「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年6/18分:荒木和博の巻)

習近平訪朝、安倍総理は?【調査会NEWS3008】(R01.6.18): 荒木和博BLOG

 中国の習近平*1国家主席北朝鮮を訪問するのだそうです。何をしにいくのかよく分かりません

 普通に考えて中国にとっての国益増進でしょうね。もちろんそれは「受け入れる北朝鮮」にとっても国益増進であり、いわゆる「共存共栄」でしょうが。まあ習氏が訪問して共同声明でも出せば分かるかもしれません。

 金正恩を世界で最も嫌っているのは中国共産党指導部

 何を根拠にこう言うのかさっぱり分かりません。

 香港の「逃亡犯条例」問題は一旦民衆側の勝利ということになったようです。

 まあ「無期延期」という意味ではそうなるのでしょう。いずれにせよ拉致問題とは全く関係ない話です。

 朝鮮半島問題も中国にとっては鬼門で、朝鮮半島に介入することがきっかけで中国大陸の王朝はたびたび衰退していきました。

 「秀吉の朝鮮侵略を撃退したこともあって国力衰退(明朝)」「日清戦争で朝鮮の宗主権を日本と争い、敗戦の結果、日本が中国を侵略の対象に(清朝)」のことを言ってるのでしょうが時代が全然違いますからね。
 そもそも「朝鮮戦争への中国の介入」ほどの「大規模介入」はないでしょうがそれは別に「中国の衰退」を招かなかったわけですし。

 6者協議をしている国の北朝鮮以外の5カ国で、唯一金正恩との首脳会談をしていないのは日本だけです。最近安倍訪朝の噂が流れており、参院選前ではないかとの話もありますが、「他の皆が会ってるし、こっちも会っておこうか」ということであれば最初から結果は目に見えています。

 こんなことを言う荒木が「安倍訪朝」の可能性におびえてることは間違いないでしょう。俺は安倍にそんな度胸はないと思いますが。ないからこそイランへ行ったわけでしょう。まあ皮肉にもイランへ行った直後、タンカー攻撃が起こり、米国は「イランの攻撃だ」と非難。
 米国の非難が正しいかどうかはともかく「米国がイランを非難しまくり、イランとの緊張を高めること」によって安倍のイラン訪問は全くの無意味となり、安倍はトランプに大いに面目を傷つけられたわけです。これでよくもまあ「トランプとの親密な関係」をアピールできたもんです。仮にイランの攻撃*2だとしても、トランプが安倍に気を遣えば「戦前日本の満州事変のような、末端の暴走かもしれない。イラン政府の反応を見定めたい」くらいの発言にとどめたくれたでしょうに。

 中国だけでも様々な要因の中で朝鮮半島を取り扱わなければなりません。これに東アジアは日米韓とロシアも絡むわけですから、「他がどう動くか」を推測していてもほとんど意味はないと思います。

 ばかばかしい。「他がどう動くかを無視できる」ほど日本は「日本が動けば皆がそれに従う」などという超大国ではありません。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:実際どうか知りませんが。