「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(1/31分:高英起の巻)ほか北朝鮮最新ニュース(追記・訂正あり)

■産経【北朝鮮情勢】北の高麗航空平壌−中国・丹東の定期便を運航
http://www.sankei.com/world/news/170329/wor1703290022-n1.html
 この時期にこういう航路を認めることによって中国は「北朝鮮打倒論には与しない」という意思を改めて示したわけです。


■日経『北朝鮮の脅威と日本の不可解な対応』(丹羽宇一郎*1の経営者ブログ)
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO14449800U7A320C1000000/?df=2

 2月のミサイル発射は、日米首脳会談に当てつけるようなタイミングだっただけに、両国首脳が会見を開いて非難声明を出しましたが、この声明の出し方がなんとも不可解でした。
(中略)
 自国に核やミサイルの脅威が迫っているわけですから、非難するのは当然の行為です。ですが、非難にもやり方というものがあります。このところの日本のやり方は悪い意味で目立ちすぎてはいないでしょうか。

 北朝鮮を糞味噌に非難しても、反発を買うだけで意味がないという指摘です。

 外交というものには、ルートとカードが必要です。対北朝鮮外交において、日本は残念ながらそのどちらも持ち合わせていません。交渉の人脈というルートを握っているのは中国や韓国ですし、軍事力というカード*2を持っているのは米国です。日本はいずれも他国に頼らざるを得ない厳しい状況に置かれています。
 ルートを持っている中国や韓国がすぐさま動いてくれるかというと、簡単ではありません。

 何故簡単ではないのかと言えば中韓と日本の利害得失は違うからです。
 まあ今の安倍政権だとそれ以前に歴史認識問題などで中韓との関係をこじらせてしまってるという問題がありますが。なにせ韓国相手には駐韓大使を一時帰国させるという無茶をやらかしています。

では米国の軍事力に頼ればいいのかというと、そうでもないでしょう。

 米国の軍事力が功を奏するとは限らないし、最悪、朝鮮半島で戦争などと言う事態になれば大量の難民発生などの問題が起きかねないからです。もちろんそうなれば拉致被害者も無事では済まないでしょう。

 北朝鮮との関係において直接のカードもルートも持たない日本にとっては、いたずらに騒ぎ立てるようなことはせず、隣国との話し合いを第一として、6カ国協議のような枠組みを一刻も早く再開するように動くことが先決ではないでしょうか。

 まあそういうことですね。
 元伊藤忠商事会長という「左翼」や「北朝鮮シンパ」ではありえない丹羽氏の発言で「掲載紙が日経」という点が重要でしょう。 


■【拉致40年 家族の慟哭(4)】「不思議な力で歯車がかみ合った」…局面を打開した少女の存在
http://www.sankei.com/premium/news/170329/prm1703290007-n1.html

共産党の橋本敦の質問を練り上げたのは秘書、兵本達吉(79)。

 やれやれですね。普通は橋本敦氏について記事にするでしょうが、反共産経は反共反党分子に転落した兵本をネタにするわけです。
 とはいえ兵本は「佐藤勝巳・救う会会長に横領の疑いがある」と主張し、救う会を追放された男なので救う会や産経にとっては正直、手放しで評価できない人間です。


■「拉致解決で訪朝」の仰天プラン! 誰も知らない昭恵夫人ホントの裏話(有田芳生
http://ironna.jp/article/6136

 昨秋のことだ。長年にわたって拉致問題に取り組んでいるある人物からこんな相談を受けた。
拉致問題が動かないのでどうしたらいいのか。夫人外交がいいのではないかと思うのです。首相の昭恵夫人北朝鮮に乗り込んで、ダメなら第三国で交渉するのです。横田早紀江さんにも同行してもらいます」。
 昭恵さんにはすでに合意を得ていたという。その提案を聞いたとき、「そんな簡単なことではない」とは思ったが、口にはしなかった。局面を打開するには水面下での交渉が必要であり、たとえ首相夫人が訪朝しても、ただの話題にはなってもそれだけのことだからだ。
 小泉純一郎*3元首相が2002年に訪朝したときも、1年ほどかけて水面下の交渉があり、そこである程度の合意ができていた。外交交渉は「こちら」の獲得目標もあれば「あちら」の意図もある。拉致問題でいえば、日本の目的は生存者の一刻も早い帰国であり、北朝鮮は国交回復の実現と経済協力である。ストックホルム合意からの日朝交渉で日本側に欠けていたのは、この課題を避けてきたことだと私は判断している。官邸にその意志がないからだ。
 この夫人外交について、日朝交渉にかつて取り組んできた自民党長老に相談をしてみた。
「それはいいアイデアです。しかし日本側が本気だということを示す人物、たとえば今なら二階*4幹事長のような立場の政治家が同行し、金銭を提示しなければ動かないですよ」と言われた。要するに、首相の覚悟があるかどうかが問題だった。この計画はある筋を通して首相や官房長官にも伝わった。その結果は却下。

 昭恵訪朝というのはおよそ信じられません。「日朝交渉にかつて取り組んできた自民党長老」「ある筋」とは誰か知りたいところですが、それはさておき。
 有田氏の

 外交交渉は「こちら」の獲得目標もあれば「あちら」の意図もある。拉致問題でいえば、日本の目的は生存者の一刻も早い帰国であり、北朝鮮は国交回復の実現と経済協力である。ストックホルム合意からの日朝交渉で日本側に欠けていたのは、この課題を避けてきたことだと私は判断している。

という指摘は全くその通りだと思います。
 いずれにせよ、この有田記事が事実だとして「籠池の件はやはり安倍も容認していた」わけです。
 さすがに「昭恵が勝手に動いたら」、この訪朝話のように駄目出しが安倍からでていたでしょう。


■有田氏ツィート

有田芳生
 今日、たまたま同僚から、ブルーリボンバッジを付けている議員はどういう人ですかと聞かれました。いまや現実を動かすことのないただのシンボルです。

 まあおっしゃるとおりでしょうね。「今や」ではなく「最初からそうだった」と思いますが。


日経新聞『ロシア、北朝鮮に接近 労働移民受け入れ協議』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24HA4_W7A320C1FF8000/
 北朝鮮が孤立しているかのように報道したがる日本マスコミの報道姿勢が極めて一面的であることを改めて実感します。


■産経【野口裕之の軍事情勢】北朝鮮金正恩氏が影武者を抱えても米軍の斬首作戦に脅えるワケ 
http://www.sankei.com/premium/news/170327/prm1703270005-n1.html
 そりゃ世界最強の軍事大国が「斬首作戦」アピールすりゃだれだってびびるでしょう。
 なにせ米国には「イラクフセイン政権転覆」「リビアカダフィ政権転覆(米軍が転覆したわけではないですが、反体制派は米軍の支援を受けています)」などという実績もありますし。
 「ピンポイントの斬首(暗殺)」なんかできるとは思いませんが、「イラク戦争」「リビア内戦」のように大規模軍事攻撃で政権ごと潰せば金正恩君も「フセインのように米軍に身柄拘束されて軍事裁判で死刑」「カダフィのように内戦中に反体制派によって(裁判無しの)処刑」のような目にあいかねない。そうなりゃ影武者なんか全く関係ないわけです(なおフセインカダフィにも影武者がいたと言われている)。
 そう言う意味で斬首作戦を口走るつうのは「米軍に対抗するには核兵器しかない(通常兵器では対抗が難しい)」と「北朝鮮に核保有の口実を与えるようなモン」です。
 産経・野口みたいに「可能なら*5斬首をやって欲しい」などというのは正気ではない。


