「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/13分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 高世以外にも北朝鮮、韓国中心にいろいろ書いています。
朝鮮日報『サッカーW杯:韓国、ドイツを2−0で下す大金星』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/28/2018062800268.html
 「あれ、ドイツって韓国戦待たずにグループリーグ突破決めてたっけ?」「だから油断したってこと?(まあそれでも大金星ですが)」と思ったら、スウェーデンに勝ったもののメキシコに負けてるので、勝利すれば突破できるものの、この時点では「敗北や引き分けになった場合、突破が危うく」、つまり全く油断できる状態ではなく、なんとこの敗北でドイツは「1勝2敗の最下位(韓国も1勝2敗だが得失点差で3位)」でグループリーグ敗退だそうです。
 なお、ドイツは

 ドイツは1938年フランス大会以来80年ぶりの予選リーグ敗退。

ということで大番狂わせですね。韓国は残念ながら予選突破できませんでしたが(スウェーデンとメキシコが突破)。


時事通信北朝鮮が「瀬取り」の疑い=政府公表』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062701052&g=pol
 北朝鮮と本気で外交交渉する気があるのかと聞きたくなります。北朝鮮が反発するであろうことについて記者発表は躊躇しないわ、ではほかに北朝鮮になんかお土産あるのかといえば何もないわ、ではお話にならないでしょう。


■産経【京都「正論」懇話会】拉致問題解決へ「米含めた四方八方外交を」 藤崎一郎元駐米大使が講演
https://www.sankei.com/world/news/180628/wor1806280002-n1.html
 北朝鮮問題においては米国だけでなく中国、韓国、ロシアとの関係も重要というのは間違いではないでしょう。
 しかし「今更そんな寝言のようなことをいうのか、それ小泉訪朝の頃からわかりきってることだろうが」「米国べったりでそれらの国を無視してきたのがあんたらだろうが。それどころか中韓に対しては歴史問題でもめ事を作ってきたのが安倍だろうが」と腹立たしくなります。大体そういうことを言うなら具体的にどう中国、韓国、ロシアを動かしていくのか。単に抽象的にこれらの国との関係が重要だというだけならほとんど無内容です。拉致解決についてやる気を疑いたくなりますね。


ハンギョレ『和田*1教授「日本は対北朝鮮交渉に向け拉致3原則を廃棄すべき」』
http://japan.hani.co.kr/arti/international/30963.html

 同日の討論会で和田名誉教授は「安倍首相は、拉致問題について3つの原則を述べてきた。第一に、拉致問題は日本の最重要課題であること、第二に、拉致問題の解決なしには国交正常化もないこと、第三に拉致被害者の全員帰国、つまり全員が生きて帰って来ること」だとし、「私も、拉致問題が日本の重要課題ということは否定しないが、この問題を最重要課題というのは正しくない。拉致問題で注目を集めて首相になった安倍首相のパフォーマンスに過ぎない」と述べた。
 彼はさらに、「拉致問題の解決なしには日朝国交正常化もないというのは、小泉首相の外交原則(2002年9月、小泉首相平壌を訪問し、金正日総書記と合意した平壌宣言で明らかにした外交原則)を修正したものだ。小泉首相は国交正常化を進めながら、拉致問題を解決しようとした」と述べた。拉致問題を解決した後、国交正常化をするのではなく、国交正常化に向けた交渉を進めていく過程で拉致問題の解決を図らなければならないという主張だ。
 和田名誉教授は最後に第三の原則である「全員帰還」についても「被害者としてそう主張するのは十分理解できる。しかし、北朝鮮がすでに8人が死亡したと通知したにもかかわらず、日本政府が全員帰還を主張するのは、北朝鮮と外交交渉を中止すること」だとし、「拉致問題は国交正常化を進めていく中で解決しなければならない」と再び強調した。

 全く同感だと思うので紹介しておきます。ただし愚かな家族会は和田氏や俺のような人間を敵視するだけでしょうが。もちろんそんな家族会に俺は同情も共感も何一つありません。憎悪や軽蔑といったネガティブな感情しかありません。


■五十嵐仁*2の転生仁語『拉致問題などの諸懸案を解決するためにも安倍首相を引きずり降ろさなければならない』
https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-06-27

 昨日のブログ(https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-06-26)で、こう書きました。
トランプ大統領によれば、金正恩委員長は拉致問題について『解決済み』とは言及しなかったとされていますが、論評は北朝鮮が従来の立場を変えていないことを示唆するものでした。その後、この問題についての報道はないようですが、北朝鮮の出方が注目されます。」
 今日の『毎日新聞』には、「この問題についての報道」が新たに掲載されていました。その表題は「拉致問題『ない』 北朝鮮がけん制」となっており、記事は以下のようなものです。
 <北朝鮮の国営ラジオ、平壌放送は26日に伝えた論評で、「日本は今日まで過去の犯罪について謝罪し賠償するどころか、逆にありもしない拉致問題をわめきたてて自らを『拉致被害国』に化けさせようと破廉恥に策動している」と非難した。ラヂオプレス(RP)が伝えた。
 拉致問題の解決に向け日朝首脳会談の実現を目指す安倍政権を改めてけん制した。平壌放送は15日にも、拉致問題は『既に解決された』と主張する論評を伝えていた。>
 ここで言及されている15日の放送については昨日のブログでも紹介し、「米朝首脳会談で事態が大きく動くかのような期待は、またも裏切られるのではないでしょうか」と指摘しました。この記事は、このような指摘をさらに裏付けるものとなっています。
 政府もマスコミも、このような事実をなぜきちんと国民に伝えようとしないのでしょうか。安倍首相によって拉致問題の解決に向けて事態が動き始めているような幻想をまき散らすことはやめるべきです。
 お昼のTVニュースでも、国連軍縮会議で北朝鮮代表は非核化について「日本は首を突っ込むべきではない」と批判したと伝えていました。これらの報道が示しているのは、北朝鮮米朝首脳会談前から示していた安倍首相に対する厳しい姿勢を、首脳会談後も取り続けているということです。
 これらの経緯を見れば、日朝首脳会談の実現はかなり難しいように思われますが、もし実現したとしても、そこで安倍首相は何を主張するのでしょうか。拉致問題は解決済みだという北朝鮮に対して、これまでと同様の主張を繰り返すだけであれば事態が打開される可能性はほとんどありません。
 打開の道は、日朝平壌宣言が示していた拉致、核・ミサイル、植民地支配など過去の清算という両国間の諸懸案を包括的に解決して国交正常化を目指すという方向しかありません。これらの諸懸案を総合的に議論する中で拉致問題についても解決の道が切り開かれるのではないでしょうか。
 しかし、月刊誌『FACTA』の最新号の記事によれば、北朝鮮を非難して国内の人気を高めるために拉致問題を中途半端な状態にしておくよう安倍首相が外務省に圧力をかけたそうです。そのような安倍首相に、日朝平壌宣言に沿った国交正常化交渉と北東アジアの緊張緩和に向けての包括的で総合的な対話が可能でしょうか。

 拉致問題をはじめとした日朝間の諸懸案を解決することも、北東アジアをめぐる平和体制の構築についても、安倍首相では不可能だと言わなければなりません。「必要なのは対話ではない。圧力だ」と言い続けてきたツケが、今、回ってきているということではないでしょうか。
 安倍政権を打倒することは、これらの問題の解決への展望を開くためにも必要になっています。安倍首相がその座を去ることが早ければ早いほど、外交面でも新たな希望と展望が早まるというのが現時点における北東アジア情勢の大きな特徴にほかなりません。

