今日の産経ニュース(4/24分)ほか(追記・修正あり)

■リテラ『安倍昭恵夫人がまた…今度は桜井誠在特会元会長を支持する“ヘイト”運動家主催のデモに(ボーガス注:夫を応援してくれてありがとうと)感謝のメッセージ』
http://lite-ra.com/2018/04/post-3972.html
 事実なら昭恵と言う女も救いようのないバカですね。


【ここから産経です】
■産経『林芳正文科相、公用車でヨガ店 週刊文春が報道』
https://www.sankei.com/affairs/news/180424/afr1804240018-n1.html
週刊文春林芳正*1文科相 公用車で白昼“セクシー個室”ヨガ通い』
http://bunshun.jp/articles/-/7159
 セクシー個室ヨガつうのは

http://bunshun.jp/articles/-/7159
 店は、元AV女優が経営し、個室で元グラビアタレントや元キャバクラ嬢のインストラクターらが一対一でヨガを指導した後、オイルマッサージなどを行う。料金は男性客は1時間1万1000円なのに対し、女性は3000円。客とのLINE交換や食事、交際も認めており、テレビでは「キャバクラヨガ」として扱われていた。

というのだから文春記事が事実ならば明らかに風俗店でしょう。もちろん「本当のマッサージ店でのリラクゼーション行為」でも「平日の昼間から公用車で行くこと」が適切か疑問ですが、風俗店だというのでは論外でしょう。
 しかしこうしたネタが週刊誌に載ると言うことはそれこそ「安倍政権の終わりの始まり」ではないか。要するに誰かが文春にたれ込んだのでしょうから。とはいえ、意外と安倍は「麻生程の思い入れはないらしい林文科相」をすっぱり更迭するかもしれませんが、それにしても安倍政権へのダメージはゼロではないでしょう。もちろん安倍が「当初福田を擁護しようとした」ようなまねをすれば、ダメージはかなりのものになるでしょう。


■【財務次官セクハラ問題】自民・竹下亘*2総務会長「辞めるのも一つ」
https://www.sankei.com/politics/news/180424/plt1804240052-n1.html
 「辞めるべきだ」とはいってないものの「辞める選択肢もあり得る」とし「余人に代えがたい人物、辞める必要はない」などとかばっていない点が興味深い。


■【野党ウオッチ】立憲民主党 セクハラ問題で財務省追及もスネに傷 身内に甘い?
https://www.sankei.com/premium/news/180424/prm1804240007-n1.html

 立憲民主党はセクハラ問題を起こした議員を抱える。その議員には資格停止処分などにとどめており

といったところで安倍*3や麻生*4のほうは現時点では何一つ福田に処分せず、当初は露骨に擁護すらしていたのだから、立民の処分が甘いとしても、立民と比較にならない問題外の話です。辞表提出の受理は処分ではありません。

 さらに同党は昨年末、山尾志桜里*5衆院議員(43)を迎え入れた。不倫で衆院議員を辞職した自民党の宮崎謙介氏(37)を公然と批判しながら、自身の不倫疑惑に対しては「むき出しの好奇心」(神奈川新聞のインタビュー)などと答えた山尾氏は、いまだに十分な説明責任を果たしていない。

 不倫とセクハラは全然話が違いますし、宮崎某が非難されたのは不倫それ自体より「イクメン」云々と愛妻家をアピールしていた詐欺師ぶりではないのか。


■【民進・希望合流】「新党ゼロ」など浮上…きょうにも党名決定
https://www.sankei.com/politics/news/180424/plt1804240004-n1.html
 どんな名前にしようともはや「最大野党は立民」という状況はどうにもならないと思いますが。
 何せ世論調査では支持率が自民、立民どころか共産、公明も下回っていますしねえ。


■【政界徒然草】「ちびまるこちゃん」にも圧力? 前川喜平氏批判の自民議員に噛みつくメディア(政治部 坂井広志)
https://www.sankei.com/premium/news/180424/prm1804240006-n1.html
 赤池がちびまる子のアニメ映画に無茶苦茶な言いがかりをつけたことはたとえば
■リテラ『前川氏授業に圧力の安倍チル・赤池議員が『ちびまる子ちゃん』にも圧力!「友達に国境はな〜い」のコピーに「国家意識がない」』
http://lite-ra.com/2018/03/post-3889.html
アエラドット『「ちびまる子ちゃん」キャッチに抗議の自民・赤池議員「(友達に)国境はないと嘘を教えてはいけない」』
https://dot.asahi.com/dot/2018032400007.html
が報じています。
 それについて

