高以外にもいろいろ書いています。
■新潟日報『新潟朝鮮学校、4月から休校状態、児童・生徒数ゼロに』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180330383635.html
教職員、保護者、卒業生などの「朝鮮学校関係者ではなく」、当然、「関係者には失礼ながら」特別な思い入れもないので、「在日民族教育の場」が、「何が何でも朝鮮学校でなければならない」とは思いませんが、新潟において在日民族教育を行う場があるのか気になるところです。どんな形であれ、そうした民族教育の場は設けなければならないと思いますね。
■朝日新聞『「私が沈没事件の主犯の…」北朝鮮幹部、記者団に冗談?』
https://www.asahi.com/articles/ASL4256Z1L42UHBI010.html
「韓国で主犯とされる」という表現ですし、
前日に一部記者が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長も鑑賞した韓国芸術団の公演会場に入れなかったと知り「どういうわけか聞きたくて来た」と説明。記者団から経過を聞いた後、「取材活動を制約し、自由な撮影をさせなかったのは誤ったことだった」と謝罪した。
自己紹介の仕方も含め、場を和ませようとの意図が働いたとみられる。金氏によると、一部記者が入れなかったのは警備担当の手違いで「意図的ではなかった」という。
という文脈から見て、まあ冗談ではあるのでしょう。彼が本当に主犯かどうかに関係なく「あまり品のいい冗談とはいえない」と思いますが。まあいずれにせよ「謝罪」というのが重要ですね。北朝鮮だって年がら年中、非難や悪口と言った敵対的行為をしてるわけではなくそれなりの計算は当然しているわけです。
■朝日新聞『北朝鮮外相がロシア訪問へ 首脳会談を目指し話し合いか』
https://www.asahi.com/articles/ASL4354BHL43UHBI01H.html
「中国と首脳会談した」、あるいは「韓国、米国と首脳会談の予定をセットした」以上、ロシアに対してもそうした方向に動くのは予想の範囲内です。どういう結果が出るか注目したい。
■国基研『米韓演習「対北配慮で縮小」はウソ』太田文雄(元防衛庁情報本部長)
https://jinf.jp/feedback/archives/22595
「米韓が正式発表してないから嘘だ、縮小などない」という太田ですが「対北配慮で縮小したとみられる」という分析報道に米韓が抗議してないと言うことは
1)「対北配慮で縮小」は事実(だが正式発表すると、アンチ北朝鮮派の批判を招いて対応が厄介などの理由で正式発表はしない)
2)事実ではないが抗議しなくていいと思ってる
のどちらかでしょう。1)の場合はもちろん2)の場合においてもそれは「対北配慮」でしょう。太田の主張こそ「嘘」でしょうねえ。まあ、彼らウヨは「米韓(特に米国)は北朝鮮に配慮などしない」ということにしたいんでしょうけど。
■産経【主張】北への追加制裁 圧力維持へ傾注する時だ
http://www.sankei.com/column/news/180404/clm1804040002-n1.html
南北、米朝首脳会談を前にしてどうしてそういう理屈になるのか、理解することすら困難ですね。
■産経【激動・朝鮮半島】河野太郎外相「北朝鮮の核関連施設の活動は続いている」 発言否定の米38ノースに反論
http://www.sankei.com/politics/news/180403/plt1804030012-n1.html
なんでそんなに河野がむきになって反論するのか意味不明です。もちろん38ノースというのは北朝鮮シンパではない。それなりに評価されてる北朝鮮ウオッチ団体です。
大体「南北、米朝首脳会談」前なんですから、北朝鮮が自重することは十分あり得る話です。「よほど堅い証拠でもない限り」、普通の人間は河野のような発言はしないでしょう。
「北朝鮮を何が何でもたたきたい」という結論ありきのくだらない話じゃないのか。
■産経新聞【激動・朝鮮半島】中国、河野太郎外相の発言に不快感「足引っ張るな」
http://www.sankei.com/world/news/180403/wor1804030040-n1.html
そもそも米国の北朝鮮ウオッチ団体「38ノース」も「河野発言に疑問を呈してる」ように河野の発言には果たしてまともな根拠はあるのか。まともな根拠もあげずに北朝鮮に悪口して、南北、米朝首脳会談の意義を否定するかのような態度をとれば中国から批判発言が出るのは当然でしょう。
■東京新聞『河野外相、来週に初訪韓 大統領に拉致問題提起を要請へ』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018040201002090.html
河野太郎外相は、韓国を来週初訪問する方向で最終調整に入った。滞在中、文在寅大統領と会談し、27日の南北首脳会談で日本人拉致問題を提起するよう要請する。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とのパイプを持たない日本としては、文氏に問題解決への協力を求める必要があると判断した。
確かに「今はパイプはない」のかもしれませんが「小泉訪朝時のパイプは?」「まさかパイプもないのに訪朝したわけではないでしょう?」と思うのは俺だけではないでしょう。結局、後先考えない経済制裁の発動や「田中均氏を退官に追い込んだこと」などでパイプを壊したと言うことなのでしょうが。
あげく慰安婦問題で散々悪口してきた文大統領相手に頭を下げる。まあ「下げるな」とはいいませんがどれほどバカなんでしょうか?。
まともな人間なら「拉致問題での協力など考え韓国とは、いい関係で」と思うでしょうにねえ。まあ文大統領も「お前らの要望など断る」とはいわないでしょうが、まあ「我々に要望するなら日本もそれなりの態度を示してほしい」「我々に要望はするが相手の要求は無視するのが日本外交ですか?」などと慰安婦問題などに絡めたイヤミの一つも言われても仕方ないでしょうねえ。
あるいは「一応話はしますが、北朝鮮相手にお土産を出さないとどうにもならないと思いますよ。お土産を出したから小泉訪朝が成功したのではないですか?」といわれても仕方がないでしょう。
■日刊スポーツ『森喜朗*1(ボーガス注:東京五輪組織委員会)会長が北朝鮮の東京五輪参加表明に慎重姿勢』
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/201804020000641.html
スポーツの世界に拉致なんぞを持ち出して「北朝鮮の東京五輪参加表明に慎重姿勢」なんてのは完全に筋違いでしょう。
■毎日新聞『東京五輪、北朝鮮の参加前向き 政府、IOCの性急さ懸念』
https://mainichi.jp/articles/20180404/k00/00m/050/143000c
何が懸念だかさっぱりわかりません。北朝鮮が参加しない方が拉致など諸問題の解決に役立つとでも言うのか?
■日経新聞『外務省、国連制裁室を新設、北朝鮮圧力を強化』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28878370S8A400C1PP8000/
南北、米朝首脳会談が発表されたのにこれとは全く感覚がずれています。
■朝鮮日報『サッカー:北朝鮮代表監督「経済難で北を離れる」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/04/02/2018040200422.html
監督退任は実に残念ではありますが、北朝鮮チームにはこの経験を次に生かしてほしいと思いますね。
■時事通信『北朝鮮・EU高官が会談へ=4月初めにもブリュッセル*2訪問』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018033100507&g=prk
何らかの成果が出ることを期待したいもんです。
しかし
EUとの会談設定も、国際的な融和ムードを醸成する取り組みの一環とみられる。
つう北朝鮮に敵対的な時事通信記事の論調には呆れますね。北朝鮮がどういう思惑であろうともEUが会談に応じたことをなぜ評価できないのか。
■韓国政府が金正恩氏に「迎合」して密かにやっていること
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180402-00083424/
「韓国政府が迎合」ねえ。まるで田中均氏を「北朝鮮に迎合してる」と悪口した家族会&巣くう会のようですね。
文在寅政権は、北朝鮮の人権侵害を非難する脱北者らの口を塞ぐべく、様々な「強権」を発動している。東亜日報の敏腕記者で、本人も脱北者でもあるチュ・ソンハ氏は、自身のブログに3月22日付で次のように書いている。
「ファン・ジャンヨプ元朝鮮労働党書記が、金大中政府時代の1999年に『脱北者同志会』を作って以降、歴代政府はこの組織の象徴性ゆえに、オフィスの家賃と人件費の一部を支援してきた。19年間にわたり続けられた支援は、現政権の発足1カ月で完全に断たれ、脱北者同志会は一介の民間団体に転落し、有名無実化した。
やれやれですね。「政府が金を出してる」とはまるで「韓国版・巣くう会」ですが、その「脱北者同志会」とやらになぜ政府が金を出さないと行けないのか。
まあカネを出すこと(あるいは出さないこと)の是非はひとまず置きましょう。
「出すことに価値がない」と思えば出さないでしょう。ただそれだけの話です。そもそも民間団体に政府が金を出すことは「その民間団体の自主性」という観点では手放しで喜べることでは必ずしもないですし。
少なくともこの件は「北朝鮮の人権侵害を非難する脱北者らの口を塞ぐべく、様々な「強権」を発動している」つう話ではない。カネを出すことは別に義務でも何でもない。
強権と高が言うから「脱北者のデモ活動を機動隊で鎮圧してる」「脱北者を不当なでっちあげで逮捕起訴した」のかと思ったら全く拍子抜けです。
政府は、平昌五輪に北朝鮮の人々がやってくるや、テ・ヨンホ元公使をはじめとする脱北者たちを『圧迫』して、メディアに登場できないようにした。
