今日の産経&人民日報ニュース(12/29分)

人民日報
■<まとめ>今年の中国の10大出来事総ざらい
http://j.people.com.cn/n3/2016/1229/c207985-9160749.html

1、AIIB開業
注目を集めるアジアインフラ投資銀行(AIIB)が1月16日に開業した。

 「そうか、AIIBの正式な開業て今年だったんだ」感が。1位かどうかはともかくトップ10には当然入るニュースでしょう。

2、中国人民解放軍五大戦区設置

 日本で言えば省庁再編(自治省+郵政省+総務庁総務省、など)的なビッグニュースではあるのでしょう。

5、中国女子バレー12年ぶりにオリンピック金獲得

 日本で言えば「久々の柔道メダルラッシュ」といったところか。


■阿部知事が語る日本で最も環境に恵まれたスノーリゾート・長野県
http://j.people.com.cn/n3/2016/1229/c94473-9160817.html

 長野県は第18回冬季オリンピックの開催地としても、またスノーリゾートとしても有名な県。2022年に(ボーガス注:北京での)冬季オリンピック開催を控えた中国でも現在、ウィンタースポーツ人気が高まりを見せ、海外スノーリゾートへの関心も高まっている。人民網ではこのほど冬季オリンピック開催や自然豊かな観光資源について長野県の阿部知事にインタビューした。
阿部知事
 (ボーガス注:1998年の)冬季オリンピック開催地ということもあり、県内にはスキー場が約85ヶ所もある。そのため、1つのスキー場をじっくり楽しむこともできれば、いくつかタイプの異なるスキー場を楽しむことも可能だ。特に白馬や志賀高原野沢温泉のような大規模なスキー場には現在、世界中から観光客が訪れ、スキーを楽しんでいる。中国も将来的にスキー人口の増加が見込まれているが、スキー経験のない人でも、スノーシュー*1スノーモービルといった様々な遊び方があるので、まずは雪に触れあってほしい。そしてスキー場だけでなく、日帰り温泉の数が日本一の長野県には数多くの温泉もある。雪で遊び、スキーをして、温泉につかってその疲れをとってもらうこともできる。
 長野県は日本でも最も環境に恵まれた美しい県。3千メートル級の山々に囲まれた自然や美しい景観、澄んだ水や空気を楽しむことができる。
(中略)
 長野県ではその澄んだ空気を活かし、「星空ナイトツアー」を実施している。
(中略)
 そのほかにもきれいな水で育てたおいしいわさびを味わえる大王わさび農場*2や、世界的にも有名な高原リゾートの軽井沢、そして今年新たに加わった祝日「山の日」を記念する第1回山の日記念全国大会が行われた上高地も、富士山とはまた異なる日本の山の魅力を備えている。
(中略)
 近年では日本酒やワインの生産にも力を注いでいる。日本酒は日本で2番目に酒蔵の数が多く、その種類も豊富。そしてワイン用ブドウの生産量日本一である長野県では様々なワインを楽しんでもらうことができる。
 最後に歴史や文化。縄文時代の遺跡*3から江戸時代のお城まで様々な歴史や文化に恵まれている。北アルプスを背にした国宝の松本城や、最近中国からの観光客が多く訪れている昔ながらの街道の木造建築の街並みが楽しめる木曽の妻籠宿など、歴史的、文化的にも十分楽しめる。
 長野県の美しい自然、雄大な景観、おいしくて健康的な食事、日本ならではの歴史や文化をぜひ多くの中国人観光客に体験してもらいたい。

 中国人観光客誘致のために人民日報のインタビューを受け、長野の観光地としてのすばらしさを宣伝する阿部知事です。産経などウヨの中国敵視がいかに非常識か改めて痛感します。なお、その経歴から見ても阿部氏は別に左派的というわけでもありません。

