ペマ・ギャルポのトンデモぶりが笑える・パート12(追記・訂正あり)

 新たにエントリを書くのが厄介なので、ペマ以外のチベットネタ、中国ネタ及び「リベラル21(主として阿部治平*1批判)&ちきゅう座」ネタなども書いています。
■リベラル21『経済学の貧困と「経済学者」の劣化(1):政府の債務ゼロを主張するアベノヨイショの御仁たち』盛田常夫*2
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3821.html
 森永卓郎*3が安倍をよいしょしてるんだそうです。心底呆れますね。森永と言えば以前は『こんなニッポンに誰がした 森永卓郎の政治経済学講座』(2008年、大月書店)なんて本を出してるわけですが、まあ過去との整合性とか、人としての誠実さとかは森永には何一つないのでしょう。常人にはまねのできない醜悪さです。


■産経『習近平主席への抗議デモ 訪問先のスイスで スイス当局はデモ強制排除 前回の中国激怒で神経質に』
http://www.sankei.com/world/news/170116/wor1701160011-n1.html

 中国の習近平国家主席がスイス公式訪問を始めた15日、習氏が訪れた首都ベルンの連邦議会の前では中国のチベット政策に抗議の声を上げようと亡命チベット人が集まった。だがスイス当局は多数の警官を動員。デモ参加者らを議会前から遠ざけ、従わない人を次々と拘束し強制的に排除した。
 国家主席によるスイス公式訪問は1999年の江沢民氏以来。江氏がベルンを訪れた際、亡命チベット人らのデモに激怒したハプニングがあり、当時の経験からスイス当局がデモに神経質になっているようだ。

 もちろん「スイスに霞を食えとは言えない」のでこれは仕方のないことなのです。id:Mukke先生もそう言ってきっとスイスを擁護することでしょう(皮肉)。

参考
東京新聞習近平氏、ダボス会議参加へ 中国主席で初めて』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017010501000479.html
産経新聞『中国・習近平氏が15日からスイス訪問 経済協力へロイトハルト*4大統領と会談』
http://www.sankei.com/world/news/170107/wor1701070006-n1.html


ニューズウィーク日本版『ダライ・ラマ制裁に苦しむ、モンゴルが切るインドカード』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/01/post-6721.php

 モンゴル駐インド大使が最近、インド外務省に書簡を送ったという。中国の習近平(シー・チンピン)政権によるモンゴルへの制裁を解除するよう、モディ首相から働き掛けてほしいとの内容らしい。
 事の発端は16年11月末に実現したチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(81)のモンゴル訪問。5年ぶり、9度目の訪問だった。中国外務省の報道官は「ダライ・ラマは法衣をまとったオオカミで分離独立分子」と口汚く批判。さらにモンゴルから輸入する鉱物に高関税を課し、決まっていた元借款を凍結するなど厳しい制裁を発動した。

 中国に物が言えそうな、そしてそれを中国が受け入れてくれそうなアジアの大国と言ったら「インド」一択ということでしょうか。とにかく「中国に制裁解除を働きかけて欲しい」であって「インドがあるから中国が制裁したければしろよ」ではないわけです。

 困ったモンゴルがインドに助けを求めたのには訳がある。仏教に代表されるチベット文明はインドにルーツがあり、モンゴルはチベット仏教の強い影響下にある。

 そう言うコトは全く関係がなく繰り返しますが『中国に物が言えそうな、そしてそれを中国が受け入れてくれそうなアジアの大国と言ったら「インド」一択』ということでしょう。まあ本当は楊もそんなことわかってるでしょうが。

 中国が恐れているのは、ダライ・ラマが「チベット仏教文化圏」全体に持つ権威だ。チベット自治区そのものだけでなく、その東の四川省西部と青海省、それにモンゴリア(モンゴル国と中国内モンゴル自治区)と旧満州、シベリア南部の住民はほとんどがチベット仏教の信者だ。

 中国国内ならともかくシベリアだの外モンゴルだの中国にとってどうでもいいでしょう。まあ本当は楊もそんなことわかってるでしょうが。

 ダライ・ラマがモンゴルを最初に訪問したのは79年。既に社会主義制度は疲弊していた。それでも90年の(ボーガス注:外モンゴル社会主義体制崩壊ダライ・ラマ訪問と無縁ではない、と中国は理解している。

 それはどうですかね。ぶっちゃけダライ訪問なんか関係ないと中国は考えてると思いますが。


■リベラル21『文化大革命とはなんだったか:歴史修正主義とたたかう側の論理』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3813.html

 日本では学問研究の成果を無視して都合のよい事象だけをとりあげ*5侵略戦争などの都合の悪い過去を抹消しようとする歴史修正主義が勃興して久しい。だが歴史の「修正」は日本だけの現象ではない。
私の知っているのは中国しかないが

 「え、ホロコースト否定論(恐らく最も有名な歴史修正主義)を知らないの?」ですよねえ。まあ「詳しく知らない」とか「あまり興味ない」とか言う意味であることは分かりますけど(苦笑)。
さて以下は全て阿部氏が紹介する『楊継縄*6』なる人物の言葉です。

 官製文革史はまた、文革は「指導者によってあやまって発動され、反革命集団がこれを利用し、党と国家、各族人民に重大な災害をもたらした内乱である」という。

 もちろんアンチ中国・阿部氏が紹介する人物ですから『楊継縄』は「誤ったのではない、文革こそが毛沢東の本質だ」「反革命集団(四人組)云々は歴史修正主義だ」とか言い出すわけですが「何だかなあ」ですね。まあ、「建国の父」なんでなかなか「切って捨てる」つうわけにもいかんでしょう。
 その結果「毛沢東先生は晩年もうろくしちゃって江青とか四人組につけこまれたんよ。アレはそう言う意味では毛先生の落ち度ではあっても、彼の本心じゃないから」つうかばい手がされるわけですが、いずれにせよ「文革それ自体」はもはや否定されてるわけです。そこは河野談話否定論、南京事件否定論ホロコースト否定論なんぞとは大分性格が違う。

 官許の文革書のなかには、劉少奇*7毛沢東*8に手なづけられた羊、腰巾着と決めつけ、最後は毛沢東によって袋小路に追い詰められた者、と書いたものがある。

 ホンマかいな、ですね。小生が持ってる本『消された国家主席劉少奇』(2002年、NHK出版)なんか中国共産党全面協力の本の上、すごく劉少奇に同情的ですけどね。劉少奇の息子・劉源も確か軍幹部ですし、トウ小平劉少奇の盟友のはずですけど。

参考

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000807142002.html
■『消された国家主席劉少奇』(NHK出版)
 1968年、老いたる毛沢東は、改革開放派に最後の戦いを挑んだ。それが文化大革命であり、ターゲットは劉少奇トウ小平*9であった。「中共史上最大の冤罪」により国家主席は命を落とし、妻は十年余獄につながれた。本書は、30年の後、妻と遺児たちが、劉少奇の国家発展のための戦いと凛とした最期を、初めて綴った追悼の書である。

http://ameblo.jp/basia55/entry-11262109771.html
■恐ろしく悲しい歴史
 始まりは、江青の人生の特集をテレビで観たときから。
 なんてひどい人がいたのだろう、それもついつい近年まで。
 存在は知っていたけど、文化大革命も「大地の子」で見て知っていたくらいで深くその事実を見ようとしなかった。
 しかし、その江青のことを少し調べ始めたら、王光美という女性に行き当たり、その夫の劉少奇にたどり着いた。
 そしてこの本を探し求めた。
 運よく、浦安市の図書館と、明海大学の図書館で入手し、一気に読んだ。
 図書館よありがとう。半ばあきらめていた本を読むことができてありがたい。
 「消された国家主席劉少奇」そして 「江青に疎まれた女:ファーストレディ王光美の人生」*10
 文化大革命毛沢東が、当時の国家主席劉少奇を恐れ、追い落とすために起こしたものらしい。
 あまり政治や思想のことはよくわからないが文化大革命が始まると、劉少奇とその家族はあらゆる迫害を受ける。
 詳細は省くけど・・・・
 あまりにひどい。
 人間の偏った思想によって動かされる民衆の恐ろしさ。
 この2冊の本は当事者の証言によって語られ、リアルに迫ってくる。
 劉少奇という人は本当に立派な人だったようだ。
 高みに上っても、決しておごらず、常に人民のことを考えて、中国という国を本当によくしようと奔走していたらしい。
 たくさんいる子供たちにも、常に人民の中にいることを言い聞かせ、困難な目にあっても大衆を恨まないように、とまで言う。
 子供たちも迫害によって亡くなったり、後ろ指を指され続け、大変な困難を強いられてきた。
 さらに両親が大衆によって責められているのを目の当たりにするのは本当につらかっただろう。
 もうこのくだりから、劉少奇の悲惨な最期まで、涙が止まらなかった。
 私だったらとても耐えられないであろう、精神的・肉体的に受ける拷問。
 そんな迫害を受けても、信念を曲げずにじっと耐えた劉少奇の心中を思うだけで胸が痛くなる。
 本当の政治家というのは、こういう人のことを言うのではないか。
 こういう本は辛すぎて本当は読みたくないのだけれど「怖いものみたさ」が強くて読んでしまった。
 これ以上、恐ろしく悲しい本は読んだことがない。
 読んで後悔はしていない。ただ、この劉少奇という人物が強く心に刻まれた。