本当にそんなことをしてるのなら「安倍のメディア恫喝並の無法」であり「強権発動」と非難されても仕方がないでしょう。「文政権の対北朝鮮外交」を評価する「太陽政策支持者」「ハト派」の俺も「言論の自由の観点」から批判せざるを得ませんが、この高の文だけでは真偽不明でなんとも評価できません。別に政府の恫喝などなくても「南北融和ムードの番組の方が視聴率とれるから、テ・ヨンホとか当面は出すのはやめとこう」となることは十分あり得るでしょう。
何度も書いていて正直飽きているのですが
1)米英仏、インド、パキスタンと言った民主国家が核保有していること
2)核保有していたカダフィ独裁政権のリビアが核廃棄したこと
でわかるように「核保有と民主化」には何一つ関係性はありません。
■産経『日朝首脳会談「いまからお願いなんて言ったら足下みられる」 藪中三十二元外務事務次官』
http://www.sankei.com/politics/news/180402/plt1804020008-n1.html
藪中氏は「日朝首脳会談をやるときは力をもっている同士でやらないと意味がない」と語り
これ普通に考えて加計森友で安倍が力を弱めてるとしか読めませんよねえ。まさか「金正恩が力を失ってる」つう話ではないでしょう。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が非核化に言及していることに関しては「ふわーっとしたことは誰でも合意できる。非核化の中身が全然詰まらなくて経済協力だけスタートすることが日本にとって最悪だ」と指摘した。
いやいや「ふわーっととした合意」だろうと合意が成り立てば一定の経済支援はしていいと思いますし、それは日本にとっても「最善ではなくても最悪ではない」と思います。もちろん「ふわーっとしている」以上「もっとがっちりしたものになるまでは経済協力はこの程度しかやれない、もっとほしかったらこういうことをもっとやってほしい」つうことはありうるでしょうが「何もやらない」なんてことは現実的に無理でしょう。それで北朝鮮が合意に応じるとは思えない。
■産経【単刀直言】藪中三十二元外務事務次官「トランプ氏指南できるのは安倍晋三首相だけ」
http://www.sankei.com/politics/news/180402/plt1804020007-n1.html
実はタイトルは産経の捏造です。藪中氏が本文でなんと言ってるかというと
首相がトランプ氏を指南しないといけない。そういう重大な役割がある。間違ってもトランプ氏が金委員長に軽々に「わかりました」と今後の交渉に悪影響を及ぼすような合意をしないようにくどいぐらい、嫌がられてもやらなきゃいけない。(ボーガス注:拉致問題でそれが)できるのは首相しかいない。
つまり「日本人拉致問題で日本の考えを伝え、日本の考え通りに米国に動いてもらうようにすることができるのは日本国トップの安倍首相しかいない。なぜなら他国の首脳にとって日本人拉致問題なんて他人事だから動くわけがない。そして日本において『政府トップの安倍首相』以外にそうしたことができる人間はいない(他の人間がやっても米国に対するインパクトに欠ける)」つうだけの話です。
問題は「日本国トップの首相」という部分であって、藪中氏は安倍を褒めてるわけでも何でもない。
藪中氏は首相が「産経が嫌ってる菅氏」あたりでも同じこと言うでしょう。この場合の「できる」とは「そうすることが能力的に可能である」という能力評価ではなく「そうすることができるのは首相の立場にある人間だけ」という立場の指摘です。
「日朝関係改善できるのはトップの金正恩だけ」みたいな意味でしかない。
それを
と書き藪中発言を「拉致問題限定ではない」「できるとは可能という意味で安倍の能力を高評価している」かのように印象操作に励む産経はいつもながら「デマメディア」です。つうか「トランプ氏指南できるのは安倍晋三首相だけ」なんてのは藪中発言においてそんなに重要じゃない。
藪中氏のいってることは「南北、米朝首脳会談を機に日本も北朝鮮相手に外交で成果を上げてほしい」という話であり、その中での「日本の意思を伝え、日本の思いに答えてほしいとトランプ氏指南できるのは安倍晋三首相だけ」つう話に過ぎません。
■浅井基文ブログ『金正恩の電撃的訪中』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1007.html
■リベラル21『 突然の中朝首脳会談は何だったのか―双方の孤立が生んだ虚礼と空論の復活』田畑光永
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4323.html
一つの事件についてこれほど見方や評価が違うのか、つうのが感想です。まあ俺的には浅井先生に共感し田畑にはほとんど共感しませんが。
浅井先生は「これが朝鮮半島問題解決に少しでもつながってほしい」との希望*3を述べると共に「中国が北朝鮮転覆論に加担しないことが改めて表現されたのは、米国、韓国、日本の極右が主張する転覆論という無謀な行為への牽制となって良かった」という評価です。
また「南北、米朝首脳会談決定前」から、つまり当初からこうした「訪中を計画していた場合」はもちろん「南北、米朝首脳会談」という激変にあわてて、こうした訪中をした場合でも「北朝鮮政権が手強い相手であることが改めて示されたと思う」としています。
一方田畑はただただ中朝への悪口雑言と会談低評価です。「どこがリベラルなんだ」「産経新聞と区別がつかない」と思いますね。
金正恩氏の叔母の夫で後見人と見られていた張成沢氏が中國との関係がよく、正恩氏に代えて金正日氏の長男で、正恩氏の義兄*4にあたる金正男氏を擁立する計画を中国首脳に伝えたと言われ、それを知った正恩氏は2013年張氏を処刑し、金正男氏を昨年クアラルンプールで毒殺したとされている。
「正男擁立論」なんて、こんな真偽の怪しい話を持ち出すのだから田畑はバカです。
中国も、昨年の5月に「一帯一路」計画を派手に打ち出す国際会議を北京で開いたあたりまではよかったのだが、その後、この計画はさっぱり進まないばかりか、世界的に中国の利権取得目的の下心に対する警戒感が広がっている。企業買収にしても買い手が中國となると相手が急に身構えるようになった。
いやいや基本的には「一帯一路」は「全てがスムーズじゃないが概ね順調」でしょう。
北朝鮮にしろ、中国にしろ、事情は天地ほども違うが、周り全部が敵に見えるような状況に陥っている。それが今回、金正日と習近平の背中を押しての北京会談になったと私は見ている。
安保理制裁を受けてる北朝鮮はともかく、中国のどこが「周りが全部敵」なんでしょうか。そもそも「日朝首脳会談」を求める意見すら一部ででている。南北首脳会談、米朝首脳会談に備えて「北朝鮮が何を考えてるかを事前に把握し、南北、米朝会談ではこう会談してほしい、と中国の意見を伝えたい」と中国が考えるのは自然な話です。中国側から「説明に来てほしい」と北朝鮮にいったか、北朝鮮側から「説明に伺いたい」と中国にいったかはともかく。
産経
■北朝鮮拉致テーマの演劇、ロンドンで盛況 英紙「心揺さぶる」
http://www.sankei.com/world/news/180331/wor1803310032-n1.html
■北朝鮮拉致テーマの英国演劇、脚本家インタビュー「問題知らない多くの英国人に伝えたかった」
http://www.sankei.com/world/news/180331/wor1803310035-n1.html
産経の記事なので話半分に聞いておきます。そもそも拉致問題の解決とは日朝間の外交問題であって、英国で拉致テーマの演劇とやらが「多少話題になった」程度ではどうにもならないでしょう。
今井正『真昼の暗黒』(えん罪事件・八海事件がテーマ)位のビッグヒットならまだしもねえ。
参考
■真昼の暗黒(ウィキペ参照)
・1956年に公開された今井正*5監督、橋本忍*6脚本の日本映画。
■ストーリー
植村清治(主犯として起訴された阿藤周平被告がモデル。草薙幸二郎が演じた)は、身に覚えのない強盗殺人事件の容疑者として逮捕される。それは友人で先に逮捕されていた小島武志(松山照夫)が共犯として自分を含む4人を、警察の取り調べに対して供述したためだった。植村は警察の執拗な取り調べについに犯行を「自供」してしまう。刑事裁判で植村や弁護側は、供述調書に含まれる数々の矛盾や疑問を取り上げた。だが、判決は一審、二審ともに植村ら被告全員を有罪とするものだった。拘置所に面会に来た母(飯田蝶子)が落胆して去ろうとする時に植村が「おっかさん、まだ最高裁がある、最高裁があるんだ!」と絶叫する場面で映画は幕を閉じる。
■最高裁の「圧力」
1955年1月18日に、最高裁の五鬼上堅磐事務総長(当時。後に最高裁判事)が矢崎情報課長を通じてプロデューサーの山田典吾に、「最高裁判所としては、現に最高裁判所に係属しておる事件の映画化は賛成できない旨」を告げる。山田はこれに対し、「映画化をやめるわけにはいかないので、映画化は進める」と答えた。
同年11月22日、映画倫理委員会(映倫)に対して、最高裁の矢崎情報課長が「係属中の事件を一方のみの立場に立って映画化し、裁判所の事実認定を非難するようなやり方は、いまだかつて聞いたこともないし、また法律文化の点からいっても映画倫理規定の面から言っても十分に考慮していただきたい」旨伝えた。同日午後5時ごろ、山田と今井監督は、最高裁の矢崎情報課長をたずね、「脚本の不都合と思われる点を指摘してほしい」と申し出るが、情報課長は、「係属中の事件を映画化しているという点に賛成していない」ため、「脚本の内容いかんを問わない」と応じた。
■公開後の反響とその後
1956年4月10日、第24回国会参議院法務委員会で、日本社会党の亀田得治*7が1955年4月10日に京都市上京区で起きた傷害致死事件(無実の4人の少年が誤認逮捕された事件。捜査において警察の拷問、自白強要があったことが後に発覚。「京都五番町事件」または単に「五番町事件」ともいわれる)について、真犯人と見なされる男が、同年3月にたまたま本作を鑑賞して自責の念にかられ、4月3日になって京都地検に弁護士に付き添われて凶器持参で自首してきたことに触れて、映画に対する見解を法務政務次官に質したが、政務次官は「その裁判が決定しない前に予断を与えるようなことは、私はよろしくないと思う」と応じた。