■浅井基文ブログ『韓国人学者による他者感覚のすすめ』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/888.html
 他者感覚てのは「相手の気持ちを考えろ」つうことです。
 たとえば「何故、北朝鮮は核を廃棄しないのか、拉致被害者を帰さないのか」「何故韓国やロシアは竹島北方領土を返還しないのか」、そう言うコトを考えずして「核を廃棄しろ」「拉致被害者を帰せ」「島を帰せ」などと日本政府がいったところでそれが「たとえ正論でも」意味がないと言う事です。
 「相手の論理を理解した上でそれに合わせる必要」がたいていの場合はある。
 いや正論ならまだいいのであって、浅井氏も指摘していますが場合によっては「慰安婦銅像を撤去しろ*6」だの「南京事件資料をユネスコ登録するな」だの無茶苦茶言ってることもあるから弱ります。

http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/888.html
 3月23日付のハンギョレWS(日本語)は、オスロ*7国立大学教授の朴露子*8署名文章「北朝鮮の目で韓国を一度見てみよう!」を掲載しています。私が日ごろ強調する「他者感覚」の必要性を説いたもので、嬉しくなりました。
(中略)
 私はかねてから、日本人の圧倒的多数がアメリカというプリズムを通して世界を見ることに慣らされていると指摘してきました。以下の文章を読むと、韓国人の多くも私たち日本人に負けず劣らず、アメリカというプリズムを通して物事を見ることに慣らされているらしいことに気付かされます。ということで全文を紹介します。

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/26863.html
(前略)
 韓国メディアはよく北朝鮮の何らか軍事と関係ある動きに対しても「挑発」と決めつける。例えば2012年の光明星3号2号機発射に対して、韓国では「挑発」と激しく非難した。もちろんその3年前に韓国がナロ号を最初に発射しようとした時、これに対する韓国放送(KBS)報道のタイトルは「夢と挑戦の記録、大韓民国宇宙発射体ナロ」であった。自分たちがすれば夢と挑戦で、彼らがすれば挑発だ?。
 「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」と同じ論理だが、韓国側で格別の考えもなしにしている行動に対する、北朝鮮側の視線がどうなのかを一度考えてみよう。
 約1年前から韓国の保守マスコミは先を争って「金正恩*9除去特殊部隊」、「北朝鮮指導部斬首作戦」について報道した。今で言えば「有事の際、金正恩除去任務を引き受ける」韓米特殊部隊が一緒に訓練をしているという便りも間断なく聞こえてくる。もちろん、どの保守マスコミもこうしたニュースに文句をつけようとはしない。国連に加盟している主権国家の元帥を殺す準備を公開的にしているということは、侵略行為を禁止した国連憲章第2条第4項(「すべての加盟国はその国際関係において他の国家の…政治的独立に対し…武力威嚇や武力行使を慎む」)に全面違反した事実上の"国家的テロリズム"を彷彿とさせるが、私たちに「私がすればロマンス」の原則は徹底している。ところで一度考えてみよう。もし北朝鮮側が特殊部隊を創設して、有事の際に韓国の三府要人*10を殺す準備をすると特筆大書したとすれば、韓国の予想される反応は果たしてどうだろうか?。「挑発」という言葉が再びすべてのメディアの紙面を埋め尽くさないだろうか?。そのように考えて、韓国やアメリカ側の行動に対する北朝鮮の視角を一度想像してみよう。
 韓国のマスコミは、張成沢(チャン・ソンテク)*11など一部の権力層に対する粛清について、大概は"暴君"金正恩の"残酷性"を声を高めて糾弾する。
(中略)
 2013年9月、臨津江(イムジンガン)を越えて北朝鮮に渡ろうと試みたある韓国人男性が、韓国軍によって射殺される惨劇が起きた。コメディのような裁判をして誰かを粛清したこと*12も残酷行為であることに間違いないが、まったく裁判手続きも踏まずに脱走を試みた人をこのようなやり方で殺すのは果たして何だろうか?
(中略)
 この文を読んで、私を"親北派"と見る人がいるかも知れないが、私は"親南"することも"親北"することも、一生ないと思う。私が望むのは、朝鮮半島の平和と民衆の幸福だけだ。私は韓国の「井の中の蛙」的な偏狭なアメリカ中心世界観に批判的であると同様に、ある意味では18〜19世紀の衛正斥邪思想家たちの小中華論を彷彿させる北朝鮮の行き過ぎた自国中心的な見解にも批判的だ。いかなる偏狭も平和作りに役立つどころか害になるのみだろう。
 私たちが平和を望むならば、必ず"私"の主観性を越えて"私"と"他者"を合わせて結局合せる自己相対化の論理を必要とする。
(中略)
 私たちはこうした方式で私たちに空気のように慣れたアメリカ中心主義を相対化し、北朝鮮と私たちを平等に観察してこそ平和を作るのにはるかに適合した見地に立てるだろう。
(中略)
 韓国の主流は北朝鮮粛清の残酷性に批判を浴びせるが、何の裁判手続きも踏まずにビンラディンとその家族を殺した米軍部隊が金正恩まで殺す(ボーガス注:かもしれない、場合によって殺す用意があるとして軍事演習に参加している)という言葉に何の違和感も感じない。

参考

http://ameblo.jp/kojongsoo-8318/entry-11874987261.html
■K文学研究所「朴露子『あなたたちの大韓民国』紹介」
 朴露子はロシアのサンクトペテルブルク生まれ。韓国に帰化する前はウラジミール・チーホノフという名であった。サンクトペテルブルク国立大学東方学部韓国史学科を卒業した後、モスクワ国立大学で「5世紀末から562年までの伽耶の初期諸国家の歴史」という論文でアジアアフリカ学部博士学位を得た。モスクワ国立大学、ロシア国立人文大学講師を経て、慶熙大学ロシア語学科専任講師を歴任した。現在、ノルウェーオスロ国立大学韓国学副教授*13として在職中であり、活発な研究および講義活動とともに国内メディアに寄稿を通して韓国にたいする変わらぬ愛情を寄せている。

【追記】
■スーパーゲームズワークショップエンタテイメント『曲学阿世日和見のどこが「他者感覚」か?』
http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20170326/
■浅井基文ブログ『韓国人学者による他者感覚のすすめ』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2017/888.html
に対する批判記事です。
 ただし浅井氏に対するクソ味噌の罵倒ではありません。

 浅井基文氏までもがこれを好意的に取り上げているのを見て、ああまた朴露子の「本性」を知らない人間が引っ掛かったか、というのが正直な所である。もちろん浅井氏は中国の専門家であり、韓国の個別知識人については専門外なのであまり良く分からないというのもあるだろうが

と書いていますので。

凄いのは
李舜臣銅像靖国神社大村益次郎*14銅像もおんなじだああああッ!」
というクソもミソも一緒くたの妄言であろう。

 まあ、本当に朴露子がそんな事言ってるのなら大馬鹿ですね。
 「侵略から国を救った英雄の銅像李舜臣)」と「海外侵略のシンボルと成った軍国主義的な銅像(大村)」と「どっちも軍人の銅像」で一緒にするのはおっしゃるとおり愚劣な言動でしかない。
 まあ、もしかしたら、今の韓国において、李舜臣銅像が「軍国主義的価値」を付与されてるのかも知れませんがそれは「李舜臣銅像の是非」とは全く別の話でしょう。

 今回のハンギョレ記事のように「北朝鮮の目で韓国を一度見てみよう」などと一見殊勝に見える事を言い出したのも、朴槿恵が失職して今後の南北関係にも変化が起こりそうな雰囲気(実際にどうなるかはまだまだ分からないが)が韓国社会に漂い始めた事だけは逸早く察知し、それに便乗しただけの話だと思う。

 ウーン、その程度の売文野郎なんですかね。


■産経【北朝鮮情勢】「最高尊厳」金正恩氏狙った米軍シールズ投入に「先制的特殊作戦で無慈悲に粉砕」と警告
http://www.sankei.com/world/news/170326/wor1703260024-n1.html
 「本気でシールズで暗殺を考えるようなら、こっちもそれなりの対応をする」つう話であって、ここで「先制」と言う言葉を過大評価して北朝鮮を危険視すべきではないでしょう。
 現実問題先制攻撃なんかできるわけがない。先制攻撃の危険はあくまでも米韓側にあるわけです。


■産経【金正男氏殺害】朝鮮総連首脳、北犯行と判断 正恩氏への批判噴出 部下には米韓謀略と説明
http://www.sankei.com/world/news/170326/wor1703260008-n1.html
 「謎の朝鮮総連関係者」の情報による記事です。まあ日本公安警察情報の垂れ流しでしょうね。したがって真偽は不明です。
 なお、小生の理解では「北朝鮮政府とのしがらみがある」が、とはいえ「マレーシア政府が北朝鮮犯行説を採ってるのを公然と否定しがたい」こともあってか「諸説あり、真偽は不明、今後の動向に注目」が朝鮮総連の公式な立場でしょう。