http://blog.livedoor.jp/yamato26840/archives/51570818.html
劉少奇・王光美夫妻 真実の愛とは? 人間の強さと美しさとは??
 1961年4〜5月に、劉少奇は故郷の湖南省を視察した折に、自分が関わった政策が齎した惨劇の結末を直接目にした。
※最終的には「大躍進」では最大推計5000万人余りが餓死した。
(中略)
 行く先々で、劉は胸を引き裂かれるような光景ばかりしか目にする事が出来なかった。そして、多くの悲惨な話を耳にした。
(中略)
 故郷の村では12歳の少年が劉の実家に「打倒劉少奇」と、書いた。
 この少年は、1年の間に家族6人が病気で死ぬのを目の当たりにして来た。最後に死んだのは一番下の弟だった。少年は幼い弟に母乳を飲ませてくれる人を探している最中に、弟は少年の腕の中で亡くなった。何故なら、少年の母は其の少し前に亡くなったばかりだった。
 劉は地元の党幹部に命じてこの少年を罰しないように命令した。
 劉は、地元当局が食物を盗んだ罪で農民を罰するのをやめさせ、村人に対して、「寧ろ、政府が農民から食物を強奪しているのだ」と、衝撃的な発言をした。
(中略)
 更に前例の無い事をした。
 劉少奇共産党政権の失政について農民に謝罪したのだ。
「同郷の皆さんが此れほど過酷な暮らしをしているのを見て、私はショックを受けました。皆さんにこれほどの苦しみを与えてしまったことに対して責任を感じます。謝らなければなりません」と。
 北京へ帰った後、劉は共産党最高幹部たちに「このまま(大躍進政策を)続けるわけにはいかない」と語った。
 8月には、周恩来*11が河北省視察の結果、毛沢東に対して「人民の食べ物は、木の葉、野菜の漬物、野草だけで他には一切無い。穀物は一粒たりとも残っていない」と、報告したが、毛沢東は「何をそう大騒ぎすることがあるのか??」と、吐き棄てた。
 そして劉少奇毛沢東に対して叛旗を翻し、大躍進政策を事実上中止させ、訒小平と共に経済原理を取り入れた政策を実行して、経済再建を図った。
 しかし、権謀術数の鬼である毛沢東が、指をくわえて見ている訳は無かった。
 1965年、実権奪還を果たすべく、毛沢東は悪名高い「文化大革命」を実行。強情に自らにひれ伏そうともしない劉少奇の粛清を決意。
 「劉少奇は資本主義に走った最高指導者」と、徹底的な糾弾に遭い失脚。
 勿論、毛沢東の劉に対する復讐の意味も込められいる。
 劉少奇は自宅軟禁され度々晒し者にされた。
(中略)
 しかし、夫妻は最期まで、毛沢東に屈服する事を拒み続け、劉少奇は、死の目前まで、毛沢東を糾弾する書簡を書いた。
(中略)
 そして、1980年になって、かつて共に経済再建を行った訒小平によって劉少奇の名誉回復がなされた。
(中略)
 夫妻を見て思うのは、毛沢東に叛旗を翻さず、毛沢東服従していれば、享楽的な生活を営めたのにも関らず、指導者として成すべき事を確固たる信念を以って、対峙し、そして幾ら非道な仕打ちを受けても、絶対に毛沢東に屈しなかった。
(中略)
 劉少奇、王光美夫妻の精神美には本当に感動したし、その下りを読むときには、胸と目頭が熱くなるのを感じざるを得なかったし、感動した。

 劉少奇が打倒されてのちの(譚震林*12・陳毅*13葉剣英*14ら老革命家も加わった文革反対の)「二月逆流」は、訒小平を代表とする人々の抵抗だったのだ。
(中略)
 毛沢東に対する一連の抵抗は、正義と不正義の闘争だったのではない。利益にからんだ抵抗であった。

 『楊継縄』の言ってる意味がよく分かりません。文革に対する劉少奇らの抵抗は立派に「正義の戦い」だと思いますが。


■ちきゅう座『南シナ海判決と沖ノ鳥島の運命』(矢吹晋*15
http://chikyuza.net/archives/69262
 「中国の主張を認めなかった南シナ海判決」の論理「人の住めないような島は国際法上岩でしかない」を容認するなら「どう頑張っても人なんか住めるわけがない、沖ノ鳥島は岩でしかないこと」になるのではないか、その辺り日本政府も日本マスコミも「直接に関係しない」ですませるがそれではすまない、
1)「南シナ海紛争と沖ノ鳥島は違うこと」についてきちんと論理武装*16するか
2)中国、台湾の「沖ノ鳥島は岩だ」と言う主張を受け入れるかしかないという矢吹氏です。
 もちろん「1)は不可能だが2)も嫌」というなら
3)そもそも判決の論理はおかしい、と判決批判と言うこともあり得ますが。
 矢吹氏のおっしゃるとおりで「人の住めないような島は国際法上岩でしかない」という結論は「直接的には南シナ海紛争にしか適用されない」がこれは「判例」になるわけです。
 当然、「沖ノ鳥島なんか岩でしかない」という訴訟を中国や台湾が起こしたら「南シナ海判決」が「過去の判例」として適用されて、日本敗訴の可能性は大でしょう。
 判例とはそういうもんです。判例のどこにも「これは沖ノ鳥島紛争にも適用される」とは書いてなくても、一方で「適用されない」とも書いてない。であるなら「性格上、似ているから多分適用されるだろう」と考えるのが常識でしょう。そう言う常識を持たずただただ「中国は判決に従うべきだ」としか言わない日本政府と日本マスコミには「矢吹氏のご指摘通り」俺も全く呆れます。


朝鮮日報『国政介入:ろうそく集会中、僧侶が焼身自殺図り重体』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/08/2017010801487.html
 前から何度も書いてますがこういう自殺ってのははっきり言って無意味です。
 こんなことで朴クネは辞めるような殊勝な人間では全くない。こんなんで辞めるようなら崔順実が逮捕された段階、あるいは弾劾が可決された段階でとっくに辞めてるでしょう。朴チョンヒも全くろくでもないバカ娘を育ててくれたもんです。
 まあ「自殺で政治的成果があれば自殺していい」とは俺個人は思いませんがほぼ確実に成果がないんだからだめでしょう。
 ちなみにさすがの「チベット人焼身自殺賛美」のチベット愛好家諸氏(例:I濱Y子、id:Mukke、阿部治平など)もこれを「非暴力の極地」とは言わないんでしょうね。
 まあ、「チベットと韓国は違う」とかほざきそうですが、俺の考えでは何一つ違いません。


ニューズウィーク日本版『内モンゴル自治区民主化団体が東京で連帯組織を結成した理由』(楊海英)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/12/post-6471.php

 クリルタイが会場に東京を選んだのは、大日本帝国がかつて(ボーガス注:内)モンゴル人の居住地に満州国と蒙疆政権を樹立したから。(ボーガス注:内)モンゴル人は旧宗主国である日本の関与を求めている。

 吹き出しました。楊らがクリルタイ会場を日本にしたことについては絶対「満州国と蒙疆政権」とか関係ないと思いますが。日本ウヨへの明らかな媚びでしょう。つうかそう言うコト理由に東京がクリルタイ会場だの日本が内モンゴル問題に関与したいだの言いだしたら中国は確実に「お前ら、日本人は満州国とか日本の侵略を美化する気か!」「楊、お前ら内モンゴルの反中国分子も満州国とか(以下略)」というでしょうし、そう言われても仕方ないでしょう。 
 で、そう言われて楊らにはメリットは「ないと思います」。あるとしたら「日本ウヨに気に入られる」という効果しかない。まあ、「日本ウヨとずっと仲良しでいたい」なら楊らの勝手ですが、それに果たして「楊らの目的であるはず」の「内モンゴル自治権の充実」と言う意味で価値があるんでしょうか。


■リベラル21「思想弾圧をする側の論理」(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3806.html

 北京大学法学院教授で「大Ⅴ」の賀衛方は、中国では憲法最高法規ではなく党が法に優越しているとか、全人代が国会の役割を果たさないとか、司法の独立はないとか、人民は自分の権利を守るために裁判に訴えることができない*17などと発言した(雑誌「世界」岩波書店)。

 世界の何月号かくらい書いてほしいもんです。
 ちなみに「世界、岩波、賀衛方」でググったら

世界2012年2月号
■中国「民間」との対話 第2回「法治社会を目指して」
   賀衛方(北京大学法学院教授)、聞き手=本田善彦*18

なんてのがヒットしましたがこれでしょうか?。まあこれ一つとっても下でネタにした劉燕子や安田峰俊の岩波「世界」非難がいかにでたらめかは明白でしょう。

 こうした状況では自由な学問研究は窒息する。社会科学はもちろんだが、自然科学や技術などの研究もふるわない。

id:Bill_McCrearyさん記事『基本的に、理数系の学問振興と政治体制・民主主義の程度は関係ないと思う』
http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/22346c83316572e990e53822bba215d4
の言うとおりだと俺は思いますが、そうは思わないのが阿部氏のようです。

中国の誰もがほしがるノーベル賞など望むべくもない。

 おいおいですね。2015年のノーベル医学賞受賞者の一人が「中国の屠ユウユウ氏*19」だということも知らない*20んでしょうか?。他にも

ノーベル物理学賞
1901年:レントゲン(ドイツ帝国
 X線の発見
1949年:湯川秀樹(日本)
 中間子の予想*21
1958年:チェレンコフ(ソ連
 チェレンコフ効果の発見
ノーベル化学賞
1944年:オットー・ハーン(ナチスドイツ)
 原子核分裂の発見 

なんて例は「基本的に、理数系の学問振興と政治体制・民主主義の程度は関係ない」ことの一例でしょう。

【追記】
 ウィキペ「屠ユウユウ」によれば彼女がマラリアの薬であるアルテミシニンを発見したのが1972年、ジヒドロアルテミシニンを発見したのが1973年です。まさに文革(1966〜1976年)真っ最中です。
 そもそも彼女が研究をスタートさせたのも