参考

阿部守一(ウィキペ参照)
 長野県知事
 1984年、自治省(現総務省)に入省。2001年10月から、田中康夫長野県知事の下で2004年7月まで副知事を務める。その後総務省へ戻り過疎対策室長を務め、2007年3月に退官した。2007年4月、中田宏横浜市長(当時)の招聘により横浜市副市長に就任。2009年8月の中田市長の辞職後、副市長を辞職した。
 2009年10月、内閣府行政刷新会議加藤秀樹事務局長(政策シンクタンク構想日本」代表)の招聘により、同事務局次長に就任。枝野幸男*4・鳩山*5内閣行政刷新担当相らとともに事業仕分けに関わった。
 2010年8月、長野県知事選挙民主党(当時。現、民進党)・社民党国民新党(当時)3党の推薦を受けて出馬し、自公推薦候補を破り初当選を果たした。2014年、長野県知事選挙に再選を目指して立候補し、自民、民主、公明、結い(当時)、次世代(当時。現・日ころ)、社民、日本維新の会、連合長野の推薦を受け、当選した。得票は、次点の野口俊邦*6共産党推薦)の10万6120票に対して62万6362票と圧勝したが、一方で投票率は過去最低の43.56%であった。


【ここから産経です】
■【天皇陛下譲位】民進野田佳彦*7幹事長が小林よしのり氏と対談 ネット動画で配信 「一代限りの特例法」方針を批判
http://www.sankei.com/politics/news/161229/plt1612290019-n1.html
 全くどういう神経してるんですかね。園部逸夫*8など、それなりにまともな人間ならまだしも非常識極右の小林なんぞと対談して何の成果があるんでしょうか。


■中国がダム建設再開へ圧力 苦境に立つミャンマースー・チー
http://www.sankei.com/world/news/161229/wor1612290035-n1.html

 ミャンマーで、隣国の中国が進めるダム建設の再開をめぐり、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が苦境に立たされている。民主化運動指導者として住民のダム反対運動*9を支援してきたが、新政権にとって中国は少数民族との和平で協力が不可欠*10。両者の間で板挟みになっている。
(中略)
 ミッソンダムは2010年に着工した。06年、欧米の制裁下にあったミャンマーの旧軍事政権が、蜜月を深めた中国との共同建設に合意した。総事業費は36億ドル(約4200億円)。原子力発電所6基分相当の600万キロワットを発電し、9割を中国に輸出する計画だった。だが、民政移管完了から半年後の11年9月、テイン・セイン前大統領は、国民の批判を理由に、工事の中断を突然発表した。
 今年3月に政権を奪取したスー・チー氏は8月の訪中で、習近平*11国家主席側からダム建設再開を求められた。だが、直前に設置した調査委員会の「報告を待って判断する」と、即答を避けた。かつての反対姿勢を翻し、再開を容認すれば国内世論の反発は必至だ。

 スーチーがどう動くのか興味深いところです。


■【衝撃事件の核心】「大麻で町おこし」は大ウソ!?裏切られた鳥取県は「栽培全面禁止」…産業用の生産現場に広がる波紋
http://www.sankei.com/west/news/161229/wst1612290006-n1.html

 事件は、産業用大麻を栽培する業界や関連自治体に衝撃を与えた。すぐに厳しい対応をとったのは鳥取県平井伸治*12知事は10月19日の会見で、「全国どこもやってないことだが」と前置きした上で、県内で大麻草栽培の免許を一切交付しない方針を表明し、11月定例県議会にその内容を盛り込んだ県薬物乱用防止条例改正案を提出。法案は12月19日に可決・成立した。
 議会では、男が所持していた大麻が自ら畑で栽培したものではないのに、産業用大麻などの栽培を全面禁止にする理由について問う声もあった。
 これに対し県は「栽培免許の審査基準を厳しくしても、基準を満たせば免許を与えることになる。さらに(栽培が始まれば)麻畑に関心を持つ人が来たり、柵を壊して大麻を持ち出したりして犯罪につながる危険性があるが、管理には限界がある」と説明、全面禁止しか方法がないと結論づけた。

 まあ県に対する批判的指摘はその通りでしょう。「産業用大麻の栽培を鳥取県で行いたい人物*13」に行政訴訟をされたら県が負ける可能性が高いんじゃないですかね。
 産業用大麻それ自体は「違法薬物の製造に使えない」し、仮に「産業用大麻の栽培許可を得た人間」が「別途、秘密に違法大麻を栽培したりしても」そのこと自体は「産業用大麻の栽培許可」を否定する理由にはならないでしょう。大体法律上は合法な行為で、「他の県では条例で禁止されてない行為」である「産業用大麻の栽培」を鳥取県だけ禁止するのは違法の疑い濃厚でしょう。
 鳥取県の主張はこじつけと屁理屈でしかない。