朝日新聞横田めぐみさん両親の活動映像化 拉致被害訴え全国行脚』(編集委員・北野隆一*15
http://www.asahi.com/articles/ASK3Q5WQTK3QUTIL052.html
 バカバカしいですね。少なくとも拉致解決という意味ではこんな映像化をすることには何の意味もありません。

撮影したのは、横田さん夫妻を2005年から10年以上追うカメラマンの田辺信道さん(64)。

 そんなことをすることに社会的意義があると思える神経が分かりません。もしかしたら金儲けにはなるのかも知れませんが。

 映像では、(中略)06年にシーファー*16米大使(当時)を案内して新潟市の拉致現場付近を訪れた様子が映っている。

 でシーファーは拉致関係で何かしてくれたんでしょうか?。何もしてくれなかったと思いますが。何かしてくれたのははっきりいって小泉訪朝だけでしょう。

 滋さんは最近は高齢のため、体調を崩し、言葉を発したり歩いたりする際に困難が伴うことから、記者会見や集会などの欠席が増えた。家族や知人らは「元気なうちにめぐみさんに会わせてあげたい」と願っている。

 いい加減「もう貴方も先が長くないんだから、訪朝して孫と暮らした方がいい。めぐみさんが生きてる保障なんかどこにもないよ」と誰か言った方がいいんじゃないですかね。それともそんな事を言っても意味がないほど認知症が進んでいるのか?
 しかしこうなったことについての家族会、救う会拉致議連、そして「救う会いいなりの妻と息子たち」の責任は重いと思いますね。まあ優柔不断な滋氏も悪いですけど。
 蓮池透氏ならとっくの昔に「わかった、じゃあ、早紀江(妻)、哲也(息子)、お前らとは俺はもう家族でも何でもない」といって縁切りして訪朝して孫と暮らしてるんじゃないか。


スプートニク日本『米国はイラクでできなかったことを北朝鮮でできるのか?』
https://jp.sputniknews.com/opinion/201703203452502/
 「イラクでできなかった事=政権転覆後の安定政権の建設」であり「そんな事は北朝鮮でも多分できないから軍事攻撃オプションなんか辞めなさい」「安定政権をつくる前に北朝鮮の反撃で何人死ぬか分からない」つうのがスプートニク日本、つまりロシアの主張です。
 ロシアが「トランプが北朝鮮攻撃する危険性」を相当恐れてることが伺えると思います。


スプートニク日本『金正男氏のVX中毒は、北朝鮮化学兵器がある証拠にはならない』
https://jp.sputniknews.com/opinion/201702273381532/
 まあロシアは「毒ガス保有疑惑を理由にしたトランプの北朝鮮攻撃」を相当恐れているのでしょう。
 ただし、おっしゃるとおりで「正男を殺す程度の毒ガス」をつくったからと言って「大規模に製造し保有している根拠」にはなりません。

 このような少量の化学物質は実験室で製造することが可能だ。
(中略)
 したがって今回の事件で有毒化学物質が使用されたことを、北朝鮮による同物質の保有と結びつけるのは、少なくとも正しいことではない。

というわけです。


■【金正男氏殺害】東南アジアの北朝鮮拉致被害者に光あたるか マレーシアで期待高まる
http://www.sankei.com/world/news/170320/wor1703200031-n1.html
 よほど「北朝鮮拉致だと言える確実な根拠」がなければ光の当てようがないでしょう。北朝鮮に「知りません」と言われればそれで終わりです。


東京新聞拉致問題「解決急ぐべき」 国際司法も選択肢と専門家』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017031901001375.html

 北朝鮮の人権侵害の責任を追及するため国連人権理事会が任命した専門家*17のビセルコ氏とホサイン氏は19日までに、日本人拉致問題は発生から時間が経過しており「国際社会は急いで解決策を見つけねばならない」と述べた。国際刑事裁判所(ICC)など国際司法の場の活用も選択肢だとした。共同通信のインタビューに応じた。

 「は?」ですね。ICCなんか使うことがどう拉致の解決に役立つのかさっぱり分かりません。共同通信などマスコミ記者にはわかったのでしょうか?


週刊現代北朝鮮高官が初証言!金正男暗殺「実行役の4人はすでに消された」』
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51237
 まあ普通に考えてトバシ記事ですよね。
 「一体どうやってそんな高官とつてを得たのか(この記者が訪朝したの?。それとも日本でも北朝鮮でもない第三国で会ったの?)」「こんな記事を書いて高官の身に危険が及ばないのか?」「どうやって高官の話の信憑性を確かめたのか?」て話ですから。しかもこの記事には「真実性を裏付ける物は何もない」ですしね。
 まだこれが「米国CIA幹部」「韓国公安幹部」からの「極秘情報」なら説得力も多少ありますが。

 国外追放になった李ジョンチョル氏も、北朝鮮に帰国すると粛清される運命にあるのか?
「今回、李ジョンチョルは、自分がマレーシア警察に逮捕されれば、マレーシアの監獄に繋がれるものの、命は助かると思っていたのではないか。だからマレーシアに残って逮捕された。
 それが釈放されてしまったことで、家族もろとも強制帰国となったのだから、内心では喜ぶどころか、粛清を恐れていることだろう」

 大して頭を使わなくても「それおかしいだろ?」て話です。
 李ジョンチョルが「この件に関与してて」かつ「口封じされたくないので北朝鮮に帰りたくない」のなら逮捕された時点でマレーシア警察に「大韓航空機爆破事件の金賢姫のように」全て自白すればいいわけですから。まあ、自白したからと言って当然に有罪判決が下るわけではないですが、恐らく起訴されて裁判になりますから、しばらくは身柄が拘束されます。そして「絶対に暗殺させない」とマレーシア警察が徹底的にガードしてくれるでしょう。
 「そんなに帰りたくないのに何で自白しないの?」つう話です。
 「実行犯の口を容赦なくふさぐ凶悪な金正恩君」「そんな正恩君に、実行直後から生きた心地がしない実行犯の皆さん」というイメージを宣伝したいのでしょうが論理的に崩壊しています。

 金元弘保衛相は公の場に姿を現していない。何があったのか?
「金元弘はすでに、国家保衛省の側近の部下たちとともに処刑されたと聞いている」

 「聞いている」ですからね。今後、「過去に死刑説が流れた人間が復権したように」、仮に金が復権*18して姿を現しても「聞いただけ」と言い訳できるわけです。インチキきわまりない記事です。


朝日新聞北朝鮮ミサイル想定し避難訓練 空襲体験の高齢者は』
http://www.asahi.com/articles/ASK3K30X6K3KUTIL003.html
産経新聞【北ミサイル】「生ぬるい」と戦争経験者 秋田のミサイル避難訓練 核弾頭搭載*19なら被害は
http://www.sankei.com/politics/news/170317/plt1703170026-n1.html
時事通信北朝鮮ミサイルで避難訓練=秋田・男鹿市で初実施−政府』
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017031700183&g=prk
■TBS『“北朝鮮ミサイル”念頭に避難訓練、秋田・男鹿市で実施』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3007141.html
■フジテレビ『北朝鮮のミサイルにらみ初の避難訓練 秋田』
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00352714.html
 北朝鮮問題つうのは「他では考えられないほど非常識なことが多い」ので「ブログネタに困った時でも」簡単にツッコミ記事が書けます。
 俺が北朝鮮ネタをよく記事にするのはそういうことです。別に北朝鮮シンパではない。
 「困ったときのもやし料理レシピ(もやしは安いしそれなりに栄養もあるので)」みたいなもんでしかない。
 それにしてもこれも酷い話です。「避難訓練」て本当にミサイルが秋田に撃ち込まれたら避難のしようなんかないでしょう。本当に打ち込む気なら向こうは事前予告なんかしないし当然発射前に発射を予想することなんか無理でしょう。発射したら数秒で来るから避難しようがない。PAC3で打ち落とせれば御の字、失敗したら死人がでるけどしょうがない、つう話でしかない。
 そしてそもそもミサイルを撃ち込むことなんか考えられない。そんなことをしたら在日米軍自衛隊の反撃で北朝鮮が滅亡しかねないからです。
 また「打ち込むことはまずあり得ませんが」打ち込むとしたら被害が大きくなるように「東京、大阪、名古屋、福岡」といった大都市圏に打ち込むでしょう。秋田の男鹿なんて田舎に打ち込むわけがない。
 こんな訓練をやる安倍政権も、安倍政権に協力したという男鹿市も全く愚かです。
 桐生悠々の有名な社説「関東大防空演習を嗤う(http://www.aozora.gr.jp/cards/000535/files/4621_15669.html参照)」を連想させる酷い話です。
 桐生の一文を引用すれば