■屠ユウユウ(ウィキペ参照)
 中国の同盟国である北ベトナムは、南ベトナム・米国とベトナム戦争を戦っていたが、マラリアで多くの死者を出し、従来の特効薬であるクロロキンに対する抵抗性が出始めていた。マラリアは中国南部の海南、雲南、広西、広東でも主な死因の一つだった。毛沢東は523計画という新薬開発の秘密プロジェクトを1967年5月23日に立ち上げ、屠はそのプロジェクトのリーダーに指名された。

ということで「ノーベル賞受賞に至った研究」の旗振り役の一人はウィキペディアを信じれば毛沢東だったわけです。まあ、毛も素人ですから「この新薬プロジェクトがノーベル賞を受賞するほどの大きな成果が出るとは思ってなかった」でしょうけど。
 つうか原爆の開発(1964年)も、人工衛星の打ち上げ(1970年)も毛時代のことです。むろん「中ソ対立前」のソ連の技術支援などもあって独力ではないですが、それにしたって中国の科学技術力の高さを証明してるのではないか。結局何度も言いますが「基本的に、理数系の学問振興と政治体制・民主主義の程度は関係ない」わけです。


■I濱女史のツィートにコメント

I濱Y子
 今年のNHK大河ドラマって絶対にアメリカに(ボーガス注:ヒラリーという)初の女性大統領が誕生することを前提に女領主ものでいこうとか決まったんじゃないかと推測。

 「え、そう言う理解するか?」とびっくりです。
俺は
1)安倍が「輝く女性」とか何とか言って「女性の味方ぶってる」から
2)『花燃ゆ*22(2015年、吉田松陰の妹・杉文が主人公)』が視聴率で大惨敗したからリベンジ
だと邪推してましたが。
 なお、『花燃ゆ』(2015年、杉文)、『おんな領主直虎』(2017年、井伊直虎)以外にも

おんな太閤記』(1981年、ねね*23
『春の波涛』(1985年、川上貞奴*24
春日局』(1989年、春日局*25
花の乱』(1994年、日野富子*26
篤姫』(2008年、篤姫*27
江〜姫たちの戦国〜』(2011年、江*28
『八重の桜』(2013年、新島八重*29

がありますけど一部例外を除いてまあ視聴率が穫れない(苦笑)。

I濱Y子
 先ほどNスペ「巨龍中国 14億人の消費革命」を見た。通販大手アリババ*30は農村部の消費を煽り巨大産業になった。無職の若者は一攫千金を狙いネットショップを起業するものの、多くの店は淘汰されているという内容。さらに言えば、14億人が必要以上な買い物して大量のゴミもだしてそうな話だった。

 ウワー、見忘れた。見れば良かった。
 「煽り」とか「無職の若者が起業しても淘汰」とか「大量のゴミ」とか非難めいた書き方が「チベット仏教の影響で金儲け&中国が大嫌いらしい」女史らしいですが、それはさておき。
 中国の経済成長がしばらくは続きそうなそんな番組のようですね。

参考

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161030
■巨龍中国・14億人の消費革命〜爆発的拡大!ネット通販〜
初回放送
 2017年1月8日(日) 午後9時15分〜10時04分
 経済成長の鈍化で、「世界の工場」から構造変換を迫られる中国。いま新たな成長の起爆剤と期待されているのが、ネット通販(EC)である。2015年の販売額は約60兆円余り。アメリカを抜き、世界一の通販大国に急成長した中国が考えているのが、ネット通販を通して、今まで豊かさから取り残されてきた「6億人の農村人口」の購買力を目覚めさせること。いま政府は“14億人の消費欲”を1つのテーブルにのせようと大号令をかけている。番組では、急増する“ネットショップ村(淘宝村)”の現場に密着。そこは村全体がネット通販のプラットフォームになっており、年間の売り上げは約670億円にも達する。全国からやって来た若者が次々とネットショップを起業し、“現代のチャイナドリーム”を目指して、激しい競争を繰り返している。さらに、中国政府は、民間企業と協力して、広大な国土の隅々に4万ものネット通販のサービス拠点の設立を計画。高齢者や農民に、肥料や日常品、農具までもネットで購入させることで、新たな消費革命を起こそうとしている。14億の消費革命で、農村は、中国は、どう変わるのか?。新たな夢を抱きあがく若者や、政府の戦略を通して、中国のダイナミックな変化をみつめていく。
■関連放送
巨竜中国・1億 大移動流転する農民工
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161030
巨竜中国・成長産業にカネを流せ、14億人の資産の行方
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20161119

I濱Y子がリツイート
まこと ‏@snakeman_makoto 2017年1月2日
拡散希望】20161225報道ステーションSUNDAY ダライ・ラマ法王猊下独占インタビュー
http://www.dailymotion.com/video/x56aap4

 【拡散希望】だそうです。【ダライを褒めろ】とは何処にも書いてないので【ダライへの罵倒とセット】で【拡散】してあげます。ええ小生はそういう性格のねじ曲がった、歪んだ男ですが何か?
 ダライなんか糞の役にも立たないきれい事しか言わない*31わ、政治力や社会的影響力なんか「ダライファン以外」には皆無だわ、こんな馬鹿げたインタビューするな、テレ朝は安倍の批判とかまともな報道でもしろよ、そんなに古舘キャスター降板がトラウマなの?といいたいですね。
 まあ、「安倍の戦争法批判」と違って「ダライ美化」しても中国ぐらいしか反発しないし、その中国も「この報道1回ぐらいなら気付かないか、気付いても無視してくれる可能性が高い」し、「時間つぶしのネタ」としてはベストなんでしょうね(皮肉)。「糞つまんねえ、たとえば年末恒例の上野アメ横中継の方がまだマシ」と思う人間がいてもチャンネル変えるだけでわざわざ「何でダライインタビューなんか放送するんだ!」と電話でテレ朝に抗議する人間もあまりいないでしょうし。
 まあ、視聴してみます(14分程の動画)。「子ども食堂など日本の子どもの貧困、格差問題についてどう思いますか」「いわゆる老老介護問題についてどう思いますか」て「チベット問題ならともかく」ダライに聞くことかよ、ボケ。 
 ダライはいつから「身の上相談の回答者」になったんだよ。そういうことは政治家とか官僚とか学者とかに「どうしたらいいと思いますか」と聞けよ。ダライに聞いたって「子どもの貧困や老老介護は問題だと思います、解決する必要があると思います」という無内容なきれい事しか言わないに決まってるだろ。実際、ダライの言ってる事ってそうだけど。しかしダライも良くこんなインタビュー受けるよな。ダライがまともな人間なら「チベット問題以外の質問」については「専門家じゃないからノーコメント」だろうけど「宣伝になれば何でもやるダボハゼ野郎」がダライだから適当なきれい事ほざいて格好つけると。
 でそんなきれいごと、ダライから聞いてなんか意味あるの?。たとえば「二階*32自民党幹事長、山口*33公明党代表蓮舫*34民進党代表、志位*35共産党委員長、福島*36社民党副党首、小沢*37自由党代表」「塩崎*38厚労相、加藤*39少子化問題担当相」にでも「子どもの貧困や老老介護についてどう思いますか」と聞いた方がまだ「国会に議席をもつ政党幹部の発言」「子ども問題、貧困問題や介護問題の担当閣僚の発言」つう事で意味があると思うんだけど。
 だからお前ら「ど腐れマスゴミ(今回はテレ朝)」は俺は大嫌いなんだよ。
 「若くしてインドに亡命した私もあきらめずに頑張ってます、だから皆さんもつらいことがあってもあきらめないで下さい」て、はいはい、そうですねー、ありがとうございました(棒読み)。
 間違った事言ってないけど、ダライ以外でも言えることだよな。
長野智子報道ステーションSUNDAYキャスター。古舘伊知郎の事務所・古舘プロジェクト所属、元フジテレビアナウンサー。)
 「中国政府は次のダライラマは中国政府が決めると言っていますが」
ダライ
 「私はダライラマ制度(転生霊童)は必ずしも必要だと思っていません。ダライ制度を続けるかどうかは次の世代のチベット人が決めることです。」
 やっとチベットネタかよ。しかも「ああ、それ知ってる。前もダライ、そんな事言ってたから。ダライは要するに転生霊童やめたいんよね」つう無内容な質疑応答。さすが日本マスゴミテレビ朝日
長野
 「次期米国大統領トランプ氏についてはやはり批判的ですか」
ダライ
 「私とは真逆の人間だと思います」
 どうでもいいよ、そんなんマジで。どうせこんな事言ったって最終的には「米国大統領という権力者」トランプにへいこらするんだろ、ダライ一味は。なにせ日本ウヨと野合して恥じない屑だからな、ダライ一味は。
 最後のコメント
後藤謙次*40(報道ステーションサンデー・コメンテーター。元共同通信政治部長(2002〜2004年)、編集局長(2006〜2007年)、元TBS『NEWS23』メインキャスター(2007〜2009年))
「日本政府はダライ氏が訪日しても日中関係に配慮して会わないんですが訪日は一応認めています。今後も訪日は認めて欲しいですね」
 ああ、そう(昭和天皇風に)。俺はダライの訪日(日本入国)なんか拒否してインドに追い返した方が日中友好関係上いいと思うけど。大体ダライって訪日のたびに日本ウヨに媚びる醜態さらすし。
 本当14分動画がダライファン以外にとっては完全に無駄な時間。


