珍右翼・高世仁に突っ込む(2021年8/16日分)(副題:今日も高世に悪口する)

首都を包囲したタリバン - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世記事は「タリバンパキスタン情報機関が支援しているとされる)の首都掌握前」に書かれていますが、タリバンが首都を掌握し「アフガン政権が打倒され、ガニ大統領が国外亡命した」ようです。
 ただし高世記事以前から「タリバンのすさまじい侵攻」から「首都陥落」は時間の問題とみられていました。
 正直「ブッシュjrのタリバン政権打倒」がアフガン戦争の発端なので、バイデン政権になっても、意地でも「タリバン打倒」に固執するかと思いきや、米軍が撤退を決定、「ベトナム戦争の最後(米軍が撤退し、ベトコン侵攻で南ベトナム政権が崩壊)」「ソ連のアフガン戦争の最後(ソ連が撤退し、イスラムゲリラの侵攻で親ソ連政権が崩壊)」のようになるとは意外です。
 そうした判断の是非はともかく、バイデンは「もはやアフガン政権はタリバン相手に持ちこたえられない」との判断で撤退したのでしょう。
 さてタリバンとは「マララさん銃撃事件の犯人はタリバン」と見られることで解るとおり「極端なイスラム原理主義女性差別的など)」であり「反対派へのテロも辞さない乱暴な連中」と見られています。
 正直「タリバンの勝利」は「カンボジア内戦でのポルポト派の一時的勝利*1」並に怖いものがある。ポルポト派程、無茶苦茶でないにせよ今から「反タリバン派の粛清や弾圧」などの問題行為が危惧されます。とはいえ「バイデンの撤退決定は間違っていた」と今更言ってもどうにもならない。
 ということはさすがに高世も解ってるようで

 このままでは首都カブールも陥落して、アフガン政府は崩壊する可能性が高い。タリバンが政権を担うことを前提とした対応をせざるを得なくなるだろう。
 シリアのような泥沼の内戦を避け、同時にタリバンが反対者への報復や人権の抑圧をしないようにしなければならない。

と書きます。
 ところが北朝鮮問題では「ブッシュのテロ支援国指定解除ガー」「トランプの米朝首脳会談ガー」「中露の北朝鮮支援ガー」などと抜かして「かばい手があるから北朝鮮が倒れない」と言い出すから呆れます。
 「タリバンの政権掌握」を「不愉快でも認めた上で現実的対策を考える」べきなのと同様、北朝鮮現政権が嫌いだろうと「当面は崩壊などあり得ない」という事実を「不愉快でも認めた上で現実的対策を考える」べきでしょうに。

 アフガン政府に莫大な援助をつぎ込んできた日本にとっても重大事態だ。
 実は9年前、京都でアフガン政府要人とタリバン幹部が同席して話し合う機会が設けられたことがあり、私はこれを取材していた。
タリバンが京都にやってきた - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 また「俺も昔はすごかったんだ」だそうです。「過去の栄光」にすがるしかないとは高世も無様な野郎です。

 日本はアフガニスタンに独特なパイプをもっており、民間の力も借りながら、和平の仲介で役割を果たすことが可能だったのだが、いろんな事情で成果を出すことができなかった。
 いまはまさに正念場で、日本の外交力が試される。

 「いろんな事情」てどんな事情よ?、ですね。
 まあ、実際には高世が言うような「アフガンへの影響力」など日本には「ほとんどない」でしょう。
 つうか「外交力」つうならそんな「日本に直接関係ない地域」よりも、日本に関係がある「対ロシア(北方領土問題)」「対北朝鮮拉致問題)」「対中国(スパイ容疑で身柄拘束された日本人の解放など)」で示して欲しいですよねえ。
 高世も卑怯にも過去には散々金儲けのネタにした「拉致問題」から、「ジンネット倒産後」は完全にトンズラしていますが。
 ということで高世記事のメインはアフガンですが他にもコメント。

 記者団に政府対策の総括を問われると、「世界ではロックダウンし、外出禁止に罰金をかけても、なかなか守ることができなかったじゃないですか!」と逆ギレ(13日)。非を認めないその態度が、ますます支持率を下げているんだよ!

 「菅ではなく」高世には「やれやれ」ですね(菅をかばってるわけではなく、もはや俺にとって「菅のコロナ対策がろくでもない」のは「今更言うまでもない」という話です)。
 高世の方こそ「小泉訪朝から18年に及ぶ対北朝鮮経済制裁」が「拉致解決という意味」では何ら意味がなかったことをいい加減認めたらどうなのか。
 高世の物言いをもじれば

◆小泉訪朝から18年に及ぶ対北朝鮮経済制裁が無意味だったという事実を巣くう会や家族会が認めず、そうした指摘をする蓮池透氏や和田春樹氏などを「敗北主義*2」「北朝鮮シンパ」等と罵倒し非を認めないその態度が、ますます拉致に対する関心を下げているんだよ!
◆巣くう会や家族会の太鼓持ち幇間をし続けたことは間違いだったという非を認めないその態度が、ますますジンネットの経営を苦しくし、ついには倒産を招いたんだよ!

ではないのか。まあ、そう言ったら高世は「都合が悪いので黙り」か「経済制裁は無意味じゃない」「ジンネットが潰れたのはドキュメンタリーがプライムタイムでほとんど放送されない冬の時代だからだ」などと菅のように言い訳&逆ギレするかはともかく「非を認めずに」醜態をさらすだけでしょうが。
 「日本国最高権力者」菅と違い、高世が「社会的には何の価値もない無能な老害」でしかないことは幸いです。

*1:ポルポト派の勝利直後は「あんな虐殺をやらかす」危ない連中とは思われておらず、その種の危機感はありませんでしたが。

*2:「はじめから敗北を予測し、努力を放棄する考え方や態度」のこと(敗北主義とは - コトバンク敗北主義とは何? Weblio辞書など参照)。北朝鮮シンパ呼ばわりできないときがこうなります。