今日の産経ニュース(4/25分)(追記・訂正あり)

■【熊本地震】避難所に女性目線 着替え・授乳…悩みに対応
http://www.sankei.com/affairs/news/160425/afr1604250052-n1.html
 どう見ても安倍の「輝く女性」何とかに対応した記事です。「お前ら東日本大震災とか阪神大震災とかでそう言う事言ってたのか?」と思います(多分言ってない)。
 が「しない善より、する偽善」「小泉は嫌いだが、小泉訪朝は評価する」が俺のモットーなので「女性目線の避難所」とやらがいい結果を生むのであれば異論はありません。


浅田真央さん*1の幼少期にバレエ指導 越智実氏*2が死去
http://www.sankei.com/west/news/160425/wst1604250032-n1.html
 俺のような「浅田が別に好きでもない人間(嫌いでもないですが)」にとっては「はあ?、浅田はスケーターであって、バレリーナじゃないジャン?」「つうか、越智さんに『これ以外に』バレーダンサーとしての業績ってないの?」ですね。浅田大好き日本人にとっては不思議じゃないんでしょうが「幼少期の浅田にバレエを教えたこと」は日本では「訃報の記事タイトルになる偉大なこと」のようです。


■初版6500部→50万部突破 宮下奈都さん*3羊と鋼の森*4
http://www.sankei.com/life/news/160425/lif1604250018-n1.html
 日本人てのは本当にくだらないなと思いますね。こういう連中は本当の小説好きとはとても言えないでしょうし、作者も複雑な思いでしょう。一時的に金は儲かるものの、「流行だから、話題だから買う」なんて連中が次回作も読んでくれるかは怪しいからです。
 どうも本屋大賞は「受賞作以外売れない」という笑えない事態を招いてるようで、果たして意義のある賞なのか疑問に思いますね。それは果たして業界にとっていいことなのか。まあ、部外者なんでどーでもいいんですが。大体小生は「小説はミステリと時代小説くらいしか読まない人間」「むしろ歴史など人文科学系統とかが好きな人間(もちろん啓蒙書専門ですが)」なので本屋大賞に縁はないですし。
 文学賞ではなく「本屋大賞」を名乗ってる癖に「小説しか選んでないらしい」という点で俺なんかは「本屋は小説しか売ってないのかよ?」「小説がそんなに偉いのかよ!」つう反感がありますね。


■【北朝鮮SLBM発射】中谷防衛相「重大かつ差し迫った脅威」
http://www.sankei.com/politics/news/160425/plt1604250045-n1.html
 何が脅威なんだと聞きたくなりますね。本当に脅威なら今日のテレビは北朝鮮問題一色でしょう。
 実際には今日も普通に娯楽番組が放送されてるわけです。ニュース報道においても今一番報じられてるのは熊本震災でしょう。「九条改憲に利用したい」という火事場泥棒根性でしかないわけです。


■【熊本地震】自粛不要論ホリエモン炎上…松本人志「首相出演中止は当然。ダウンタウンの笑いも不謹慎」、武田鉄矢「人間には気持ちがあるんだよ」
http://www.sankei.com/west/news/160425/wst1604250077-n1.html
 小生の価値観では「権力批判しろ」とは言わないまでも、お笑い芸人が権力に媚びる事ほど滑稽でみっともないことはない*5と思いますが、まあ、「安倍を出演させる予定だった」という松本に限らず吉本芸人にはそう言う価値観はないのでしょう。大阪では橋下に媚びてるそうですしね。


■【産経・FNN世論調査内閣支持率49.4%↑ 民進党支持率は急落7.3%↓ 「現行憲法で平和と安全守れない*6」52.1%
http://www.sankei.com/premium/news/160425/prm1604250019-n1.html
 正直、小生のような人間には理解に苦しむ調査結果ですが日本が安倍の悪影響で「中韓を敵視することを何とも思わない極右国家化」しているということなんでしょうか。正直、「アベノミクスなどと言うデタラメ政策*7」の安倍なんぞに政権を任せていたら経済限定でも恐ろしいことになる、というか既になってると思うんですが。


■【松本学の野党ウオッチ】「出戻り」比例復活議員がドヤ顔で語る「政権交代論」のお笑い草
http://www.sankei.com/premium/news/160425/prm1604250003-n1.html
 下野ナウらしい記事です。そもそも「出戻りでも比例復活でもない岡田*8代表や枝野*9幹事長の発言」でも「お笑い草扱い」する癖によくもまあこんな事が言えたもんです。

 平成21年の衆院選民主党から初当選した今井氏*10は、過去3回の衆院選は全て選挙区で敗れ、比例復活に甘んじている。当選回数や実績から考えても、政権獲得に不可欠な「選挙の強さ」という点でみても、野党第一党の要職にふさわしい議員とは言いがたい。
 幹事長代理の部下と位置付けられる副幹事長が、いずれも選挙区を勝ち上がった閣僚経験者の古川元久*11元国家戦略担当相(当選7回)、馬淵澄夫*12国土交通相(当選5回)らであることからも、今井氏がいかに実績と釣り合わないポストに就いているかが分かる。