■I濱Y子『教育は世界を変える(カンボジア紀行前編)』
 トラブルになるのでリンクははりません。興味がある方は女史のブログを検索すればよろしい。

 本屋さんには偉人伝コーナーがあり、表紙の色彩感覚が素晴らしいのでダライ・ラマ伝を買う。しかし、カンボジア人の考える偉人のラインナップはようわからん。釈迦、孔子オバマ大統領、ガンジーとかの聖人路線は分かるが、スターリン毛沢東、そして、ソニー盛田昭夫*41が入っているのがよく分からん。

・宗教家でもない政治家の「オバマ」って聖人なんでしょうか?。ぶっちゃけオバマだって政治家ですし、そんなにきれい事で生きてるわけでもないでしょう。もしかして「ダライ猊下に会ってくれたから聖人」とか言う認識なんでしょうか?
・反共ウヨの女史が「スターリン毛沢東」を嫌悪するのはわかりますが何でソニーの盛田氏を嫌悪するのかよくわかりません。盛田氏のような「大企業の創業者」が偉人伝入りするのはごく普通でしょう。
 女史にとっては「ビル・ゲイツでアレ、本田宗一郎でアレ、松下幸之助でアレ、誰でアレ」、企業創業者の偉人伝は評価しないのか、はたまた「ソニーの盛田氏」だから評価しないのか。

 ポル・ポトは悪くないと思います。彼は愛国者で、ベトナムのスパイをあぶりだそうとして結果としてやり過ぎてしまっただけなんです。

 あるカンボジア人のセリフだそうですが、「誰がどこでいつ、どう言う文脈で言ったのか」がわからないと何とも評価できません。
 たとえば「元ポルポト派としてしがらみがある」のかもしれない。まあ、女史だとそういう文脈を全く配慮せず「ポルポト擁護なんてばかげてる」と切って捨てるから困ります。いや確かに馬鹿げていますが、前後の文脈が分からないと適切な評価は困難でしょう。

 フンセン*42は1979年ベトナム軍とともにカンボジアに攻め込みポルポトを失脚させましたが、その時ベトナムは20万の兵士を送り込みカンボジアの領地をたくさん奪い取りました。今、そこにはベトナム風の地名がつけられ、カンボジア語は禁止されています。

 あるカンボジア人のセリフだそうですが「???」ですね。あの侵攻でベトナムがしたことは「ポルポト打倒と親ベトナム政権樹立」であって土地の割譲なんかしてないと思いますが。

 アメリカは人権とかうるさいことを言いますが、中国は無条件で600億ドルくれるので好きです。

 あるカンボジア人のセリフだそうです。身も蓋もなく実利主義なので呆れるよりも吹き出しました。
 もちろんアンチ中国の女史が憤慨するのは言うまでもない。

彼らがポルポトを否定できないのは、日本人の知識人が毛沢東を否定できないことにも似ており

 「いつの時代だよ?(呆)」ですね。今時、日本の左派で毛沢東を「大躍進や文革まで含めて」全面肯定してる人なんていないでしょう。
 まあ「新中国建国などについて一定の評価をしている人(つまり女史のような全否定はしない人)」はいるでしょうが。
 つうかこのカンボジア人のセリフはむしろ、例えば「日本人の一部が昭和天皇を否定できないこと」「米国人の一部(要するに反共タカ派)がベトナム戦争を否定できないこと」「韓国人の一部右派が朴チョンヒを未だに美化すること」によほど似てるんじゃないかと思いますが。たぶん「左翼イデオロギー」とかそう言う意味でのポルポト擁護でなくて、「同一民族だから」「自分が元ポルポト派でしがらみがあるから」とかそう言う理由でしょうからね。

(ボーガス注:カンボジアで)またあの悲劇が繰り返されるのではないかと心配になる。

 「ねえよ、バカじゃねえの?。カンボジア人の大多数はポルポトなんか否定してるに決まってるだろ。そんなんで早稲田の教授かよ(呆)」「お前、カンボジア人、バカにするのも大概にしろよ」「カンボジア人の前でそんな事言ったら激怒されると思うぞ、いやあまりにもばかばかしくて怒る前に笑うか呆れるか?」「つうことは何、I濱ちゃんは『中国でまた文革が(以下略)』とか思ってるの?」と吹き出しました。正直、女史とつきあえる人は「(チベット研究者としてはそれなりに能力があるので)女史の馬鹿さに眼をつぶってる」か、「女史と同類のバカ」でしょうがどっちにしろ理解ができませんね。


■I濱Y子『ジャヤバルマン7世の寺」(カンボジア後編)』
 トラブルになるのでリンクははりません。興味がある方は女史のブログを検索すればよろしい。

 ガイドさんによると、入場料はベトナム系のSochaグループに吸い上げられているという。カンボジア人の誇りであり、外貨収入の目玉であるアンコールワットが、宿敵ベトナムに牛耳られているのである。しかしそれが本当だとしても、カンボジアの資本家とか知識人を皆殺しにして、ベトナム人につけいる隙を作ったのはカンボジア人自身である。

 今のカンボジア経済における「ベトナムの存在感の大きさ」を「ポルポト虐殺が原因」というのはなんか根拠があるんですかね?。「ベトナムの方が大国なんだからある意味当然でポルポト関係ないだろ?」と思いますが。


■I濱Y子『ダライラマ法王秘話2:供養する人々』
 トラブルになるのでリンクははりません。興味がある方は女史のブログを検索すればよろしい。

 2016年11月8日,ダライラマ14世は清風学園の招聘により来日した。清風学園を経営する理事長一家は80年代からダライ・ラマと交流があるが、意外なことに招聘元になるのはこれが初めてだという。さらに余計なことを付け加えれば、今回某国からのイヤガラセなどは一切なかったとのことである。これは某国が文明化した証なら嬉しいのだが、かなりの確率で、清風学園に限ってはへんな揺さぶりをかけても効かないことが分かっているからのような気がする。

 まあ、女史の言うようなこともあるのでしょうが、それよりは「日本で一部のコアなダライファンがダライ招いても日本マスコミもろくに報じないし大して意味ねえだろ」と見切ってるというのもあるでしょう。
 清風学園だの女史だのがダライを招こうと日本人の大多数はそんな事知らないし興味もないわけです。

 堕落をする前の非常にピュアな仏教の姿がここ*43にはあった。

 吹き出しました。いや良く批判される「戒名料金」とか、日本仏教に問題がないとは言いませんが、いたずらに日本仏教を貶め、チベット仏教を美化するのっておかしいでしょうよ。つうかダライだって高額講演料とってますし本の印税だってもらってますよねえ。
 ダライが「カネと縁がないみたいな事実に反する物言い」するのやめたら、どうなんですか?
 それともダライの営業はきれいで、日本仏教の営業は汚いんですか?


■リベラル21『2017年の年頭にあたって』リベラル21編集委員会
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3808.html

 アジアでも中國の習近平体制がますます専制強権を強めています。あたかも中華人民共和国という外皮がぼろぼろと剥がれて、中から伝統的な封建専制王朝が姿を現したかのごときです。

 やれやれですね。中国批判するなとは言いませんが何で「封建王朝呼ばわり」するような非常識な非難をするのか。安倍の「アンチ中国」と何処が違うのか。浅井基文氏*44は自ブログ(http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/)などで安倍の高支持率について「中国の脅威ガー、と言うような人間が自称リベラル、自称安倍批判派にすらいる恥ずべき日本の状態が『中国の脅威があるから改憲する』と強弁する安倍を利している。日中間の経済関係を考えれば中国の脅威なんて存在しない。日本以外に話を広げてもフィリピンとの領土紛争は外交交渉で決着したではないか。中国の脅威ガー、という彼らは真のリベラルとはとても言えない。」と批判していますが、リベラル21一味はまさに浅井氏が批判する「安倍を利する異常な反中国分子」「なんちゃってリベラル、なんちゃって安倍批判派」「小さな親切、大きなお世話」でしょう。リベラル21のような存在は正直「百害あって一利無し」でしょう。
 「これからも安倍批判など政治に対する批判を続けます(リベラル21)」て「いいよ、お前ら馬鹿な事しか言わないんだから、黙ってろよ」と思いますね。


■産経『中国、ネパールが来年初の合同軍事演習 インド紙報道』
http://www.sankei.com/world/news/161222/wor1612220040-n1.html

 インド紙ヒンズーは22日付で、中国とネパールが来年2月、対テロで初の合同軍事演習を行うことで合意したと報じた。中国には、ネパールへの影響力を強めるとともに、チベット地方の「高度の自治」要求運動がネパール(ボーガス注:の亡命チベット人)へ拡大することを抑止する狙いがありそうだ。
(中略)
 ネパールでは昨年9月、新憲法が制定された際、親インドの南部住民「マデシ」が政治的権利の拡大を求めて政府への抗議運動を展開し、インドとの国境を封鎖した。ヒマラヤの内陸国ネパールは、ガソリンや日用品などの輸入の大半をインドからの物流に依存しており、昨年4月の大地震で被災した市民は物資不足に見舞われた。
 新憲法成立直後にネパール首相に就任したオリ統一共産党議長は、「インドによる非公式の国境封鎖だ」と反発し、インドの関与否定をよそにもう1つの隣の大国、中国に接近。

 I濱女史などは「中国の圧力にネパールが屈してる」と言いたがりますが話はそんなに単純じゃないことが分かります。
 ネパールは「インドと中国」という大国に挟まれ、「あるときはインドを使って中国を牽制し」、また「あるときは中国を使ってインドを牽制」してるわけです。
 小国ネパールにとっては何も「女史が敵視する」中国だけでなく「ダライ猊下を匿ってる偉い国、と女史が美化する」インドも大きな脅威です。そしてインドも当然ながら愛にあふれた善意の国でも何でもないわけです。


■I濱Y子『祖国の土が子供たちのもとに届く』
 トラブルになるのでリンクははりません。興味がある方は女史のブログを検索すればよろしい。
「ブリンギング・チベット・ホーム〜故郷を引き寄せて〜」(邦題)なる映画の女史流紹介記事です。