 伊勢神宮のある三重県伊勢市では、大麻を加工し神事に用いる道具を作ろうと、「伊勢麻」振興協会(代表理事、佐古一洌皇学館大理事長)が11月28日、県に大麻栽培免許の申請をしたばかりだ。同協会理事の新田均*14・皇学館大教授は大麻栽培について、「状況的には厳しいが、県は法に従って判断してくれると思う」と話す。
 皇学館大や同県神社庁関係者らでつくる同振興協会は、日本の伝統文化、特に神事に欠かせない麻の素材の可能性を広め、精麻(麻の繊維)を持続的に供給しようと、27年3月に設立された。背景には、同協会が「日本の伝統を守る最後のとりでになる」(新田教授)との考えがある。
 国内での産業用大麻の栽培者は33人(26年)で、半数近くが栃木県に集中している。新田教授によると、農業として成立しているのは栃木県が唯一といい、特に神事に用いる精麻は9割を同県鹿沼市で生産。しかしその農家も高齢化が進み、神事に使う道具の大半は品質の良くない輸入品の大麻や化学繊維に頼っているのが現状という。
 逆風にさらされる大麻栽培。今後どうなるのか。新田教授はこう話す。
大麻取締法は戦後、占領軍の圧力に対して、日本の大麻生産*15を守るために作られた法律だ。大麻栽培の管理をきちんとしていれば、怪しい人間はむしろ近寄れなかったはず。鳥取県のケースからは、どういう管理をしないといけないかが分かった。そういう点では良かったと思う」

 なんで産経がこの件にこんなにこだわるのかが「新田均・皇學館大教授」「神事」「伊勢神宮」と言う言葉でよくわかりました。
 「鳥取県のような全面禁止」を他の県でもされたら神社業界が困る*16わけです。最悪「代替品」もあるでしょうがやはり「伝統的な産業用大麻による麻縄」を使いたいのでしょう。
 なおこの振興協会、

http://www.iseasa.com/about-us
代表理事
・佐古一洌 ( 学校法人皇學館 理事長 )
理 事
・山口建史 (学校法人皇學館 常務理事)
新田均 (皇学館大学 現代日本社会学部 学部長)
・塚原徳生 (三重県神社庁 庁長 / 多度大社 宮司
監 事
 ・濱田典保 (学校法人皇學館 理事 / 株式会社 赤福 会長)
顧問(五十音順)
 ・安倍昭恵 (内閣総理大臣夫人)
 ・上野和美 ( 磯神社 宮司
 ・宇治土公貞尚 ( 猿田彦神社 宮司
 ・大森由久 ( 日本麻振興会*17 会長 )
 ・中川芳明 (伊勢市役所 情報戦略局 局長)
 ・中西正明 ( 三重県農林水産部 フードイノベーションイノベーション創出支援班主幹 )
 ・西村訓弘 ( 三重大学 副学長、同大学院医学系研究科生命医科学専攻環境社会医学講座教授 )
 ・山川正彦 ( 株式会社山川*18 代表取締役

ということでほとんど神社関係者です。またこの神社色の強い団体に安倍昭恵が名前を出してることはさすがウヨ夫婦と言うべきでしょうか。

参考

http://www.sankei.com/region/news/161129/rgn1611290009-n1.html
産経新聞『「神事用の大麻、国産復活を」 伊勢麻振興協、三重県に栽培許可申請
 神社仏閣の注連縄(しめなわ)や鈴の縄、御幣などに使われている「大麻」の国産栽培の復活を目指すため、伊勢麻振興協会(代表理事、佐古一洌皇学館大理事長)は28日、津市の県庁で県に対し大麻栽培のための許可申請を行った。県は申請内容を審査し結論を出す意向で、鈴木英敬知事は「国の助言を受けながら判断したい」としている。
 同協会によると、神社などで使われるおはらい用の大麻などは、戦前は国産だけでまかなわれていたが、戦後は大麻取締法により栽培が禁止され、許可された農家だけが栽培。近年では9割を中国産の輸入品や化学繊維に頼っている。
 このため、伊勢神宮のある伊勢地域で国産の大麻を生産し加工、神事の道具を作ろうと、昨年3月に同協会を設立した。許可されれば、伊勢市内の約50アールの農地を使い収穫、製品に加工して国内の神社を中心に販売していく。品種は麻薬成分を作り出せないものというが、柵を作り、厳格な管理を行っていく方針だ。
 佐古代表理事は「中国産の大麻は劣化が激しい。伝統を復活させるためにも、純国産で品質の良い大麻を伊勢の地から再び生産していきたい」と語った。