同年4月16日の参議院本会議で亀田は、真犯人の自首のきっかけをつくり、「四人の少年の人権を守った」この映画について、首相の鳩山一郎に「どうお考えになるか」と訊ねたが、鳩山は答弁を避けた。
八海事件については映画公開後の1957年10月に最高裁は事実誤認として広島高等裁判所に差し戻し、広島高裁は1959年9月に弁護側の主張を認め、阿藤被告ら4人を無罪とした。しかし検察側が上告、最高裁は原審を破棄差し戻して1965年の広島高裁は再び阿藤に死刑判決を下し、最終的に真犯人(すでに無期懲役が確定)の出した上申書が決め手となって1968年10月に最高裁が阿藤ら4人を無罪としてようやく無罪判決が確定した。
■秋田魁新報『韓国が4カ国枠組み模索 盧政権時、米中の意向確認』
http://www.sakigake.jp/news/article/20180331CO0105/
2007年10月の南北首脳宣言*8に盛り込まれた朝鮮戦争の終結を目指す「終戦宣言」を巡り、韓国の故・盧武鉉*9大統領(当時)が、事前に朝鮮戦争の主要当事国である米中の首脳に賛否の意向を確認し、南北を含む4カ国で朝鮮半島の平和構築の枠組みを模索していたことが31日分かった。この試みは中国の賛同を得られず、明文化できなかった。
盧氏から直接聞いた話として、現在は文在寅*10大統領の外交ブレーンの文正仁統一外交安保特別補佐官が同日、東京都内での講演で語った。(共同)
興味深い話だと思うので紹介しておきます。
■産経【主張】拉致問題 全面解決への機を逃すな
http://www.sankei.com/column/news/180331/clm1803310002-n1.html
拉致問題に段階的解決はあり得ない。あくまで被害者全員の即時帰国を求めるべきだ。果たされない限り、制裁を緩めてはならない。
俺が拉致被害者家族なら「段階的解決で、それに対し制裁一部解除で一向にかまわん」「産経はふざけるな」と激怒してるところです。
大きな成果を得て決着を図るには、日朝首脳会談も選択肢に入るだろう。
まあ口から出任せですが産経ですら「日朝首脳会談を全否定はしない」そうです。
■TBS『竹島「固有の領土」明記に韓国反発』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3330180.htm
安倍政権のバカさには心底呆れます。日韓関係をなんだと思ってるのか。歴代自民党政権が長く竹島問題を棚上げしてきたことをなんだと思ってるのか。軟弱、腰抜けとしか思ってないのか。こんな安倍外交に対する日本国内の批判が必ずしも強くないことにもげんなりします。
俺は竹島が帰ってくるとはもはや全く思っていませんが、返してもらうには交渉が必要であり、その場合「必要以上に騒ぎ立てること」は相手の反感を生み、交渉の妨げにしかならないでしょう。
もちろん「河野談話否定論」「靖国参拝」など論外です。
■産経【激動・朝鮮半島】「中国の習近平*11国家主席が7月26日訪朝」との報道
http://www.sankei.com/world/news/180331/wor1803310011-n1.html
事実ならビッグニュースですが果たしてどうなるか。
■共同通信『「拉致は核問題ほど重要か」との意見伝えたCNN』
https://www.47news.jp/2212454.html
まあ当たり前の意見ですね。拉致被害者家族はさておきそれ以外の人間、特に「日本人でない外国人」にとって、「同胞でもない外国人(日本人)の拉致」など正直どうでもいい話でしょう。
■毎日新聞『北朝鮮、平和協定、87年にも提案 ソ連介し米に伝達』
https://mainichi.jp/articles/20180330/k00/00e/030/242000c
■朝日新聞『米、30年前に北朝鮮と関係改善模索 4カ月で6回接触』
https://www.asahi.com/articles/ASL3Y4JXML3YUHBI013.html
つまりは北朝鮮にとって体制保証が非常に重要であり、「体制保証の要素として重要」なのが朝鮮戦争正式終戦だということですね。そして「大韓航空機爆破事件」を理由に最終的には交渉を打ち切ったものの、当時のレーガン政権は一応、交渉自体には応じていたと。
「朝鮮戦争正式終戦」に果たしてトランプ政権が踏み込めるかどうか。
■TBS『韓国大統領府高官「北朝鮮が先に核放棄は不可能」』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3330094.html
まあ韓国高官が言うように普通に考えて「北朝鮮が先に核放棄」は不可能でしょうね。北朝鮮に対する体制保証(米朝国交樹立、朝鮮戦争正式終戦など)が先行するのは当たり前の話です。
■金正恩氏の大胆不敵さを育んだ「極秘の軍隊生活」秘話
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180330-00083299/
意外にも「結構、金正恩って有能なんじゃね?」と言い出す高です。
筆者は以前、北朝鮮中枢の人事情報に精通する李潤傑(イ・ユンゴル)北朝鮮戦略情報センター代表の情報をもとに、金正恩氏がかつて身分を偽装して極秘裏に軍に入隊し、一兵卒として軍隊生活を送ったとの説を紹介したことがある。
極秘入隊は、金正恩氏の母・高ヨンヒ氏*12が、いずれ最高指導者となる息子を鍛えるための「武者修行」として計画したものだった。金正恩氏はそのようにして経験することになった軍隊生活で、上官による「シゴキ」や「パシリ」も経験したという。
(中略)
2005年初め、ある砲兵中隊に下級兵士として入隊した金正恩は、翌年には紆余曲折の末、中級兵士に昇進したという。その陰には、3人の上官の助けがあった。
ひとり目は、中隊長のA氏だ。A中隊長は、金正恩の独特なルックスに注目し、「君は首領様(故金日成主席)に似ているので、1号俳優になれるな。除隊したら必ず有名な俳優になれ」と言っていたという。もちろん、A中隊長は金正恩氏の正体について、まったく気づいていなかった。ただ、軍隊生活に馴染めない若者を力づけようと、そのような言葉をかけたのだ。
これは、以下に登場する人々も同様だ。金正恩氏は、単に平壌出身の若者としか知られていなかった。
(中略)
一方、部隊内には「悪役」もいた。D政治指導員とE小隊長だ。2人は金正恩氏を、何かというと「白ブタ」「平壌の世間知らず」などと罵倒し、シゴキを加えるなどして苦しめたという。
金正恩氏のそんな軍隊生活は、ある日、突然の幕切れを迎えた。
2006年の末ごろ、彼の所属する砲兵中隊に難題が持ち上がった。中隊が所属する軍団が地域に小型水力発電所を建設することになり、それに必要な鋼材の調達を分担させられたのだ。A中隊長は、頭を抱えた。
(中略)
A中隊長は、兵士・金正恩氏に助力を求めた。平壌出身ならば、力を貸してくれる親戚でもいるかもしれないと思ったのだ。金正恩氏は、恩義あるA中隊長の頼みを快諾。こうしてA中隊長と金正恩氏は、平壌出張に旅立った。
平壌に向かう途中、2人が元山―平壌高速道路に至ると、そこには新型ベンツ(S600)が迎えに来ていた。2人は事情を飲み込めないまま車に乗せられ、平壌に移動した。ベンツを送ったのは他でもない、金正恩氏の父・金正日総書記だった。
A中隊長はこのときになって初めて、金正恩氏の正体を知った。金正日氏は、「私の息子を引き受けて、苦労が多かったでしょう」と言って中隊長をねぎらい、鋼材調達の課題も解決されるよう部下に指示を下したという。 A中隊長は、金正恩氏の身分を「隠し通せ」という朝鮮労働党組織指導部の命令を受けて、ひとりで軍に復帰した。
その後、A中隊長やB副中隊長が、金正日・正恩氏の意により「超スピード出世」を果たしたのは言うまでもない。
イヤー意外ですね。もちろん「首都平壌出身=エリートの可能性がある」とはいえ、まさか金正日の息子が正体を隠して極秘入隊するとは誰も思わないでしょう。
■時事通信『対北朝鮮中波ラジオ、4月再開=拉致被害者らに情報発信−支援団体』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018032900881&g=prk
まあこれも実に馬鹿馬鹿しい話ですね。なぜなら、この中波ラジオ放送が視聴されてる保証がないからです。まあ、巣くう会がポケットマネーでやるなら「勝手にすればいい」ですが税金ですからね。冗談じゃありません。納税者として怒りを禁じ得ません。巣くう会が税金を食い物にしてるだけじゃないですか。構図自体は加計森友と全く変わりません。問題はこうした利権構造を「家族会が容認してる」ということでしょう。もはや家族会に対しては俺は怒りや憎悪と言ったネガティブな感情しかありません。
■朝日新聞『米朝会談で「全員帰国迫って」 拉致被害者家族ら決議文』
https://www.asahi.com/articles/ASL3Y52SVL3YUTIL01Z.html
やれやれですね。米国の問題じゃないんだからそんなことはトランプはしないでしょう。というか、したところで何がどうなるのか。問題は日朝の二国間交渉でしょうに。
そして「南北会談で迫って」といわないらしい理由は何なのか?。まあ南北会談だって韓国政府がそんなことを言うか疑問ですが。家族会は極右・巣くう会の悪影響で「異常な米国崇拝&韓国軽視」がありはしないか。
■日経新聞『首相、30日に拉致被害者家族と面会』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2875016029032018PP8000/
まあ家族会がそうしたければ勝手にすればいいですが、そんなことに意味があると本気で思ってるんでしょうか?。
「お前たち家族会は安倍に会った回数を覚えていないのか?。今回が初面会じゃあるまい?」と聞きたくなります。
■産経【激動・朝鮮半島】米の軍事力行使を難しくする中朝「友誼」復活 参戦条項再び有効に?
http://www.sankei.com/world/news/180329/wor1803290037-n1.html
産経のあほさには「はあ?」ですね。金正恩が訪中しなければ、中国は米国の北朝鮮軍事侵攻を容認するとでも思ってるのか?