 今井氏の幹事長代理就任が適材適所かはともかく*13「選挙の強さ」「当選回数」と「政治家としての識見、能力」は別にイコールではありません。つうか安倍が似たこと(つうか稲田の行革相、政調会長への重用は似たことでしょう)やれば「当選回数や選挙の強さと政治家の識見は関係ない」といってるでしょうに産経もよく言います。
 「うろ覚えですが」たとえば俺が以前読んだ某雑誌*14記事(比例復活は決して恥ずべき事じゃないという主旨の記事です)に寄れば「あのドイツ外相・ゲンシャー」は「選挙に非常に弱く」毎回と言っていいほど比例復活当選だったそうです。
 ウィキペ「重複立候補制度」にも

 長年にわたりドイツ首相を務めたコール*15や、コール内閣の外相だったゲンシャー*16は全国的な人気はあったものの選挙地盤が弱く、殆どの選挙で小選挙区では敗北を喫したが、重複立候補の恩恵を受けて当選し続けた。

と似たようなことが書いてあります。だからといって誰も「ドイツ統一を実現しようが、長期政権を実現しようが、コールやゲンシャーは比例復活制度がないと当選できない、選挙に弱い政治家だからダメ政治家だ」とは言わないし、言えないでしょう。ほとんどの人間はコールやゲンシャーを評価するわけです。
 もちろん「日本の比例復活組」に「コールやゲンシャーに匹敵する政治家がいるかどうかはわかりません*17が」、選挙に弱いか強いかが政治家としての価値とは別問題であることは明白でしょう。

 訴えている内容自体に全く異論はない。ただ、3回連続比例復活の議員の言葉とあっては、悲しいかな説得力は皆無である。

 意味がわからないですね。繰り返しますが「選挙の強さ」と「政治家としての能力」はイコールではありませんので。つうか「衆院沖縄選挙区で自民が全敗しても」比例で復活当選した事を理由に居直る新聞がよく言います。


■【野口裕之の軍事情勢】自衛隊⇔米軍⇔韓国軍 米軍を介して「情報伝言ゲーム」を強いられる自衛隊 韓国政治・メディアは妨害を止めよ!
http://www.sankei.com/premium/news/160425/prm1604250002-n1.html
 もちろん「情報伝言ゲーム」になるのは「首相が安倍で日韓関係が悪いから」ですが産経ですので「安倍さんを敵視する韓国が悪い」で終了のわけです。
 つうか産経だったら「伝言ゲームでも日本は困らないからいい」とか言い出すかと思ったらそうでもないようです。

 韓国のメディアは、舌の根の乾かぬ内の3月末、日本の安全保障関連法施行に反発して、いつもながらの的外れな論評を展開した。
《日本に重大な影響を与える事態が発生したと判断した場合、全世界いたる所で米軍など外国軍と一緒に戦争・紛争に介入できるようになった》
《日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から脅かされる明白な危険があるケースだと、制限付きではあるものの、解釈の主体が日本政府という点で恣意的な解釈が介入する余地が多分にある》

 的外れではなく事実だと思いますが。

*1:バンクーバー五輪銀メダリスト

*2:一瞬、「こし・ともみ」かと思いましたが「おち・みのる」だそうです。

*3:著書『スコーレNo.4』(2009年、光文社文庫)、『よろこびの歌』(2012年、実業之日本社文庫)、『遠くの声に耳を澄ませて』(2012年、新潮文庫)、『田舎の紳士服店のモデルの妻』(2013年、文春文庫)、『太陽のパスタ、豆のスープ』(2013年、集英社文庫)、『誰かが足りない』(2014年、双葉文庫)、『窓の向こうのガーシュウィン』(2015年、集英社文庫)、『終わらない歌』(2015年、実業之日本社文庫)、『はじめからその話をすればよかった』(2016年、実業之日本社文庫)など

*4:2015年、文藝春秋

*5:特に松本のように「毒舌キャラ」の人間がそれをやれば「単に弱い物いじめで笑い取ってるだけ」つうのがモロバレになりますしね。

*6:論理的にものを考えてるとはとても思えない調査結果です。何がどう守れないのか。ISだの北朝鮮だの中国だの熊本震災だの言うのは笑い草でしかありません。

*7:安倍の自画自賛と違い景気は良くなってはいませんからデタラメと言って問題ないでしょう。

*8:鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)など歴任

*9:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相など歴任

*10:維新の党政調会長代理、幹事長を経て民進党幹事長代理

*11:菅内閣官房副長官、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*12:菅内閣国交相

*13:そもそも今井氏に限らず、小生は橋下の子分(維新の党所属議員)だった人間を評価しませんが。

*14:どこの雑誌かは忘れました。まあ、前衛とか週金とか岩波世界とかリベラルないし、左派系統の雑誌だったとは思いますが。

*15:1982〜1998年まで首相

*16:1974〜1992年まで外相。

*17:つうか日本でコールやゲンシャーに匹敵する政治家と言ったら誰になるんでしょうか。日中国交正常化田中首相・大平外相か?