 ダライ・ラマは「中国の知識人は真実を知れば私たちの味方になってくれる。中国人の協力なしにはチベット問題は解決しない」といい

 そんなきれい事言うのなら何で南京事件否定論を垂れ流すような日本ウヨとつるむのか、大体、お前らダライ一味は中国人(海外の反体制派亡命中国人でも可)の誰かと何か交流してるのかよ、つう話です。もうダライとその子分連中はその場、その場で適当な事言ってるだけのデマ屋でしょう。

ダライラマのご真影

 ググったところ「ご真影」とは日本では「天皇・皇后」にしか使わない言葉のようですがそれはさておき。「お写真」ならまだしも、今時「ご真影」もないでしょう。

チベット子供村の子供たちがお遊戯を始める。その歌詞は
「私たちは一生懸命勉強して、一生懸命勉強して、チベットの地にかえります。チベットの地に還ります」
 この時点で涙腺がゆるんでくる。

 ぶっちゃけ「子どもたちは、わけもわからず大人に歌わされてるだけと違うのか」と思いますが、そうは思わない辺りがさすが「ダライ盲従分子」の女史です。もちろん褒めてません。

 ここ数年ネパールは、経済的に膨脹した中国によって完全にコントロール*45にいれられ、亡命チベット人が暮らしづらい社会となっている。
(中略)
 実際、ネパール在住のチベット人は動ける若い世代からカナダ、アメリカへの移住を続けている。

 少なくとも移住について言えばそういうことよりも吉幾三『おら東京さ行ぐだ』的な「近代的社会」へのあこがれじゃないですかね。


id:Mukkeや阿部治平の同類二人「劉燕子」「安田峰俊*46」を批判する
 id:noharraが賛同ツィートしていたので気付きました。
 ちなみに劉と安田の馬鹿2人には「乱暴な俺と違って紳士」の法華狼氏が「紳士的な批判」をしているので紹介しておきます。まあ批判の方向性は「サヨや保守リベラルに不当な因縁をつけるのは止めなさい」つうことで俺と同じですが。

■法華狼の日記『劉燕子氏と安田峰俊氏の対談で「リベラル」を批判する根拠が、勝手な期待を裏切られた体験談ばかりな件について』
http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20161230/1483110742
 また、この法華狼氏エントリについたはてなブックマークも紹介しておきます。

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20161230/1483110742
Ayrtonism
 今の中国の体制を批判するのに、嫌中勢力と手を組まなきゃいけない理由なんてこれっぽっちもないと思うけどね。
bat99
 自分の人を見る目の無さをこっちの責任にされても・・・
D_Amon
 「書籍ひとつで距離をとられるとは何が理由かと思えば、ツイッターでよく問題発言を見かける石平氏が共著者だった」「石平氏のような人物と共著を出せば、それだけで批判されたり距離をおかれることは予想するべき」
IkaMaru
 勝手に寛大さを期待してソデにされたからって「あいつらは心が狭い」と主張するのはみっともない。理由はあれど「トンデモ本の著者」の汚名を背負ってしまったことを自覚しないと
Apeman
 石平と一緒に扶桑社から本なんか出したら、そりゃ縁切りされて当然でしょ

 で、法華狼氏記事とブクマの紹介が済んだので次は俺の批判コメントです。まあ内容的には法華狼氏やAyrtonism氏、bat99氏、D_Amon氏、IkaMaru氏、Apeman氏と代わり映えしませんが。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50479
 在日生活26年、在日中国人作家・劉燕子さんと、中国を取材・研究するライターの安田峰俊氏。二人はいま、日本のメディアが「親中か」「嫌中か」という二分法でしか中国を論じなくなったことに、強い違和感を覚えています。

 それこそ事実のねじ曲げでしょう。
 産経、文春、新潮などウヨは反中国しか言わないと思います。しかし非ウヨメディア(朝日、毎日、読売、岩波、講談社など)は「軒並み親中国で中国に批判的な事は何一つ言わない」なんてことはない。たとえば劉暁波*47や楊海英*48の本は岩波から出てるわけです。まあこういう例はいくらでもあるでしょうが。

劉 
 2012年12月に、私は中国評論家で拓殖大学客員教授の石平さん*49と共著で、育鵬社から『反旗 中国共産党と闘う志士たち』という本を出版しました。

 あの「つくる会教科書」「産経系列」育鵬社から「極右活動家・石平」と共著を出したと公言して恥じない点で「劉はアホか」ですね。育鵬社と石の目的はただの中国叩きだし、当然ながらそんなところから出せばどんなにいい本でも色眼鏡で見られて敬遠されるわけです。つうか「読まずにこういっては本来いけませんが」たぶん屑本でしょうけど。なにせ「繰り返しますが」版元が育鵬社で共著者が石です。今時「中国批判本はウヨ系列出版社でしか出せない」と言う時代じゃないでしょう。

安田
 石平氏は近年の著書の過激な題名やツイッターでの言説のイメージとは違って、本来は冷静な知識人ですよね。

 「産経文化人の反中国右翼」石と共著を出した劉を擁護するために「石氏は世間が思ってる程酷い人じゃないんだ」と言い出す安田です。
 おいおいですね。
 それが事実だとしても、石が「ウヨの歓心を買うために故意に反中国デマ(南京事件否定論や中国の沖縄侵略論、中国早期崩壊論など)飛ばしてる」つうことにしかならないんですがそんな石を批判する気は安田にも劉にもないようです。つまりはid:Mukkeや阿部治平同様に「ウヨ以外が冷たいから悪い、ウヨとつるんでも石も劉も悪くない」と安田と劉は強弁するわけです。どれほど恥知らずなのか。そしてこんな奴らに賛同するとはid:noharraはどれほど屑なのか。

安田
 事実、劉さんと石平氏の共著は、対中国憎悪を煽るような内容ではなかった。中国の反体制文学者や民主活動家の伝記を丁寧に紹介した、知的に誠実な本でした。しかし、同書を出されたことで困ったことになったとか。

 はい。出版したとたんに、親しくお付き合いしていたリベラルの日本人グループからそっぽを向かれました。

 そりゃ敬遠するでしょう。なんで石だの育鵬社だのとつきあって恥じないような劉とおつきあいを続けなくちゃ行けないのか。
 そもそも劉が「そういうことをしてもつきあいを切られない」と思ってるなら端的に言ってバカです。「いい本なんだ」と強弁するなら例えば「ウヨでない」岩波や講談社辺りから出せばいいでしょう(岩波や講談社は一例に過ぎないので別に小学館*50でも集英社でも光文社でもどこでもいいのですが)。「育鵬社でないと出版できなかった」なんてことはあるわけもない。育鵬社が「岩波、講談社小学館など非ウヨ系出版社」と比べて営業力があるわけでもないでしょう。「百歩譲って」劉の言うように「いい本」だとしても結局「ウヨの組織購入目当てで育鵬社」とか「ウヨに媚びる目的で育鵬社」とか言うふざけた話じゃないのか。
 そして縁切りすることは劉や安田がぼやくような不当な行為でもなんでもない。何も友人関係を続けることは義務じゃないわけです。「こいつは俺が思ってたのとは違ってどうしようもないバカだな、つきあう価値のある人間じゃない」と思われれば縁切りされるのは当然でしょう。これは劉や安田だって同じでしょう。劉や安田は1度結んだ友人関係は何があろうと死ぬまで継続するのか。そんなことはないでしょう。


「なぜ石平と本を出すんだ」「なぜ育鵬社と付き合うんだ」と。「中身を読んでから判断してください。まともな本なんです」と言っても、「絶対ダメだ」と。

 「まともな本なら育鵬社以外から出せよ、しかも石平と共著かよ」「育鵬社から石平と本出して恥じないような人間とは俺は価値観が違いすぎるのでつきあう気になりません」で終わる話です。なんでその程度の事がわからないのか。

安田
 自分たちの陣営を裏切ったと見なされたんでしょうね。

 裏切ったとか裏切らないとか言う話じゃないでしょう。「南京事件否定論」「河野談話否定論」などのデマを垂れ流す育鵬社や石平とつきあうことに疑問を感じない人間・劉と「育鵬社や石平の批判派」が一体どんな建設的なつきあいができるというのか。甘ったれるのもいい加減にしろ、です。

劉 
 リベラルの人たちは言論や表現の自由を標榜しているのに、なぜ育鵬社から本を出す自由は認めないのでしょうか。

 劉が育鵬社から本を出したければ出せばいいでしょう。そう言う意味ではリベラルの人は「劉の出版の自由」など何一つ否定していない。ただリベラルの人はそんな劉のようなバカ野郎とはつきあえません、つうだけの話です。「出版の自由」云々という劉ですがリベラルの人には「何があろうと劉と交際する義務」なんかないわけです。劉と安田の方こそ「リベラルの人々の交際の自由」を否定しています。
 劉がしてるのは

・「在特会とも日本共産党ともつきあいたい」
・「トランプ陣営ともヒラリー陣営ともつきあいたい」
・「ネオナチともドイツ社民党ともつきあいたい」

レベルの馬鹿話です。そんな話が成立するわけがないでしょう。
 まあ、「つくる会理事」という「極右活動家」三浦小太郎とつきあって恥じない「自称リベラル」のid:noharraはこういう劉に共感するのでしょうがこんなんは呆れる話でしかありません。

安田
 その後、劉さんは集広舎が新規創刊した『夢・大アジア』という雑誌に寄稿されます。これは、刊行当時に雑誌の目次を拝見した際の私自身も、「かつてはヒューマニストだった劉燕子さんも、ついに“あっちの界隈”に行っちゃったか」と思いましたが。