■【浜田宏一*19内閣官房参与、田村秀男*20産経新聞編集委員対談】「対中強硬追い風に」「日米緊密化は必然」
http://www.sankei.com/economy/news/161229/ecn1612290008-n1.html

浜田
「トランプ氏は台湾の蔡英文総統と電話会談した。日本の伝統的ジャーナリズムは中国の主張する『一つの中国』に異を唱えないという米国の約束に反すると批判するが、中国は南シナ海での軍事進出などで日本、アジア諸国そして米国と対立する行動をとっている。そのような国と接する台湾について、米国は何十年も前の約束に従わなければならないというなら、米国の利害が完全に失われてしまいます」

 本気なのか安倍に媚びてるのかはともかく浜田氏が「単なるアベノミクスブレーン」ではなく非常識極右であることが分かります。
 今さら「『一つの中国』方針を廃棄する」なんてことが米国にできるわけがないし、そんなことをする方がよほど米国の国益が害されます。
 いつまでも安倍政権が続くわけもなし、せめて「彼の本業」のはずである「アベノミクス」に話を限定しておけば後の言い訳も聞くでしょうに常識のない御仁のようです。


■【メディア裏通信簿】「トランプ大統領」的中は夕刊フジ日刊ゲンダイ百田尚樹木村太郎! 読売国際部「ヒラリー*21本」まとめていた
http://www.sankei.com/premium/news/161229/prm1612290021-n1.html
 日刊ゲンダイはともかく、他の「トランプ予想」してる連中は軒並み「共和党好きのウヨ*22」なんで「当たった」と言っても「単に願望が事実になっただけだろ」て話でしかないでしょう。

先生
 結果判明翌日の11月10日に、一応、TBS系のひるおび!は「メディアがなぜ間違えたのか」と検証していたが、あくまで米国のメディアを問題にしていただけだったよ。 
女史
 自分たちが間違ったことを認めたくないから、米国メディアのせいにしてるんじゃない?  

 やれやれですね。現地メディアが「クリントン勝利」を予想してるのに「日本メディアに限らず」海外メディアが「トランプ勝利」を予想しないのは当然でしょう。つうか選挙予想ってのは時と場合によっては難しいのであって日本でも「自民勝利予想が外れて」
1)自民党主流派と反主流派で抗争が勃発、当時の大平*23首相が心労で死去
2)橋本*24総理が予想外の敗北に辞任を表明
なんてことはあります。大体「選挙予想を間違えていい」とは言いませんが「理屈上、間違えてもおかしくないこと(未来予想ですから)」よりも「間違えたらおかしいこと(過去や現在の事実の報道)」で「江沢民*25死去」「ミンダナオ島日本兵発見」などと間違えまくってる産経の方がよほど問題です。しかも産経はそうした間違いが他社と比べて異常に多いし、ろくに謝罪もしない。
 その上、「南京事件否定論」のような故意のデマ記事まである有様です。

教授
 統一教会系の世界日報は「『リベラル革命』の継承阻止」と書いて、オバマ政権が進めてきたリベラル政策にストップをかけた意義を強調していました。あれは、良かったですね。

 世界日報を褒めるとかまともな人間はやらないことを平然とできる辺りさすが産経です。勿論褒めていません。

女史
 リベラルって、要するに、共産主義みたいに極端じゃないけど、左翼ってことだよね。

 まあ左翼の定義によるでしょう。保守リベラルと言う言葉もあるわけですから。産経だと「保守リベラル」である河野洋平*26なども左翼扱いなのでしょうが。

先生
 ちなみに、政府もトランプ勝利は想定外だった

 まあ、安倍がクリントンに会ってますからね。さんざん「トランプ予想したNYタイムズとか朝日新聞とかだせえ」と悪口しながら、安倍に対してはこの程度で済ませる辺りがさすが産経です。勿論褒めていません。

