今日の産経ニュース(10/2分)ほか(追記・修正あり)

毎日新聞ノーベル賞:「患者の役に立ち幸せ」共同受賞のアリソン氏』
https://mainichi.jp/articles/20181002/k00/00e/040/220000c
日経新聞ノーベル賞アリソン氏「患者の役に立ち幸せ」』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3600357002102018EAF000/
沖縄タイムス『アリソン氏にノーベル賞
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/323780
沖縄タイムス『「患者の役に立ち幸せ」 共同受賞のアリソン氏会見』
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/323860
朝鮮日報ノーベル医学生理学賞に米国のアリソン氏と日本の本庶佑氏』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/10/02/2018100200647.html
 そりゃ日本人ならばどうしても「日本人(自国民)に注目する」でしょう。「自国民への注目」は日本に限らずどこの国でも大なり小なりそうでしょう。米国の方だって「アリソン氏に注目」でしょうが、日本のテレビ局の本庶氏万歳には「何だかなあ」感を禁じ得ません。
 ということでアリソン氏の名前がタイトルに出てくる記事をいくつか紹介しておきます。


【ここから産経です】
岩屋毅防衛相、防衛費のGDP比2%「リアリティーない」 自民党提言を否定
https://www.sankei.com/politics/news/181002/plt1810020085-n1.html
 「2%ありきではない」としているだけで「2%を目指さない」とは言っていませんので、警戒は必要ですが、就任直後にウヨ発言したらまずいと思う程度の良識はあるようですね。


■大阪とサンフランシスコの姉妹都市解消、危機感と不信感で苦渋の決断
https://www.sankei.com/west/news/181002/wst1810020056-n1.html
 「慰安婦デマ」を居直ったあげく、これです。いつもながら維新には呆れて二の句が継げませんね。


■【産経抄】10月2日
https://www.sankei.com/column/news/181002/clm1810020003-n1.html

 今年8月18日付の日本経済新聞の1面トップ記事は衝撃的な内容だった。中国が近隣国に政治介入するためサイバー攻撃技術の開発に乗り出したというのだ。手本にするのは、2016年の米大統領選に関与したとされるロシアである。

 まあ中国が正式にそんなことを発表するわけもないから日経の独自記事でしょう。つまりは真偽不明でしょう。

 中国といえば、米国のトランプ大統領が先月26日の国連安全保障理事会で、11月6日の中間選挙への介入を図っていると批判したばかりである。貿易問題で中国と対立する、トランプ氏と共和党に勝たせたくないからだと、説明していた。

 中国が否定してるのはもちろん、野党・民主党や米国マスコミからも「何の証拠も提示されてない」「予想される中間選挙共和党苦戦をなんとか挽回するとともに、挽回が無理な場合も中国に責任転嫁する気ではないのか」「ロシアゲート批判に、『中国の方がむしろ選挙介入してる』としてごまかす気ではないのか」として、「中国介入説の真偽が疑われてる」のにそんなことには触れないいつもの産経です。

7月のカンボジアでの総選挙で、すでに「予行演習」を終えた。今年11月に地方選を控えた台湾が、最初の標的になりそうだ。

 ばかばかしい。与党が最大野党を「違法行為を口実」に強制解散し、後はミニ野党ばかり、与党の圧勝確実なんてカンボジアの選挙で何の「サイバー技術利用による選挙介入」の予行演習か。
 そんな状況下では「サイバー技術で選挙介入したところで」与党圧勝、野党敗北の結果はどうにも動かしようがない。中国が与党勝利を望むなら何もしなくていいし、野党勝利を望むなら「最大野党解散などおかしい、解散処分を撤回しろと抗議するのが先決」でしょう。
 台湾だってそんな選挙介入はないでしょうね。そもそも選挙介入で選挙結果が自由自在なら誰も苦労しない。米国にしたってロシアの介入に関係なくトランプは勝っていたでしょう。
 なお、台湾地方選挙について言えば「どこが伸びるか」はともかく、民進党が大幅に議席を減らすだろうと予想されています(とはいえ最大野党・国民党の支持率が大幅に伸びてるわけでもないので国民党が伸びるかどうかは不明です)。理由は簡単で台湾の景気がよくないからです。
 また「即時独立派」ほど過激なことは言えないが、馬前政権と違って中国を挑発するような態度をとって、対中関係を悪くするという「中途半端な態度」が「即時独立派からも、現状維持派からも、統一支持派からも支持されてない」つう面もあるようです。