 でも、私は何も変わっていません。

 集広舎だの育鵬社だの右翼出版社とつきあって「私は変わってない」もないもんです。安田は「つい思った」なんて言って劉を擁護してますが「つい」ではなく「あっちの界隈に行った」以外の何物でもないでしょう。
 「俺は反中国発言してない」と劉がいったところで、劉が執筆した媒体がそうした「反中国メディア」で劉もそうしたメディアを何一つ批判しないのだから同罪です。


 ただ、リベラルの人たちが身の回りからサーッといなくなって、劉暁波や中国の民主化運動について声を掛けてくれる媒体が右寄りのものしかなくなって……。

 自分からウヨと野合したことが原因なのに「そのことでつきあいを切られた」ら、「リベラルは冷たい」と言い出す劉も、その劉を支持する安田も論外のバカです。

編集部
『夢・大アジア』についても、説明いただいたほうがいいかもしれませんね。
(中略)
安田
 創刊号には「強い日本を創り、アジアを再び解放する。これが私達の志であります。この為に季刊『夢・大アジア』を創刊致しました」「神武建国の詔には『八紘一宇』の理念が掲げられました。その日本建国の実現は、ひとえにアジアを解放する戦いにおいて実現しなければなりません」と書かれていますね。
 寄稿者は日本の国家主義運動の草分け・頭山満*51の孫の頭山興助氏をはじめ、加瀬英明*52田母神俊雄*53藤井厳喜*54ほか、上記の巻頭言を執筆した編集長は、2016年参院選福岡選挙区に「日本のこころを大切にする党」から出馬(落選)した政治運動家です。

 『夢・大アジア』は発刊時に多方面から批判されました。例えば神戸大学教授の梶谷懐氏*55は著書で、

「この季刊誌の発売元である集広舎は、これまで中国政府やその政治手法、とくに言論弾圧や民族政策について批判的な言論活動をおこなってきた『公共知識人』による中国語の書籍の翻訳などを数多く手がけてきた出版社でした」「はっきりいってこの雑誌の創刊は、自身の過去の仕事に泥を塗るような行為」(『日本と中国、「脱近代」の誘惑』太田出版、2015年、p. 17)

とおっしゃっています。寄稿した私本人もあちこちで批判を受けました。
安田
 私も梶谷氏の意見に賛成です。
(中略)
 同誌の寄稿者が一般読者から「色が付いた人」と見なされるのは仕方ないでしょう。劉さんの寄稿は失策だったと思います。

 まあ! だって……。私だって雑誌の趣旨に100%賛同していたわけではありません。ただ、どんな媒体でも自分の意見を届けられるなら、中国の現実を少しでも知らせることができたらと切に思っただけです。

 おいおいですね。なら劉はどんなろくでもない酷い雑誌*56でも寄稿させてくれるのなら寄稿するのか。劉がそう考えるのは劉の勝手ですが、普通の人間は酷い雑誌には寄稿しません。
 そして「100%賛同してない」にせよ寄稿すれば「雑誌の方針を大筋では支持してるのだろう」と見られるわけです。その程度の事もわからないバカが劉なんでしょうか。
 大体「夢・大アジア」なんて「福岡の無名出版社・集広舎」が出しているマイナーウヨ雑誌です。こんなもんに寄稿したところで宣伝効果はほとんどゼロでしょう。仮に誰かが読んだとしても1)「夢・大アジア」と同レベルの極右、2)「id:Mukkeや阿部治平並みに身びいきが酷い甘ちゃんな人間」以外は「劉ってのはバカだなあ」と呆れるだけです。まあ、劉だのペマだの楊海英だのがこんな手前勝手な理由で日本ウヨと野合し、つるんだところで世間は呆れ、彼らを見放すだけです。
 それを「冷たい」などと劉らが逆恨みしたところで何がどうなるもんでもない。さらに日本人が劉らに呆れ距離を置くだけです。劉らにつきあう日本人は1)「夢・大アジア」と同レベルの極右、2)「id:Mukkeや阿部治平並みに身びいきが酷い甘ちゃんな人間」ぐらいなもんです。


 なぜ『世界』(岩波書店)みたいなリベラルな雑誌は、中国の平和や人権や民主主義に関係したテーマをあまり積極的に取り上げないんでしょうか。

 id:Mukke、阿部治平など、この種の連中がいつもやる「劉やペマ、楊海英のような人間が極右とつきあうのは左派やリベラル保守が劉らに冷たいから」という居直りです。そもそも彼らが言う程「左派やリベラル保守が劉らに冷たい」とは俺は思いません。うろ覚えで恐縮ですが、岩波世界だって中国について批判的に取り上げることは勿論ある。そもそも繰り返しになりますが劉暁波や楊海英の本は岩波から出てるわけです。
 そして仮に「左派やリベラル保守が冷たい」としてもそんなことが劉らの「日本ウヨとの野合の正当化理由」になるわけがないでしょう。

安田 
 ただし、その点では右の人たちも変わらないと思います。彼らが中国の民主化問題や少数民族問題を取り上げるのは、日本が素晴らしい国だとか中国が気に食わないとかの主張の材料に使いやすいからです。たとえ文革天安門事件を批判していても、犠牲になった個々の中国人への哀悼や敬意の念があるかは疑問ですよ。
 例えば私が以前に取材した、香港の過激な本土派(嫌中派)の人たちは、天安門事件を「“支那人”が“支那人”を殺した事件(表現ママ)なんて知ったことか」「追悼の思いはない」と主張していました。日本で嫌中言説を担っている右翼や保守派も、本音は大して違わないのではないでしょうか。

 左派が「自称人権派を名乗る一部極右のようなインチキ人権派だ、だから中国非難しない」なんてのは「左派の端くれのつもりの俺」としては「安田と劉は左派への言いがかりも大概にしろ」と心外に思いますがそれはさておき。
 まあ、「極右については」安田が言う通りでしょうね。本気で日本ウヨが「人権ガー」と思うのならなんで「南京事件否定論」のような反人権的な主張ができるのか、なんで「朴チョンヒやピノチェトのような右の独裁は容認するのか」つう話です。
 ただそれを言い出したら「なんでそんな奴らと劉はつきあうのか、中国批判では同志だ、大同小異だで済む話じゃねえだろ」つう話になるんですが。

安田
 親日外国人には2パターンがありそうですけどね。日本人はバカばかりだから適当におだてて小銭を稼げばいいやと割り切っている人と、本当は伝えたいことが別にあるのに「日本は素晴らしい」と宣言しないと商業ベースで本を出したりテレビに出たりできないから、仕方なくそうしている人と。劉さんとの対談で感じるのですが、やむを得ず後者の立場に置かれている人もそれなりにいそうです。

 正確には「ケント・ギルバートのようなインチキな自称親日外国人」ですよねえ。ドナルド・キーン氏のようなそれなりにまともな親日外国人はそんなことはない。
 それはともかく、もちろん安田の言う2パターンの前者は論外ですし、後者だって限度があるでしょう。リップサービスで済まないレベルならそれは後者でも論外です。


■リベラル21『もうひとつの火種:台湾海峡を忘れるな』(阿部治平)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-3802.html
 「反中国で頭が湧いてる迷惑老人・阿部」と「そんな迷惑老人を放し飼い、野放しにしている迷惑サイト・リベラル21」に今日も突っ込んでみます。

 蔡英文総統が次期アメリカ大統領のトランプと電話で話をしたことが明らかになってから、中国上層の議論は凄みを帯びてきた。

 中国は「各国首脳と台湾総統の会談」が「台湾独立」に繋がることを警戒しそれに反対してきました。歴代米国大統領はそうした中国に配慮して会談なんかいかなる形でもしてこなかった。ところがトランプはそう言う不文律を無視した上「電話会談して何が悪い」と居直った。中国が反発するのはある意味当然です。

 2008年台湾に国民党馬英九*57政権が発足し、新しい国共合作が期待できそうな時期には、中国政府内のタカ派は非主流であった。

 つうよりは「1950年代のがちで台湾軍事制圧狙ってた時代」を除けば、いつの時代も「タカ派は非主流」じゃないですかね。1950年代に失敗してることで分かるように軍事的に台湾制圧は難しいからです。しかも戦争というのは今や「軍事的に勝てばいい」つうもんでもない。「軍事的勝利」は「政治的勝利」を必ずしも意味しない。
 イラク戦争に軍事的に勝った「はず」のブッシュ政権が国内外の批判に苦しんだように「軍事的に勝っても批判される」のでは意味が乏しい。
 李登輝とか陳水扁とか今の蔡英文とかが「独立を考えてるようなそぶり」をする事に対して中国が軍事的アピールすることがあってもそれはあくまでも牽制でしょう。

 いま民進党は「立法院」の多数を占め、最高裁判所判事も「台独」になったから、「改憲」あるいは「憲法解釈」を立法府を通過させるといった方法で、台湾の独立を謀るかもしれない。これは陳水扁時代にも試みられたが、あのときは挫折した。だが、今日トランプの登場によってアメリカの対中国政策が(「台独」に有利に)変化する可能性がある。

 海峡両岸関係協会副会長(人民解放軍少将)・王在希の某所での発言だそうです。つまりは牽制ですね。
 「トランプ登場で台湾蔡英文政権が頭に乗るようなことがあれば容赦しない」つう話です。

 これ以上に刺激的なことをいった人物がいる。もと南京軍区副司令員だった王洪光中将である。
台湾海峡では、2020年前後に一戦を免れない。解放軍は開戦後100時間*58足らずで台湾の武力統一に成功する」
「大陸からは台湾にむけてすでに(一国二制度といった)十分な善意を示しているのに、トランプと電話会談なんかやる。口では現状維持とか言っているがこれが現状維持か?」
蔡英文はもう危ない橋を渡った。おれたちが遠慮する理由はなくなった」(以下も環球時報ネット2016・10・21)。