 私たちは、将来かかる実戦のあり得ないこと、従ってかかる架空的なる演習を行っても、実際には、さほど役立たないだろうことを想像するものである。

ですね。本当なら朝日、TBS、時事通信などマスコミ各社(最初からそういうことは期待してないフジサンケイグループを除く)は桐生のような批判報道を書かないといけない。「戦前の桐生に劣る人間」が今のマスコミ人なんだから心底呆れます。まあ、桐生は特異な人間ではありますが。
 しかしこの時期にこれとは「やはり森友隠しの一環」でしょうか。どう見ても成功してないと思いますが。
 最後に産経記事に突っ込んでおきます。

http://www.sankei.com/politics/news/170317/plt1703170026-n1.html
産経新聞【北ミサイル】「生ぬるい」と戦争経験者 秋田のミサイル避難訓練 核弾頭搭載なら被害は
 訓練には、米国のCNNテレビ、ウォールストリート・ジャーナル紙や中東の衛星テレビ、アルジャジーラ、韓国KBSテレビなど多くの海外メディアも取材に訪れた。近く新たなミサイル発射や核実験に踏み切る可能性が高まっていると伝えられる中、北の脅威が世界的関心事であることを見せつけた。

 「初の訓練」だから取材に来ただけでそれ以上でもそれ以下でもないでしょう。

 訓練は同日午前9時半に仮想の国「X国」から弾道ミサイルが発射され、10分後に秋田県沖西20キロの日本海に着弾したことを想定して行われた。

 さすがに公然と「北朝鮮」で訓練することには躊躇があったようです。まあ「じゃあロシアや中国のミサイルも想定してるんだね!」なんてことはどう見てもありませんが。
 それにしても領土に着弾した想定ならともかく領海への着弾と言う想定で避難する理由が分かりません。避難する必要ないでしょうに。

北陽小では普段から、何かあった際には窓ガラスのそばから離れ、頑丈な建物の中に避難するよう児童たちに教えており

 別にミサイルでなくても「震災などでガラスが割れる可能性」はありますからねえ。

 菊池晋校長は「今は何が起きるか分からない国際情勢。子供たちにも有益な訓練だった」とした。

 まあ立場上、そう言わざるを得ないでしょう。
 「こんな訓練くだらねえよ」なんて言ったら首が飛びます。

 訓練に参加した元教員の石垣礼之輔さん(89)は「戦争中は焼夷(しょうい)弾が落ちてくる中、防空頭巾をかぶって逃げた。その頃に比べれば訓練としてはぬるい方かもしれない。でも、やらないよりはいい」と、空襲体験を基に意義を語った。
 鷲野文子さん(74)は、北朝鮮のミサイルについて「普段から心がけてはいる。実際の訓練ができて勉強になった」と話した。
 秋田県出身の菅義偉官房長官は同日の記者会見で「発射情報が伝達された場合の対処について、国民の理解を進める必要がある。今回の訓練は極めて重要だ」と述べた。
 訓練終了後に記者会見した内閣官房の小谷敦・内閣参事官は「堅牢な建物に入れば、熱や熱風、破片からは身を守れる。今回の訓練は情報伝達を含め一番うまくいったケース。きわめて意味のある訓練だった。何かあったらどう身を守るかを、国民に考えてほしい。まだそうした情報は行き届いていない」と話した。

 立場上そう言わざるを得ないのなら同情しますが、本気の発言なら全員ただのバカです。まあ、小谷参事官だけは「官僚だからそう言うしかない」のでしょうが。

参考

桐生悠々(ウィキペ参照)
 1933年(昭和8年)8月11日、東京市を中心とした関東一帯で行われた防空演習を批判して、悠々は社説「関東防空大演習を嗤ふ」を執筆する。同文中で悠々は、敵機の空襲があったならば木造家屋の多い東京は焦土化すること、被害規模は関東大震災に及ぶであろうこと、空襲は何度も繰り返されるであろうこと、灯火管制は近代技術の前に意味がないばかりか、パニックを惹起し有害であること等、12年後の東京大空襲の惨状をかなり正確に予言した上で、「だから、敵機を関東の空に、帝都の空に迎へ撃つといふことは、我軍の敗北そのものである」と喝破した。この言説は陸軍の怒りを買い、長野県の在郷軍人で構成された信州郷軍同志会が信濃毎日新聞不買運動を展開したため、悠々は同9月に信濃毎日の退社を強いられた。
■参考文献
・太田雅夫*20桐生悠々』(1972年、紀伊國屋新書)(改訂版は『評伝桐生悠々:戦時下抵抗のジャーナリスト』(1987年、不二出版)
井出孫六*21『抵抗の新聞人 桐生悠々』(1980年、岩波新書

http://www.nikkei.com/article/DGXDZO12414970X00C10A8CR8000/
日経新聞桐生悠々 軍に屈せず一人の戦い 戦争と言論人 足跡を訪ねて(2) 』
 「権力に敢然と立ち向かった立派な記者がいたという誇らしい気持ちと、軍の圧力に負けて彼を守りきれなかったジャーナリズム企業としての敗北感の両面がある」と同社専務の小坂壮太郎さん(48)は語る。
 悠々が主筆時代、「経営は編集に介入せず」の方針のもと、オーナーである小坂順造*22社長、弟の武雄常務(のちに社長)は、悠々の社長批判の論説でさえ容認した。壮太郎さんは武雄常務の孫だ。その小坂家が悠々を切らざるを得なかった痛恨事があった。
 1933年(昭和8年)、「関東防空大演習を嗤(わら)う」という社説が掲載された。数日前に行われた陸軍の大規模な演習を論じたものだが、悠々は「敵機を関東の空に、帝都の空に、迎え撃つということは、我軍の敗北そのものである」と断言した。敵爆撃機は日本沿岸までで防がねばならず、本土に侵入を許せば東京は関東大震災と同様に焼け野原になると警告した。
 「中身は悪いものでも何でもないんです。きわめて妥当な意見です。それを(あざける意味の)『嗤う』ときたからばかな兵隊、頭にきたわけです」と当時を知る同社の元編集局長、坂本令太郎さん(故人)は証言している。
 以前から信毎の反軍的論調を快く思っていなかった軍関係者はこの機を逃さなかった。地元の在郷軍人会幹部が同社に乗り込み、不買運動を展開すると脅した。当時の信毎の発行部数は約2万部。在郷軍人会は8万人にも及ぶ。信毎存亡の危機に悠々は社を去らざるを得なかった。
(中略)
 しかし、悠々は一人で戦い続けた。退社翌年の34年から個人雑誌「他山の石」を発行。二・二六事件の際は「だから、言ったではないか、はやくに軍部の妄動をいさめなければ、その害の及ぶところ実に測り知るべからざるものがあると」と書くなど、舌鋒(ぜっぽう)鋭く軍部批判を続けた。
 これに対し軍当局は発禁・削除処分で弾圧。11人の子だくさんだった悠々の生活は困窮した。日本が太平洋戦争に突入する3カ月前の41年9月に廃刊を余儀なくされる。「廃刊の辞」に「この超畜生道の地球から喜んで去る」と書き、同月喉頭(こうとう)がんで亡くなった。
(中略)
 軍国主義の暴風の中、「言わねばならないこと」を言い続けた悠々の死の4年後に敗戦。焼け野原にたたずむ人々は、彼の予言の正しさと軍部が指導した戦争の嗤うべき愚かさを思い知ったのだった。