いや中国以前にロシアや韓国もそんな無法は容認しないでしょうし、米国内ですら、そんな無法を容認する人間が与野党政治家や中央官庁(国務省、国防省など)にどれほどいるのか。
いやそもそも産経は北朝鮮への軍事力行使を希望しているのか。拉致被害者や寺越武志さん、ウンギョンさんの生命の安全をどう考えてるのか?
■産経『朝鮮大学校系団体不正会計 小平市民団体が刑事告発状提出』
http://www.sankei.com/politics/news/180329/plt1803290013-n1.html
まあ市民団体と言ったところでこんなことをやるのは右翼系でしょう。
というだけで朝鮮大学校系云々というのは朝鮮大学校への言いがかりも甚だしいでしょう。
一方で籠池と日本会議の関係を指摘すると「日本会議とあの幼稚園と関係ない」と言い出すのだからそのでたらめぶりにはいつもながら呆れます。
同校は産経新聞の取材に対し、「断る」としている。
産経などまともに相手するだけ時間の無駄で精神的ストレスですから全く正しい対応でしょう。
■毎日新聞『IOCバッハ会長、北朝鮮へ 正恩氏と会談の可能性も』
https://mainichi.jp/sportsspecial/articles/20180329/k00/00m/050/187000c
■時事通信『北朝鮮体育相と会談=東京五輪準備など協議か−バッハIOC会長』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018033001190&g=spo
■朝日新聞『IOCバッハ氏が平壌到着 北朝鮮の東京五輪参加も話題』
https://www.asahi.com/articles/ASL3Y6QZXL3YUTQP02G.html
■産経【激動・朝鮮半島】金正恩氏、東京・北京五輪に北朝鮮選手の参加支持 IOC会長との会談で表明
http://www.sankei.com/world/news/180331/wor1803310027-n1.html
バッハ会長の民間外交で、いい成果がでることを期待したい。
「北朝鮮の東京五輪参加についてバッハ会長が北朝鮮政府と話し合ったという報道についてコメントを」と聞かれたら安倍首相や麻生副総理・財務相、河野太郎外相らはなんと答えるのか?。俺が思うに「歓迎する」ともいえず、一方で「不快感も表明できず」、「東京五輪はかなり先のことなのでなんともいえない」で逃げるんじゃないか。
■産経【激動・朝鮮半島】河野太郎外相「ルール違反せず参加なら歓迎」 北朝鮮が2020東京五輪に参加表明
http://www.sankei.com/politics/news/180331/plt1803310013-n1.html
条件付きとはいえ「歓迎発言」したのは意外です。
それはともかく
「国連の安全保障理事会や日本の法律、IOCのルールに違反せず参加するのは、(五輪は)平和の祭典なので歓迎すべきことだと思う」
つうのは「はあ?」ですね。それこそ「政治の不当なスポーツへの持ち込み」ではないのか。
IOC規則違反*13はともかく、「安保理決議だの日本の法律*14だの」は五輪参加について歓迎するだのしないだので持ち出すべき問題じゃないでしょう。
■毎日新聞『安倍首相、日朝接触を模索 非核化と拉致問題解決で』
https://mainichi.jp/articles/20180327/k00/00m/010/079000c
首相は「さまざまな形で北朝鮮との意思の疎通を図っている」とも答弁。計画されている米朝首脳会談に同席してはどうかとの質問に対しては(中略)「日米朝首脳会談も否定するものではもちろんない。必要なことはさまざまな可能性を考えなければならない」と述べて、排除しない姿勢を示した。
日米朝首脳会談をやるとは言ってないものの、やらないともいわないあたり、安倍もずいぶんと変わったもんです。
■産経『「日朝会談6月初め」報道、菅義偉官房長官「詳細は控える」』
http://www.sankei.com/politics/news/180329/plt1803290010-n1.html
事実無根だといえないあたりが興味深い。
■朝日新聞『北朝鮮「日朝首脳会談、6月初めにも」 党幹部に説明』
https://www.asahi.com/articles/ASL3X4VPQL3XUHBI028.html
「ほんまかいな?。」ですね。事実なら「南北首脳会談」「米朝首脳会談」に影響されたわけで、安倍外交の自主性のなさを裏付けてる話でしょう。
「韓国、米国主導で話が決まったら困る」つう全くもって恥ずかしい話です。
しかし、朝日の言う「北朝鮮関係筋」という謎の言葉は誰のことでしょうか?
これが「北朝鮮側か日本側か(外務省や公安など)」で話は大きく変わってきます。書き方が「北朝鮮政府関係者」でないので当然ながらこの「北朝鮮関係筋」は「対北朝鮮外交に携わる日本政府関係者」つう可能性もあります(追記:よく考えたら「北朝鮮関係筋」は「韓国政府(外務省や統一部や国家情報院など)」「中国政府(外務省や中国共産党対外連絡部など)」「ロシア政府(外務省など)」「米国政府(国務省やCIAなど)」という可能性もありますね)。
■産経【金正恩氏*15電撃訪中】中国を無視できない朝鮮半島の悲哀
http://www.sankei.com/world/news/180327/wor1803270040-n1.html
南北朝鮮に限らず基本的に「大国中国を無視できる国」はどこにも存在しないでしょう。特に南北朝鮮のような隣国(他には日本、モンゴル、ロシアなど)はそうです。
■産経【矢板明夫*16の中国点描】北の核開発黙認の中国歴代指導者 自国利益優先、北包囲網の崩壊招く
http://www.sankei.com/premium/news/180328/prm1803280006-n1.html
中国は核開発を理由とした安保理北朝鮮制裁に賛成してるので「黙認」ではないですね。
ただし、一方で北朝鮮打倒のようなリスキーな主張にも与しない。「北朝鮮に核開発を辞めさせた上で、米国の北朝鮮軍事侵攻の危険性もなくし、北朝鮮体制をどう維持していくか」というのが中国の立場です。しかし米国は「北朝鮮政権転覆の可能性は全否定できない」、北朝鮮は「それなら核放棄できない」という立場のため中国も苦慮しているという話でしょう。
■朝日新聞『北朝鮮、核実験部隊を半減へ 米朝首脳会談に備え』
https://www.asahi.com/articles/ASL3W4PTVL3WUHBI00S.html
真偽は素人にはわかりませんがこれが事実ならやはり北朝鮮は常にそれなりの計算をして動いてるわけです。
■金正恩氏が電撃訪中か?…北京には「特別列車」が到着
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180326-00083166/
金正恩かどうかはともかくそれなりの高官が訪中したことは確かなようです
(追記:後に■日経『金正恩氏が「中国を非公式訪問」 北朝鮮も報道』(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28672960Y8A320C1MM0000/)などの報道がされたので結局、金正恩だったようです)。
ここからは「安保理制裁に中国が理由はともかく賛成していること」で中朝関係がギクシャクはしている面があるものの中国、北朝鮮共に決定的対立する気はないらしいことがうかがえると思います。
■産経【群馬「正論」懇話会】拉致問題「前兆見逃しは日本社会の責任」 元産経記者の阿部雅美氏講演
http://www.sankei.com/world/news/180326/wor1803260023-n1.html
今更そんなこと言っても何がどうなるもんでもないですし、政府認定拉致が最初に起きたのは福田赳夫政権*17時ですが、産経は本気で「福田首相が悪い」とでもいう気なんでしょうか?
