今日の産経ニュース(12/8分)

■【宮家邦彦のWorld Watch】中国が受けた衝撃…外交安保に関心持たないトランプ氏の代わりに仕切るのは誰だ
http://www.sankei.com/world/news/161208/wor1612080012-n1.html

 今回のトランプ・蔡電話会談は危ういものだった。トランプ氏とその側近は猛省すべきだ。
(中略)
 どうやらトランプ氏は外交安保問題に深い関心を持たず、その「知的空白」を特定のグループが埋めつつあるように見える。前回書いた通り、バランス感覚のある経験豊かな共和党系の外交安保専門家の多くが選挙中にトランプ候補を忌避する書簡に署名した。彼らが新政権の中枢に入る可能性は低い。彼らに代わってトランプ政権の外交安保政策を仕切るのは一体誰なのか。問題はそこだ。
(中略)
 こうした動きが東アジアを不安定化させる可能性はないか。トランプ外交は引き続き要注意である。

 日本やEUに相談無しにこれをやったことにさすがの「産経文化人・宮家氏」も怯えてると言う事でしょう。
 桜井よしこ島田洋一なんぞは無邪気に喜んでいますが。

【追記】

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/12/post-6502.php
ニューズウィーク日本版『トランプ、駐中国大使に習近平の「旧友」を起用 対中強硬後退か』
 トランプ次期米大統領は、駐中国大使にテリー・ブランスタド米アイオワ州知事を指名する。政権移行チーム関係者が確認した。
 アイオワ州にとって中国は主要輸出先の1つで、ブランスタド知事は中国指導部とのつながりも深い。習近平国家主席はトップに就任する9カ月前の2012年2月に同州を訪問、ブランスタド知事は習主席を「旧友」と呼ぶ間柄だ。そのため専門家の間では、ブランスタド氏の駐中国大使起用は、米中間の貿易摩擦の低減に寄与するとの見方が出ている。
(中略)
 昨年の米国産農産物の対中輸出量は過去最高を記録するなど、米国では中国の商品(コモディティ)需要への依存が強まっている。こうした事情を背景に、ブランスタド氏の起用は、トランプ氏が大方の予想ほど中国に対し強硬な姿勢を取らないことを示唆しているとの見方が出ている。

http://www.cnn.co.jp/usa/35093397.html
■CNN『トランプ氏、次期駐中大使を決定 習主席の旧友』
 ドナルド・トランプ次期米大統領は、次期駐中国大使にアイオワ州のテリー・ブランスタッド知事を起用することを決めた。トランプ氏の陣営が7日の声明で、正式に表明した。
(中略)
 トランプ氏は声明の中で「ブランスタッド知事には公共サービス分野での数十年にわたる経験、そして習近平(シーチンピン)国家主席ら中国の指導者たちとの長年の関係があり、米国の駐中国大使を務める理想的な人材だ」と述べた。
 ブランスタッド氏が習国家主席と知り合ったのは、アイオワ州知事の1期目だった1985年。当時、地方官僚だった習氏が交流プログラムの一環として同州を訪れた時のことだった。以来、2人の交流は続き、2012年に習氏が国家副主席として訪米した際にも面会している。


■【「文春砲」不倫疑惑報道】乙武洋匡さん、テレ朝アナ不倫疑惑報道で局側コメントに怒りのツイート「どの口が言ってんだよ」
http://www.sankei.com/entertainments/news/161208/ent1612080012-n1.html
 選挙出馬を表明した時点で「政治家を目指す人間が不倫していいのか」という取り上げ方をされることはやむを得ないことでしょう。その程度の事もわからず逆ギレする低能が乙武のようです。
 化けの皮が完全にはがれたというか何というか。正直、橋下や石原慎太郎のような暴言を売りにしていた人間ではないと思うのでこうした発言は乙武への「失望感」を深め、乙武の「タレントとしての復帰」を阻害するでしょうね。


■【ジョン・レノン没後36年】ジョンは靖国の英霊に祈った 外交評論家加瀬英明(正論11月号より)
http://www.sankei.com/entertainments/news/161208/ent1612080002-n1.html
 加瀬が『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』(祥伝社新書)という本を書いてることは知っています(読んではいません)
 しかし「ジョン没後36年」てまた中途半端な区切りです(苦笑)。「ジョン没後36年」でググってもこの加瀬の文章しかヒットしません。

 ジョンの妻、オノ・ヨーコは私のいとこで、私自身もジョンと親しくつきあわせてもらった。
 反戦平和を歌い、左翼的な政治運動にも身を投じた彼は「ラブ&ピース」のイメージで知られるが、私の知る彼は違う。 
 印象に残っているのは、ジョンが日本の神道に強い関心を示していたことだ。

 神道に関心を示すのはジョンの自由ですが問題は「江戸時代以前の伝統的神道はともかく」、「明治以降の国家神道(例:靖国)は侵略戦争を推進する平和に反する存在であった」し「その残滓は今も残ってる(例:日本会議の有力構成員は神社本庁)」ことを彼がどう理解していたのか、ですね。
 まともに理解できていなかったのなら、その神道理解はインチキと言っていいでしょうし、また彼の「反戦平和」が何処まで本物なのかも疑わしいでしょう。

 ジョンがヨーコに連れられ、靖国を参拝したのは71年1月だった。
(中略)
 それから、しばらくして、私はジョンに「先の日米戦争はアメリカからふっかけられ、日本は自衛のためにやむなく戦った。日本人はアメリカに攻撃されたベトナム人民と変わらなかった」と説明したことがあるのだが、その時も彼は納得した。あくまで私の推測だが、当時のジョンはアメリカという国に批判的で、ベトナム戦争などを挙げながら「侵略戦争を戦う国だ」などとよく口にしていたから、日本は米国に対し「正義の戦争」をしたと思ったに違いない。

 デタラメな説明も大概にして欲しいですね。
 「ふっかけた」というのは対日禁輸政策やハルノート(中国や仏印からの日本軍撤退などを要求)のことでしょうが、「中国侵略して、仏印進駐して何が悪い。制裁だのハルノートだのは戦争をふっかけたのと同じだ、日本の対日戦争は自衛行為だ」というなら「現実的にはできやしませんが」キューバやイラン、北朝鮮、あるいは「天安門事件直後の中国」「ウクライナ侵攻直後のロシア」だって制裁を理由に米国相手に戦争できてしまうんですが。
 かつこの物言いだと「加瀬はベトナム戦争反戦運動、あるいは北ベトナムを支持してることになる」んですがその辺りどう説明つける気なのか。当時の佐藤政権はベトナム戦争で米国を支援してるんですが。
 まあ、「ベトナム反戦活動家のジョンには利用価値がある」ので、こういう詐欺的な物言いをジョン相手にするんでしょうが本当にこんな事言ったのなら加瀬は最低最悪です。ジョンがこの加瀬の説明を信じたかは不明ですが、信じたのなら失礼ながら「だまされやすい人」としか言い様がない。
 まあ実際問題、「死人に口なし」をいいことに加瀬が「デタラメなジョン像」を捏造してる疑いが否定できません。その辺り、オノヨーコが加瀬批判すればいいですが果たしてどんなもんか。