなるわけです。
 まあそれはともかく。「至上主義」つうほど日本が中国にへいこらしてきた事実はないでしょう。

 

*1:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*2:おそらくは無所属と言っても自公系で、一方、立民を社民、共産が支援したという「変形・野党共闘」でしょう。

*3:小泉内閣環境相、第1次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*4:民主党政調副会長、民進党幹事長代理などを経て希望の党代表

*5:キューバ共産党中央委員会第一書記、国家評議会議長(大統領)、閣僚評議会議長(首相)を務めたフィデル・カストロの弟。国防相キューバ共産党中央委員会第二書記、国家評議会第一副議長(第一副大統領)、閣僚評議会第一副議長(第一副首相)などを経て、キューバ共産党中央委員会第一書記、国家評議会議長(大統領)、閣僚評議会議長(首相)

*6:ビジャ・クララ州党委員会第一書記、オルギン州党委員会第一書記、高等教育大臣などを経て国家評議会第一副議長(第一副大統領)、閣僚評議会第一副議長(第一副首相)

*7:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*8:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*9:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*10:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*11:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*12:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相

*13:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*14:中曽根内閣文相、宮澤内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*15:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相