 全く同感だと思うので紹介しておきます。ただし愚かな家族会は五十嵐氏や俺のような人間を敵視するだけでしょうが。もちろんそんな家族会に俺は同情も共感も何一つありません。憎悪や軽蔑といったネガティブな感情しかありません。


石川文洋さん*3と再会して
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180626
■恵谷治氏「日本にミサイルは飛んでこない」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180617

 テレビでコメントする「専門家」とはかなり違う分析なので、驚いた方もいるだろうが、全体主義の本質をついた議論だと思っている。(つづく)

としていた「つづく」をいつまでたっても書かない高世です。
 その上

 ほう、若き日の石原氏が、ベトコン支配地区に向いている大砲を試し撃ちしかかったのを文洋さんが止めたのか。象徴的なシーンである。
(つづく)

だそうです(苦笑)。「おまえ、いくつ「つづく」を続ければ気がすむんだ?」ですね。
 しかし

ほう

てことは高世ってこのエピソードを知らないんでしょうか。
 このエピソードについては本多勝一*4がエッセイに書き石原批判しています(これについては例えば、kojitakenの日記『もっとも鋭い石原慎太郎批判を放ったのは本多勝一だと思う』(http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20121020/1350743129)参照)。
 またコメント欄での指摘によれば斎藤貴男*5『東京を弄んだ男:「空疎な小皇帝」石原慎太郎』(2011年、講談社文庫)でもこの話が紹介されているそうです。

 うちの若手ディレクターO君が、文洋さんを主人公に番組を企画したいというので、一緒に自宅のある長野県上諏訪に出かけた

 「O君」なんてイニシャルトークしないで実名で書いてやればいいのに。実名で書くと何か不都合でもあるんですかね?。
 つうかこれって、id:Bill_McCrearyさんが批判した高世発言

 少なくともジャーナリズムに関わるものは、批判するなら実名でという最低限のルールを破ったらおしまいだ

と矛盾しないんですかね?
 それとも「俺はO君を批判してない。褒める対象については匿名でもいいんだ」と言い出すのか。いや、それおかしいでしょうよ。何が理由か知りませんが「O君の実名を出すと不都合がある」から高世は出さないのでしょう。であるなら批判する場合だって批判者にとって不都合があれば出す必要はどこにもないわけです。


朝日新聞『「差別と決別を」朝鮮学校巡る懲戒請求受けた弁護士投稿』
https://www.asahi.com/articles/ASL6Q5GF8L6QOIPE02K.html

■池田弁護士が請求者に宛てた手紙(抜粋)
 私たちの社会は、私たち一人ひとりが、その本質において平等であるという価値観に基づいて成立しています。出自がなんであろうと、障害を負っていようと、職業がなんであろうと、男であろうと女であろうと、その本質において平等でなければなりません。
 私が本当に憤っているのは、貴殿のした懲戒請求が、在日朝鮮人あるいはその子どもたちの権利の平等性を認めていないという点にあります。個人はその本質において平等だというこの社会の前提を壊していることに対する無自覚さです。
 私は、貴殿が今回の懲戒請求をなさった根底には、差別に対する無自覚性があると思わざるを得ないのです。
 そうであれば、貴殿がなすべきことは、私や弁護士会に対する謝罪ではなく、貴殿の心の中にある明確に存在する差別をする心と向き合うことであり、差別を楽しむこととの訣別(けつべつ)です。謝罪すべきは、貴殿の懲戒請求によって在日朝鮮人の子として生まれたがために学ぶ権利を否定された子どもたちにであり、それを自らの責任と追い詰めている彼らの親たちにです。

 こうした弁護士さんがいること、そして朝日がこういう記事を書くことは「在日差別が横行するクソ国家・日本」においてせめてもの希望かと思います。


■日経『米国務長官、非核化交渉「期限設けず」:対北朝鮮で米メディアに』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32233260W8A620C1MM0000/
 さすがに「最大で2期8年のトランプ政権期間中にあまり進展がなくてもかまわない」のような、全く期限を付けない、いわゆる「出世払い」的なかたちにはできない、しないでしょうが少なくとも、北朝鮮の意見も聞かずに一方的に期限を設定し、それを強要し、拒否されたら制裁を発動する、つう無茶苦茶なことは「ポンペオ発言を信じれば」しばらくはないのでしょう。現実的態度であり、大変いいことだと思います。


■最後の鷹匠松原英俊さん
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180625
■恵谷治氏「日本にミサイルは飛んでこない」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180617

 テレビでコメントする「専門家」とはかなり違う分析なので、驚いた方もいるだろうが、全体主義の本質をついた議論だと思っている。(つづく)

としていたのにいつまで経っても続きを書かない高世です(苦笑)。まあ、高世も「北朝鮮問題で高世的な北朝鮮打倒論がほとんど評価されない昨今」書く意欲をかなり失ってるのでしょう。
 なお、

・彼以外にも鷹匠はいるが、より小型のオオタカハヤブサを使う、かつての殿様の狩りを受け継ぐもので、カモやキジなどを獲る。一方、東北地方には、昔から大型のクマタカで、キツネやタヌキ、ウサギを捕まえ、毛皮をとって生活の糧にする鷹狩が行なわれてきた。

ということですので「最後の鷹匠」というのはややミスリーディングです。
 「クマタカを使う鷹匠ではおそらく最後の鷹匠」ということですね。
 まあ、仕方がないでしょう。経済的にやっていけないもんは廃れざるを得ない。たとえば製糸業で有名だった片倉工業という会社があります。ここは埼玉にも工場があったのですが、製糸業なんかもはややっていける時代じゃないので工場はどんどんショッピングセンターなどに業態転換した。今や片倉のメインは製糸業じゃない。
 世界遺産登録された富岡製糸場も昔は片倉の工場として実際に稼働していたわけですが、経済的にやっていけなくなって、廃業し、富岡市文化財として寄付されたわけです。
 下着など衣料品メーカーのグンゼも元は製糸業です。しかしこれまた製糸業なんかやっていける時代じゃないから衣料品メーカーに業態転換したわけです。
 うちの親父曰く「俺が子どもの頃はこの辺でも養蚕をやっていた」そうですが、今、養蚕なんか商売として成り立つ時代じゃないから日本国内でやってる人などほとんどないでしょう。

・先週19日、武蔵野美術大学で、すばらしい講演を聴いた。
・彼以外にも鷹匠はいるが、より小型のオオタカハヤブサを使う、かつての殿様の狩りを受け継ぐもので、カモやキジなどを獲る。一方、東北地方には、昔から大型のクマタカで、キツネやタヌキ、ウサギを捕まえ、毛皮をとって生活の糧にする鷹狩が行なわれてきた。
山形県にいた師匠に弟子入りを志願する。師匠からは「食っていけないぞ」と断わられ続けた。7回目に「食えなくてもいい。弟子にしてもらえるまで、近くの小学校に野宿して待ちます」と談判して「そこまでいうなら」と弟子入りが認められた。
・弟子入り希望者は何人かいたが、みな覚悟が足りずに続かなかったそうだ。「狂気に近いものがないと」と松原さん。今は毛皮の需要などないから、山のガイドや農業をして年収は100万円に届いたことがないという。後継者はいないから、松原さんが亡くなったら、日本からクマタカ鷹匠はいなくなる。
 この講演会を主催したのは、(ボーガス注:武蔵野美術大学教授を務める)グレートジャーニーの関野吉晴さんだ。最後に学生に今後の進路を考える上で贈る言葉をお願いしますと言われた松原さん。こう締めくくった。
 「私は若者に『耐えろ』と言いたい。大きな夢であるほど壁も高い。乗り越えるためには我慢して生きていく。誰のためでもなく、自らの夢のために耐えろと言いたい」。