 自民党文部科学部会長の赤池誠章参院議員(56)が平成27年12月に公開されたアニメ映画「ちびまる子ちゃん イタリアからきた少年」のキャッチコピー「友達に国境はな〜い」に噛みついたのは公開直前のこと。そんな2年以上前の出来事を一部のメディアは批判している。組織的な天下りで処分を受けた前川喜平前文科事務次官名古屋市立中学校で行った授業をめぐり、赤池氏が文科省に問い合わせをしたことを問題視したメディアの悪意が透けてみえる*6

と言って赤池擁護しようというのだから呆れます。何が「悪意」なのか。
 フジテレビ社員からすれば

 産経はなめてるのか!。うちの制作したちびまる子映画が『友達に国境はな〜いなんて、国家意識がない、こんな映画を文科省は後援していいのか。後援をやめるか、コピーを変えるべきだ』とウヨ政治家・赤池にいいがかりつけられたのに、『そんな非難はおかしい』とうちを擁護して赤池批判するならともかく、赤池をかばうってどういうことだ!。『名探偵コナン』(日本テレビ)や『ドラえもん』(テレビ朝日)といった他局のアニメならまだしも手前らにとってグループ企業のフジより安倍チルドレンの赤池のほうが大事か!。それでよくうちに経済支援が頼めるな!。そんなに自民党が好きならうちに支援を頼まないで自民党に頼めや!

と怒りを禁じえないでしょう。
 つうか、そもそもは「赤池がちびまる子映画に言いがかりをつけた時点」でマスコミが批判すべきだったのであり、「その時点で批判しなかったからずっと批判すべきでない、今批判するのは悪意が透けて見える」なんて産経の主張は無茶苦茶です。
 なんで「赤池の前川講演への言いがかり」時点(ちびまるこへの言いがかりから2年後)でちびまる子の話が騒がれるようになったかといえば
1)文科省への不当介入という意味ではどちらも性格が同じ
2)2年前は安倍政権支持率もそこそこ高かった。しかも結果的に「後援取りやめ」などの実害はなかったのでマスコミも批判しづらかったが、加計森友で支持率が下がってきたので批判しやすい
3)しかも赤池が前川講演に因縁つけた理由は講演内容というよりは「前川氏の加計告発への逆恨み」であり「そんな逆恨みはおかしい」という意味で批判しやすく、「前川問題で批判するなら、過去のちびまるこもこの際批判しよう、ちびまるこへの言いがかり明らかにおかしいやろ」となっただけの話です。

 これに対し、左派系のニュースサイトとして知られる「リテラ」は今年3月21日の記事で「赤池議員は今回の前川氏授業圧力問題以前にも、文科省にトンデモとしか言いようのない圧力をかけた事実がある。それは『ちびまる子ちゃん』圧力問題だ」として、こう切り捨てた。
 「はっきり言って異常としか言いようがないが、まったく悪びれるどころか誇ってすらいるところを見るに、赤池議員や自民党は、このような圧力を日常茶飯事で行ってきたらしい」
(中略)
 朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」(アエラドット)も3月22日に「ちびまる子ちゃん」問題を取り上げ、「2年以上前の出来事であるが、前川氏の授業への圧力と通じる姿勢に、ネット上では『戦前か!』『国際感覚が欠如している』などの批判が出ている」と書いた。
(中略)
 同月23日付の朝日新聞のコラム・天声人語も黙っておらず、「子ども向けの宣伝文句も見過ごすことなく、国家意識の危機をかぎつける。鋭敏な感覚の持ち主なのだろう」と皮肉った。