先生
 稲田*27はもっと発言に気をつけた方がいいだろ。そういえば、10月25日のBSフジのプライムニュースに出演して、自衛隊の駆けつけ警護の訓練について「動作がスムーズ」「習熟してきた」と言っていたが、8月に就任したばかりで、訓練の習熟度なんか分かるわけがないんだから、知ったかぶりがミエミエ。しかも野党と議論を避けようと思ったのか*28民進党福山哲郎*29たちとは時間帯を分けて出演したために、福山なんかに「テレビで、目の前で我々と議論していただきたい」とからかわれていたぞ。

 これが安倍だったら「福山はふざけるな!」と言ってるであろう産経が稲田だとこれです。明らかに稲田は産経に軽く扱われています。「稲田を任命したのが安倍」であることを考えれば稲田を軽く扱うことは論理上「安倍を軽く扱うこと」になる。「産経は安倍を本当はバカにしてる」と疑われかねませんがそう言う理解は産経にはないようです。

女史
 トランプさんが信用しているという長女のイヴァンカさんって、スゴくセクシーだよね。あと、あの叶姉妹みたいなゴージャスな奥さん、そうそう、メラニア夫人。
(中略)
先生
 まあ、結局、周りを美人で固めて、選挙キャンペーンやれば、有権者の男達も寄ってくるからな。

 産経の「極めて女性差別的な」男性観(ほとんどの男は理屈ではなく感情に身を任せるしその感情にはエロ感情が大きく影響してる)はよくわかりました。勿論褒めていません。

先生
 トランプ親子で思い出したんだが、SAPIOが12月号で落合信彦筑波大学助教の落合陽一を対談させて、表紙で「史上初 親子対談」とPRしたのには笑っちゃったな。

 まあ落合親子の対談なんて落合信者以外誰が読むんだって話ですよねえ。ただ産経の「安倍総理単独インタビュー」だの「国基研のイベント紹介記事」なんてのもそれと似たり寄ったりですが。

先生
 よくニュースの天気予報で、「明日は寒くなります。風邪を引かないように温かくしてお出かけ下さい」なんていうけど、あれ、ウソだからな。  
編集者
 え、なぜですか。 
先生
 風邪は寒いからひくんじゃなくて、寒くなると空気が乾燥して、ウイルスが飛びやすいからひくんだよ。

 こういうのを「屁理屈」と言います。先生とやらが真冬でも「暖かくしないで」、つまり「厚着もしないで携帯カイロも使わないで」薄着で外出してるのか聞きたくなります(たぶんそうではないでしょうが)。もちろん「暖かくしないで」外出したら確実に風邪を引くでしょう。少なくとも健康に良くないことは間違いない。

先生
 フジテレビ系の夜のニュースユアタイムでキャスターをしている市川紗椰は、よくカムんだよ。

 産経のデマ記事に比べたら「かむ(言い間違える)」程度の事は大したことではありません。
 つうかフジから金銭支援受けてる分際で何様なんでしょうか。

先生
 ところで、フジテレビが10月30日の新報道2001で、譲位問題を取り上げたとき、みんなで「生前退位」と連呼していたが、あれはないだろ。なんで「譲位」を使わないんだろうな。元文科相下村博文*30も、静岡福祉大学教授の小田部雄次*31も、フジの上席解説委員の平井文夫まで、みんなで「生前退位」。アナウンサーは反天皇共産主義者が使い始めた「天皇制」という言葉を連呼していたぜ。番組の後半では三笠宮殿下の女帝容認論文の権威を借りて、「女性天皇女系天皇の問題について考えていきましょう」なんてやっていたし。

・むしろなんでそこまで産経が「譲位にこだわる」のか理解できませんね。なお、産経が左翼扱いするメディアでも
東京新聞『80歳まで務め譲位したい 天皇陛下、6年前に意向』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201610/CK2016101602000139.html
なんて記事があるので「産経のようなウヨが何故か譲位を使いたがる」と言う傾向はあるものの別に「譲位だとウヨ、生前退位だと非ウヨ」てことでもないでしょう。
・フジや下村なんて「産経の類友」のはずなのに悪口雑言とは意外です。
・今時『共産主義者が使い始めた「天皇制」という言葉を連呼』つうのは酷いですね。今時「天皇制という言葉を使ったら左翼」なんてのは極右だけでしょう。
・「女性天皇については考えることすらだめ」とは産経らしい。フジなんだから「考えた結果否定します」ではないにせよ「皆で女性天皇実現に向けて頑張りましょう」なんて結論ではなかったと思うんですけどねえ。たぶん「賛否両論あるので今後も議論してきましょう」つうオチでしょう。