 ただの放言ですね。これがいいとは言いませんが、これで中国政府の台湾侵攻の意思を云々していいなら「田母神アパ論文(当時、田母神は現役の航空幕僚長)」をネタに「自衛隊は、日本政府は、あの戦争を自衛戦争だと思ってる」と言ってもいい訳です。
 ただそれには、阿部氏ですら賛成しないでしょう。彼は「田母神のような非常識極右が現役自衛隊幹部であったことは恥ずかしいし、在任中に自衛隊に悪影響を与えた疑いもあるがさすがに自衛隊や日本政府が組織としてあの戦争を自衛戦争と認識している事実はないだろう」というんじゃないか。まあ俺も田母神問題についてはそう言う理解ですが。
 要するに「王洪光中将=中国の田母神(アパ論文事件当時、航空幕僚長)」でしかないわけです。この放言が「中国政府の台湾に対する牽制の一環*59」なのか「タカ派の放言に政府中央もうんざりしてるが下手に抑えつけるとかえって逆効果なのでガス抜きで黙認してるのか」はともかくこんなんが政府方針のわけがない。
 ただ「軍事侵攻放言部分」はともかく

「口では現状維持とか言っているがこれが現状維持か?」「蔡英文はもう危ない橋を渡った。」

つうのは「従来の中国政府の政治表明」と比べても、まあそんなにタカ派でもないでしょう。

 王洪光は、多維新聞ネットの記者の「解放軍は具体的にどの程度の軍を投入する必要があるか」との問いには、「台湾海峡で開戦したら、解放軍は北・南・東・西・中央の5つある戦区のうち、台湾・日本方面を担当する東部戦区を動員するだけで十分だ。これに特種部隊(?)・両栖部隊(?)、空挺部隊、電子対抗部隊、特戦部隊(?)などの特殊部隊を加えれば、日本軍を合わせても完全に制圧することが可能だ」と答え、自衛隊の参戦まで想定している。
(中略)
 彼の発言で非常に奇抜なのは、台湾人の一部と日本人はすでに完全に結託しており、台湾独立後は台湾の「琉球化」である、といっていることだ。かつての琉球処分のように台湾が日本領になるという意味であろう。

 こういう放言については正直「非常識なことを言うな」と一喝するぐらいしか適切な対応はないんじゃないか。いくら何でも日中両国にとって「台湾で自衛隊と中国軍がバトルしてもノープロブレム」つうわけにはいかないからです。もちろん日本が台湾を日本領化するなんて事もあり得ない。
 「本気か、反中国の扇動か知りませんが」阿部氏みたいに「中国の脅威に備えよ」とか言うのは非常識でしかない。

以上は解放軍高官の話だから解放軍内では定説であろう。

 その理屈だと「田母神は航空幕僚長だからアパ論文は自衛隊内では定説であろう」と言えちゃうことを阿部氏は分かってるんですかね。さすがに「田母神を自衛隊幹部にしたこと」を批判する俺ですらアレが自衛隊の定説だとは思いません。つうかたとえば共産党だってそこまでは思ってないでしょう。

 もちろん専門家のなかには、王洪光とはややニュアンスを異にする意見もある。
 さきの王在希少将は、両岸の統一に時間表はなくなった、(平和的な)談判だけで統一するのは完全に困難になったとしながらも、「もし兵を動かして『城下の盟』に持ちこめば、これも一種の和平統一といえる」とも話している。つまり(ボーガス注:戦前日本の韓国併合、ナチドイツのオーストリア併合、旧ソ連バルト三国併合などのように)軍事的圧力を背景に降伏を迫ろうというわけである(多維新聞ネット、2016・12・19)。
 もっと慎重な意見がないわけではない。中国社会科学院台湾研究所所長周志懐は、将来最も可能性の高いのは、神経戦・心理戦の圧力のもとで両岸の和解が達成されることであるとみている。
「台湾問題の長期性・複雑性・巨大性を十分に認識すべきであり、さらに大きな歴史の流れの中で考慮すべきだ。民進党が登場したからとか、トランプの『わがまま』が登場したからといって、和平統一の可能性は失われたなどと考えるわけにはゆかない」
 だが現在、この種のハト派は少数微力である。習近平*60総書記は、まずこれには組しないだろう。

 何を根拠に習氏ら中国政府指導部が「王洪光のような超タカ派路線(100時間以内で台湾軍事制圧)」だと阿部氏が思うのかさっぱり分かりません。普通に考えて、阿部氏が名前を挙げた3人の中で一番「採用の可能性が低い」のが「王洪光」でしょう。こんな危険きわまりない路線なんかとるわけがない。つうか現実に中国政府がとってる路線はこの3人の中では「周志懐」が一番近いですよねえ。経済的締め付け、軍事アピールなどの牽制はやっても「実際に軍を動かすこと」はしてないからです。大体、この3人の中で「台湾政策に関与した肩書き持ってる」のも「中国社会科学院台湾研究所所長」の「周志懐」と、「海峡両岸関係協会副会長」の「王在希」であって「王洪光」にはそんなポストは何もありません。

 20年前、1996年に台湾人による初の総統の直接選挙が行われた。
 江沢民*61政権は優勢だった李登輝*62を「隠れ独立派」とみて、大規模な軍事演習を行い、基隆沖にミサイルを発射して台湾人民に圧力をかけた。これに対してアメリカは空母2隻を台湾近海に派遣して中国を牽制した。台湾人は李登輝を総統に選び、中国の攻勢に屈しなかった。
 だが20年後の今日では話は異なる。中国軍の力量は20年前とは比べものにならないほど向上し、その意気天を衝くものがある。

 いくら軍事力が向上しても「台湾が独立を宣言したと見なされても仕方がない行為」をしない限り中国は軍事侵攻しないでしょう。中国は日頃からそう公言してるからです。
 それは裏返せば「台湾が独立宣言したら中国は面子のため、侵攻する危険性がある」が「独立宣言しない限り、『嘘つき』といわれないため侵攻はしないだろう」つうことです。
 むしろ状況変化と言えば軍事力より「中国の経済力」でしょう。中国の経済力を無視して政策をすることは台湾にとって無理でしょう。

万が一民進党が冒険にはしり、独立宣言かそれに近い行動にでるならば、中国に開戦の好機を提供することになる。

 そりゃそうでしょう。そんなことは中国は江沢民胡錦濤*63政権時代からずっと言ってきた。
 江、胡時代だって「独立宣言かそれに近い行動にでるならば」、まずは中国は「撤回を求めて経済制裁をし」、それでも中国にとって事態改善の見込みがなければ軍事侵攻したでしょう。その場合に米国が「お前が勝手に独立宣言するから悪い」と台湾を見捨てない保証もない。いずれにせよ「戦争勃発を恐れて外資や観光客が逃げていく」可能性も高い。
 だから台湾は独立宣言を避けてきた。結局「独立宣言はしない、独立宣言を画策してるのではないかと疑われる行動(例:トランプとの電話会談)もしない」つう落としどころしかないわけです。

トランプ外交がどうであれ、これから中国は朝鮮半島から南シナ海までを制圧し、アジアの覇者になろうとするだろう。

 阿部氏の言う「制圧」「覇者」の意味がわからないので何とも評価できません。もちろん「中国は朝鮮半島南シナ海で自国の国益を追求する」でしょうが彼らの意思がストレートに通る程、南北朝鮮や東南アジア諸国も甘くはないでしょう。中国によるドゥテルテ*64・フィリピンへの経済支援なんかその一例です。

台湾の命運は台湾人民の意志とは別に、中国やアメリカなど各国のパワーゲームによって決まるだろう。

 いやいや台湾だって重要なプレーヤーです。もちろん中国や米国の意思を無視して台湾が自由に動けるわけではない。しかし、そんなのは昔からそうだし、そうした事態は「台湾人民の意志とは別に、中国やアメリカなど各国のパワーゲームによって決まる」つう話でもないでしょう。

日本は?――日本はトランプであろうがなかろうが、アメリカの尻にくっつくほかありません。

 「それがいい」と言う話ではなく皮肉のつもりでしょうが阿部氏はこんな皮肉で終わらせずもっとはっきりと「米国べったりでいいのか」と書くべきでしょう。

【12/31夕方追記】
 なお、ここに書いたのと同内容の「中国の台湾侵攻なんてあるわけないだろ」という趣旨のコメントを阿部記事のコメント欄に12/31午前に投稿しました。

http://lib21.blog96.fc2.com/
 コメントは承認制です。すべてが掲載されるとは限りません。

だそうですので正直、「極めて狭量な性格と思われる」阿部氏が俺のコメントを掲載することは期待していませんが(12/31夕方現在では掲載はありませんが遅れているだけかも知れません)。
 この俺の予想を裏切って掲載されれば「リベラル21読者に俺の阿部批判が見てもらえる」という意味で万々歳、掲載されなければ「阿部氏やリベラル21に、リベラルを名乗る資格がないこと」が判明すると言う意味でこれまた万々歳。俺にとってどちらも悪い事ではありません。
 もし「俺のコメント」が掲載されなければそれこそ「リベラル21が社会的影響力が乏しいのは、そうした排他的運営をしていることが理由の一つ*65だ」と言えるでしょうし、そんなリベラル21に「リベラルを名乗る資格があるのか」「他者を批判する資格があるのか」「そもそも政治言論を行う資格があるのか」とも言えるでしょう。

