今日の産経ニュース(7/11分)ほか(追記・訂正あり)

■ハフィントンポスト『三原じゅん子氏「神武天皇は実在の人物」と認める 池上彰氏が質問(参院選)』
http://www.huffingtonpost.jp/2016/07/10/mihara_n_10914060.html
 さすが八紘一宇三原じゅん子です。勿論本気ではなく「ウヨ支持層へのこびへつらい」でしょうが一寸常人にはできない振る舞いです。


【ここから産経です】
■【参院選】10兆円超え? 「経済対策」12日に発表 課題は財源確保
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110261-n1.html
バーナンキ*1FRB議長が安倍首相と12日会談 「ヘリマネ」推奨か
http://www.sankei.com/economy/news/160711/ecn1607110031-n1.html
 もちろん最終目標は「改憲など右翼的政策」でしょうが早速、改憲隠しに「ドカン」と経済政策をぶちかますようです。もちろん「選挙前」でもいいわけですが安倍は「選挙後」の方がいいと思ったのでしょう。
 野党も「こうした目くらまし」は当然予想していたでしょうが「随分早いな」といったところでしょう。昭和天皇の「最後の一撃論(一発米国にぶちかまして戦況を有利にしてから降伏したい)」ではないですが「ばらまき予算成立で一発ぶちかまして」から衆院解散することを安倍は考えてるのかも知れません。
 まあ、とはいえ、「それだったら7月前にぶちかましてダブル選挙」て手もあるわけですが安倍もそれは怖かったのでしょう。 


■【参院選・大阪】お維新高木、出遅れなど逆境はねのけ「本拠地2議席目」、党勢拡大象徴に…“元敵”ながらも議員団全面支援
http://www.sankei.com/west/news/160711/wst1607110038-n1.html
 実に産経らしい記事です。産経が「アンチお維新」なら「比例では5議席の共産の後塵を拝し4議席にとどまった」「残り3議席は大阪2,兵庫1であり、お維新が所詮、大阪ローカル政党であることを示した」「やはり橋下引退のダメージは小さくはなかった」「お維新の展望は暗い」「日本維新の会時代、維新の党時代は2桁議席だったのに」とでも書いてるでしょうにね。
 何せ「3→6」の共産に対し「前回は8だから後退だ」と因縁つけるのが産経ですから。
 まあそれはともかく、お維新の今回の結果、議席を増やしたとは言え、正直「党勢拡大」とは言いがたいでしょう。いずれ「それなりの処遇されること」を交渉した上で自民入りを目指すのではないか。


■【参院選】共産・志位和夫委員長 2議席減なのに「重要な前進」と強弁
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110185-n1.html
 「3→6」で何が2議席減なのかと思ったら「前回参院選は8議席なのに今回は6議席だ」だそうです。
 「おいおい、そう来たか」とさすがに吹き出しました。「3→6」なのだから「重要な前進」でしょう。「どっちが強弁だよ」つう話です。さすが反共の産経です。
 まあ、こういう因縁がつけられないように「10議席取りたかった」ところですがその場合は「1998年の最高議席の15議席には及ばない」とでも言い出すんでしょう。こういうバカ野郎相手にはもちろん困難なことはよく分かってはいますが「過去最高議席をどんどんこえたい」ところではあります。

【追記】
■誰かの妄想・はてな版『その評価方法だと民進党一人勝ちってことになるんだけど、産経的にそれでいいのか?』
http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20160712/1468252418
を紹介しておきます。


■【安倍首相会見詳報】憲法改正は「わが党の案をベースに3分の2を構築する。まさに政治の技術だ」
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110206-n1.html
 卑怯者で恥知らずの安倍らしいと言えば安倍らしいのですが、あれだけ選挙戦で改憲問題から逃げながら大勝するや「改憲したい」というのだからどれほど面の皮が厚いのだろうと思います。普通は「勿論我が党は改憲が党是だが、それについては今すぐどうこう言うことは避けたい」など、もう少し遠慮すると思うのですが。


■【東京都知事選】民進長島昭久*2が出馬断念 「党本部は『野党4党の枠組みが大事』という方針だから…」
http://www.sankei.com/politics/news/160711/plt1607110208-n1.html
 長島のようなウヨは確かに社民、共産は支持しないでしょうがそれ以前に「長島で、小池*3や増田氏*4に勝てるのか」疑問ですよねえ。出馬しない本当の理由は「思ったほど知名度も人気もない」ではないのか。ただそうは言えないから「四党合意の枠組みのせいだ」と言い逃れしてるだけでしょう。


放送作家でタレントの永六輔さん死去 83歳
http://www.sankei.com/entertainments/news/160711/ent1607110003-n1.html
 近年、彼が体調を崩していたことを知っていれば意外感はありませんがやはり「また著名人がなくなったか」という寂しさは感じます。
 永氏の経歴についてウィキペディアの記述を紹介しておきます。