先生
 平井も「50年後、皇族が二人になる、天皇と皇后と」だって。天皇は皇族じゃないだろ。

 前後の文脈から平井氏が言いたいことは分かりますよねえ。「今まで男性天皇の配偶者(女性)が皇族だったが、これからは女性天皇の配偶者(男性)が皇族になる時代が来るかも知れない」ということでしょう。それを「表現方法が一寸まずいから」といって「変な事言ってる」ですませる辺りがさすが産経です。勿論褒めていません。

編集者
 ちなみに三笠宮殿下はお年を召してからは男系擁護のお考え*32だったそうですよ。

 まあ産経の言うことなので眉唾ですね。彼はそんな事公言してないので実際どうなのかは不明です。

女史
 沖縄といえば、米軍ヘリパッド反対派に機動隊員が「土人」と発言して処分を受けたよ。 
編集者
 潮匡人*33先生は、この処分を批判して、CS放送DHC*34シアターの「真相深入り!虎ノ門ニュース」で、「警察官の士気やモラルが低下する懸念がある」といっていましたね。

 暴言吐いた警官を処分したら「モラルや士気が下がる」て、まともな警官ならむしろ「俺達をヤクザ扱いしてるのか」と潮や産経に怒り出すでしょう。つうかモラルが下がってるから暴言を吐くのであって話が全く逆です。

先生
 浅田彰*35は雑誌文学界の1989年2月号で、皇居前で土下座する人を見て「自分はなんという『土人』の国にいるんだろうと思ってゾッとするばかりだった」と発言している。天皇陛下と皇室に尊崇の念を持つ人を見て「『土人』の国」といったんだぞ。こっちの方が、よっぽどひどいのに、浅田はその後も言論人として認められていたじゃないか。

 「皇居前で日の丸の小旗を振る」程度ならまだしも、さすがに皇居前で「土下座」つうのはかなりの極右だと思いますが。これを「浅田は皇室をバカにしてる」と思うのは産経くらいでしょう。
 つうか、この土下座が「北朝鮮とか産経が敵視してる国」だとほぼ確実に土人呼ばわりしてるでしょうにね。

教授
 「土人」というのは未開人という意味でしょう。法と秩序を守るための任務で警備している機動隊員を罵る活動家たちは、文明人ではなく、未開人と言われても仕方ないじゃないですか。

 すごいですね。阿比留が以前「土人は土着人(現地住民)の意味、差別や非難の意味はない」と強弁していましたが、はっきり「未開人」と言っています。ほとぼりが冷めると「過去発言との整合性」など関係なく下劣な本音がむき出しになるいつもの産経です。

先生
 安倍政権を動かしているのは日本会議だという怪しい陰謀論

 やれやれですね。安倍の言動に影響を与えてるのは明らかに日本会議ですし、日本会議と安倍や産経の言動に大した違いはないのですが何故か「日本会議と俺達は関係ない」と言わずにはいられない産経です。

教授
 石川(ボーガス注:健治)氏*36も、それから長谷部恭男氏*37も、若い頃はもっとまとも*38だったのに、どんどん昔の左翼みたいになっていきますね。安保法制以降、学者としてどんどんレベルが下がっている人が少なからずいますね。

 「安保法制以降、学者としてどんどんレベルが下がっている人」てたとえば長尾一紘(中央大名誉教授)のことですね、分かります(毒)。まあ、正直、「中央大卒」でも、俺は長尾ゼミ生でもないので彼のことはよく知りませんが、昔は今程非常識な極右活動はしてなかったと思います。

*1:雪上歩行具の1つ。手軽に雪上の歩行を楽しむことができることから、近年ではスノーシューを履いて雪上を歩き、自然に親しむことを目的としたツアーが各地で行われている。

*2:公式サイト(http://www.daiowasabi.co.jp/

*3:井戸尻遺跡、尖石・与助尾根遺跡のこと

*4:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)など歴任

*5:新党さきがけ代表幹事、細川内閣官房副長官民主党幹事長(小沢代表時代)、首相など歴任。現在は、東アジア共同体研究所http://www.eaci.or.jp/)理事長、AIIB(アジアインフラ投資銀行)国際諮問委員会委員