■スーパーゲームズワークショップエンタテイメント『朴槿恵の弾劾可決自体はもはや大した意味がない』
http://roodevil.blog.shinobi.jp/Date/20170310/
 「朴が首になればそれでバラ色」でないのは確かです。
 色々とやらなければいけないことはたくさんある。
 例えば
1)ポスト朴(後継大統領)をまともな人間(野党候補が不可避、朴派の現与党など論外)にし
2)朴疑惑を生み出した政治風土(政財官癒着など)を変えないといけない。あるいは「教科書国定化」「開城工業団地中止などによる南北関係の冷え込み」「統合進歩党弾圧」など朴が残した迷惑な置き土産を清算しないといけない(この点、このブログ主は『そんなん無理』と韓国政治運動に全否定的なようですが、否定からは何も生まれないでしょう)。
 また
1)朴の弾劾可決はほぼ確実だった
2)仮に政治的配慮で不当な弾劾否定判決が出ても朴はもはやレイムダック。むしろ朴批判派の運動が盛り上がるのではないか
つうのも事実でしょう。
とはいえ
1)朴弾劾否定の可能性もあったし
2)そうなった場合の朴の巻き返しの危険性も皆無ではない
でしょう。
 そう言う意味で「弾劾可決は過大評価すべきではない」にせよ「大した意味がない」はいいすぎでしょう。やはり弾劾可決はよいことでした。


■産経【金正男氏殺害】マレーシア紙 遺体の入れ墨で「正男氏本人」と主張
http://www.sankei.com/world/news/170303/wor1703030043-n1.html
 刺青なんて曖昧なモン持ち出すくらいならDNA鑑定すべきでしょうが高が言うようにそれがうまくいってないのか。


北朝鮮「美人ウェイトレス」の新たな出発…全員が女子大生に
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170326-00069141/

 韓国当局を懸念させているのは、北朝鮮がいまなお、彼女らは「韓国により拉致された」と主張していることだろう。北朝鮮はいま、韓国国内のエージェントやシンパを通じて、彼女たちとの接触を試みている可能性が高い。
 接触し、あの手この手で説得あるいは脅迫し、平壌に連れ戻すことができれば大成果だ。連れ戻した女性をテレビに出演させ、「私は拉致された」と証言*23させることができれば、韓国のシンパによる当局批判を引き出すことができる。
 このような北朝鮮側の試みを退けるうえで最も大事なのは、彼女らの新しい人生が実り多いものになることだ。生活が安定すれば、北朝鮮側からの誘いに乗ってしまう恐れも小さくなる。
 ただ、脱北者の中には韓国社会への適応に失敗している人も多く、北朝鮮の誘いに負けてしまう人が毎年のように出ている*24のだ。そしてその責任の一端は、韓国社会の側にもある。

 「反北朝鮮活動家」高らしい文章ですが「何だかなあ」ですね。
 勿論小生は別に北朝鮮シンパではない。彼女らに「何が何でも」北朝鮮に帰国して欲しいとは当然思いません。
 また彼女らの韓国での生活が苦しいようならそれは当然問題でしょう。いわゆる自己責任論で切り捨てていい話ではない。
 また「彼女らの北朝鮮帰国」が「脅迫によるモン」ならそれは当然問題でしょう。
 ただし
1)甘言によるものでも彼女らが自主的に帰国し
2)そしてその帰国に満足してるのなら
「その帰国自体」は外部がどうこういうことでもないでしょう。高の文章は明らかに「北朝鮮の国家体制の駄目さをアピールするには帰国されては困る」という政治臭を感じて「何だかなあ」と思いますね。


北朝鮮女性の「性的被害」と「人身売買」...中朝国境で何が起きているのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170325-00069122/

 北朝鮮の核・ミサイルの暴走を止めるには金正恩体制の変更*25を考えねばならず、それは北朝鮮民主化を考えるのと同義だからだ。

 いつもながらバカバカしいですね。
 少なくとも「核ミサイル問題の解決」に話を限れば「金正恩体制の変更」だの「民主化」だのは必要ありません。
 リビアカダフィが核廃棄したように「自主的に廃棄してもらえばいい」わけですから。
 もちろん「是非はともかく」高が「民主化しない限り核廃棄しても意味がない」と考えるのは高の勝手です。
 ただしそれは高のように「民主化しないと核廃棄できない」とモロバレのデマを吐くこととは全然違う。


北朝鮮、日本の漁民50人以上を殺害か…元工作員が証言
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170322-00068989/
 以前荒木和博が騒いでた「漁船丸ごと拉致(抵抗した漁師は容赦なくぶっ殺す)」とか言う与太です。でそのぶっ殺した漁師が50人以上だと。
 まあ常識で考えてそんなことはないでしょうね。そんな事実(つうか疑惑)があればいくら今「森友で大騒ぎ」「WBCで大騒ぎ」とはいえ「高英起など一部の反北朝鮮売文業者」しか報じないなんてことはあり得ない。
 しかし俺が高の立場なら「明らかに怪しい話は報道はしないこと」で自らの信用性を高めようとしますが、高にはそう言う常識はないようです。もはや「記事のデタラメさ」が東スポといい勝負です。ただし東スポと違い笑って済む与太ではありません。

 今月17日、東京で日本・韓国・タイの北朝鮮による拉致被害者の家族が集まるシンポジウムが開かれた。主催は、北朝鮮反人道犯罪撤廃国際連帯(ICNK)、韓国の対北朝鮮放送協会と北朝鮮民主化ネットワーク。

 で、この「漁船丸ごと拉致与太」はそのシンポででたそうです。つまりはこのシンポに集ってる奴らも「まともな北朝鮮批判派」なんて立派なもんではなく「高の類友」で「非常識バカの集まり」の訳です。


金正恩氏の父は愛人の「美人女優」をこうして殺した
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170320-00068886/
 素直に「金正日」と書けばいいところ「金正恩の父」とわかりづらく書く点でまず吹き出しました。

 ある浮気相手の男性が事故死したことから彼女の私生活に当局のメスが入る。これを受け、自分の女性関係が父親にバレるのを恐れた金正日氏が、彼女に適当な罪名を与え、公開処刑にしてしまったのである。

 まあ、別に小生も金正日氏をかばわないといけない理由はない。高の話が嘘だという「決定的根拠」もない。
 とはいえ「その程度の事で死刑?」とは思います。「女性関係がばれたところで後継指名は取り消されないのではないか」とか「むしろ死刑なんかにしたらそれこそ目立って父親に女性関係がばれるんじゃないか」とかいう疑問を感じますね。
 まあ、仮に『禹仁姫(ウ・イニ)の死刑』が「派手な男性関係」だとしても、それ「金正日限定」というよりは「いわゆる穴兄弟が多すぎて彼女を放置していたのでは党内の風紀が乱れる」とかそういうことじゃないですかね。もちろんそう言う理由で死刑にしていいとは言いません*26が「適当な罪名で死刑」と言うのとは違うのではないか。


■自分の兄まで「公開処刑」…正恩氏が「その瞬間」を見たかった理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170315-00068695/
 吹き出しました。仮にあの犯行が北朝鮮によるモノだとして別に「公開処刑したかった」わけではなく「ガードの弱いときを狙ったら公開処刑になった」だけでしょう。
 もちろん「大久保利通内務卿暗殺(当時は人通りの少ない紀尾井坂で暗殺)」「犬養毅*27首相暗殺、トロツキー*28暗殺(自宅で暗殺)」などのように「公開処刑的でない」ケースもあります。
 しかし一方ではたとえば「ケネディ大統領暗殺(パレード中に暗殺)」「ベニグノ・アキノ暗殺(暗殺の瞬間はさすがにメディアも撮影できなかったものの帰国直後、空港で暗殺)」「原敬*29首相暗殺(東京駅構内で暗殺)」「浅沼稲次郎社会党委員長暗殺(政治演説会で暗殺)」といった「公開処刑的な暗殺」はいくらでもあるわけです。