永六輔ウィキペディア参照)
・1952年に早稲田大学文学部へ入学。在学中に三木鶏郎NHKラジオ『日曜娯楽版』の発案者)にスカウトされ、トリローグループのメンバーとして、放送作家、司会者としてデビューする。早稲田大学文学部を1952年に中退。
・1959年、作曲家の中村八大*5からの依頼がきっかけで作詞家として活動を始める。この年、「黒い花びら」で第1回日本レコード大賞を受賞。1959年〜1966年にかけて中村八大とのコンビにより「黄昏のビギン」(1959年)、「若い季節」(1961年)、「遠くへ行きたい」(1962年)、「こんにちは赤ちゃん」、「見上げてごらん夜の星を」(1963年)、「帰ろかな」(1965年)、「いい湯だな」(1966年)など数々のヒット曲を飛ばし、特に1961年に坂本九*6が唄って大ヒットした「上を向いて歩こう」がアメリカ合衆国で『スキヤキ・ソング』とタイトルを変え『ビルボード』のウィークリーチャートで1位(1963年6月15日付けから3週連続)に輝くという金字塔を打ち立てている。しかしラジオの活動に重きをおくようになった1967年以降は作詞活動から後退し、1969年以降は付き合いを除く作詞活動から撤退した。
■出演番組
テレビ
・2×3が六輔(日本テレビ、木曜25:10〜25:40など)
ラジオ
永六輔の誰かとどこかで(TBS、1967〜2013年、平日11:38〜11:47)
永六輔の土曜ワイドラジオTokyo(TBS、1970〜1975年、土曜13:00〜17:30など)
・土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界(TBS、1991〜2015年、土曜8:30〜13:00)
・六輔七転八倒九十分(TBS、2015〜2016年、月曜18:00〜19:30)
■著書
坂本九ものがたり:六・八・九の九』(1986年、中公文庫)、『大往生』(1994年、岩波新書)、『二度目の大往生』(1995年、岩波新書)、『職人』(1996年、岩波新書)、『芸人』(1997年、岩波新書)、『商人(あきんど)』(1998年、岩波新書)、『夫と妻』(2000年、岩波新書)、『親と子』(2000年、岩波新書)、『嫁と姑』(2001年、岩波新書)、『さよなら芸能界』(2001年、朝日文庫)、『職人と語る』(2003年、小学館文庫)、『妻の大往生』(2005年、中公文庫)、『芸人 その世界』(2005年、岩波現代文庫)、『あの世の妻へのラブレター』(2008年、中公文庫)など

 さて永氏と言えば

・1958年に若手の文化人らと警察官職務執行法に対する反対運動「若い日本の会」を結成し、安保闘争時には安保改定に反対した。
・1977年革新自由連合の結成に参加し政治活動にも進出。1983年6月26日の第13回参議院議員通常選挙比例代表区から出馬したが落選。以降選挙への立候補からは撤退している。
しんぶん赤旗掲載の日本共産党推薦人に名前を連ねたり、党が主催するイベントや支持団体の講演者として度々講演している。また、日本共産党中央主催の赤旗まつりでは色紙展に出品するのが恒例となっている。それゆえ権力者の如き振る舞いを見せる者を嫌っていて、たとえ付き合いのある相手でもそういう振舞いを見せれば袂を分かって批判する。代表的な例では青島幸男東京都知事時代、官僚と対決する公約を破っていると指摘した。また、田原総一朗石原慎太郎におもねった発言をしたとの理由で批判したことがある。
読売テレビの『遠くへ行きたい』には、永の趣味である旅番組であるために出演をしていて、番組開始時はレギュラー出演していたが、1980年代後半には国鉄分割民営化に反対する新聞の意見広告に出たため、スポンサーとの関係で出演しなかった時期がある。
(ウィキペ「永六輔」参照)

■国にノーといえない子 育てる、教育基本法改悪に反対、文化人129氏声明
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-01-21/01_01.html
大阪府教育基本条例案に反対します、浅田次郎さん・杉良太郎さん・竹下景子さんら 学者文化人 立場超えアピール
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-11-18/2011111801_01_1.html

http://mainichi.jp/articles/20160711/k00/00e/040/375000c
 テレビ出演番組「遠くへ行きたい」は、旧国鉄がスポンサーだったため、分割民営化に反対する立場から一時期出演を見合わせる*7など、筋を通した。

ということである種のリベラル性の持ち主だったことを指摘しておきます。もちろん産経の訃報は女優・黒柳徹子氏など多方面に知人・友人をもつ「人気タレント永氏を罵倒するわけにも行かず」そういうことを「無視してなかったこと」にするわけですが。

*1:どう見ても安倍の「経済政策12日発表」に荷担してるようにしか見えません。俺的に米国現政権へのイメージは最悪ですね。

*2:鳩山、菅内閣防衛大臣政務官、野田内閣防衛副大臣を歴任

*3:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を歴任。

*4:岩手県知事、第一次安倍、福田内閣総務相

*5:代表作『上を向いて歩こう』、『こんにちは赤ちゃん』、『遠くへ行きたい』、『明日があるさ

*6:上を向いて歩こう』、『見上げてごらん夜の星を』、『明日があるさ』など数多くのヒット曲で知られる。1985年、日航機事故で43歳の若さで死去。

*7:ウィキペ「永六輔」の書き方では「干された」ような書きぶりですが。