https://www.facebook.com/hideki.kashida/posts/1693626210720782
・樫田秀樹*6
 クマタカを使う鷹匠といっても、それで食えるわけではない。1998年の収入は44万円。それも夏場に旅館で働いたり、山岳ガイドで稼いだりで、鷹匠で入る収入はほぼゼロ。なにせ、ウサギの毛皮は50円でしか売れない。

http://shuzaikoara.world.coocan.jp/human/frame-takajou.htm
■日本最後の鷹匠(樫田秀樹)
・昨年の年収わずか44万円。それも、野外活動の臨時指導員、援農、講演などからのが殆どだ。
「鷹で仕留めたウサギの肉なら1羽2000円です。毛皮は50円でしか売れません」
  およそカネにはならない商売だ。それでも、松原さんは鷹匠という生き方をもう25年続けている。
・「中学の時にテレビで感動した、最後の鷹匠山形県沓沢朝治さんのドキュメントを思い出し、鷹匠になると決めたんです」
 (ボーガス注:大学)卒業後、沓沢さんに弟子入り志願するが、「今は鷹匠で食える時代ではない」と断られた。確かに、沓沢さん自身、若い時と違い、農業をしながらの鷹匠生活であった。
・1974年9月28日、松原さんは弟子入りを許された。24歳だった。
鷹匠で食えないのはわかっていました。ただ、自分の一番やりたいことをやるという一心だけだったんです。それは今も同じです」
・一昨年、二人の若者が「弟子にして欲しい」と、松原さんに接触してきた。だが彼らは、かつての松原さんとは違っていたようだ。
「収入の話をしたら、もう連絡ないです。彼らに鷹匠への『憧れ』はあっても、『覚悟』や『情熱』はなかったんです。今の若い人は、お金のないことに臆病になっていますね」
・こんな松原さんを妻、多津子さんはどう見ているのだろう。多津子さんは結婚前、大阪の銀行に勤めていたが、銀行マンたちのくたびれた顔を見て、何を楽しみに生きているのか疑問に思っていた。そんな時、会津磐梯山の登山で出会った松原さんの顔は「充実していて」「新鮮」だった。その生き方も「カルチャーショック」だった。
・「松原と結婚してわかったのは、生きていくのは大変だけど、だから、やりがいがあるということです。金がなくても何とかなるということです。もし、普通に結婚してたら、経済的には守られてOKでしょうが、気持ちは虚しくなっていたと思います。私は今、『自分が生きている』という実感がありますよ」

http://shuzaikoara.world.coocan.jp/human/frame-takajou2.htm
■『日本最後の鷹匠、あれから8年:前回の取材から8年。松原さんは変わることなく鷹匠を続けていた』樫田秀樹(月刊望星07年7月号)
・五十年以上も前は高価だったウサギの毛皮は今やたったの五十円。これで食っていけるはずがない。だからなのだろう、今の時代、鷹匠を目指す人は皆無。松原さんがクマタカを使う最後の鷹匠だ。
 鷹狩りのシーズンは冬に限られることもあるが、松原さんは、冬以外はアルバイトで過ごしている。ここ数年は、その猛禽類への知識を見込まれ、国土交通省の委託事業で、猛禽類の生態を中心とした環境調査を行い、一日二万円を得ているが、それとて、月に多くて九日、少ないと三日しか働けない。
失礼ながら尋ねてみた。年収はどれくらいなのですか、と。
「昨年度は百万円を少し越えただけです。確定申告に税務署に出向いた家内は係員に『え、こんなに少ないんですか?』と聞かれたそうです。生活保護を受けようと思えば受けられるようです」
 松原さんはじつに淡々と答えてくれる。そこには、収入の多い少ないと、人生の価値とは何ら関係がないという自負が覗く。
 国土交通省からの仕事もいつかは切れる。そうなると、十年近く前のように、旅館の手伝いや臨時野外指導員などの一日七〇〇〇円のバイト生活に戻るかもしれない。その頃の年収は四十万円台だったという。
 だが、松原さんが、違う仕事に就くことを考えたことはただの一度もない。なぜなら、鷹匠こそ、自分で選び、自分を自分たらしめる仕事であるからだ。
「自然と一体となって生きることこそ私の生き方なんです。それを最大限に謳歌させてくれるのが、タカと二人で山を歩くことです。この生き方だけは譲れません。金では買えないものですから」
 金では買えない日々。今までの人生で、松原さんがもっとも懐かしむ一つは、かつて、タカと二人だけで十五年以上も続けてきた電気も水道もない山小屋暮らしの日々である。年収は二十四万円だった。
・こんな松原さんの半生を知った人が意外に思うのが、松原さんに妻子がいることだ。じつは、私も九年前に初めて松原さんに会うまでは、その情報に実感をもてなかった。だが、松原家には確かに妻の多津子さん(四十六)と息子の浩平君(十六)がいるのである。
「結婚するときですか。それはもう、親も親戚も友だちもみんな大反対ですよ!」
 多津子さんは、じつにあっけらかんと結婚当時のことを話してくれた。
 八四年、多津子さんは、会津磐梯山を登山中に松原さんと出会う。当時、多津子さんは銀行に勤めていたが、銀行マンの疲れきった顔を見て何を楽しみに生きているのか疑問に思っていた。そんな時に出会った松原さんの顔は「充実していて」「新鮮」だった。鷹匠という生き方も「カルチャーショック」だった。
 二人はつきあい始め、五年後の八十九年、松原さん三十九歳、多津子さん二十九歳で結婚を決める。すぐに、多津子さんの周囲で結婚反対の嵐が湧き起こった。何せ相手は、定収入がなく、ガスも電気も水道もない山小屋で暮らす男だ。そして、じつは多津子さんにとってもこの結婚は「賭け」だった。
「つきあっていた頃から、私もこういう生活をしてみたいと思いました。でも一方で、大丈夫かなとの不安もありました。憧れと現実とは違いますから」
・披露困憊する毎日。若かったからできたと多津子さんは振り返る。だが、この新婚生活は「心の満足」をもたらした。
「周囲の反対どおり、大変な生活でした。でも、だからこそやりがいもあるんです。そして得たのは、お金がなくても何とかなるという自信です。もし、街の誰かと普通に結婚していたら経済的には守られたでしょうが、気持ちは虚しくなっていたと思います」
・結婚して十八年。多津子さんは、今の自分をこう表現した。
「私は今、『自分が生きている』という実感がありますよ」
 この言葉に私は唸った。二人揃ってこんなことが言える夫婦は、今いったいどれほどいるだろうか。
・松原さんが、ただ一度、収入のことで「忸怩たる思い」を経験したことがある。多津子さんは二人目の子を欲しがったのだが、松原さんが自分の収入では無理と判断したときだ。
「もし二人目となると、妻はもちろん、私も馬車馬のように働かねばなりません。そうなると、自然と一体に生きる時間が限られてしまいます。それは私にとって怖ろしいこと。二人で話し合って二人目を断念しました。家内にはすまないと思いました」

 まあ「年収100万行かない人間に『夢のために耐えろ』といわれてもなあ(困惑)」ですね。俺は少しも感動しません。いやそこまで言うと言い過ぎかもしれませんが、あまりにも常人とかけ離れてるので共感できないし、共感できない人間には感動もしにくい。今、「格差社会」といわれても、まあフルタイムでそれなりに働けば、非正規であってもこんな苦労はしなくても、年収は100万行くでしょう。
 そして年収100万なら通常、生活保護が受けられるでしょう。
 こんな低収入でも「夢のため」に苦にならないという人間は常人とはあまりにかけ離れています。

http://shuzaikoara.world.coocan.jp/human/frame-takajou.htm
 今の若い人は、お金のないことに臆病になっていますね