■透けて見える金正恩氏の「ホンネ」…北朝鮮の論調に微妙な変化
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180325-00083101/
朝鮮労働党機関紙・労働新聞は3月11日、「日本は絶対に戦犯国の汚名をすすげない」と題した論評で、韓国で開かれた国際カンファレンスで、慰安婦が虐殺されたとするショッキングな映像が初公開されたことに言及しながら、日本を非難した。日米韓の足並みを乱す最大のチャンスが到来したというところだろう。
そもそも慰安婦問題について安倍がそれなりに反省していれば、「河野談話とアジア女性基金」があるので、こんなことは何ら「日米韓の足並みを乱す最大のチャンス」にはならないのですが、そうした批判をもちろん高はしません。
「森友文書改ざん」問題などで厳しい政権運営を強いられている安倍政権が、安易に北朝鮮と接近しようとしても足下を見られるだけだろう。
足下を見られるどころか「森友問題で安倍が辞任し、ポスト安倍が登場する可能性がかなりあるから合意しても白紙になるかもしれない、安倍が退陣するのを待つべきだ」じゃないですかね。
金正恩氏は昨年9月、トランプ氏に対して「怖じ気づいた犬がもっと吠え立てるものである」「ごろつき」「老いぼれ」などと非難する声明を発表したこともあるが、最近はトランプ氏個人に対する非難もなくなった。
まあとにもかくにも、米朝首脳会談が決まったわけですからねえ。そりゃ自重するでしょう。
■産経『在韓米国人の大規模退避訓練実施へ ボランティア参加者約100人を実際米本土まで移送』
http://www.sankei.com/world/news/180325/wor1803250021-n1.html
米軍関係者らの間では逆に、会談が失敗した場合の「最悪の事態」に備えた対応を訴える声も広がっている。
特に問題視されているのが、一般の米民間人も含めた総計二十数万人の在留米国人をどう退避させるかについて、米軍に具体的な計画が存在しないことだ。
(中略)
駐韓国大使への起用が取り沙汰されたビクター・チャ氏は米紙への寄稿で「北朝鮮からの砲弾やミサイルが降り注ぐ中で、これほど多数の市民を国外に脱出させるのは不可能だ」と悲観的な見通しを示した。
チャ氏のいうとおりでしょう。つまりは朝鮮半島で戦争なんかできないと言うことです。
■誰かの妄想・はてな版『田中実氏が北朝鮮に入国していたという情報を安倍政権はなぜ4年間も隠蔽したのだろうか?』
http://scopedog.hatenablog.com/entry/2018/03/18/003000
まあ当時は「表に出すことにメリットがないと思った」つうことでしょう。
「田中さんが帰国を望まない(北朝鮮側の主張)」というあたりもid:scopedog氏がいうように「公表しない理由に影響した」かもしれません。「帰国を望まない」のが事実でなく、北朝鮮に言わされてる*18のであっても「帰国を望まないというのは本当なのか!」などと言って交渉することは相当に外交技術を要する厄介なことでしょう。
しかし、「南北首脳、米朝首脳会談急浮上」で出すメリットを感じたと。
とはいえ、id:scopedog氏も批判するように、この「田中氏情報」、「なぜ隠していたのか」という批判を恐れてか、『政府高官(正体不明)は語った』的なあやふやな代物であり、政府公式発表でないため、ほとんど注目されていませんし、そんなことでは安倍政権の拉致問題の取り組みに期待などできないでしょう。
なお、その後
■岩手日報『拉致疑い、別の1人も「入国」か、神戸の金田龍光さん、日本に伝達』
https://www.iwate-np.co.jp/article/kyodo/2018/3/25/18078
として別の人間の話も出ていますが、この金田氏に至っては田中氏と違い、
https://www.iwate-np.co.jp/article/kyodo/2018/3/25/18078
拉致を裏付ける明確な証拠がなく、被害者に認定していない。
ということで拉致認定されてませんので、なおさら注目されていません。
しかも
https://www.iwate-np.co.jp/article/kyodo/2018/3/25/18078
・日本の外務省幹部は共同通信の取材に「コメントできない」と語った。
つうのではどうにもならないでしょう。
■新潟日報『拉致解決の意思あるのか、蓮池薫さん*19の兄、都内で講演』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180325382636.html
北朝鮮による拉致被害者蓮池薫さん(60)の兄で、家族会元事務局長の透さん(63)が24日、東京都内で開かれた新聞労連主催の記者研修会で講演し「拉致問題は安倍政権の最重要課題だと言うが、北朝鮮の脅威をあおっているだけで、本当に解決する意思があるとは思えない」と政府の姿勢を批判した。
蓮池さんは政府の取り組みを「北朝鮮への制裁と拉致担当相の新設だけ。集会やコンサートなど啓発活動に意味があるのか」と疑問を呈し、「軍備増強や憲法改正に拉致問題を利用しているように見える」と述べた。
講演や出版*20などでこうした考えを表明すると「北朝鮮の工作員だとか売国奴だと言われる。そんな社会になってしまい、拉致問題報道の多様性も失われた」と嘆いた。
5月までに予定されている米朝首脳会談に関しては「日本こそ圧力一辺倒ではなく、米朝の歩み寄りを促す韓国のような役割を担うべきだった。日朝交渉で過去の植民地支配を清算し、それをてこに問題解決を図るしかない」と強調した。
全く同感なので紹介しておきます。
■産経【朝鮮半島・私はこうみる】日米韓と北、共存政策が解決の道 ロシア元駐韓国大使 グレブ・イワシェンツォフ氏
http://www.sankei.com/world/news/180324/wor1803240035-n1.html
ロシアが旧ソ連からの付き合いで北朝鮮と関係が深いこと、その結果、何らかの「利権というかしがらみというか」そういうものがおそらくあるであろうことを割引いたとしても「戦争などできはしない」「ある種の共存をしていくしかない」というのはまったくその通りだと思いますね。
■毎日新聞『小学生絵画展、北朝鮮からも きょうから大阪国際交流センター /大阪』
https://mainichi.jp/articles/20180323/ddl/k27/040/363000c
こうした交流の動きを大いに応援したい。
■苫小牧民報『米朝首脳会談を注視 拉致被害者の蓮池薫さんインタビュー』
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13445/
人権問題で一歩でも譲れば国民の思想的統一や団結、体制の崩壊にもつながるという恐怖が北朝鮮にはある。国民の自由がソ連崩壊につながったとみているためだ。
(中略)
その意味で、拉致問題を人権問題と直接リンクさせるのは戦略、戦術として避けた方がいい。
(中略)
あえて人権と絡めて、進めにくい構図にすることはない。
まあそういうことですね。拉致を解決することが最優先なら「人権問題」のような余計なもんはリンクさせない方がいい。
一方「拉致が解決しなくてもいい」「北朝鮮をたたければいい」つう巣くう会のような連中は「人権問題ガー」「脱北者ガー」「政治犯ガー」などといいたがるわけです。
首脳会談後、非核化など北朝鮮の対応レベルが低かったとしても『約束を破った、さあたたくぞ』ではなく、さらなる軍事圧力と経済制裁を掛けていけばいい。
「軍事圧力」つう発言は少し意外でした。
まあ、あくまでも蓮池氏の場合巣くう会と違い「圧力にすぎない」ようですが、俺個人は「経済制裁」ならまだしも「不測の事態」を考えれば軍事的圧力などには反対ですね。
■朝日新聞『米大統領、マクマスター氏解任へ 後任は北朝鮮強硬派』
https://www.asahi.com/articles/ASL3R2JCVL3RUHBI00J.html
■産経新聞【トランプ政権】ボルトン氏の補佐官起用「米国にとって悪いニュース」「交渉適さぬ」 米元外交官から反発相次ぐ
http://www.sankei.com/world/news/180323/wor1803230032-n1.html
比較的まともと言われたマクマスター安保担当大統領補佐官を更迭して後釜が「ブッシュ子が国連大使に任命したが極右過ぎてあまりに評判が悪いので短命に終わったボルトン」ですからねえ。
先日のティラーソン国務長官更迭、ポンペオ(前CIA長官)指名といい「大丈夫なのか」という危惧を感じるのは俺だけではないでしょう(まあ、ポンペオやボルトンのような極右でなくても一般的にいって国務長官や安保担当補佐官のような要職を米朝首脳会談前に変えるのは正気とはいえないでしょうが)。島田洋一などは
■ボルトン安保補佐官を歓迎する
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_6371.html
として喜んでいましたが。まあ、大丈夫なのかと言えば日本や中国などに経済報復措置を発動する気らしいと言うのも「ええ?」ですが。
■毎日新聞『韓国:李元大統領を逮捕 収賄容疑など』
https://mainichi.jp/articles/20180323/k00/00m/030/162000c
李容疑者は2008〜13年在任。在任中に情報機関の国家情報院(国情院)から約7億ウォン(約7000万円)の裏金を当時の高官を通じて受け取った疑いがもたれている。また、李容疑者が実質的に所有していたとされる自動車部品製造会社「ダース」の米国での訴訟費用をサムスン電子に負担させ、見返りにサムスン電子会長に恩赦を与えた疑惑などもある。収賄額は約110億ウォン(約11億円)、生み出した裏金は約350億ウォン(約35億円)に上るとされる。聯合ニュースによると、逮捕状に記載されたのは収賄容疑のほか横領や脱税など約10の容疑で、追加捜査次第で約20まで増える可能性があるという。
仮に李がもはや「過去の人」だとしても、元大統領逮捕とはまさに政治的激震ですね。今後の動向に注目したい。
■産経【朝鮮半島・私はこうみる】「金正恩氏のメンツ立たせ譲歩引き出せ」元CIA長官代理ジャック・デバイン氏
http://www.sankei.com/world/news/180322/wor1803220042-n1.html
まあおっしゃるとおりで北朝鮮にとって米国との交渉妥結にそれなりのメリットがあり、メンツが立たなければ、向こうも譲歩などしないでしょう。
■東京新聞『政府、日朝首脳会談への意欲伝達 北朝鮮側に、拉致解決で正常化を』
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018032101001453.html
ちょっと信じられない話ですね。日本政府によって公式発表されてるわけでもないですし。まあ、安倍のせいで制裁措置を発動された北朝鮮としてはそれなりの土産がなければ安倍の訪朝など受け入れないでしょう。いやその前に今の安倍は加計森友疑惑で「ほぼ死に体」ですからねえ。ポスト安倍が決まるまで北朝鮮も待つんじゃないか。
■日経新聞『北朝鮮、4月11日に最高人民会議』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28413720S8A320C1EAF000/
