■【エンタメよもやま話】アナ雪を「レズ映画」、スター・ウォーズは「LGBT」…米ディズニー苦悩*1、人権団体から突き上げ
http://www.sankei.com/west/news/160514/wst1605140011-n1.html
ご存じのように、ディズニーがアピールする“清く、正しく、美しく”という概念はあくまでも白人社会が対象であって、ディズニーアニメに登場するお姫様は、白雪姫やシンデレラ、アリエル(1989年の公開作「リトル・マーメイド」の主人公)のように長らく白人だけでした。
ところがディズニーは昨年1月、同社の幼児向け専門チャンネル「ディズニー・ジュニア」で今年の8月1日から、ヒスパニック系のお姫様が主人公のアニメ「アバローのエレナ」を放送すると発表し、米国民を驚かせました。
(中略)
白人目線のディズニーアニメの物語も90年代中期以降、大幅な軌道修正を余儀なくされました。
(中略)
ヒスパニック系に代表される非白人の激増によって、白人目線(中略)の物語は急速に古びます。
当のディズニーの方もこうした変化を受け「アラジン」(92年)以降、異人種間*2の恋愛を描いた「ポカホンタス」(95年)や古代中国が舞台の「ムーラン」(98年)といった非白人のお姫さま*3が活躍する作品を製作しました。
「こうした変化」とは記事を読めば分かるように「米国社会に非白人(黒人やアジア系、ヒスパニックなど)が増えてる」つう変化です。そう言う中ではディズニーアニメも無神経に「欧米文化圏が舞台で、登場人物は白人」つうわけにもはやいかないわけです。
欧米では、王家の長女で王位継承者のエルサと、その妹アナという、ともに男に走らない*4姉妹が活躍する「アナ雪」は同性愛肯定映画*5としても広く認識されています。
そのため、各国で同性婚が合法化される流れの中、多くの同性愛者たちが「アナ雪」の続編では、エルサに同性の恋人が登場すべきだと主張*6しているのです。
日本では一寸想像ができませんが今や米国アニメでは「同性愛がアニメのテーマでもええやないか」というまでになりつつあるようです。
■【主張】台湾政権交代 地域の安定に資する道を
http://www.sankei.com/column/news/160514/clm1605140004-n1.html
中国はこの数カ月だけでも、台湾を外交承認していた西アフリカのガンビアと国交を回復し、経済協力開発機構(OECD)の国際会合から台湾代表を排除した。
つまりは「台湾が独立宣言などすればただではすまさない」という意思表示です。いくら「独立宣言すれば武力行使もあり得る」と公言していてもいきなり軍事力行使はまずすぎるので、まずは「台湾と国交をもつ国へのこうした切り崩しをさらに大規模に実行」あるいは「台湾との経済交流の縮小」が「軍事力行使の前段階」として報復として発動されるでしょう。台湾には「中国と必要以上に対立する道」はありません。
それだけに、退陣目前の国民党政権が日本最南端の沖ノ鳥島を「島」と認めず、周囲の排他的経済水域(EEZ)に台湾の巡視船などを派遣したことは遺憾である。
「それはそれ(日本とのつきあい)」、「これはこれ(沖ノ鳥島問題)」です。台湾から「ならば日本が我が台湾との友好のため、島だと強弁せずに是非、素直に岩だと認めて欲しい(皮肉)」「何で我々が譲歩しないといけないのか」といわれるのが落ちでしょう。
参考
■人民日報「中国がガンビアと国交回復」
http://j.people.com.cn/n3/2016/0318/c94474-9032255.html
外交部(外務省)ウェブサイトによると、王毅*7外交部長(外相)とガンビアのマクドゥアルゲイ外相は17日に北京で両国の国交回復に関する共同声明に署名し、両国は同日より大使級の外交関係を回復した。
(中略)
ガンビア政府は世界には1つの中国しかなく、中華人民共和国政府が全中国を代表する唯一の合法的政府であり、台湾は中国の領土の不可分の一部であることを認める」とした。
■【産経抄】「民主党政権だと思っていたら…政策は社民党政権だった」大社会党の復活か 5月14日
http://www.sankei.com/column/news/160514/clm1605140005-n1.html
かつて神奈川県教組委員長を経て社会党で参院議員を務め、後に左派勢力と決別した小林正氏と、民主党(現・民進党)の将来像について意見を交わしたのは3年近く前のことである。仮に民主党に社民党、生活の党(当時)が合流したらどうなるだろうかと。
この「小林氏」とは後にあの「つくる会」の会長を務めた極右であり小生のような「神奈川県政や神奈川教育界、神奈川左翼(つうか神奈川の社会党)に無知な人間」は「藤岡信勝みたいに転向したのか?」「それとも神奈川の社会党や教組(日教組系)はそんなに右翼なのか」と驚いたもんです。
なお、「生活の党」の小沢代表は、元民主党幹事長ですし、社民党にしても既に「辻元清美・元社民党政調会長」のように離党して民主党入りした人間がいます。そう言う意味では三党合同は「是非はともかく」何ら不思議ではない。
民主党政権時代の主要なプレーヤーを振り返ると、一つの特徴が浮かぶ。横路孝弘*8元衆院議長、輿石東*9参院副議長、仙谷由人*10元官房長官、鉢呂吉雄元経済産業相、千葉景子元法相、岡崎トミ子元国家公安委員長…と、社会党出身者*11がやたら目立つ。