つう話ではない。昔の人だってこんな低収入の仕事なんかやりたがらないでしょう。
 もはや「彼の鷹匠」は仕事と言うより趣味と変わらないでしょう。それで食えないわけですから。
 よくもまあ奥さんも「こんな人と結婚した」とびっくりですね。

 私は若者ではないけれど、心して聴いたのだった。

 カネのために北朝鮮関係で「北朝鮮は今も赤化統一狙ってる」などとデマたれ流す男が良くも言ったもんです。この鷹匠氏に感動したというならもう少しまともな生き方を高世もしたらどうなんですかね。


■国際報道写真展を観にいく
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180622

 フリーランス安田純平さん*7が、シリアで行方不明*8になって明日23日でまる3年である。

 こんな「とってつけたようなこと」「『俺、高世は安田氏のことを忘れてない!』といいたいだけのただのアリバイ作りにしか見えない無内容なこと」を中途半端に書くくらいなら何も書かない方がまだましじゃないか。
 ちなみに安田氏については

https://mainichi.jp/articles/20180524/ddm/004/040/009000c
毎日新聞安田純平さん、シリアで不明 ジャーナリスト集会、解放を求めるアピール』
 紛争地域で取材経験のある記者らでつくる「危険地報道を考えるジャーナリストの会」が19日、東京都文京区で報告会を開いた。2015年にシリアで行方不明になったジャーナリストの安田純平さん(44)の解放を求めるアピールを発表し「一日も早い帰国が実現するよう日本政府が最大限の努力をするよう求める」と訴えた。
 安田さんは同年6月下旬、トルコからシリアに入国後、武装勢力に拘束されたとみられる。

という動きが最近あったようです。こうした動きに高世はなぜか全く触れていませんが。
 以前、高世はこの会について

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20151210
 二つ、お知らせです。
 ひとつは、本の出版です。
『ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか――取材現場からの自己検証』危険地報道を考えるジャーナリストの会・編
集英社新書 12月17日発売 定価760円+税
 アジアプレスの石丸次郎さんはじめ10人の執筆陣によるもので、私も末席を汚しています。

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20160117
 15日(金)夜は、都内で【シンポジウム  後藤健二さん*9殺害事件から1年 ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか〜取材現場からの自己検証】があった。
 パネリストは、川上泰徳*10元朝日新聞記者)、内藤正彦(テレビ朝日)、石丸次郎*11(アジアプレス)、白石草*12(アワプラネットTV)、綿井健陽*13(ジャーナリスト)、土井敏邦*14(ジャーナリスト)で、ジャーナリストは危ない所には行くべきでないという風潮にどう対応すべきか、なぜ戦場などの危険地に日本から取材に行かなくてはならないのかなどを議論した。
 私はシンポのあと「安田純平さん、シリア拘束の経緯」について報告した。

という記事を書いてるのですがねえ。昔はつながりがあったが今はなぜか切れてしまったと言うことでしょうか?。そしてもしかしたら敵対関係にでもあるのか。
 もしかして、高世がこの会について今回触れないことは、過去に高世が、高世、常岡『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)という共著を出した常岡浩介*15がこの会について

危険地なんちゃらは取材もできない情報も取れない人権感覚もない無能な真のクソ。

などと悪口雑言してることと関係があるのか。
(拙記事http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180617/7064208022参照)


■生ききりたい
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180619
 高世・北朝鮮ネタの続きを期待していたのですが、高世の知人女性が末期ガンの闘病生活の末になくなったという深刻な話です。そういう話でうだうだ書くのも我ながらどうかと思うのですが、「そういう変わった人間」が小生だと言うことで「故人に非礼に当たらないよう」注意しながらうだうだ書くことにしましょう。

・「地平線会議」の仲間、長野淳子さんが危篤だと聞き、きのう夕方、お宅にお見舞いにいった。
・昨夜、23時6分、淳子さんは永眠した。私たちがお宅を辞して4時間後。亡くなる前にお別れできたのは幸運だった。

 恵谷治が危篤の時は

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180521
惠谷治(えやおさむ)さんが昨夜亡くなったことを岡村隆さんのFBで知る。
・以下は、法政大学の探検部のOBである岡村隆さん(月刊『望星』前編集長)がFBに出したお知らせだ。ご冥福を心よりお祈りします。
※これまでの経緯について
(前略)
 5日後の20日、親戚縁者や早大探検部OB、関野吉晴ら友人の見舞いを受け、会話不能ながら頭脳は覚醒した様子であったが、夜半にいたり心停止した。

ということで連絡を受けることなく危篤前の面会もなかった高世ですが、今回は死去を看取ったわけではありませんが死の直前に面会ができたわけです。恵谷とは親しくなかったこと、一方、この長野さんとは親しかったことがうかがえます。
 ちなみに地平線会議つうのは

http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180615
 かみさんは若いころ、宮本常一*16が設立した「観光文化研究所*17」(近畿日本ツーリストが資金を出した)が出す雑誌『あるく みる きく』の愛読者となり、さらには研究所の事務局で働くことになった。研究所には、大学の探検部関係や冒険家、研究者が出入りしていて、その中にはグレートジャーニーの関野吉晴さん*18、先日亡くなった恵谷治さん*19などもいたという。研究所を母体に、「地平線会議」という冒険・探検をめざす会ができる。私はボルネオ島の熱帯林伐採の取材をきっかけに「会議」に顔を出すようになり、月例報告会で報告したりするうち、かみさんと知り合って結婚することになった。

だそうです。

 帰宅して、淳子さんが、去年11月の「地平線通信」に書いた文章「生ききりたい」をあらためて読み直した。

つうことで今もこの地平線会議、「新規会員はいないで昔の会員のみの親睦会」かもしれませんが「地平線通信」という会報を出して続いているようです。

 これが病院であれば、面会謝絶になるところだ。

 うーん、病院だとそうなるんですかね。まあこれは病院でも可能ならば「面会させるべき」でしょうけど。こういうことができるかどうかで病院治療でなく自宅治療というのはあまり建設的ではないでしょう。

 3月13日には、お宅におじゃまして、5〜6人で楽しく飲み会をやり、淳子さんもニコニコしながら一緒に卓を囲んでいた。あれから3カ月でお別れとは予想していなかったので、私は動揺していた。9月1日に淳子さんの還暦の誕生日のお祝いをしようと、友人たちが計画し始めたところだった。

 ただし

 帰宅して、淳子さんが、去年11月の「地平線通信」に書いた文章「生ききりたい」をあらためて読み直した。

という「去年11月の地平線通信」の時点で既に末期ガンだったので、6月の死去も医学的な意味ではおそらく予想の範囲内でしょう。
 「9月までナントカ持つんじゃないかと思ってた」程度の話です。

 私*20はIV期の虫垂ガンで、肝臓と腹膜とリンパ節に切除不能の転移を抱えています。「余命半年」「残念です」という言葉を聞いた日から、「生きること」は切実な問題となって私の前に降りてきました。それまでの私は快眠快便、なんでもおいしく食べ、よく働きよく遊び、健康であることに何の疑いもありませんでした。
 平均寿命くらいまでは普通に生きるだろう。いやむしろ長生きしすぎてぼけたらどうしよう。80歳を過ぎて認知症を患った父親を8年間介護した経験から、不安があるとしたら、長い老後生活を想像したときにふと感じるもの、それだって何十年も先の話でしかなかった。世界ではテロが横行し、日本では東日本大震災で何万人もの方々が亡くなられ、原発によって土地を追われる現実を目の当たりにしたときに、明日どうなるかわからないと強く感じたはずなのに、それでも自分の死はずっと遠くにあって、リアルに考えたことなどまったくなかったのです。
 明日が来るのは自明のことで、当たり前のように今日を生き明日を生きるのだと思っていました。いやあ本当に愚かですよね、あんなにニコニコして油断していたなんて。全然当たり前なんかじゃないのに。