どんな会議になるか、注目せざるを得ませんね。
産経
■【激動・朝鮮半島】「実効性確保の重要な一歩」古川勝久氏*21 海保の北寄港船報告義務付け
http://www.sankei.com/affairs/news/180322/afr1803220007-n1.html
■【激動・朝鮮半島】海保、北寄港歴の報告義務付けへ 国内入港の全船舶に
http://www.sankei.com/affairs/news/180322/afr1803220006-n1.html
まあどれほどの効果があるかは疑問に思いますね。そもそもそんな船は既にほとんどないでしょう。
■産経【激動・朝鮮半島】「安倍政権が朝鮮半島情勢の急変で独りぼっちに」 朝鮮中央通信が非難
http://www.sankei.com/world/news/180321/wor1803210059-n1.html
もちろんこうした非難は北朝鮮流の牽制で「本心そのまま」と鵜呑みにはできませんが、一方で米朝首脳会談、南北首脳会談について安倍政権がまるで想定外で慌てているようにしか見えないのも事実です。おまけに加計森友で支持率下落ですからねえ。まずは一日も早く安倍が退陣することでしょう。
■産経『ソウル市長を北朝鮮が招待 3選果たせば可能性も』
http://www.sankei.com/world/news/180321/wor1803210051-n1.html
まだ正式な招待を受けたわけではなく、不透明な部分の多い話ですが緊張緩和という意味で大変いい話と思います。
■産経【トランプ政権】次期米国務長官にポンペオ氏*22を正式指名
http://www.sankei.com/world/news/180321/wor1803210026-n1.html
よく考えたら「首相が閣僚を任命すればそれでok」な日本などとは違い議会の承認が必要だし、承認されない可能性もゼロではないわけで、ティラーソン*23国務長官更迭とポンペオ新国務長官指名は、北朝鮮との首脳会談前にかなり無謀な行為ですよね。
中央日報
■「積極的に対応する」と言ったのに…「日本独島わい曲」、韓日中教育相会合の公式議題から外れる(1)
http://japanese.joins.com/article/768/239768.html?servcode=A00§code=A10
■「積極的に対応する」と言ったのに…「日本独島わい曲」、韓日中教育相会合の公式議題から外れる(2)
http://japanese.joins.com/article/769/239769.html?servcode=A00§code=A10
http://japanese.joins.com/article/768/239768.html?servcode=A00§code=A10
日本政府の全方向的な歴史わい曲作業が加速している中で、韓日教育相が21日、二国間会談を行う。
日本文部科学省が先月14日、独島(ドクト、日本名・竹島)を「わが国の固有領土」と明示した高校学習指導要領改訂案を発表したことを受け、この会談で金相坤(キム・サンゴン)社会副首相兼教育部長官が日本の歴史わい曲に対してどのような言及をするのか注目される。
しかし、最近日本政府の組織的歴史わい曲で問題になっている独島問題は公式議題から外された。キム・ヒョンジュ教育部国際教育協力担当官は「教育相会合は懸案やイシューを扱うのではなく、教育協力を強化しようとの趣旨」とし「日本の歴史わい曲問題は議題で扱われる性格の事案ではない」と述べた。「議題にあげるためには3国の事前合意がなされなければならないが、歴史教育問題は事前に議論された主題ではないため」という説明だ。
その代わり教育部は三国会議に先立ち行われる二国間会談で関連問題を扱うことにした。キム担当官は「どのような方法であれ言及はする予定。適切な水準で話ができるように内容を準備している」と述べた。ただし、「二国間会談そのものが非公開のため、まだその内容について明らかにすることはできない。会談が終わった後に公開する」と付け加えた。教育部によると、非公開で行われる二国間会談は対話内容を公開したり記録として残したりすることはない。
専門家の間からは教育部のこのような対応が非常に安易だったのはないかとの指摘の声も上がっている。前全北大学史学科教授のハ・ウボン氏は「日本は、最近、全児童生徒が『独島=日本の領土』を義務的に学ぶように教育過程を改編した。以前、政治家が妄言を繰り返していたこととは次元が違う。韓国政府が積極的に取り組まなければ日本の青少年はわい曲された歴史を事実だと学ぶことになる」と警鐘を鳴らした。
「安倍政権に対し腰抜けだ」と韓国政府に批判的な中央日報です。そうした中央日報の認識について特にコメントしません。
少なくともこの記事からは産経など日本ウヨの韓国政府に対する反日呼ばわりが事実に反すると言うことは解ります。
■映画ドットコム『北朝鮮政府に招待された初の海外ロックバンドのドキュメンタリーが公開』
http://eiga.com/news/20180320/17/
北朝鮮政府から招かれたロックバンドを追ったドキュメンタリー「LIBERATION DAY」(原題)が、「北朝鮮をロックした日 ライバッハ・デイ」(ウギス・オルテ、モルテン・トロービク監督)の邦題で、6月下旬に公開する。
スロベニア(旧ユーゴスラビア)出身でカルトな人気を誇るバンド「ライバッハ」が北朝鮮政府に初めて招待された初の海外ミュージシャンとして、日本の植民地支配から解放されたことを祝う「祖国解放記念日」にライブを行うまでを追う。想定通りの混沌極めるアクシデントが続出するさま、平壌市民の反応など貴重な映像を収めている。
面白そうなので紹介しておきます。
■聯合ニュース『韓米合同軍事演習4月1日に開始 「例年水準」=韓国発表』
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2018/03/20/0900000000AJP20180320001400882.HTML
■産経【激動・朝鮮半島】「平昌」で延期の米韓合同軍事演習がスタート 北朝鮮に配慮か、空母不参加
http://www.sankei.com/world/news/180401/wor1804010010-n1.html
「何でやるんだよ!」「せめて米朝会談後に延期しろよ」とハト派として憤慨せざるを得ませんが、
http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2018/03/20/0900000000AJP20180320001400882.HTML
・フォールイーグルは昨年、約2カ月間実施したが1カ月に短縮された。
・韓米両軍は演習期間中である4月末の南北首脳会談に続き、米朝首脳会談が開催されることを踏まえ、演習のレベルは引き下げるとみられる。
また、米軍は原子力潜水艦など戦略兵器を朝鮮半島に展開しない見通しだ。昨年は原子力空母カール・ビンソンや原子力潜水艦コロンバス、B1B戦略爆撃機などを投入していた。
昨年は演習をメディアに公開するなどし、北朝鮮に対する軍事的な圧力を強めたが、今回はメディア公開も最小限に抑えるとみられる。
つうのは米韓双方とも「それなりに配慮してる」つうことでしょうか。
まあ「その配慮とやらを北朝鮮が受け入れるのか」と疑問には思いますが、こういう配慮をする米国が「何があろうとも軍事攻撃に暴走するようなバカはしない」と思いたいところです。
しかし「アンチ北朝鮮」黒井文太郎がツイッターでこうした「米韓の配慮」を残念がってるのには唖然としました。
まあ予想通りつうか、わかりやすいつうか。
■日経新聞『首相、拉致問題解決に協力要請 フィンランド国会議長と会談』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28376400Q8A320C1PP8000/
先日、北朝鮮高官がフィンランド訪問してるので、まあ、この安倍の行為は「適切なタイミングになされた良いこと」ではないでしょうかね。
■北朝鮮、変化のポイントは「女性」と「若さ」か
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180320-00082910/
参加者らはここで、「過去の失敗を繰り返さないことが重要との見解で一致した」という。
「過去の失敗」とは何のことかと言えば、これ以上、北朝鮮にだまされてはならないということだ。北朝鮮はこれまで、「核兵器は作らない」と繰り返し約束しながら、そのたびに反故にしてきた。
何でそういう結論になるのかとげんなりします。反古にしたのは北朝鮮ではなく日米の方でしょうに(それプラス韓国か?)。合意が崩壊したのはクリントン政権時代ではなく「北朝鮮を悪の枢軸呼ばわりした」ブッシュ時代なんですから。「クリントン、金大中」時代は特に問題はなく、ブッシュ、朴クネと言った右派によって米朝、南北の対立が発生するわけです。
まあ「隠れてつくっていたこと」を「だましていた」と表現すれば「だましていたこと」になるのでしょうが、北朝鮮からすれば「合意がいつ米国の事情によって一方的に反古になるか解らないから保険掛けておく。米国は公式に北朝鮮転覆路線を廃棄したわけではない(公然と合意を反古にしないが本当に完全に核廃棄なんか米国が恐ろしくてできない)」つうことでしょう。一概に「北朝鮮が悪い」とはいえませんし、正直、そのように非難しても何かいいことがあるわけでもない。
分析の正確さを期すために言っておくと、「だまされた」と思っているのは北朝鮮も同じである可能性が高い。
まあそういうことですね。
そのような両者間の対話で重要なポイントとなるのが、金正恩氏の若さだ。
独裁者として長期執権を見通せる金正恩氏は、その若さを武器に、数十年先の目標に向かって外交を行えるという点で、諸外国の首脳よりも優位にあると言える。
つまり、結論を急がずとも済むということだ。
別に若くなくてもそうそう安易な妥協もできないでしょうよ。
■産経【激動・朝鮮半島】ベトナム開催なら「歓迎」米朝首脳会談
http://www.sankei.com/world/news/180319/wor1803190035-n1.html
ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相は5月末までの開催が見込まれる米朝首脳会談の開催場所について「もし彼らがハノイかベトナム国内の別の場所を選んだとしたら、われわれは歓迎する」と述べた。
ベトナムで開催されるかどうか、ベトナムの思惑が何かに関係なくこうした発言は評価したいと思います。
■朝日新聞『北朝鮮高官、フィンランドで非核化模索の会議出席へ』
https://www.asahi.com/articles/ASL3M24HKL3MUHBI001.html
TBS
■北朝鮮とスウェーデンの外相会談が終了
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3318901.html
■北朝鮮外務省幹部、フィンランドへ
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3319016.html