おいおいですね。
(アイウエオ順)
・枝野幸男氏
鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相を経て民進党幹事長
・岡田克也氏
民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)を経て民進党代表
・小沢一郎氏
中曽根内閣自治相・国家公安委員長、自民党幹事長(海部総裁時代)などを経て民主党幹事長(鳩山代表時代)
・海江田万里氏
菅内閣経産相を経て民主党代表
・川端達夫氏
鳩山、菅内閣文科相、野田内閣総務相を経て現在、衆院副議長
・菅直人氏
社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相を歴任
・玄葉光一郎氏
民主党政調会長(菅代表時代)、野田内閣外相を歴任
・野田佳彦氏
菅内閣財務相、首相を歴任
・鳩山由紀夫氏
首相
・細野豪志氏
野田内閣環境相、民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長(岡田代表時代)を歴任
・前原誠司氏
鳩山内閣国交相、菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相を歴任
・蓮舫氏
菅、野田内閣行政刷新担当相を経て現在、民進党代表代行
などと「社会党出身でない民主党政権の首相、閣僚、民主党幹部」がこれだけたくさんいるのによくもまあこんなデタラメが言えるもんです。
しかも小生が名をあげたこれら非社会党出身者のうち左派出身と言えるのは社民連出身の菅氏*12だけです。岡田氏や小沢氏、玄葉氏、鳩山氏に至っては自民党出身です。率直に言って民主党の執行部はずっと「非社会党が中心」なんですが。 社民党が生まれたのも「民主党の最初の誕生時(いわゆる鳩山・菅新党時代)」に民主党の中心となった新党さきがけの鳩山氏(自民出身)、菅氏が社会党丸ごとの合同を認めなかったから、ですが*13。その後、民主党の中心となった菅、鳩山氏は基本的には旧社会党を冷遇した党運営に務めてきたと言っていいのではないか。
大体ここに産経が名前を挙げた社会党出身者は政権当時活躍したんでしょうか。そして今も民進党幹部として活躍してるんでしょうか。いずれもノーでしょう。
「捜査の可視化(岡崎国家公安委員長)」「夫婦別姓や死刑廃止、外国人地方参政権(千葉法相)」などという支持者の期待を社会党出身者は見事に裏切りました。
「沖縄県外移設という公約を裏切れない」と鳩山首相の「県内移設方針」に反対した福島少子化問題等担当相(当時、社会党党首、現在副党首)が大臣を更迭されたとき、岡崎氏ら社会党出身の民主党議員は福島氏を見捨てました。
それは社会党出身者や民主党へのさらなる信頼低下、政治力低下をもたらしました。
大体、仙谷官房長官以外の社会党出身閣僚は主要閣僚(外相、財務相など)でもないし内閣改造時に多くが再任されずに退任しています。一方、内閣が改造されても「非社会党」には岡田氏や枝野氏のように閣内に残留した人間もいるわけです。どう見ても民主党、民進党における社会党出身者の政治力は小さなものです。まあ、そんな事は産経も分かった上でのデマでしょうが。つまりは「産経が嘘をついてもそれを見破れないバカ」あるいは「産経が嘘をついても、『社会党非難の嘘はきれいな嘘だ』として支持するデマ屋」が産経の今のメイン読者のわけです。
*1:同性愛差別・産経らしいタイトルです。苦悩などしてないでしょうし、人権団体も別に突き上げてるわけではなく要望してるだけです。
*2:インディアンの女性と白人の男性
*3:「アラジン」が「アラブのお姫様」、「ポカホンタス」が「インディアン(アメリカ原住民)のお姫様」、「ムーラン」が「中国のお姫様」。まあ中国について言えば「ビッグな中国市場で儲けたい」て要素もあるでしょうが。
*4:ウィキペディアに寄ればエルサはともかく「アナには男の恋人がいる」ので「男に走らない(つうかこの下品な表現もどうかと思います)」という表現は不適切でしょう。
*5:そうか?。単に男女の恋愛がアニメのメインの話題じゃないだけだと思うが。
*6:というよりファンの「そうなると面白い」程度の話でしょう。
*7:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て外相
*8:元北海道知事
*11:なお、産経が何故か名前を挙げてない社会党出身者(要するに社会党右派なので産経にとって人畜無害なのでしょう)としては他に赤松広隆氏(鳩山内閣農水相)、大畠章宏氏(菅内閣経産相、国交相、民主党幹事長(海江田代表時代))、細川律夫氏(菅内閣厚労相)がいます。
*12:ただし、彼は後に自民党・武村正義グループが結党した新党さきがけに参加してるのでその時点で「左派ではなくなった」のかもしれません。なお、川端氏の所属する旧民社党グループは左派とは到底言えません。
*13:なお、鳩山、菅氏は新党さきがけの丸ごとの合同も認めず、武村正義党首(細川内閣官房長官、村山内閣蔵相)や田中秀征党首代行(橋本内閣経済企画庁長官)は鳩山氏らとは別行動をする羽目になります。