 まあでも人間なんてそんなもんです。40歳代の俺もそういう凡人ですし。
 もしあす死んだらどうするか、とかそこまで極端でなくても「あす、末期ガンで余命1年と言われたらどうするか」とか全く考えてない。「余命ナントカ年、ナントカ月」と言われたら精神的重圧から自殺するかもしれない。
 まあ平均寿命80歳代だから、平均寿命から考えたらまだ死が遠いからそういう自覚、覚悟がないつうのはあるでしょうが、たぶん、80歳代になってもそれなりに元気なら「死が近づいてること」を自覚しながらも、どこまでそれを覚悟して日々を生きられるか疑問の気がします。
 正直本当に毎日くだらない生き方してるなとは思います。
・まあ、「武士道とは死ぬことと見つけたり」つう葉隠武士道つうのは本当はそういう意味であって、特攻美化の思想ではないようですが。武士というのは戦国時代のような世界では戦争でいつ死ぬか解らない(例:桶狭間の戦いで討ち死にした今川義元織田信長に滅ぼされた浅井長政武田勝頼本能寺の変で暗殺された織田信長)。あるいは戦争のなくなった江戸時代にあっても「不祥事を起こしたり、あるいは政治抗争に巻き込まれれば最悪の場合は切腹」です。大河ドラマ西郷どん」でも、いわゆるお由羅騒動切腹処分が描かれています。あるいは忠臣蔵浅野内匠頭切腹とか。
 そういう中で「いつ死んでも恥ずかしくない行き方をしよう=武士道とは死ぬことと見つけたり」のわけです。「死ぬことそれ自体」に意味があるわけではない。
・正直、恵谷とか高世とか「救う会の連中(荒木、島田、西岡)」とか横田の奥さんとか見てると「いつ死んでも恥ずかしくない生き方をしよう」と思ってるのかいなと本当に首をひねります。まあ救う会の連中は病的な非常識極右なんでなんとも思ってないのでしょうが。
 特に横田の奥さんなんか「あすガンで余命1年と言われたらどうしよう」とか全く思ってないんじゃないか。「1回は会ったが、もうウンギョンとは会わない。めぐみが出てくるまでは」とかバカなこと言ってないでどんどん会えばいいのにと思いますね。夫が体調不良で入院して、孫ともはや会えそうにないことについてもなんとも思ってないんじゃないか。
 あるいは高世にしても「北朝鮮は今も南侵で武力統一目指してる」とかデマ抜かして、「あすガンで余命1年と言われたらどうしよう」とか思わないのか。こんな恥ずかしい発言が人生に残ってしまうことに躊躇はないのか。
 まあこれは膵臓ガンで死んだ恵谷もそうですけど。奴は死ぬ前に自分の恥ずかしい生き方を後悔はしなかったんでしょうかね?
・あるいは今加計森友で安倍かばってる連中とか安倍本人、加計本人とか。まあ、「恥というものを知らないクズ揃い」なんでしょうけど。
 ちなみに話がいろいろと脱線して恐縮ですが前川元次官が朝鮮学校無償化問題や加計問題でいろいろ発言しているのは「退官した今、いつまでも本心に反する態度で生き恥をさらしたくないから」でしょうね。蓮池透氏が救う会、家族会批判してるのも「いつ死んでも恥ずかしくないようにしたい」という彼の考えの表れでしょう。前川氏、蓮池氏はそういう「恥を知る人間」のわけです。

 現代のガン治療のスタンダードは、手術・抗ガン剤・放射線の3本柱です。
「今はすごく科学が進歩してて、色々な治療法が生まれているからね。絶対よくなるよ」
 病気になってから何度か聞いた言葉です。iPS細胞を始めとして、確かに科学の進歩は目覚ましく、暴走するガン細胞を初期化して元に戻すことができる日が来るかもしれない。保険のきかない先進医療も実際にたくさん行われているし、私自身一回何百万もする治療を勧められたこともあります。
 ただそれらの治療はエビデンスがないと言われるし、何より経済的に継続不可能です。

 いわゆる「民間療法」ならともかく先進医療にはエビデンスはあるでしょう。ただしそのエビデンスは将来はともかく現時点では「ガンが直る」ではなくおそらく「余命が数ヶ月伸びる」程度のものでしかない。あげくにバカ高いというのでは一般人にはとても手が出ないという話です。

 (ボーガス注:抗がん剤治療で)胸に針刺して生活するよりも、(ボーガス注:医学的には効果がなくても、インチキ医療でも)枇杷葉の上にコンニャクのせてお腹をあっためる方がずっと癒されるのは確かです。でも(ボーガス注:殺人事件など?)命を弄ぶような事件が毎日報じられるにつけ、私は最期が来るまで(ボーガス注:たとえつらくても、抗がん剤治療など)出来るだけのことをして生ききりたい。

 「枇杷葉、コンニャク」でググったら望月研『体と心がよみがえるビワの葉自然療法』(2005年、池田書店)なんて本がヒットしました。まあインチキ医療としてそれなりに支持者がいるのでしょう。  
 「枇杷葉の上にコンニャクのせてお腹をあっためる」という「びわの葉こんにゃく湿布(というそうです)」が効果がないのは当たり前*21として「びわの葉を煎じて飲んだりする」ともしかしたら健康にいいのかもしれません(こんにゃくが健康にいいことは言うまでもないでしょう)。
 しかし、まあそれでも限度があるでしょう。残念ながらガンが治ることはあり得ない。
 それはともかく「胸に針刺して生活するよりも、枇杷葉の上にコンニャクのせてお腹をあっためる」方が「心が癒やされる」として「制裁すれば全てが解決する」「悪いのは北朝鮮だ、経済支援などとんでもない」という救う会にひたりきり、救う会批判者(例:蓮池透氏)や外交交渉論者(例:田中均氏)を敵視する愚かな道を選んだのが横田奥さんら家族会です。そしてそんな愚かな道を応援した馬鹿者の一人が高世です。
 正直、救う会で心が癒やされるとはとても思えませんがそれはさておき。
 俺はそんな家族会にはかけらも同情しません。彼らのせいで外務省退官に追い込まれた田中均氏や、彼らに家族会を不当除名された蓮池氏のことを考えるととてもそんな気にならない。まあ、彼ら家族会が蓮池氏、田中氏に詫びを入れれば話は別ですが、「建前では退官は家族会のせいではない」田中氏どころか、自分らが不当除名した蓮池氏にすら詫びは入れられないんでしょうねえ。くだらないメンツのせいもあって。本当に愚かな家族会です。

 (ボーガス注:抗がん剤の副作用による)私のハゲ頭を撫でて「オランウータンの赤ちゃんみたいだね」と笑う能天気な夫(褒めてます)と一日一日を積み重ねて生きたいと思います。

 まあここは俺的には一番感動的な文ですね。
 まさか本気で「オランウータンの赤ちゃんみたいだね」ではないでしょう。そこは夫にも苦悩があるでしょう。しかしそういうことはなるべく口に出さない。口に出して妻を苦しめたくない。抗がん剤治療ではげるなど、つらい目を見ている妻をなんとか彼なりに励まそうとしてる。
 妻もそれが解ってるから、夫の思いにこたえようと生きていける。
 そういう関係での「オランウータン発言」であって「知人でも夫程の関係ではない高世」や「ましてや赤の他人に過ぎない俺」がたとえ「励ましの意味」だとしても「オランウータン」といっても意味がありません。ましてや石原伸晃*22の胃ろう患者に対する「エイリアン発言」*23みたいな無神経発言の意味での「オランウータン」ならなおさら問題です。
 多くの場合、人の発言というのは「誰が言うかでは価値は変わらない。誰が言っても発言価値は同じ」ですがこの場合はそうではないわけです。

