今日の産経ニュース(9/4分)

■「暴力団ともめ事になったら…」福岡のゴルフ場で暴排運動〝停滞〟 背景に支配人襲撃事件
http://www.sankei.com/west/news/160904/wst1609040021-n1.html
 基本、ヤクザは犯罪者集団でしかないわけですが「任侠という建前」もあるし警察の追及も怖いので脅しならまだしも「カタギに対して殺害行為(未遂含む)に及ぶ」「それも殺害理由が警察の暴力団追放運動に協力した事」なんてまずないわけですが、福岡の工藤会には何故かそう言う躊躇がないようです。福岡県警には工藤会を徹底的に撲滅して欲しいもんです。


極楽とんぼ、台風で資財届かず復活ライブ延期 加藤浩次「何で俺たち、こうなっちゃうのかなぁ〜」
http://www.sankei.com/entertainments/news/160904/ent1609040007-n1.html
 吉本興業に了解も取らずに加藤にこんなことができるわけないですから「淫行を理由に山本を首にした吉本」が何故か今になって山本の芸能界復帰を支援してるわけです。


■【日曜経済講座】「1億総活躍」の妨げは 家事をしない夫が日本を滅ぼす 経済本部編集委員・小塩史人
http://www.sankei.com/premium/news/160904/prm1609040011-n1.html
 別に「夫が家事をしないからといって」日本は滅びないでしょう*1し、「家事をすべき」なのは「1億総活躍(女性の社会進出?)や少子化克服のため」というより「夫婦の親密な関係づくり」「男女平等」などを理由と見るべきでしょうが、それはさておき。
 「1億総活躍実現、少子化克服のためにも夫の家事をする時間を増やそう、妻の家事時間を減らそう」と政財官界(安倍政権&自民党経団連厚労省)が主張し、最近では安倍が「働き方改革」を叫ぶ*2手前、「産経の有力支持層」日本会議が「夫の家事など不要」といっても産経記者・小塩氏も「夫の家事を増やそう、妻の家事を減らそう」といわざるを得ないようです(ただし、阿比留や安藤慶太のような骨の髄まで日本会議化してる極右産経記者を除く)。
 まあ夫の家事が増えることそれ自体は、もちろん悪い事ではありません。

 ところが、厚生労働省によると、平成27年度の夫の育休取得率はわずか2・65%。過去最高を更新したとはいえ、前年度からの上昇は0・35ポイントにすぎず、(ボーガス注:5年後の平成)32年に13%に引き上げるという政府目標はとても達成できそうにない。

 確かに「現状が3%程度なのに、年平均2%増やして5年で10%増やして5年後に13%達成」なんて「何らかの理由による日本社会の劇的変化」でもない限り*3、どう見ても現実的じゃないですから「5年後に13%達成」は無理でしょう。
 マジレスすると「夫が取りたがらない」と言う要素がないとは言いませんがそれよりは「かりに穫りたくても、穫れる環境にない」のが実情でしょう。「穫れる環境を作ろうとしない企業(夫が育休を穫らないことを企業経営の前提に事実上している)」が一番のネックだと言う事です。
 そして「夫の育休取得13%」に限らず政府が「目標をつくって」もその目標を実現する策がなければ「目標は実現できない」ということです。当たり前の話ですが。
 「女子シンクロでメダルを取るんだ!」といっても「井村コーチの指導無しではメダルが取れなかったり」、「高橋尚子*4が活躍した」「東洋の魔女と言う言葉があった」昔はともかく、もはや日本のマラソン(男女とも)や女子バレーが「メダルと縁のない競技になってしまった」のと同じ事です。
 あるいは「拉致被害者を取り返す(家族会、巣くう会、拉致議連など)」「めぐみと絶対に会う(横田夫妻)」と叫んでも進展が見られない拉致問題みたいなもんです。
 あるいは「島をロシアから取り戻す」と叫んでも戦後70年動きがない北方領土問題とか。
 スローガンぶち上げることが無意味とは言いませんがそれだけでは何も変わらない。

日本の夫が家事・育児をしないのは「男は仕事、女は家庭」という古くさい考えがいまだに根強いからではない。ニッセイ基礎研究所の天野馨南子(かなこ)研究員は「男性の長時間労働が最大の原因。やりたくてもできない」と、夫たちを“擁護”する。

 まあそういうことです。繰り返しますが一番のネックは個々の夫より「企業の労働環境」です。

 育休取得率が80%超、家事・育児従事時間が同3時間21分(同1時間7分)のスウェーデンでは、家具チェーンのイケアやファストファッションのH&Mが、女性を積極的に登用し世界中の消費者から支持され、急成長している。

 つまりは「長時間労働と企業利益には単純な因果関係はない」わけですが、何故、単純な因果関係がないかと言えば「長時間労働とは別の手法(斬新なアイデアなど)で儲けてるから」のわけです。
 イケアやH&Mのどの辺りが素晴らしいのか、その辺に知識のない俺にはよく分かりませんが。
 そして結局「長時間労働とは違う手法」を生み出せてこなかった日本は「長時間労働に依存し続け」、しかしスウェーデンなど「日本と比べ労働時間短縮が進んだ国」と比べて「企業が儲けてるか(主として少ない労働力で金を儲けてるかという、効率的な意味で)」といえば甚だ疑問なわけです。


■豪州で計画された毛沢東*5礼賛コンサートが中止になった…中国系社会の亀裂浮き彫りに 「豪州を中国にしようというのか?」
http://www.sankei.com/premium/news/160904/prm1609040028-n1.html
 「コンサートに反対するのは勿論表現の自由ですが」毛沢東記念コンサートを計画しただけで、計画者に向かって「豪州を中国にしようというのか?」というのもなかなか豪快な反共・反中国ぶりです(苦笑)。できるわけもない。つうか、する気もないでしょう。つうか今や中国においても「大躍進や文革」はさすがに批判されています。コンサート主催者もさすがに大躍進や文革まで評価しないでしょう。まあトウ小平*6が言ったという「功績7、罪過3」辺りの評価でしょうね。
 ということで、どう見ても産経が取り上げる反対派が「常軌を逸した反共・反中国分子でしかないらしい」辺りが何ともかんとも。

*1:「夫が家事しない→出生率低下(そう言う傾向を示す統計データあり)→労働力と年金の支え手の不足→日本滅亡」「夫が家事しない→女性の社会進出が進まない→労働力と年金の支え手の不足→日本滅亡」つう流れのようですが「きれいごとではありますが」そう言う理解っていかがなもんなのか。「きれいごとではありますが」理念的には「夫の家事」はあくまでも「夫婦の親密な関係づくり」「男女平等」などを理由にすべきでしょう。

*2:ただし政財官界が何処まで本気か甚だ疑問ですが。

*3:そしてそんな事は残念ながらありそうにない。

*4:シドニー五輪金メダル

*5:中国共産党主席

*6:党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席