こうした北朝鮮の外交が何か成果を生むことを期待したいものです。
■浅井基文*24ブログ『中朝関係の基調確認(環球時報社説)』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2018/1003.html
3月19日付の環球時報は、「中朝友好関係は韓米日の干渉妨害を絶対に受けるべからず」と題する社説を掲載しました。
浅井先生も指摘していますがこの環球時報社説からはいろいろなことがわかると思います。
第一に「中国が北朝鮮打倒論に与することはない」ということです。
第二に「にもかかわらず、一部から中国が北朝鮮を見捨てたかのような言論が出てくること」に中国が「そうした言説を放置したら米国が北朝鮮攻撃するかもしれない」と相当警戒していると言うことです。
朝日新聞
■『趙容弼さん*25・少女時代*26メンバー… 平壌公演へ160人』
https://www.asahi.com/articles/ASL3N4WNFL3NUHBI01S.html
■『レッド・ベルベット*27ら韓国芸術団、平壌公演に出発』
https://www.asahi.com/articles/ASL302CSGL30UHBI004.html
産経新聞
■【激動・朝鮮半島】K-POPアイドルも出演 韓国芸術団約160人が31日から平壌訪問
http://www.sankei.com/world/news/180320/wor1803200040-n1.html
■【激動・朝鮮半島】チョー・ヨンピルさんやアイドルら韓国芸術団が平壌に出発 司会は「少女時代」のソヒョンさん
http://www.sankei.com/world/news/180331/wor1803310026-n1.html
こうした南北和解の流れが少しでも大きくなっていくことを望みたい。
■金正恩氏が「部下をミンチ」にしてきた事実は、どんな対話でも消せない
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180313-00082670/
高射砲でミンチ云々なんて真偽不明の怪しい話を持ち出すくらいならまだ、「ヨンビョン島砲撃」「金正男暗殺問題」でも持ち出した方がましでしょう。いずれにせよ高のように「人権問題ガー」といいだして対話外交の意義を否定するのは馬鹿げています。
■北朝鮮国民の7割「核開発に否定的」米研究所が世論調査
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180309-00082545/
米国の戦略国際問題研究所(CSIS)は、特別研究プロジェクト「ビヨンド・パラレル」(38度線を越えて)の一環として、昨年夏から秋にかけて北朝鮮の各地に住むに住む24歳から64歳までの男性30人、女性20人を対象に世論調査を行った。
小生も統計素人ですので、これから書くことは『統計でウソをつく法』(1968年、講談社ブルーバックス)などの「統計入門書レベルの知識」にもとづいたものにすぎず、「多分間違ってる認識も多いであろうこと」は断っておきます。
まあ率直に言って調査人数が少なすぎますね。またいわゆる「無作為抽出」もしてないでしょう。
もちろん「無作為抽出が現実的にできる」と思っていませんし、したがって「無作為抽出しろ」ともいいませんが。
つまりこの回答結果はせいぜい「こういう回答者がいました」というデータとしてしか使えず、「北朝鮮国民の7割」なんて判断はできないということです。なお「北朝鮮国民の7割」なんてとんちきな認識をしてるのはおそらく「高英起限定」であって「CSIS」はそこまでバカではないでしょう。
CSISの協力者が回答者に接近し、世間話のような自然な対話の中で質問の答えを引き出す形で行われた。調査を行っていること、答えていることが保衛部(秘密警察)の知ることになれば、どうなるかは火を見るよりも明らかだ。
「調査を行ってることを相手に伝えない形の調査」なんてことは普通しないでしょう。当然ながらそれでは相手が「質問の意図を理解できず間違った回答をする恐れがある」からです。まあ「北朝鮮だから仕方がない」つう言い訳がされるのでしょうが、「その言い訳」を認めるにせよ、データとしてどこまで信頼できるのかは疑問符がつくんじゃないか。
■「毒殺首謀者」金正恩氏とトランプ氏は握手できるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180309-00082467/
高の言う握手が「トランプ訪朝による実際の握手」か、「何らかの米朝合意の成立という比喩」かはともかくお互いが妥協すれば握手できるでしょう。妥協しなければ握手できない。
そして「軍事衝突を避けるため」には握手するしかないでしょうね。
■「アメリカとは対話しない、韓国の仲介も無駄」金正恩氏のホンネか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180306-00082399/
対話を否定する「北朝鮮打倒論の極右・高英起らしい」ですが、もちろん正恩は米国と対話したいでしょう。
過去には「カーター*28訪朝で米朝核合意が成立してる」し、我が日本でも「金丸*29訪朝による第18富士山丸乗組員解放」「小泉*30訪朝による拉致被害者帰国」という対話の成果がありました。
ただしその対話は「彼にとってメリットがある物」でなければならないわけです。メリットが無ければ対話しないでしょうがそれは「対話を最初から拒絶してる」というわけではない。
■死体を大勢の前に運び…北朝鮮軍「公開処刑」の猟奇的な実態
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180303-00082275/
脱北者の言うことではどこまで信用できるか疑問符がつくでしょう。単に公開処刑するだけならともかく
北朝鮮当局は、見る者に恐怖心を植え付けるため、死刑囚の肉体がズタズタになるまで銃弾を撃ち込む方法で公開処刑を行っている。
などというのは眉唾せざるを得ません。
■金正恩氏はなぜ、米韓合同軍事演習をかくも恐れるのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180227-00082114/
未だに北朝鮮転覆を公式には撤回していない「世界最強の軍事大国」、それも「イラクフセイン政権転覆」など過去に外国政権転覆の前科がある国・米国が北朝鮮の近くで軍事演習なんかしたらそりゃびびるでしょう。全然不思議でもない。
■北朝鮮と米国の対話など、しょせんは「茶番」に過ぎない
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180226-00082049/
まあ北朝鮮打倒論者の極右・高らしいですが現実問題「対話」以外に現実的解決策はないでしょう。
もう「同じこと」を何度も書いてて飽きつつあるのですが
1)独裁国家であるリビアは核を廃棄した
2)民主国家である米英仏露*31、インド、パキスタン、イスラエルは核保有している
ことでわかるように核保有と民主化は全く関係ありません。高も飽きずにモロバレのでたらめがよくもほざけるもんです。
日本などの民主主義国家であれば、国民は核兵器開発を強行した政権与党を選挙で敗北させ、国際社会との調和を重んじる新たな政府を誕生させるだろう。
黒人にまともな権利が無かった「ゆがんだ民主主義国家」とはいえ「白人には選挙権があった」南アフリカにおいてなかなか「アパルトヘイトがなくならなかったこと」でわかるように「民主主義なら国際協調」という論理は必ずしも成り立ちません。
そもそも金正恩氏は、文政権やトランプ政権との対話で何らかの結果を得ようとすら考えていないのではないか。彼はまだ30代前半と若く、選挙で落選することなど考えずに済む独裁者だ。
おいおいですね。対話で成果が得られればいくらでも正恩は対話するでしょう。
文政権もトランプ政権も、「北朝鮮の体制変更は目指さない」ことを早々と表明してしまっているが、その時点ですでに、金正恩氏の土俵に乗ってしまっていると言えるかもしれない。
「土俵に乗ってる」も何も「体制転覆も選択肢」なんて公言したら対話は成り立たないし、北朝鮮が核廃棄することもないでしょう。高もなんとも非常識な男です。
■北朝鮮「ワケあり女性」の微笑み外交に韓国は屈するのか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180218-00081739/
「懐柔」ならともかく「屈する」ねえ。
「圧力に屈する」ならともかく「微笑みに屈する」ていいますかねえ。まあそれはともかく。
問題は「何が韓国の国益や、国際社会の利益になるか」であって「北朝鮮の思惑にのるな」などという小さいことじゃないわけです。
■「金正恩は叔父を1万人の前で殺した」ペンス*32米副大統領はこう語るが
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180217-00081684/
1万人に見せたのであれば、必ず具体的な話が海外にも漏れ伝わってくる。ハッキリ言って、ペンス氏の言葉は何かの勘違いか、あるいは誇張である可能性が高い。
実際、「1万人」の根拠を質したボイス・オブ・アメリカに対し、ホワイトハウスはこれまでのところ、何ら回答を寄せていないという。
(中略)
深刻な問題であるだけに、「テキトー」にやってはいけない。そんなことでは、北朝鮮に揚げ足を取られるだけだ。
「北朝鮮が揚げ足をとる」以前に「またトランプ一味が適当なこと言ってるよ。あいつらこの問題をまともに考えてねえだろ」とG7諸国に呆れられるでしょうね。いや実際、まともに考えてるようには見えませんが。
■北朝鮮「スリーパーセル」論争に隠された虚しい現実
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180217-00081702/
最初見たときは「スリー・パーセル(3つのパーセル?)て何だろう?」と思いましたが「スリーパー・セル」だそうです。
論争などどこにもありません。三浦瑠麗*33という愚か者が「大阪に北朝鮮潜入工作員(スリーパーセル)がいて、有事には破壊工作の恐れがー」と与太を飛ばすので「根拠は何か」「大阪差別、在日差別ではないのか」「在日へのヘイトクライムが起こったらどうする気なのか」「風評被害で大阪の観光客が減ったらどうする気なのか」と三浦への批判が起こり、それに三浦がまともに反論できてないだけの話です。
まあ本来相手にするのが馬鹿馬鹿しいのですが何せ「くだらないワイドショーとはいえ発言場所がフジテレビ番組」「発言者は東大講師の肩書きの持ち主」では相手にしないで放置するわけにも行かない。
そういうものは論争とは言いません。
いやいやそういう問題じゃないんですけどね。
「根拠があるのか、三浦」で終わる問題です。スリーパーセルと言い出したのは三浦ですから批判派がいるだのいないだの証明する必要も無い。
つうか「運用する力が無い*34」というより「運用する動機」がないでしょうねえ。破壊工作して何か意味があるのか。
単に情報スパイするのと破壊工作するのと全然違いますから。いわゆる拉致にしたって三浦が言う破壊工作と比べたら全然ハードルは低いわけです。