金正男氏「暗殺部隊」幹部まで「ミンチ」にする正恩氏の残虐性
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170306-00068381/
 こういう「信憑性の怪しい話」を持ち出しても「ガセじゃねえの?」と思われるだけでしょうにねえ(苦笑)。
 「高射銃」て飛行機を打ち落とすための銃器ですからねえ。そんなもん人間に使っても弾薬の無駄遣いです。


政治犯は「家族もろとも処刑」 金正男氏の遺族が名乗り出られない理由
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170303-00068291/

 女性らは、有罪が確定すれば死刑もあり得るという。ただ、マレーシア当局が起訴事実を立証するのは簡単ではない*30とされる。

 「えー、一人しか殺してないのに死刑?」「つうか殺意が認定できるの?(当人たちだまされたと言ってるらしい)」「むしろテロの生き証人としてどんなに重くても無期でええのと違うか」と思いますけどね。正男殺しだからなのか、はたまたVX使用だからか。

 今、韓国国民は政府の不甲斐なさを嘆くと同時に、保革の対立が深まり国論が分断している。このような状況では、北朝鮮がいつまた極端な行動に出たとしても、全く不思議ではないのだ。

 「反北朝鮮の扇動乙」ですね。もちろん「正男を殺していい」とは言いませんが「他を巻き添えにしないで正男のみ殺害」と言う辺り北朝鮮もそれなりに気を使ってるわけです。
 「霞が関官僚を殺すためには他の乗客巻き添えにしていいと地下鉄にサリン攻撃」なんてオウム真理教とは違うわけです。 
 むしろ正男の殺し方は高の主張と違い、「アレが北朝鮮の犯行として」、北朝鮮が「必要以上には過激な行為はしない」ことの表れではないのか。


北朝鮮当局が人知れず進める金正男氏「遺体強奪」作戦
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20170301-00068221/
 高が「北朝鮮工作員を使って暴力的に奪い取る」と非常識主張してるかと思いきや、さすがに何処まで酷くなく外交交渉だそうです。
 ただ外交交渉は「人知れず進める強奪」とはいわんでしょう。

 マレーシア当局はいまだ、遺体の身元を公式には確認できていないのだ。マカオに住むとされる正男氏の子供たちが、いつどのような形でDNAサンプルを提供するかに注目が集まっているが、それはそう簡単にできるものではない。
 韓国に在住する脱北外交官によれば、複数いる正男氏の妻(あるいは愛人)は皆、北朝鮮国民である。故郷には、家族や親せき、友人たちもいることだろう。そういった人々を当局により実質的に人質に取られ、「遺体の身元確認になど絶対に応じてはならない」と圧力をかけられたら、彼女たちとその子供たちは動くことができるだろうか?
(中略)
 一方、マレーシア当局の立場は苦しい。捜査が進行中であることを理由に遺体の引き渡しを遅らせるにせよ、逮捕した3人を起訴してしまえば、それを続けることも難しくなる。そして北朝鮮に遺体を引き渡した時点で、「死亡したのは北朝鮮国籍のキム・チョルである。金正男ではない」とする北朝鮮の主張を、いったんは受け入れることになるのだ。
 遺体を引き取った北朝鮮は、独自に「調査」を行い、マレーシア当局による解剖結果が「間違いである」と主張するだろう。

 あくまでも高の言い分なので真偽不明です。「北朝鮮の思惑」「マレーシアの思惑」「正男の遺族の思惑」はどんなもんなんですかねえ。

 外交交渉などの場で客観的な証拠もなしに、「お前たちが金正男を殺したに決まっている」と主張できる外交官はいないのだ。

 まあこれはおっしゃるとおりで「マレーシアの捜査当局発表」についてそれなりに精査しないと公的立場にある人物はうかつに「北朝鮮の犯行だ」とは言えないでしょう。
 小生みたいな民間人つうか一市民が「マレーシアもデマ飛ばす動機もないだろうし、北朝鮮の犯行なんだろうな」と言うのとは訳が違うわけです。ましてや「特定失踪者」なんて与太話は話になりません。


金正男氏を「暗殺者に売った」のは誰か…浮かび上がる「裏切り者」の存在
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170220-00067896/
 「正男の周囲に暗殺者と通じていた内通者がいたのでは」つうのは誰でも思いつくことで何ら意外性はない。ここで「こういう内通の証拠がある」つうのを出せればスゴイですが、高のは、ただの思いつきにすぎません。


北朝鮮金正男氏の遺体を引き取ってどうするつもりなのか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170220-00067875/
 高が「根拠レス」で「憎い正男の遺体をさらし者にするのではないか、李氏朝鮮金玉均などのように*31」とか言ってて吹き出しました。すごいなー、根拠レスでそう言うコト言っちゃう?(苦笑)。
 まあ、さすがに高も後ろめたいのか「噂話に過ぎないが」と言い訳してますが(とはいえ「そう言う噂が出るのは正恩君の不徳」とか言い出す辺りさすが高です)。

【追記】
■産経【野口裕之の軍事情勢】金正男氏の暗殺で蘇る120年前の悲運の朝鮮人 遺体斬刑が日清戦争の導火線となった歴史は繰り返すのか
http://www.sankei.com/premium/news/170227/prm1702270003-n1.html
 高が「金玉均ガー」といった後に産経の野口が同様に「金玉均ガー」です(苦笑)。

 李氏朝鮮は末期、清国→日本→清国→日本→ロシア→日本→ロシア…と、内外情勢変化の度に、すがる先をコロコロと変えていった。

 こういう小国の外交を俗に「バルカン外交」といいます。少数派閥でありながら、首相にまで上り詰めた三木武夫*32のことはよく「バルカン政治家」といいます。
 まあ、NHK大河ドラマ真田丸」で小大名・真田氏が大大名「北条、上杉、徳川」の間を行ったり来たりしたのと大して変わらない。違いがあるとすれば李氏朝鮮は成功しなかったことだけでしょう。

 金正恩委員長の逆鱗に触れた張は、自分の部下が処刑される残虐シーンに立ち会わされ、自身は数百発の機銃掃射でハチの巣に。遺体は金正恩委員長の「地球上から痕跡をなくせ」という命令で火炎放射器で焼かれた

 もちろん非常に信憑性の怪しい話です。


■子飼いの「処刑人」*33のクビまで飛ばす動物的な金正恩
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170208-00067456/
 「動物的云々」というタイトルに吹き出しました。

 いずれにしても、北朝鮮でいちばん恐ろしい存在は、間違いなく正恩氏だということだ。

 そりゃ政権トップですからね。普通そうでしょう。

 筆者は常々、正恩氏は聡明ではないにせよ権力に対する動物的なカンを持っていると考えてきたが、子飼いの「処刑人」の首まで飛ばしてしまう実行力もまた、動物的であると言えるかもしれない。

 「カン」ねえ。素直に何で「側近の支援があるにせよ、ある種の聡明さ*34があるのだろう」と認められないんでしょうか?。もちろん「高が異常なアンチ北朝鮮だから」でしょうけど。


金正恩氏の「国民虐待」に手を貸す外国の仲間たち
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170206-00067409/

 ロシアで20年近く暮らしてきた北朝鮮労働者が、ロシア警察に逮捕され、強制送還される危機に瀕している。
(中略)
 今回の決定は、ロシアと北朝鮮が昨年2月に結んだ「不法入国者不法滞在者収容と送還に関する協定」に基づいたものだ。
(中略)
 チェさんは、ロシア沿海州に派遣され働いていたが、1999年に職場から脱出した。韓国に行くこともできたが、当時は今ほど情報が多くなかった上に、北朝鮮に残してきた家族に累が及ぶことや、自身が逮捕されることを懸念し、サンクトペテルブルクで隠遁生活を送ってきた。
 チェさんと同様の状況に置かれた脱北者は最大で数百人に上ると見られており、中には20年間も外国をさまよった人もいる。
(中略)
 安倍政権はこのような動きを、絶対に黙って見過ごすべきではない。

