今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年10月31日分)

北朝鮮のジェンダー事情、どうなっている? 家庭不和と離婚増の危機:朝日新聞GLOBE+
 「アンチ北朝鮮」牧野らしい記事ですが、市場経済化が進めば「女性の地位も向上」し、離婚が増えるのは「過去の欧米や日本、中韓なども同じ」ですからね。「予想の範囲内」であるし、少なくともそれは「体制の危機」という話ではない。


北朝鮮、入学資格審査批判、「学ぶ権利踏みにじる」 - 産経ニュース
 この件では北朝鮮の批判には全く同感なので紹介しておきます。


「金正恩Tシャツ」の衝撃 神格否定「生身」の指導者演出か 【礒﨑敦仁のコリア・ウオッチング】:時事ドットコム

 10月11日、北朝鮮研究者やマニアの間にちょっとした衝撃が走った。平壌で開催された「国防発展展覧会」。そのニュース映像に金正恩国務委員長(朝鮮労働党総書記兼務)の顔が描かれたTシャツが映し出されていたからである。
 誰もが知っているとおり、Tシャツにはシワができる。
 最高指導者の「ご尊顔」が水にぬれても許されるということか。イラストも従来の肖像画とは大きくかけ離れており、海外の土産物屋で見るようなポップな似顔絵シャツである。
 このことは、これまでの北朝鮮からすれば理解できない出来事であった。
 金正恩氏が絶対的な権力者である限り、自らがTシャツの着用を「指示した」、ないし「許可した」のは間違いなかろうが、ではなぜ、そのような決定に至ったのだろうか。北朝鮮の内部事情は相変わらずブラックボックスではあるが、よくよく考えれば思い当たることはある。それは彼が祖父や父親と違って、自らの神格化にブレーキをかけてきたという事実である。
 金正恩氏は、国民に対して自らの過ちを認めて謝罪する場面が何度となくあった。典型的なのは、2017年元日に「能力が思いについていかず、自責の念に駆られる」などと述べたことである。昨年10月10日に開催された朝鮮労働党創建65周年閲兵式での演説で、厳しい経済状況に置かれた自国民に寄り添う発言をして、涙を流したことも記憶に新しい。
 これらは金正日時代までには想像すらできなかったことである。
 あるベテラン分析官は、それを北朝鮮版「人間宣言」と呼んでいた。
 (ボーガス注:米国の経済制裁などで経済的に苦しい状況が続く中では)無条件に神格化を続けるよりも、「生身の人間」としての指導者像を演出したほうが国民の理解を得やすいと考えたのだろうか。
 海外経験がほとんどない父親とは違い、現指導者は中高生時代に4年間ほどスイスで留学生活を送ったことも忘れてはならない。
 「首領の革命活動と風貌を神秘化すれば真実を隠すことになる」
 ハノイでの米朝首脳会談が事実上決裂に終わった直後の2019年3月、金正恩氏はこう述べ、自らの神格化にブレーキをかけた。実際のところ、いまだに金正恩氏の肖像画やバッジは一般的に流布されていない。先代の金正日氏の肖像画は1980年代から一般家庭や事業所に掲示されることが求められ(中略)ていたのとは対照的だ。

 とりあえずノーコメントで紹介だけしておきます。


中露、北朝鮮制裁緩和を提案 安保理で欧米けん制 - 産経ニュース
 こうした中露の提案を「朝鮮半島の緊張状態を緩和しようとする良い提案」と肯定的に評価するにせよ、逆に「北朝鮮に甘い」と否定的に評価するにせよ、「中露が北朝鮮崩壊を望んでないこと」はわかります。この状況下で「北朝鮮崩壊」を放言する救う会は「嘘つきか、バカか」どちらかでしかない。


無所属の生方幸夫さん落選 拉致問題の不適切発言が響く<千葉6区>:東京新聞 TOKYO Web
 こういう報道はあるものの大騒ぎされないこと自体「拉致の風化の象徴」ではあるでしょう。


拉致問題「今も続く」 埼玉の小学校で特別授業 - 産経ニュース
 呆れて二の句が継げません。「教育」とやらを「何のためにやるのか」。拉致被害者がそんなことで帰国するのか。
 しかも「社会科の授業」ならまだしも「道徳の授業」と言うから呆れます。


<朝鮮に「核」を持たせたのは米国 ② > イラク侵攻直後の「先核放棄」強要 | 朝鮮新報
 引用は省略しますが「ブッシュが『悪の枢軸』呼ばわりしたイラク政権を転覆したことによって、同じ『悪の枢軸』扱いされた北朝鮮としても米国による政権転覆の恐れを危惧せざるを得ず、その結果、核保有に至った」と言う話です。
 裏返せば「北朝鮮に核廃棄させたい」なら「体制の保証」が必要だという話です。