 これだけ冷静に、ときにはユーモアさえまじえて自分の近づく死を書けるとは。その覚悟には気負いも斜に構えたところもまったくない。

 正気を失って、救う会べったりで「1回は会ったが、もうウンギョンとは会わない。めぐみが出てくるまでは」なんてバカ抜かす横田奥さんとは偉い違いです(長野淳子さんは、夫や知人友人の支えなども大きいのでしょうが)。横田奥さんがこの長野淳子さんの立場ならもう「ガンで余命ナントカ年、ナントカ月」といわれたら半狂乱で醜態さらすでしょうね。
 一方、この長野淳子さんが「めぐみさんの母親」なら合理的判断から拉致被害者家族会なんかとっくに退会して、救う会とも縁切りしてるんじゃないか。


■「土佐源氏」を周防大島で観る
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180615

 10日(日)は、かみさんと、周防大島で、俳優、坂本長利さんの一人芝居「土佐源氏」を観て来た。

 この坂本さんという俳優はもう世間的には完全に無名ですよねえ。まあ貧乏つう事もないでしょうが、主役をテレビドラマや映画でバンバンやるようなスターのようには稼いでないでしょう。
 高世もこう言う人を「経済的に楽でなくても、一人芝居をライフワークとして全国各地や海外で続けてきた」すごい人だと言って取り上げるなら、自分もそういう生き方をしたらどうなんですかねえ。金目当てにトンデモ発言をして恥じない今の高世の生き方はどう見ても人として恥ずかしいでしょう。そして「高世のかみさん」も高世の様々な政治的トンデモ発言北朝鮮関係が多い)をどう思ってるんでしょうか?
 高世の同類ウヨなのか、はたまた「夫の政治的発言は興味ない、他の共通点(たとえば趣味が一緒)で結婚した」のか。


■恵谷治氏「日本にミサイルは飛んでこない」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180617
 まあその通り*24なんですが高世や恵谷の場合「赤化統一は捨ててないから韓国にはミサイルは飛んで来るかもしれない」と嘘八百放言するのだから話になりません。
 赤化統一なんぞ考えてないからこそ開城工業団地の訳です。あるいは小泉訪朝であり、文在寅やトランプとの首脳会談の訳です。
 恵谷のようなクズが最近「69歳で死んだこと」はまさに「死も社会奉仕*25」でしょう。「恵谷のクズ仲間」高世にも早くそうした形での社会奉仕をしてほしいもんです。
 酒を毎日、大量に飲んで、肝臓ガンや膵臓ガン(恵谷の死因らしい)の発病を目指すとか。

 土本典昭*26監督の没後10年特別企画をポレポレ東中野でやっている。きのう17日上映された代表作『水俣 患者さんとその世界』を観に行く。
 私はこれを高校3年のときに観てショックを受け、社会悪と闘う弁護士になると決意、大学は法学部に進むことを決めた。結局、弁護士にはならなかったものの、人生を変えた映画で、自分の原点を振り返ってみたくなったのだ。

 「北朝鮮問題で救う会と一緒にでまかせ三昧ほざく今のお前の生き方がその原点、初心に反してねえとでも言う気か!。手前ふざけんな!。手前の今の生き様自体が社会悪だろうが!」「そもそもお前本当にそういう理由で法学部に行ったの?。弁護士になって金儲けしたかった、つうのが事実じゃねえの?」と高世への怒りを禁じ得ませんね。

 米朝会談でトランプ大統領金正恩の「国際的正統性を引き上げた」(CNNの表現)

 CNNの「引き上げた」が「価値判断を含まない」単なる事実認識なら、まだいいですが「不当に引き上げた」なんていいたいならとんでもない馬鹿話ですね。外交以外にどうやって問題を解決するのか、つう話です。

 最も説得力があると私が思うのは、先日亡くなったジャーナリスト*27の恵谷治さんの見立てだ。ちょっと古いが、手元にある2013年発行の本『光射せ!』(第11号)から紹介しよう。
1)核開発の目的
 何のためにこのような核ミサイルを作ろうとしているかといえば、北朝鮮金日成以来まったくその国家目的を変えていません。それは朝鮮半島の赤化統一、南進武力統一です。
(中略)
 北朝鮮は絶対に核を放棄しません。南進統一のためには必要不可欠な武器ですから。ですから個人的な見解ですが、もうあの体制は倒す以外に核をなくす手段はない。

 『光射せ!』つうのは俺が批判してる右翼団体「守る会」の機関誌です。id:noharraこと八木孝三もここの会員だそうです。
 まあ、それはともかく。青瓦台襲撃事件(1968年)がおこった時代ならまだしも、今時赤化統一なんか考えてるわけがないでしょう。
 こんなんは「台湾政府は未だに大陸反攻を目指してる」レベルの与太です。
 こんなことは何も北朝鮮専門家でなくても解る。別の拙記事(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180601/5064718022)で紹介しましたが

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/teiron/article/419981/
西日本新聞北朝鮮問題はどう動くか】藻谷浩介さん(日本総合研究所調査部主席研究員*28
 北朝鮮の目標は、(中略)今の支配層の特権を維持することだ。ミサイルで他国を先制攻撃すれば、報復攻撃の末に体制が崩壊するので絶対にやらない。もちろん南北統一の軍事行動などもしない。

と藻谷氏という方がおっしゃってるとおりです。
 問題は「日本総合研究所調査部主席研究員」藻谷氏が北朝鮮ウオッチャーじゃないつうことです。
 「日本総合研究所」つうのは三井住友銀行系列の経済シンクタンクであって北朝鮮問題研究機関じゃない。
 藻谷氏の著書も

・『実測!ニッポンの地域力』(2007年、日本経済新聞出版社
・『デフレの正体』(2010年、角川oneテーマ21)
・『里山資本主義』(2013年、角川oneテーマ21)
・『金融緩和の罠』(共著、2013年、集英社新書)
・『観光立国の正体』(共著、2016年、新潮新書)
・『経済成長なき幸福国家論:下り坂ニッポンの生き方』(劇作家・平田オリザ*29との共著、2017年、毎日新聞出版社)
・『世界まちかど地政学』(2018年、毎日新聞出版社)など

と経済関係のものです。北朝鮮関係のものは一つもない(まあ、そんな人間に西日本新聞北朝鮮問題について話を聞くのはすごく変なのですが、日本でよくある「専門外のことについて話を聞く」パターンでしょう。まあテレビタレントに北朝鮮の話を聞くよりは藻谷氏に聞く方がまともかもしれません)。
 何も北朝鮮ウオッチャーでなくても常識があれば、北朝鮮の核開発については「米国の侵攻を防ぎ今の支配層の特権を維持することだ」「報復攻撃の末に体制が崩壊するので南北統一の軍事行動などしない」つう藻谷氏のような結論しか出てこない。要するにイランやイラクリビアの過去の核開発計画と動機は一緒です。
 別に「藻谷氏って専門外の分野『北朝鮮』でも、北朝鮮の意図が理解できてすごいなあ」つう話では全くない。藻谷氏も「北朝鮮の意図が理解できてすごいですね。専門外のことなのに」と言われたら「こんなん、別に専門知識がなくても常識があればわかることですよ」というでしょう。実際には高世や恵谷だって、「藻谷氏の見方しかあり得ない」事は解ってるでしょう。
 しかし、藻谷氏の発言「赤化統一なんかない」とは真逆のことを高世や恵谷が言うのは連中が「バカだからではなく」、「恥知らずの嘘つき」だからです。たぶん高世や恵谷は「反共右翼イデオロギー」や「朝鮮人への差別意識」でそう言ってるんじゃないでしょう。
 そういう嘘をついて、右翼メディアを舞台に金儲けしようとしてる。高世もまあ「水俣病映画に感動して弁護士をめざした」とかいう原点とは全くかけ離れた地点に落ちぶれたもんです(その初心とやらが本当に事実か解りませんが)。まあ、それがどれほど金儲けにつながってるのか疑問ですけどね。
 藻谷氏なんか