■権謀術数の末に最後は処刑…「金正日一家」に婿入りした庶民男性の末路
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180216-00081655/
1)公然と金正恩に敵対した(場合によっては正恩打倒のクーデターすら計画していた)か
2)「スターリンの粛清」のように張当人は敵対してるつもりは全くなかったが、金正恩側から敵視された
かどっちかでしょうねえ。
2)なら同情の余地はありますが、1)だと「一方的被害者」ともいえませんからねえ。
■金正恩氏の「妹だのみ」に透ける、ある深刻な裏事情
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180213-00081552/
金正恩氏の代理として表舞台に出られる「血族」は、金与正氏しかいないからだ。
それなりに有能で、かつそれなりに正恩との関係がいい血族は彼女ぐらいしかいないそうです。
まあ実際どうか知りませんが「でそれがどうかしたの?」ですね。
別に「血族を訪韓させないと南北関係がうまくいかない」つう話でもないわけですから。
金正恩氏の異母姉である金雪松(キム・ソルソン)氏は、政策決定に大きな影響力を及ぼしていると見られるが、現在にいたるも秘密の存在であり、表舞台に出てくるとは思えない。
これでその後「サプライズ」として表舞台に出てきたら、大笑いですね。まあ実際どうかわかりませんが。
つまり、文氏が金与正氏*36から伝えられた訪朝要請に乗ってこなければ、金正恩氏にはもはや特使として使えるカードが残っていないのだ。
それがわかるだけに、文氏も金正恩氏の大きな賭けに乗らざるをえないだろう。
いやいや向こうが訪朝要請してきたのにそれをむげに断るわけにも行かないでしょう。「状況が整えば訪朝の用意がある」としたのは当然です。
問題はこれを空文句に終わらせず、どうやって現実化するかですね。
国際社会は金正恩体制の人権侵害に対して厳しい目を注いでいる。文氏がこの問題を棚上げして首脳会談をしようものなら、北朝鮮国民を見殺しにしたというそしりを受けかねない。また、核・ミサイル問題での成果も不可欠だ。
何らかの成果はもちろん必要でしょうが、国際社会も韓国世論も高ほどに過大な要求はしないでしょう。現実に配慮することも大事だからです。
■北朝鮮「美女軍団」のエースはいかにして金正恩氏の妻となったか
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180208-00081376/
金日成氏の最初の妻で金正日氏の実母である金正淑(キム・ジョンスク)氏は、国母としてまつり上げられている。また、金日成氏の後妻である金聖愛(キム・ソンエ)*37氏は、一時的にせよ公職に就き、権力の一端にあった。それでも金日成氏は孫のように、まるでデートを楽しむかのように妻を現地視察に連れ歩きはしなかった。
金正日氏に至っては、妻を公の場に登場させたことは皆無だ。
そこに金正恩と「祖父や父」との考えの違いがあるのでしょう。それをどう評価するかはともかく。
■金正恩氏「火気厳禁*38」「学校教室」でもタバコ吸い放題の非常識
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180204-00081223/
「何だかな」ですね。もちろんたばこはいいことではない。ただ「そんなことまであげつらうのかよ」感が否定できませんね(苦笑)。
なお、「学校はNG」というのは「教育現場だから」「子どもはたばこの煙に弱いから」ということで意味はわかりますが、高が
常識的に考えれば、工場内でタバコに火をつけるのはNGだろう。
というのはよくわかりません。もちろん可燃物がおいてあれば話は別ですが、そうでなければ「吸っていいとは言いませんが」工場内だからNGてこともないでしょう。
むしろ「視察時は公務だから控えたら」「喫煙イメージは最近はあまり良くないから写真で発表する際はせめて控えたら」とかならわかりますけどね。
*1:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮澤内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相
*2:ベルギーの首都
*3:普通そう思うでしょう。IOCバッハ会長の訪朝などもそうした考えの表れの訳です。
*4:話の本筋でないある意味どうでもいい話ですが「腹違いの兄」て義兄って言うんでしょうか?。俺は「義兄=自分の姉妹の結婚相手(例:張成沢にとっての金正日)」であって「腹違いの兄」は「異母兄」ではないか、そして「異母兄は義兄とは言わない」と思います。むしろ「腹違いの兄でも、父親は同じ」なんだから「異母兄=実兄」でしょう。
*5:代表作『青い山脈』(1949年、東宝)、『ひめゆりの塔』(1953年、東映)、『ここに泉あり』(1955年、中央映画)、『真昼の暗黒』(1956年、現代ぷろだくしょん)、『キクとイサム』(1959年、大東映画)、『武士道残酷物語』(1963年、東映)、『橋のない川 第一部』(1969年、ほるぷ映画)、『橋のない川 第二部』(1970年、ほるぷ映画)など
*6:脚本家、代表作として、映画『羅生門』(1950年、黒澤明監督、大映)、『生きる』(1952年、黒澤明監督、東宝)、『七人の侍』(1954年、黒澤明監督、東宝)、『生きものの記録』(1955年、黒澤明監督、東宝)、『真昼の暗黒』(1956年、今井正監督、現代ぷろだくしょん)、『蜘蛛巣城』(1957年、黒澤明監督、東宝)、『隠し砦の三悪人』(1958年、黒澤明監督、東宝)、『悪い奴ほどよく眠る』(1960年、黒澤明監督、東宝)、『ゼロの焦点』(1961年、野村芳太郎監督、松竹)、『切腹』(1962年、小林正樹監督、松竹)、『霧の旗』(1965年、山田洋次監督、松竹)、『白い巨塔』(1966年、山本薩夫監督、大映)、『上意討ち 拝領妻始末』(1967年、小林正樹監督、東宝)、『日本のいちばん長い日』(1967年、岡本喜八監督、東宝)、『砂の器』(1974年、野村芳太郎監督、松竹)、『八甲田山』(1977年、森谷司郎監督、東宝)、『八つ墓村』(1977年、野村芳太郎監督、松竹)など。著書『複眼の映像:私と黒澤明』(2010年、文春文庫)
*7:成田知巳社会党委員長や村上弘共産党大阪府委員長とともに社共共闘をすすめ、黒田了一大阪府知事当選に貢献した。しかし、1980年、社会党と公明党が連立政権構想で合意した社公合意に憤りを感じて社会党を離党。離党後は全国革新懇の代表世話人となる。『拝啓土井たか子殿 革新の心を洗う』(1988年、未来社)を出版するなど、社会党右傾化を批判し続けた(ウィキペ『亀田得治』参照)。
*8:2007年10月2日から4日まで韓国の盧武鉉大統領が北朝鮮の平壌を訪問して北朝鮮の金正日総書記と会談を行った。「10・4宣言」が採択され、第4項に朝鮮戦争休戦協定の署名国である米国・中国・北朝鮮の3カ国、または朝鮮戦争の交戦国の韓国・北朝鮮・米国・中国の4カ国で終戦宣言と平和協定を目指すことが盛り込まれた(ウィキペ『南北首脳会談』参照)。
*10:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領
*11:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席
*12:金正日の次男・金正哲、三男・金正恩(国務委員長、朝鮮労働党委員長)、四女・金与正(朝鮮労働党政治局員候補、宣伝扇動部第1副部長)の実母
*13:そんなことがあり得るのか知りませんが
*14:河野が「日本の法律」で想定しているものが何か解りませんが
*15:北朝鮮政府高官の訪中は間違いなさそうですが、正恩訪中かどうかは不明だと思います。【追記】後に■日経『金正恩氏が「中国を非公式訪問」 北朝鮮も報道』(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28672960Y8A320C1MM0000/)などの報道がされたので結局、金正恩だったようです。ただしこの産経記事が確たる根拠があって「金正恩」と書いたのか、ただの飛ばし記事が結果的に当たったのかは不明です。
*16:著書『習近平 なぜ暴走するのか』(2014年、文春文庫)、『習近平の悲劇』(2017年、産経新聞出版)など
*17:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相
*18:もちろん事実の可能性は当然あります。事情が何であれ、彼は北朝鮮に家族がいて、定職にも就いています。そうしたそれなりに安定した生活を捨てて日本に帰国し、永住することがいいことかどうかはなんともいえないでしょう。
*19:著書『半島へ、ふたたび』(2011年、新潮文庫)、『拉致と決断』(2015年、新潮文庫)など
*20:例えば著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)
*21:著書『北朝鮮 核の資金源:「国連捜査」秘録』(2017年、新潮社)
*24:外務省中国課長、日本大学法学部教授、明治学院大学国際学部教授、広島市立大学広島平和研究所所長など歴任。著書『13歳からの平和教室』(2010年、かもがわ出版)、『すっきり!わかる 集団的自衛権Q&A』(2014年、大月書店)など
*25:NHK紅白歌合戦に四度出場(1987年『窓の外の女』、1988年『恨五百年』、1989年『Q』、1990年『釜山港へ帰れ』)
*26:韓国の女性アイドルグループ。2010年に『Gee』で『第52回日本レコード大賞』新人賞、『第25回日本ゴールドディスク大賞』ニューアーティスト・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)を受賞。2011年に『Genie』で『NHK紅白歌合戦』に初出場。
*27:韓国の5人組女性アイドルグループ
*28:ジョージア州知事を経て大統領。2002年ノーベル平和賞受賞者
*29:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官、福田内閣防衛庁長官、自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任
*30:宮澤内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相
*31:まあプーチン体制を民主主義体制と呼んでいいかは微妙ですが
*33:著書『シビリアンの戦争:デモクラシーが攻撃的になるとき』(2012年、岩波書店)、『日本に絶望している人のための政治入門』(2015年、文春新書)、『「トランプ時代」の新世界秩序』(2017年、潮新書)など
*34:まあ確かに「日本国内で破壊工作のための要員を長きにわたって潜伏させる能力」なんてあるとは思いませんがそもそもそんな能力のある国があるのか。
*37:金正日の異母弟・金平一(ハンガリー大使、ブルガリア大使、フィンランド大使、ポーランド大使、チェコ大使など歴任)の母。一時、朝鮮労働党中央委員、朝鮮民主女性同盟委員長を務めた。
*38:高の記事を読む限り別に「火気厳禁」ではないですね。