・今のところ日本の選挙では、中国によるあからさまな介入は確認されていない。とはいえ今回の沖縄県知事選には、最大限の関心を寄せていたはずだ。結果は、共産党社民党や労組など*1でつくる「オール沖縄」が推す玉城デニー衆院議員(58)の初当選だった。
自民党平沢勝栄*2衆院議員は、日米安全保障条約第5条に基づく米国の対日防衛義務から尖閣諸島が外れる可能性まで、夕刊フジで指摘していた。尖閣奪取と日米離反、果ては沖縄独立まで視野に入れる*3中国にとって、今回の選挙結果はこの上ない朗報だったろう。

 ばかばかしい。そうやって基地反対派に「日米安保破壊」「中国を利してる」だの言ってまともに向き合ってこなかったことが今回の選挙結果です。基地反対派は必ずしも「日米安保廃止」ではないし、ましてや「中国シンパ」では必ずしもない。
 なお、「尖閣防衛」について言えば「事実上、はずれてる」と見るべきでしょう。尖閣領有権主張は中国だけでなく台湾もしてるし、そんな問題で米国が日本に肩入れしても中国や台湾の反発を買うだけで何のメリットもないからです。
 ただし「中国や台湾がマジで尖閣侵攻しても困る」のでそうならないように牽制するつうのが米国の戦略でしょう。


■翁長氏の県民葬、首相欠席へ 菅長官が代理出席
https://www.sankei.com/politics/news/181002/plt1810020006-n1.html
 出席して「追悼する気持ちのない奴の形だけの出席などいらん、帰れ!」などとヤジを飛ばされるのを恐れたか、はたまたそこまで翁長氏を嫌ってるのか。あるいは翁長氏への激しい憎悪から、口が滑って、「追悼に来たはずなのに」彼に対する酷い暴言を自ら吐くことを恐れたか。いずれにせよおよそ首相の器じゃないことが改めて明らかになりました。


■防衛相に岩屋毅氏 厚労相根本匠*4文科相柴山昌彦氏 片山さつき*5も初入閣へ 内閣改造
https://www.sankei.com/politics/news/181002/plt1810020004-n1.html
 菅官房長官、麻生*6副総理・財務相、河野*7外相、茂木*8経済再生担当相、世耕*9経産相など留任組もいますが、ずいぶん変えるなと言うのが感想ですね。
 特に名前が挙がってる連中が

岩屋毅(防衛相、麻生派):第1次安倍内閣外務副大臣
柴山昌彦文科相細田派):第2次安倍内閣総務副大臣
石田真敏総務相、無派閥):麻生内閣財務副大臣
原田義昭環境相麻生派):小泉内閣文科副大臣
吉川貴盛農水相二階派):第2次安倍内閣農水副大臣

と初入閣ばかりなのが興味深い。「安倍の類友右翼」なのか、はたまた各派閥から「当選回数や年齢などから考えたらもうそろそろ入閣させてくれ」と要望があったか。
 片山の初入閣(地方創生担当相だそうです)が「安倍の類友右翼だから」であることだけは間違いないでしょうが。
 ただし、初入閣となると、「過去に大臣経験がない→大臣としての能力のなさの表面化や大臣として注目を集めたことによる疑惑発覚」の恐れはあるわけで安倍にとってリスキーな面はあるでしょう。やはり大臣と「副大臣政務官」では重みは違うでしょう。
 内閣改造でご祝儀で内閣支持率が上がる可能性は残念ながらありますが、まあ「初入閣」といっても「河野太郎の外相、野田聖子*10総務相就任」ほどのメディア的な話題性は今回ないですから、「安倍批判派の俺の願望込みですが」そうした意味では仮に上がるとしても、それほど上がらないんじゃないか。

*1:自由党立憲民主党、国民民主党などの保守の名前を挙げないのはさすが「悪い意味で」産経です。保守派も加わってるからこそ「オール沖縄」なのですが。

*2:小泉内閣総務大臣政務官、第一次安倍内閣内閣府副大臣を歴任

*3:もちろん沖縄独立など視野には入れていません。

*4:第2次安倍内閣で復興相

*5:小泉内閣経産大臣政務官、第二次安倍内閣総務大臣政務官を歴任

*6:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁味代)を経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*7:第三次安倍内閣国家公安委員長を経て第四次安倍内閣外相

*8:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、第二次安倍内閣経産相自民党選対委員長、政調会長(第二次安倍総裁時代)などを経て、現在、第三次、第四次安倍内閣経済財政担当相

*9:第1次安倍内閣首相補佐官(広報担当)、第二次、第三次安倍内閣官房副長官を経て第四次安倍内閣経産相

*10:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相など歴任