*6:信州大学名誉教授。著書『森と人と環境』(1997年、新日本出版社)、『森林・林業はよみがえるか:「緑のオーナー制度」裁判から見えるもの』(2016年、新日本出版社

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相

*8:最高裁判事小泉内閣における「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務めた。著書『皇室法概論』(2006年、第一法規)、『皇室制度を考える』(2007年、中央公論新社)など

*9:八ッ場ダム反対などのような「環境問題&財政負担」による反対でしょうか。

*10:まあそれだけではなく「中国企業の経済進出」と言う問題もあるでしょう。

*11:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*12:元総務官僚。鳥取県総務部長、副知事を経て知事。

*13:いるか知りませんが。

*14:著書『「現人神」「国家神道」という幻想:近代日本を歪めた俗説を糺す』(2003年、PHP研究所)、『首相が靖国参拝してどこが悪い!!』(2005年、PHP研究所)など

*15:もちろん新田の言う大麻生産とは「医療用大麻」などという話ではなく「麻縄、麻布用の産業用大麻」つう話です。

*16:既に書いたように裁判を起こせば勝てるとは思いますが「勝てると断言はできない」し、誰だって金と手間をかけてまで裁判なんかしたくないわけです。

*17:公式サイト(http://shinmahounou.com/

*18:神社仏閣の調度品販売業者。サイト(http://asa-yamakawa.com/index.html

*19:著書『アメリカは日本経済の復活を知っている』(2015年、講談社プラスアルファ文庫)など

*20:著書『消費増税の黒いシナリオ:デフレ脱却はなぜ挫折するのか』 (2014年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『人民元の正体:中国主導「アジアインフラ投資銀行」の行末』(2015年、マガジンランド)など

*21:オバマ政権で国務長官

*22:正直、日本ウヨ連中が共和党好きな理由はよく分かりませんが。

*23:池田内閣官房長官、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*24:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相

*25:電子工業大臣、上海市長、党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*26:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*27:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣防衛相

*28:安倍なら「時間調整できなっただけ。逃げたわけじゃない」と言ってるだろうに稲田だとこれです。

*29:鳩山内閣外務副大臣菅内閣官房副長官民主党政調会長(海江田代表時代)などを経て、現在、民進党幹事長代理。

*30:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相を経て現在、自民党幹事長代理。

*31:著書『雅子妃とミカドの世界』(2001年、小学館文庫)、『四代の天皇と女性たち』(2002年、文春新書)、『ミカドと女官』(2005年、扶桑社文庫)、『華族:近代日本貴族の虚像と実像』(2006年、中公新書)、『李方子』 (2007年、ミネルヴァ日本評伝選)、『皇族:天皇家近現代史』(2009年、中公新書)、『昭憲皇太后貞明皇后』(2010年、ミネルヴァ日本評伝選)、『皇族に嫁いだ女性たち』、『昭和天皇と弟宮』(以上、2014年、角川選書)など

*32:つまり女帝反対と言う事。

*33:憲法九条は諸悪の根源』(2007年、PHP研究所)、『護憲派メディアの何が気持ち悪いのか』(2015年、PHP新書)、『そして誰もマスコミを信じなくなった:共産党化する日本のメディア』(2016年、飛鳥新社)などトンデモ右翼著書多数。

*34:DHCがアパの同類とはねえ。極右路線なんて政治的にも問題ですがそれ以前に「メディア産業ならまだしも」化粧品やホテルの企業が「経営に関係ない方面で」政治に異常に肩入れするのは問題でしょう。

*35:著書『逃走論:スキゾ・キッズの冒険』(1986年、ちくま文庫)、『ヘルメスの音楽』(1992年、ちくま学芸文庫)、『「歴史の終わり」を超えて』(1999年、中公文庫)など

*36:著書『自由と特権の距離:カール・シュミット「制度体保障」論・再考(増補版)』(2007年、日本評論社)など

*37:著書『憲法と平和を問いなおす』(2004年、ちくま新書)、『憲法とは何か』(2006年、岩波新書)、『憲法学のフロンティア』(2013年、岩波人文書セレクション)など

*38:なんて言ってる産経ですが恐らく石川氏や長谷部氏の若い頃なんて何も知らないでしょう。