今日の産経ニュース(4/17、18分)(追記・訂正あり)

中川俊直経済産業政務官が辞任 女性問題で“更迭” 後任は大串正樹衆院議員
http://www.sankei.com/politics/news/170418/plt1704180019-n1.html
 あの「無茶苦茶な安倍政権」が「浮気レベルで首を飛ばすだろうか?」と思うと「女性問題」とは、「セクハラ」「レイプ」「中絶行為を事実上強要」などの「相当酷い話ではないのか?」とどうしても邪推してしまいます。
【追記】

https://www.dailyshincho.jp/article/2017/04191700/?all=1
 元愛人によれば、中川氏は“妄想・嫉妬がとにかく異常なレベル”。なにかにつけて浮気を疑う中川氏に嫌気が差し、一度破局を迎えるも、(中略)中川氏は“死んで償う”と半狂乱で彼女の家を訪問。元愛人が110番通報したことで、政務官は渋谷警察署に「ストーカー登録」され、彼女に接触できなくなった。

 なるほど「ただの浮気ならまだしも」かなり常軌を逸しています。これでは重要閣僚でもないし「稲田のような安倍のお気に入り」でもなければ切り捨てられても不思議ではないでしょう。


■【産経抄銅像の首切断の動機は? 4月18日
http://www.sankei.com/column/news/170418/clm1704180003-n1.html
 犯行声明が出たわけでもないので、そんなもんは逮捕しない限り、分からない話であり「逮捕前の現時点では」ある意味どうでもいい話です。根拠レスで

やはり日本と台湾の結びつきを、快く思わない者の仕業のようだ。

なんて言っても何の意味もない。

【追記】
日本李登輝友の会『【八田銅像事件】犯人が自首 元台北市議会議員の急進的統一派』
http://www.ritouki.jp/index.php/info/20170417-01/
 まあとりあえず紹介だけしておきます。


■【関西の議論】“激変”トイレ文化「和式好き」50人中わずか2人、出荷は2%に…洋式全盛のなか「人間本来の姿勢は和式」と専門家指摘
http://www.sankei.com/west/news/170418/wst1704180002-n1.html
 率直に言って高齢者にとっては洋式の方が便利でしょう。踏ん張る姿勢は高齢者にはきつい。そうなれば洋式が増えるのは当然の話でしょう。
 産経のこの記事でも

大阪府河内長野市の男性会社員(59)は「子供の頃、家でも学校でも和式だったが、年とともに足腰が弱くなり、洋式のほうが楽になった」と語った。

と言う指摘があります。


■産経『評論家の渡部昇一氏が死去 第1回正論大賞、「知的生活の方法」など著書多数』
http://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180003-n1.html
■【渡部昇一氏死去】「日本について解説できる、かけがえのない存在」櫻井よしこさん
http://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180006-n1.html
■【渡部昇一氏死去】戦後の言論空間に風穴、勇気ある知の巨人
http://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180004-n1.html
 渡部の死去を産経がトップニュースにしていて苦笑しました。
 まあ、産経にとっては「業績を残したトップニュースにすべき偉人」なんでしょうけどね。ただしその場合の業績とはあくまでも「右翼活動家としての業績」で「英語学者としての業績」ではありませんが。

http://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180004-n1.html
 人権教や平等教といった“宗教”に支配されていた戦後日本の言論空間

 すさまじいですね。産経にとって「人権や平等」は何故か悪のようです。

 渡部さんの言論は多くの日本人に共感を与えている

 いや「多くの日本人」には与えてないと思いますけど。そもそも渡部の名を知る人間がどれほどいるか。極右・安倍政権の存在は実に問題ですがそれは「渡部支持」とはイコールではないでしょう。

 もっとも有名な“事件”は「神聖喜劇」で知られる作家、大西巨人さんとの論争だろう。週刊誌で、自分の遺伝子が原因で遺伝子疾患を持った子供*1が生まれる可能性のあることを知る者は、子供をつくるのをあきらめるべきではないか、という趣旨のコラムを書いた渡部さんは「ナチスの優生思想」の持ち主という侮辱的な罵声を浴びた。