【1/2追記】
・1/1日付の「あるコメント」が承認されてるのに、小生のコメントが承認されてないのでたぶん承認する気がないんでしょう。今後「小生コメントが掲載されたら」ここでの「コメント掲載しないこと」に対する批判、悪口雑言は削除しますが、現時点では「自分らへの批判コメントは承認しないとか、どんだけ狭量なんだよ!」「そんなことだからコメント非承認にされた連中があなたら見放して、あんたらの社会的影響力もないんだろうよ」と批判しておきます。阿部氏といいid:Mukkeと言い、I濱女史といい「日本の自称チベット支持者」界隈は偉そうな事をほざきながら自分勝手な狭量にもほどがあります。
 阿部氏も良くそんな狭量さで「共産党民主集中制は、民主主義的観点から問題だ」なんて言えたもんです。まさに「お前が言うな」ですね。

*1:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク・ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版)など

*2:著書『ハンガリー改革史』(1990年、日本評論社)、『体制転換の経済学』(1995年、新世社)、『ポスト社会主義の政治経済学:体制転換20年のハンガリー:旧体制の変化と継続』(2010年、日本評論社)など

*3:著書『震災後を生き抜くマネーの鉄則』(2011年、小学館101新書)、『庶民は知らないデフレの真実』(2012年、角川SSC新書)、『雇用破壊』(2016年、角川新書)など

*4:経済相、副大統領(環境・交通・エネルギー・通信相兼務)などを経て大統領

*5:正直「都合の良い事象」なんて全然なくて「南京事件慰安婦など都合の悪い事象を無視しまくってる(場合によっては捏造扱い)」のが実情です。

*6:著書『毛沢東大躍進秘録』(2012年、文藝春秋

*7:全人代全国人民代表大会)常務委員長、国家主席など歴任。文革中に非業の死を遂げた上、党を除名されるが死後、名誉回復。

*8:中国共産党主席

*9:党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*10:2006年、NHK出版

*11:首相

*12:副首相。文革で失脚するが後に復権全人代全国人民代表大会)常務副委員長、党中央顧問委員会副主任など歴任

*13:上海市長・党委員会書記、副首相(外相兼務)、党中央軍事委員会副主席など歴任するが文革中に失脚、失意の内に死去。

*14:広東省党委員会書記、広東省人民政府主席(広州市長兼務)、全国政治協商会議副主席、党中央軍事委員会副主席、党副主席、国防相など歴任(文革には否定的で四人組とも対立したが周恩来首相同様、失脚はしなかった)。毛死後、四人組の逮捕を華国鋒(党第一副主席、首相)らと実行し文革を終了させる。その後も全人代全国人民代表大会)常務委員長、国家中央軍事委員会副主席など歴任

*15:領土問題関係の著書に『尖閣問題の核心:日中関係はどうなる』(2013年、花伝社)、『南シナ海領土紛争と日本』(2016年、花伝社)

*16:ただし矢吹氏はそれは無理と見ています。だからこそ日本政府も適当にお茶を濁してるのだという理解です。

*17:裁判に訴えることはできるでしょう。要するに政府寄りの判決が出やすいということでしょうね。

*18:著書『台湾総統列伝:米中関係の裏面史』(2004年、中公新書ラクレ)、『日・中・台 視えざる絆:中国首脳通訳のみた外交秘録』(2006年、日本経済新聞社)、『人民解放軍は何を考えているのか:軍事ドラマで分析する中国』(2008年、光文社新書)、『中国 転換期の対話:オピニオンリーダー24人が語る』(2013年、岩波書店)、『台湾と尖閣ナショナリズム中華民族主義の実像』(2016年、岩波書店

*19:マラリア薬であるアルテミシニンとジヒドロアルテミシニンの発見者。2011年にラスカー・ドゥベーキー臨床医学研究賞受賞

*20:なお「ノーベル文学賞」ですが映画化された『赤い高粱』(2002年、岩波現代文庫)などで知られる中国人作家の莫言が2012年にノーベル賞を受賞しています。

*21:受賞時は戦後ですが、湯川の業績自体は戦前です。

*22:安倍の「輝く女性」&「吉田松陰万歳」に媚びたと思われる。

*23:豊臣秀吉正室

*24:明治時代の女優

*25:江戸幕府3代将軍・徳川家光の乳母

*26:室町幕府8代将軍・足利義政正室

*27:江戸幕府13代将軍・徳川家定正室

*28:江戸幕府2代将軍・徳川秀忠正室

*29:同志社創立者新島襄の妻

*30:創業者はジャック・マー(馬雲)。 アメリカ検索サイト大手ヤフーの創業者ジェリー・ヤンソフトバンク孫正義と交流があり、2007年からソフトバンク取締役を務める。なお、現在、アリババの主要株主はソフトバンク(32.0%)、米国Yahoo!(15.4%)、ジャック・マー(7.8%)となっている。(ウィキペ「アリババ集団」参照)

*31:そのくせ、日本ウヨと野合したり、チベット焼身自殺を扇動する鬼畜の外道がダライ。

*32:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*33:公明党参議院国会対策委員長公明党政務調査会長などを歴任

*34:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)など歴任

*35:共産党書記局長を経て現職

*36:社民党幹事長、党首、鳩山内閣少子化等担当相など歴任

*37:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを歴任

*38:第一次安倍内閣官房長官

*39:第二次安倍内閣官房副長官

*40:安倍の太鼓持ちと言われる御仁。たとえば■『報道ステーションが寿司メディアになった!安倍と会食仲間の後藤謙次がコメンテーター』(https://matome.naver.jp/odai/2146357761210938301)参照

*41:井深大とともにソニーの前身・東京通信工業を創立。

*42:1985年からカンボジア首相。

*43:訪日したダライとその周辺の言動のこと

*44:著書『集団的自衛権日本国憲法』(2002年、集英社新書)、『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『ヒロシマと広島』(2011年、かもがわ出版)、『すっきり!わかる 集団的自衛権Q&A』(2014年、大月書店)など

*45:完全にコントロールされてるわけではないでしょうが、そう女史が思える程度に締め付けが厳しくなってるんでしょう。独立国ネパールでこうですから、当然チベットが仮に独立しても中国との距離の取り方は難問です。独立すれば問題が全て解決するわけではない。

*46:著書『中国人の本音:中華ネット掲示板を読んでみた』(2010年、講談社)、『野心・郭台銘伝』(2016年、プレジデント社)など

*47:著書『現代中国知識人批判』(1992年、徳間書店)、『天安門事件から「08憲章」へ:中国民主化のための闘いと希望』(2009年、藤原書店)、『「私には敵はいない」の思想』(2011年、藤原書店)、『最後の審判を生き延びて』(2011年、岩波書店

*48:著書『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)など

*49:『私はなぜ「中国」を捨てたのか』、『なぜ、日本人は日本をおとしめ中国に媚びるのか』(以上、2009年、ワック文庫)、『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(2013年、PHP新書)、『世界征服を夢見る嫌われ者国家 中国の狂気』(2014年、ビジネス社)、『習近平にはなぜもう100%未来がないのか』(2015年、徳間書店)、『中国「歴史認識」の正体:繰り返される歴史改ざんの大罪』(2015年、宝島社)、『狂気の沙汰の習近平体制:黒い報告書』(2016年、ビジネス社)、『韓民族こそ歴史の加害者である』(2016年、飛鳥新社)、『なぜ中韓はいつまでも日本のようになれないのか:わが国だけが近代文明を手に入れた歴史の必然』(2017年、KADOKAWA)など反中国、嫌韓国のトンデモ著書多数

*50:SAPIOというウヨ雑誌があるものの文春や新潮程にはウヨメディア扱いはされてないでしょう。

*51:右翼結社・玄洋社の総帥

*52:日本会議代表委員、「慰安婦の真実」国民運動代表。著書『大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか』(2015年、ベスト新書)など

*53:予備役ブルーリボンの会顧問、「日本をまもる会・大東亜聖戦大碑護持会」会長。著書『日本核武装計画』(2013年、祥伝社)、『なぜ朝日新聞はかくも安倍晋三を憎むのか』(2014年、飛鳥新社)など

*54:著書『紛争輸出国アメリカの大罪』(2015年、祥伝社新書)、『トランプ革命で復活するアメリカ』(2016年、勉誠出版)など

*55:個人サイト(http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/)。著書『「壁と卵」の現代中国論』(2011年、人文書院)、『現代中国の財政金融システム』(2011年、名古屋大学出版会)、『日本と中国経済:相互交流と衝突の100年』(2016年、ちくま新書)など

*56:つうかいい加減『夢・大アジア』はろくでもない酷い極右雑誌ですが

*57:法相、台北市長などを経て総統

*58:100時間で制圧できるか疑問ですが100時間と言ったら4〜5日ですからね。そんなに時間をかけていたら米国が台湾救援にやってきて制圧なんかできなくなると思いますが。可能かどうかはともかく、「24時間以内に制圧」しないと制圧は無理でしょう。

*59:「こういう蔡英文総統に反発する王洪光みたいな軍タカ派を中国政府中央が抑えきれなくなったらどうなるか台湾政府はわかってるのか、ああん?」つう「ワシがあんたに反発する組の若い衆を抑えきれなくなったらどうする気や、ああん?。ワシかて完全に若い衆を抑えてるわけと違う」的な、ヤクザ的な牽制

*60:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*61:電子工業大臣、上海市長・党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*62:台北市長、台湾省主席、副総統などを経て総統

*63:共産主義青年団共青団)中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*64:ダバオ市長を経て大統領

*65:もちろん「全て」ではないですが。一つ思いつくこととしては「書き手がほとんど固定していて新人が少ないこと。しかも書き手が若手ではなくて年寄りばかりなこと(例:中国ネタだと阿部治平氏が多い)」が考えられます。