三井住友銀行系列の経済シンクタンク日本総合研究所」の調査部主席研究員
財務省100%株主の国策会社「日本政策投資銀行」の地域企画部特別顧問(非常勤)
日本経済新聞出版社日経新聞系列)、角川書店集英社、新潮社、毎日新聞出版社(毎日新聞系列)と言った著名な大手出版社から著書を出版
・日本を代表する劇作家の一人である平田オリザ氏と共著(対談本?)

ですよ。
■ハフィントンポスト日本版『「里山資本主義」藻谷浩介とNHK取材班、原価0円で地域再生を目指す新しいモデルがベストセラーに』
https://www.huffingtonpost.jp/2013/10/23/satoyama-capitalism_n_4146958.html
によれば

 (ボーガス注:2013年)7月に発売された『里山資本主義:「日本経済は安心の原理」で動く』(角川oneテーマ21)が反響を呼んでいる。発売3ヶ月で16万部を突破。3年前にベストセラーとなった『デフレの正体』の著者、地域エコノミストの藻谷浩介氏とNHK広島取材班による共著である。作家の佐藤優さんや歌手の加藤登紀子さんなどの有識者*30が推薦。首都圏だけでなく本の舞台となった中国山地など全国で売れているという。

だそうですよ。
 本は3ヶ月で16万部売れるわ、「その本がNHKとの共著」だわ、推薦者が「作家の佐藤優、歌手の加藤登紀子」だわってもうすごいですね。
 いや小生は無知なんで藻谷氏については今回初めて知ったんですが。しかも知ったきっかけが「ブログ記事ネタとして北朝鮮記事をググってたら藻谷氏の記事がヒットした」。「自分でも自覚していますが」明らかに俺は変です(苦笑)。 
 まあ、藻谷氏のように集英社や新潮社のような大手出版社から本を出せば偉いって訳でもないですが、高世仁の場合、『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(2017年、旬報社)とかマイナー出版社が最近は多いですからねえ。別に高世がそうしたところ(旬報社)から出したいからあえて出してるのではなく、今の高世には大手から出す力がないのでしょう。昔は、高世仁『拉致:北朝鮮の国家犯罪』(2002年、講談社文庫)と講談社という大手から出してますからねえ。
 ちなみに藻谷氏のいう「里山資本主義」つうのはどうやら「地域経済再生がテーマ」「でかく金儲けできなくてもそれなりに儲けて人並みに食えればいいじゃないか。都会じゃなくても田舎(里山)でも人間は楽しく生きられる」つう内容のようなので、高世の『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(2017年、旬報社)と内容がもろにかぶりますね。
 つうか2013年の藻谷本の成功を見て「俺もああいう方面で金儲けしてやる」と思って高世が2017年につくったのが『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(旬報社)じゃないか。つまり「二匹目のドジョウ狙い」です。成功したのか知りませんが。俺は高世という男を「そういうカネに汚い男」だと思っています。
 まあ、それはともかく、「売れない三流ライターの恵谷」や「しがない中小企業社長の高世」と違ってもう藻谷氏は世間的には「一流の名士」ですよねえ。
 高世や恵谷の本を加藤登紀子が推薦するか、「発売3ヶ月で16万部突破する」か、あるいは平田オリザ氏が高世や恵谷と共著を出してくれるか、といったらそんなことはないわけです。
 経済力とか知名度で言ったらもう藻谷氏が恵谷や高世より段違いで上です(とはいえ俺のような彼を知らない無知な人間もいますが。ただそういう人間の多くは「藻谷氏以上に無名人」高世や恵谷はおそらく知りません)。まあ、「藻谷氏と比べ無能で無名」だからこそ高世や恵谷は「赤化統一」なんてガセをほざくのかもしれませんが。
 北朝鮮問題が専門でない藻谷氏にとって高世らのような嘘「赤化統一」をつく動機がない。むしろそんな非常識な嘘をついたら、「日本総合研究所調査部主席研究員」、「日本政策投資銀行地域企画部特別顧問(非常勤)」つう本業に響く可能性がある。加藤登紀子も本を推薦してくれないかもしれない(苦笑)。平田オリザ氏も共著を出してくれないかもしれない(再度、苦笑)。そんなモロバレの嘘をつかなくても藻谷氏は既に「一流の有名人」の仲間入りです。だから常識人として「赤化統一なんかあるわけがないじゃないですか。韓国軍や在韓米軍の反撃で北朝鮮国家が崩壊しますよ」といえる。
 一方、高世や恵谷は「北朝鮮ウオッチャー」の肩書きで救う会とつるんで「赤化統一ガー」で金儲けしてきた。結局、高世らに「藻谷氏と違って」金を稼ぐまともな才能がないから、にもかかわらず「カネがほしい」とカネに汚いからそういう「普通の人間は恥ずかしくてやれない道」に行ったのでしょう。もはや後戻りできない。まあ高世らの自業自得ですが、そんなバカなことしなくても高世らより圧倒的に金儲けしてる「藻谷氏」と比較するとなんとも哀れです。
 しかしただの偶然ですし、どうでもいいんですが「恵谷(えや)」「高世(たかせ)」「藻谷(もたに)」て全部、一般的でない珍名の類だよなあとは思います。まあ、一回聞けば忘れませんね。

 現在の六者協議参加国の中で、日本だけが唯一“金づる”なわけです。他の国は北朝鮮への大規模な経済支援などは全く考えていません。

 もちろんそんなことはないでしょうね。中国、ロシアは「冷戦時代からの付き合い」で十分「金づる」でしょう。韓国も太陽政策以降は金づるです。むしろ「日朝平壌宣言直後」はともかく、その後、経済制裁をずっと続ける日本なんて金づるとしてはほとんど期待してないでしょう。
 結局何でこんな嘘を高世や恵谷が言うかと言えば「北朝鮮は追い詰められてるから、経済制裁すればすぐに日本に降参する」といいたいから、ただそれだけです。実際には降参しなかったことは今更言うまでもないでしょう。
 これが「水俣病映画に感動して弁護士をめざした」と抜かす高世の現在の惨状です。
 高世が仮に弁護士になれたとしても違法行為に手を染めて、弁護士会の懲戒処分を受けたんじゃないか、あるいは稲田や橋下のような下劣な生き様をしたんじゃないかと思いたくなる程の醜態ですね。

3)南北朝鮮の連邦制の危険性
 仮に、南北両国が同数の議員を出して連邦議会を作り、朝鮮半島をめぐるすべての案件をここで話し合って決めましょうといっても、北朝鮮側の議員は全員すべての問題で意見一致ですよ。そして韓国側に一人でも北朝鮮側と同じ意見の議員がいたら多数決ですべて北側の意見が通る。こんな馬鹿馬鹿しいことを、金大中盧武鉉がやろうとしたのです。これならば北朝鮮は武力を使わなくても優位に統一できるわけです。