 罵声も何も「ナチと同レベルの悪しき優生思想」以外何物でもないでしょう。例えば安倍晋三が遺伝子疾患を持っていても、そしてそうなる可能性を安倍晋太郎が事前に知っていても、産経は「晋三を安倍晋太郎はつくるべきではなかった」と言えるのか。
 あるいは「愛子さんや悠仁君が遺伝病でそうなる可能性が事前に分かっていたとして」皇室相手に同じ事が言えるのか。
 まあ言えても困りますし言えれば問題ないわけではない。ただ恐らく言えないでしょう。
 アルツハイマーに否定的なこと抜かしてた米国ウヨが「レーガンアルツハイマーに成ったら」そう言うコト言えなくなったのと同じで。
 身内(ないし身内のような存在)に対して言えないことを他人に言うのはただの屑野郎です。こういう渡部を擁護しようのない話で擁護しようとする産経にはいつもながら呆れます。

http://www.sankei.com/life/news/170418/lif1704180003-n1.html
 57年の高校日本史教科書の検定で、当時の文部省が「侵略」を「進出」に書き換えさせたとする新聞・テレビ各社の報道を誤報だといちはやく指摘

 もちろん誤報じゃありません。いや正確には「華北への侵略を進出と書き換えた」つう当初報道は誤報ですが「華北じゃなくて東南アジアでした」なんて話で誤報と居直れるわけもないでしょう。
 しかも誤報の原因は「文部省をマスコミが取材してもろくに対応しないため、教科書会社に対する取材のみで記事を書かざるをえなかったから」です。「文部省が対応してれば防げた誤報」では誤報だとは政府、文部省も言いづらいわけです。

 ロッキード事件裁判では田中角栄元首相を擁護する

 無茶苦茶な屁理屈で田中無罪説を唱え、その過程で立花隆に悪口雑言したあげく、激怒した立花にぐうの音も出ないほど批判されて黙り、つうお粗末な代物です。立花の渡部批判は『ロッキード裁判批判を斬る(1)〜(3)』(1994年、朝日文庫) で読むことができます。

 東京裁判の影響を色濃く受けた近現代史観の見直し

 やれやれですね。
 今や日暮吉延『東京裁判』(2008年、講談社現代新書)、粟屋憲太郎『東京裁判への道』(2013年、講談社学術文庫) などの本で分かるように歴史研究の対象と成っているのに全くバカバカしい話です。


■【産経・FNN世論調査民進・結党以来最低の支持率6・6% 無党派層の支持戻らず 共産にも奪われ
http://www.sankei.com/politics/news/170417/plt1704170043-n1.html

 支持率低迷の最大要因は、旧民主党政権を支えた無党派層の支持が戻らず、一部は共産党にも流れていることだ。今回の調査で「安倍晋三内閣を支持しない」と答えた人に支持する政党を問うと、民進党共産党が14・5%で並んだ。

 勿論産経調査が何処まで信用できるのかという問題はありますが、意外ですね。「無党派の支持が奪われてる」かどうかはこれだけでは分からないと思いますが、民進党が最大野党でありながら、無党派の圧倒的な支持が得られてないことは確かでしょう。これをどう理解すべきかについては特にコメントはしません。


■【産経・FNN合同世論調査】敵基地攻撃「容認」75%超
http://www.sankei.com/politics/news/170417/plt1704170037-n1.html
 フジサンケイの世論調査なので誘導尋問の疑い*2はありますが唖然ですね。
 何度も言いますが
1)「相手に攻撃の意思がないのにあると誤認識して日本が攻撃する危険性」はない
2)常に日本が「相手の攻撃能力を完全に壊滅できる」
と言う前提の上でしか、「敵基地攻撃能力=先制攻撃能力」なるもんは認められるもんではないでしょう。
 そして当然ながらそんな前提は成り立たないわけです。
 誤認識の可能性は勿論あるし、「誤認識して攻撃」したらそれは侵略以外何物でもない。また、相手の攻撃能力が完全に壊滅できないなら先制攻撃することにあまり意味はないでしょう。
 まあ、マスコミが「北朝鮮のミサイルの脅威」を大騒ぎばかりしてる*3こともあるのでしょうが昨今の日本人は「多様な情報を集めて冷静に物事を考える」という能力を大幅に喪失してるのではないかという恐怖感を感じますね。まあ俺だってそんなに頭のいい人間ではありませんが、その俺からしても最近の日本人の知性は劣化してるように思います。