 で「その通りじゃないか、リテラやアエラドット、天声人語の主張は間違ってないだろう」つう話です。

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201803300000467.html
■日刊スポーツ『坂上忍「ちびまる子」批判の赤池議員説明に「え?」』
 アニメ映画「ちびまる子ちゃん」の「友達に国境はない」というキャッチフレーズに“難癖”をつけたことで物議をかもしている自民党赤池誠章参院議員が、フジテレビ系「バイキング」を通じてあらためて発言の真意を説明した。
 赤池氏は、文科省東宝のタイアップで15年12月に公開された映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のキャッチフレーズ「友達に国境はな〜い!」について、自身の当時のブログで「国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまいます。文科省の担当課には、猛省を促しました」などとつづり、このブログ内容が最近になって話題となっていた。
 30日放送のフジテレビ系「バイキング」はこのブログ内容を取り上げ、MCの坂上忍は「これは『国境というものはあるんだけど、たとえば友情、愛情、スポーツ、芸術っていうのに国境は関係ない』っていうことじゃないですか。でもこれで赤池さんは『国境がないだと(ボーガス注:国境はあるじゃないか)!』って(ボーガス注:憤激したと)いうこと?」と首を傾げた。
 また番組では、赤池氏への取材で得た回答も紹介。「私は、(キャッチフレーズを)つけるなら『国境があっても、友達でいよう』ではないかとの考えでしたので、文科省に問題提起をした次第です」という赤池氏の説明に、坂上は「え? 笑かそうとしてるわけじゃないんでしょ?」と驚きを隠さなかった。

という反応が出てくるのも当然でしょう。まあバイキングと言えばフジテレビの番組ですから「ちびまる子に変な言いがかりをつけられれば」こういう反論は当然やるでしょう。

 もっとも赤池氏も負けていない。
 アエラドットからの質問に対し、3月23日のブログで質問と回答を公開した。「子供向けとはいえ、『国境はない』という嘘を教え、誤認させてはいけない。国境は歴然としてあります。国家があってこそ、私たちの平和で安全な暮らしが守られています」などと反論した。

 「あほか?」ですね。
 イタリア人の少年とまる子たちの友情を描いたアニメ映画のキャッチコピー「友情に国境はない」に因縁つけたあげく、批判されても「友情に国境はある」と居直り続ける。まともな人間には到底まねできない所業です。
 ということは産経らウヨが自慢する「トランプと安倍の友情」とやらも「嘘」なんでしょうか?
 あるいは魯迅の「藤野先生」への敬愛も「嘘」だったのか?(皮肉のつもり)
 しかしこんな弁解の余地のない暴論、しかも「フジサンケイグループ企業・フジテレビ制作のアニメへの言いがかり」を擁護しようとするのだからいつもながら産経は気がくるっています。

実はこの「ちびまる子ちゃん」問題、オチがあり、赤池氏の抗議を受けても文科省などがキャッチフレーズを変更することはなかった。

 そりゃいくら文科省だって赤池のこんな無茶苦茶な言いがかりは飲めないでしょう。すでにこのキャッチコピーについては当時の馳文科相の了承ももらってる。しかもフジテレビや東宝といった文科省以外の組織もかかわる話です。
 「赤池氏がうるさいから、キャッチコピーを変えるか、それが無理なら映画の後援はなかったことにしてほしい」といってフジテレビや東宝が「わかりました」なんていうわけがないでしょう。キャッチコピーを変えたら、キャッチコピーを使って、フジや東宝が作ったポスターやテレビCMなどの費用がまるきり無駄になってしまいます。せっかく得た後援をそんなことでチャラにしたいといって向こうも納得するわけもない。
 文科省後援によって「教育的アニメ」という宣伝ができるわけですから。
 大体そんなことを文科省がやったらそれこそ「第二の森友加計疑惑(政治家の不当介入に加担)」になってしまいます。
 産経は「赤池氏の言い分が通らなかったから問題ないと強弁したい」ようですがそういう話ではないでしょう。

 赤池氏はちびまる子ちゃんファンに対して十分な配慮もしており、「キャッチフレーズについて意見を申し上げたのであって、ちびまる子ちゃんには意見しておりません」とブログに書き込む念の入りようだ。

 ちびまる子ファンからすれば「そのキャッチコピーのどこに問題があるんだ!。手前ふざけんな!」でしょう。

赤池氏の支持者の中には「知名度が上がった」と喜んでいる人もいるという。「悪名は無名に勝る」ということか

 こんなことで有名になったからと言って喜べる話じゃないでしょうに。

*1:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相などを経て、現在、第四次安倍内閣文科相

*2:第三次安倍内閣復興相、自民党国対委員長(第二次安倍総裁時代)を経て総務会長

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官などを経て首相

*4:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*5:民進党政調会長岡田代表時代)

*6:むしろ「講演と関係ない天下り問題について書き加える」産経にこそ「前川氏への悪意が透けて見えます」が。