 と高が言ったところで安倍はロシアに対して何もしないでしょうし、その安倍に対して高がさらなる批判をする事はないでしょう。単に「アンチ北朝鮮活動家としてアリバイづくりに安倍批判してみました」つうだけの話でしかない。まあ、それはともかく。
 こうしたロシアの態度は高辺りが放言する北朝鮮打倒論がいかに非現実的かの証拠でしょう。


金正恩氏のマブダチ*35が企画する「氷上の妖精」大会
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170206-00067394/

 北朝鮮金正日総書記の生誕記念日にあわせて開くフィギュアスケート大会に国際的な選手を招請するという。大会を企画したのは、金正恩党委員長とあのお騒がせ有名スポーツマンを引き合わせた人物だった。
 カナダの民間団体である白頭山文化交流社はウェブサイトを通じて、今月15日から17日まで平壌氷上館で、第25回光明星節慶祝白頭山国際フィギュアスケート祝祭が開催されると発表した。光明星節とは金正日氏の生誕記念日だ。
 この白頭山文化交流社を運営するのが、カナダ人男性であるマイケル・スペーバー氏。2013年、米プロバスケットボールNBAの世界的な元スター選手であるデニス・ロッドマン氏が、いきなり北朝鮮を訪問。金正恩氏とも面談し世界を驚愕させた。二人の仲を取り持ったのが、スペーバー氏だった。
(中略)
 金正恩氏とロッドマン氏の仲を取り持ったスペーバー氏が運営する団体は、昨年の白頭山国際フィギュアスケート祝祭に、2014年のグランプリファイナル、2015年の欧州選手権、世界選手権で優勝したロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ選手をはじめ、ラトビアのアリーナ・ヒョードロワ選手、ベラルーシのヤニナ・マキーンカ選手、カナダのエラッジ・バルデ選手を招請した。
(中略)
 カナダのアルバータ州カルガリー出身のスペーバー氏は、2005年にバンクーバーNGOから平壌の学校に半年間、英語教師として派遣されたことをきっかけに、北朝鮮と深い関わりを持つようになった。北朝鮮訛の朝鮮語を操り、現在は中国吉林省朝鮮族自治州の延吉市に在住しながら、北朝鮮のビジネスコンサルタントと文化、教育、スポーツ交流を行う白頭山文化交流社を運営している。

 結局、アンチ北朝鮮の高はこの話を

ロッドマン氏のような素行不良で名をはせる有名人ではなく、もう少し北朝鮮と正恩氏のイメージアップに貢献するような有名人を北朝鮮招請してほしいものだ。

と悪口で落とすわけですがそれはさておき。
 まあスペーバー氏なる人物が「かなりのやり手」であることは伺えます。彼は一介の英語教師から今や「北朝鮮を舞台に活動するビジネスマン」に出世し、「白頭山国際フィギュアスケート祝祭への海外選手招請」という実績も上げているわけです。
 そしてスペーバー氏のような人間を使ってこうした宣伝を仕掛ける北朝鮮が「彼らなりに経済改革開放やイメージアップを目指してること」も伺えます。北朝鮮とは決して「悪の帝国(レーガン風に書いてみました)」ではない。
 なお、スペーバー氏が「半年間、英語教師をやった」と言う事実からは例の「英語教師目的に拉致されたと救う会が放言するデビッド・スネドン君失踪」はやはり「拉致じゃねえだろ」つう話になります(まあスペーバー氏の話がなくても当たり前ですが)。
 スペーバー氏のような人がいるのにわざわざ英語教師獲得のために拉致する必要もないでしょう。
 個人的にはカナダ政府がスペーバー氏をどう扱っているのか、つまり「カナダ・北朝鮮間の政治的パイプの一つとしているのかどうか」が気になるところです。

参考

http://jp.reuters.com/article/northkorea-investment-beer-idJPKCN0QG0FO20150811
■ロイター『北朝鮮、ビール工場の新設に外資誘致を検討』
 国際社会から孤立する北朝鮮だが、金正恩第1書記が大規模開発計画を持つ港湾都市の元山市では、ビール醸造所の新設に向け、海外から3900万ドル(約48億6600万円)の投資誘致を検討している。
 北朝鮮は最近、同国東部の元山・金剛開発区で、海外からの投資を求める100件以上のプロジェクトを発表した。ビール醸造所の新設を含むこれらのプロジェクトでは、総額1億5000万ドル以上の外国資本調達を目指しているという。
 現地投資委員会を手伝う独立コンサルタントのマイケル・スペーバー氏は、「(北朝鮮は)これを新たな東アジアのビジネスおよび観光のハブにしようとしている」と説明。「(開発区は)沿岸部の良好な地域であり、深センや香港を魅力的な投資先にしたのと同等の品質とインフラがある」と述べた。同氏は来月、投資家の一団を連れて平壌を訪れ、ビール醸造所などのプロジェクトについて協議を行うという。
(中略)
 ただ、かつての旧ソ連型計画経済から市場主導型経済に変わりつつあるとはいえ、北朝鮮にはまだ、外資誘致の確かな実績は少ない。
 ロイターが入手した文書によれば、元山市での他のプロジェクトにはビール醸造所のほか、バスターミナルやレストランやガソリンスタンド、9000万ドルをかけて改装する水辺の官営ホテルもある。また新設ビール醸造所では、年間5000万リットルの生産が計画されているという。
 北朝鮮には、金正日総書記時代に英国の中古設備を使って醸造所が造られた「大同江ビール」があり、その味は韓国製ビールより上だという声もある。
 前出のスペーバー氏は「北朝鮮ビールは味が良く、東部沿岸ではかなり大きな需要があるにもかかわらず、供給するための大規模醸造所がない」と語っている。


金正恩氏が人知れず作り続ける「ヤバい」シロモノ
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170130-00067135/
 ご想像通り(?)「正恩君が作ろうとするヤバイ代物」とは「核やミサイルの開発」ですが、後で指摘するようにむしろこの高の文こそが「ヤバイ代物」です。

 少し前までは、米韓軍部に「金正恩斬首*36」の機運があうんの呼吸で醸成される*37など、問題の核心に突き進もうとする動きがあった。
 しかしそれも、トランプ政権の誕生でどうなるかわからなくなった。
 手をこまねいていては、正恩氏が時間を味方につけてしまうこともあり得るのだ。

 物騒きわまりないですね。
 この高の文章はどう見ても「米軍による金正恩暗殺を希望」としか読めませんが正気じゃないですね。
 「(ボーガス注:移民制限など他のことで批判を浴び、火だるま状態になった上、トランプが北朝鮮に無関心な事もあって)トランプ政権誕生で斬首作戦の可能性は分からなくなった」てむしろ「常識人ヒラリー」の方がそんな馬鹿な事はしないでしょうよ。高はヒラリーがそんなに危険な人間だとでも言う気でしょうか?
 まあ、俺は「非常識人トランプだって」金正恩暗殺なんかしないと思いますが。つうかこういう馬鹿な事を言えば「北朝鮮の軍事路線」に拍車をかけるだけです。


金正恩氏が「最後の仲間たち」からも見放されたか
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kohyoungki/20170130-00067107/

 韓国の聯合ニュースが29日、東南アジア諸国連合ASEAN)の内部事情に詳しい消息筋の話として報じたところによると、北朝鮮の崔泰福*38(チェ・テボク)最高人民会議(国会に相当)議長が2〜3月に東南アジア各国の歴訪を計画したが、相手国から拒否されてしまったという。
 崔氏の歴訪が計画されたのは、ベトナムラオスインドネシアだ。いずれも北朝鮮の伝統的な友好国であり、報道が事実なら、金正恩党委員長はたいへんなショックを受けているはずだ。

 まあ事実ならば「ショックである」でしょうが「国交断絶したわけでもない」ですしね。
 高が煽る程のショックではないでしょう。おそらく「今あんたの国と米国とごたごたしてるから一寸訪問は受け入れがたいなあ、下手なコトしたら米国に酷い目にあわされる」程度の話でしょう。

 日本では昔から、「北朝鮮は孤立している」との報道がなされてきたが、実際には北朝鮮も、独自の外交関係を様々な国と結んできた。しかしそれが出来たのは、かつての東西冷戦構造があったからだとも言える。
 そのような枠組みがなくなった今、正恩氏にどれだけのことができるのか。国家指導者としての資質が問われることになる。