■【産経・FNN合同世論調査民進党支持率、発足以来最低の6・6% 安倍晋三内閣の支持率は微増59・3%、自民党支持率↑42・5%
http://www.sankei.com/politics/news/170417/plt1704170013-n1.html
 産経の調査なので誘導尋問の疑いはありますが森友疑惑発覚後にこれとは唖然ですね。一時に比べ森友報道が少なくなった気すらしますが、日本人であることに今や悲しみや怒りどころか「恐怖感」すら感じつつある俺です。まあ、めげずに安倍批判していく他はないのでしょうが。


■【川崎踏切事故】救助を試み死亡した男性は横浜銀行勤務 遺族「心の整理がつかない。そっとして」高齢男性、認知機能低下?
http://www.sankei.com/affairs/news/170417/afr1704170003-n2.html
 なくなった銀行員は「見ず知らず」の善意の第三者ですからねえ。銀行員の遺族も「高齢男性の遺族」も心の整理はつかないでしょう。
 なお、俺だったら「自分が死ぬ危険性があるこういうケース」では絶対に助けないですね。高齢男性とは言え、いい大人を自分一人で救い出すつうのは相当リスキーですから。


■【トルコ国民投票】僅差で大統領権限を拡大する憲法改正承認 エルドアン*4大統領が勝利宣言
http://www.sankei.com/world/news/170417/wor1704170006-n1.html
 その差が約3%という僅差とは言え、そして一部で「不正選挙の疑い」が指摘され先行き不透明ですが、現時点では政治的ばくちにひとまず勝利したエルドアンです。今後のトルコ情勢がどうなるか素人なりに注目したい。


■【世界を読む】終わらない韓国の「謝罪要求」…鳩山由紀夫元首相「土下座」もやっぱり効果ゼロ
http://www.sankei.com/west/news/170417/wst1704170001-n1.html
 そりゃ日本国首相の安倍が無反省でその無反省を「一応支持してる(積極支持ではないにせよ批判はしない)」のが日本国民大多数なんだから鳩山氏であろうが誰であろうが何をしようと効果はないでしょう。
 というか鳩山氏としては「やむにやまれる思い」からの行為でしょうに、それを小馬鹿にするような産経には呆れます。

*1:大西巨人氏の息子で作家の大西赤人氏が血友病患者であること。

*2:「45・0%の人が「敵基地への反撃は、弾道ミサイルを日本に向けて発射したあとに限るべきだ」と回答した(つまり誤認識による先制攻撃は避けたい)」というのは「敵基地攻撃能力容認」と呼べるか少々疑問でしょう。いずれにせよ産経らが騒ぎ立ててる「敵基地攻撃能力」とは「撃たれる前に撃つ」と言う代物であり、この45.0%(撃たれてからなら撃つ)が「そうした産経流敵基地攻撃能力論を支持してないこと」は確かでありその点には大いに注意する必要があります。産経流の「撃たれる前に撃つ」は3割程度にすぎません(俺個人は3割でも充分多いと思いぞっとしますが)。またその3割にしても「撃つ構えを見せたら」と言う代物なのでその「撃つ構え」が何を意味するか(ブラフの可能性があっても撃つ構えと見るのか、など)によって話は大きく変わってきます。まあ、産経は平気でその辺り無視し「撃たれる前に撃つ」方向に持っていく気でしょうが。

*3:冷静に考えれば北朝鮮のミサイルなどほとんど脅威ではありません。なぜならミサイルを撃ち込んだら在日米軍の反撃で国が滅亡しかねないからです。あくまでも北朝鮮のミサイルは「米軍の先制攻撃を防ぐため」の代物と見るべきでしょう。しかし軍事力的な意味では米軍の方が圧倒的に北朝鮮を凌駕してるのに何で日本人は「北朝鮮の脅威」なんてありもしないモンに怯えるんですかね?。まあそんなに北朝鮮の脅威に怯えながら「北朝鮮のミサイルが仮に直撃したら」恐ろしいことになる原発の稼働を認めてることも訳がわかりませんが。結局、最近の日本人からは知的能力が大幅に失われてるのでしょう。

*4:イスタンブル市長、首相を経て大統領