 「はあ?」ですね。冷戦が終わってからも北朝鮮は色々な国ともちろん関係がある(そもそも正恩君の祖父や父が健在だった頃に既に冷戦が終わってますし)。
 それどころか「冷戦が終わったこと」で

http://inbound.exblog.jp/20192588/
2000年
1月  北朝鮮,イタリアと国交樹立(1/4)
5月  北朝鮮,オーストラリアが国交回復(5/8)
7月  北朝鮮,フィリピンと国交樹立
   北朝鮮,カナダと国交樹立(7/27)
12月 北朝鮮,英国と国交樹立(12/12)
2001年
1月  北朝鮮,オランダと国交樹立(1/15)
   北朝鮮,ベルギーと国交樹立(1/23)
2月  北朝鮮,スペインと国交樹立(2/7)
3月  北朝鮮,ドイツと国交樹立(3/1)
   北朝鮮,ルクセンブルグと国交樹立(3/6)
   北朝鮮,ギリシャと国交樹立(3/9)
   北朝鮮,ブラジルと国交樹立(3/10)
   北朝鮮,ニュージーランドと国交樹立(3/26)
4月  北朝鮮,クエートと国交樹立(4/4)
5月  北朝鮮,バーレーンと国交樹立(5/23)
6月  北朝鮮,トルコと国交樹立(6/27)
2002年
11月 北朝鮮,東ティモールが国交樹立(11/5)
2003年
12月 北朝鮮,アイルランドと国交樹立(12/10) 

など新たに欧州諸国などと国交を樹立しているのですが。
 まさに

http://inbound.exblog.jp/20192588/
 興味深いのは、北朝鮮は2000年代に入り、ヨーロッパ諸国と次々に国交を樹立していることです。北東アジアから遠く離れたヨーロッパでは安全保障上の懸念がないということなのでしょうが、年間数千人のヨーロッパ人観光客が北朝鮮を訪問していることは、我々も知っておいてよいかもしれません。我々とは異なる北朝鮮観というものが国際社会には存在することを理解する必要もあると思うのです。

でしょう。
 なお、これらの「2000年以降に北朝鮮と国交樹立した国」はいわゆる「東西冷戦下での西側」です。冷戦下では「イタリア、ドイツ、カナダ、英国」といったG7諸国との国交樹立はあり得なかったでしょう。
 もちろんこれらの国交樹立を過大評価するのは禁物でしょうが高の言うような認識は明らかに間違いでしょう。まあ、そんな事は高も本当は分かってるでしょうが。

*1:著書『中国の大問題』(2014年、PHP新書)、『習近平はいったい何を考えているのか』(2016年、PHP新書)など

*2:経済支援というカードは日本にあるように思いますが。

*3:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*4:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長、幹事長(以上、第二次安倍総裁時代)など歴任

*5:少なくともピンポイントの斬首なんか不可能でしょうが。

*6:そんな合意は日韓合意の何処にもないし、加害者の国が言うべきことじゃないでしょう。

*7:ノルウェーの首都

*8:本名「ヴラジーミル・ティホノフ」。1973年にソ連(現ロシア)のレニングラード(現サンクトペテルブルグ)に生まれたが、韓国に帰化しており、現在、ノルウェーオスロ国立大学の韓国学教授を務めている(ウィキペディア『朴露子(パク・ノジャ)』参照)。

*9:朝鮮労働党委員長、国務委員長、党軍事委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*10:行政府、立法府、司法府の要人(大統領、首相、閣僚、国会議長、最高裁判事など)のこと。

*11:失脚当時、国防副委員長、朝鮮労働党行政部長

*12:張成沢粛清のこと

*13:このブログ記事当時。現在は教授。

*14:軍務官副知事、兵部大輔など軍の要職を歴任。

*15:著書『プレイバック「東大紛争」』(1990年、講談社

*16:ブッシュ子政権において駐オーストラリア大使、駐日大使

*17:まあ国際法の専門家なんでしょうがもう少し詳しく書いて欲しいところです。

*18:勿論俺は金が死刑になったかどうか知りません。もしかしたら本当に死刑になったのかも知れない。ただし現時点では間違いなく死刑になったと言える情報は何一つありません。

*19:核なんか搭載してるミサイルが「撃墜できず着弾したら」避難しようがないでしょう。核シェルターなんかないし。まあ、単に爆弾つんでるだけでも避難なんかできませんが。

*20:著書『新島襄とその周辺』(2007年、青山社)、『不遇の放浪詩人:児玉花外・明治期社会主義の魁』(2007年、文芸社)など

*21:三木内閣官房長官などを務めた代議士・井出一太郎は兄、村山内閣厚生相、新党さきがけ代表などを務めた代議士・井出正一は甥。1975年、洋画家・川上冬崖の謎の自殺を描いた『アトラス伝説』(1974年、冬樹社→1981年、文春文庫)で直木賞受賞。著書『石橋湛山と小国主義』(2000年、岩波ブックレット)、『野口英世』(2004年、岩波ジュニア新書)、『終わりなき旅:「中国残留孤児」の歴史と現在』(2004年、岩波現代文庫)、『中国残留邦人:置き去られた六十余年』(2008年、岩波新書)など。

*22:信濃毎日新聞社長、長野商業会議所会頭、長野電灯(現・中部電力小黒水力発電所)社長、信越窒素肥料(現・信越化学工業)社長、日本発送電総裁、電源開発総裁など歴任。池田、三木内閣外相などを務めた代議士・小坂善太郎は長男、鈴木内閣運輸相などを務めた代議士・小坂徳三郎は三男、小泉内閣文科相などを務めた代議士・小坂憲次は孫。

*23:さすがにそれは難しくて「脱北すれば経済支援するとかうまいことを韓国政府が言うから脱北したのに話が違った」と女性がいい、「甘言による拉致みたいなモンだ」と北朝鮮政府がいうのが関の山じゃないですかね。でさすがに暴力的拉致がないにせよ「その程度の事」なら「絶対に韓国政府はそんな事はしない」とも言えないでしょう。そう言う意味では高の言う「韓国の北朝鮮シンパによる韓国当局批判」があるにしてもそれは「甘言で無理矢理脱北させていいのか」レベルにしかならないでしょう(そのレベルの批判が北朝鮮シンパと言えるか疑問ですが)。まあ、そのレベルでも高は不満なんでしょうが、「そんな事は韓国政府はしてない」と言えない限り、そう言う批判は何ら問題ないと俺は思います。

*24:つうことは「明らかな反北朝鮮活動家」でもない限り「生活苦で脱北したけど韓国も楽じゃないからいっそ戻りたい」が可能で、「別に厳罰も受けない」のでしょうね。

*25:まあ要するに政権転覆でしょうが。

*26:「相手の男性の責任はどうなんだ」つう問題もありますし。

*27:大隈内閣文相、加藤高明内閣逓信相などを経て首相

*28:外相、国防相を歴任

*29:伊藤内閣逓信相、西園寺内閣内務相などを経て首相

*30:仮にVXガスによる殺害を認定しても「いたずらだと思ってた」と言われそれを覆せなければ「殺意がないから殺人じゃない(殺人罪としては無罪)」になってしまいます。

*31:李氏朝鮮の放った刺客に暗殺された金玉均の遺体は船で朝鮮に運ばれてバラバラにされ、胴体は川に捨てられ、首は京畿道、片手、片足は慶尚道咸鏡道で晒されたという(ウィキペ『金玉均』参照)。

*32:片山内閣逓信相、鳩山一郎内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*33:更迭されたという金元弘(キム・ウォノン)前国家保衛相のこと

*34:悪知恵も「聡明さ」には含まれます。「聡明=頭がいい」と言う意味ですから

*35:スペーバー氏の事

*36:「斬首」とは「暗殺」のこと。必ずしも実際に「斬首するわけではない(射殺などでも別に構わない)」。

*37:やっていいとはいいませんが「米韓合同軍による斬首作戦の演習」なんてのもさすがに本気でやるわけではなく牽制でしょう。

*38:党中央委員会書記(国際担当)、最高人民会議外交委員長など歴任