 おいおいですね。連邦制といった場合に想定されてるものはそういうもんではないでしょう。
 まずは国家トップ(韓国大統領、北朝鮮国務委員長)が定期的に話し合って方向性を決めていくという緩やかな国家連合体じゃないか。
 まあ仮に想定されてるものが恵谷の言うようなもんだとしても
1)「北朝鮮側の議員は全員すべての問題で意見一致」といえるかどうか
2)「北朝鮮側と同じ意見の議員」がいたとしてそれが高世や恵谷が強弁するような北朝鮮盲従分子かどうか
自体疑問符がつくでしょうが。
 特に2)なんて仮に「意見が同じ」だとしてもそれはせいぜい「米韓合同軍事演習はしない」とかその程度のもんでしょう。北朝鮮優位とかそういう話ではない。
 大体それで北朝鮮優位な統一ができるならそうするでしょう。恵谷や高世の別の主張「北朝鮮は武力南進を捨ててない」とは明らかに反する話です。

 テレビでコメントする「専門家」とはかなり違う分析なので、驚いた方もいるだろうが、全体主義の本質をついた議論だと思っている。(つづく)

 ただの「右翼的北朝鮮打倒論(恵谷)」をここまで礼賛する高世には「落ちぶれたもんだ(呆)」以外の感想はないですね。
 しかし

 テレビでコメントする「専門家」とはかなり違う分析なので、驚いた方もいるだろう

つうあたりが滑稽ですね。さすがに最近ではテレビでも恵谷や高世のような「救う会人脈のオツムのいかれた非常識な極右主張」はお呼びじゃないわけです。もはやそんなんはチャンネル桜産経新聞小学館サピオなどといったウヨメディアでしかお呼びじゃない。だから高世も最近では北朝鮮商売はあまりやらなくなって出す本も『自由に生きていいんだよ お金にしばられずに生きる"奇跡の村"へようこそ』(2017年、旬報社)なんて代物になったわけです。
 小泉訪朝直後なんか、テレビワイドショーで荒木だの西岡だのがよくでていましたがもうそういう時代じゃないわけです。
 また「テレビ下請け業者」高世がテレビ局や「専門家」ともめたくないからか、専門家や「専門家をコメンテーターに使ってるテレビ局」について「伊豆見元氏」などのように具体的名前を出さない(出せない)のも滑稽です。
 「ホニャララさんはナントカテレビでこう主張していたが違うと思う」なんてことは高世はテレビ局や「専門家」の反発が怖くていえないのでしょう。結果、高世の主張にはまるで説得力はないわけです。
 しかし(つづく)ねえ。まだこんな与太を高世は続ける気のようです。俺も可能な範囲で突っ込む予定です。


■こだまでしょうか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180616

 アメリカが米韓軍事演習をやめるというニュースが波紋を呼んでいる。
 米朝首脳会談の直後、トランプ大統領は記者会見でこんなことを言っていた。
 「大統領選挙戦でも言ったように、在韓米軍を撤退させたい。米韓軍事演習は非常に金がかかる。やめれば莫大な金額を節約できる。韓国も負担しているが100%ではない。今後の交渉課題だ。グアムから6時間半もかけて爆撃機を飛ばして演習するのは恐ろしく金がかかる。こんなのはやりたくない。」「北朝鮮の非核化のコストは、韓国と日本が出す用意があるはずだ。北朝鮮に近いのだから。」
 https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/press-conference-president-trump/
 トランプ氏の「アメリカファースト」というのは、目先の損得勘定中心のきわめて狭い「国益」のとらえ方にもとづくことがよく分かる。もともと、アメリカからはるか離れた朝鮮半島情勢には関心がない。核搭載ミサイルがアメリカに飛んでこなければそれでいい。北朝鮮の非核化も、近い国がコストの面倒を見るべきでアメリカは関係ないと言っているのだ。
 日本の進むべき道を、こういう政権に「お任せ」するのが危険であることはいうまでもない。

 高世にはいつもながらげんなりします。トランプには様々な問題があり手放しで評価できる人間ではないなんてのは「米韓軍事演習中止」に関係なく「温暖化協定脱退」「ロシアゲート疑惑」などで分かりきった話です。
 それでも今回の「米韓軍事演習中止」について言えば何ら悪いことではないでしょう。「交渉中は演習しない」なんてのは当たり前ではないのか。トランプも「交渉の成否に関係なく未来永劫しない」とはいっていません。
 また在韓米軍撤退についても、それが現実化すれば「在日米軍撤退」の方向につながり沖縄基地問題解決につながるかもしれない。「在韓米軍撤退」のほうが以前、高世がほざいてた与太「本土で沖縄基地引き取り」(例えば、■米軍基地を「引き取る」3(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180226)参照)よりよほど現実的で「沖縄基地問題解決」につながるんじゃないか。
 正直、北朝鮮の国力を考えれば韓国攻撃などあり得ないし、北朝鮮問題だけ考えるのなら在韓米軍などいりません。在韓米軍が「本当は中露牽制目的が今のメイン任務じゃないか」などと言われる由縁です。
 「非核化の費用負担」について言えば今後の検討課題ですね。正式なことはまだ決まっていない。
 ただし仮に「米国は負担しないこと」になったとしても日本は大局的見地から一定の金額を負担すべきでしょう(まあ負担額にもよりますが)。

 先週末、周防大島で知り合いになった人のFBを見ていて笑ってしまった。
「全ての選択肢はテーブルの上」といえば「全ての選択肢はテーブルの上」という
米朝会談の中止」を言えば「米朝会談の中止」という
米朝会談を行う」と言えば「米朝会談を行う」という
「最大限の圧力という言葉は使いたくない」と言えば「最大限の圧力という言葉は使いたくない」という。
 こだまでしょうか。
・・・・・・・・
 先週のこと。カナダの先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、日本と米国だけが、深刻化する海のプラスチックごみを減らすための数値目標を盛り込んだ文書に署名を拒否した。環境団体からは「恥ずべきことだ」などと批判が相次いでいる。(共同)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3392536.html
 また、こだまが聞こえる。

 「こだまでしょうか」の元ネタはACジャパンのCMにもなっててそこそこ有名な

■こだまでしょうか
 「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。
 「ばか」っていうと「ばか」っていう。
 「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。
 そうして、あとでさみしくなって、「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
 こだまでしょうか、
 いいえ、誰でも。

という金子みすゞの詩ですね。まあプラゴミ問題はともかく北朝鮮問題は結果的には「米朝首脳会談支持」の「こだま」でいいんじゃないですかね。なお、プラゴミはトランプ云々より日本財界の要請でしょう。
 まあそれはともかく。拉致問題では「救う会のこだま」的発言(例:無責任にめぐみさん生存を放言)しかしてこなかった「救う会太鼓持ち」高世が「よくも自分を棚上げして」こだまだのといえたもんです。


■トランプのドヤ顔とシンガポールの夜景
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180612

 米朝首脳会談では、トランプが金正恩を「いいやつだ」と褒めまくり*31、「非核化するようがんばります」というただの努力目標のような宣言をしたうえで、それがあたかもすごい成果のように演出する・・・こうなるんじゃないかなと思っていた通りの展開だった。

 という予想通りの「救う会の友人」「アンチ北朝鮮」「アンチトランプ*32」高世の文章です。
 まあ「即時核廃棄」のような代物でもない限り、高世は悪口するんでしょうし、会談前の発言「一度の首脳会談で核問題の全てが解決すると期待しないでくれbyトランプ」「核廃棄には時間がかかることは理解していると北朝鮮に伝えたbyトランプ」からは「大枠だけ決めて後は実務者協議(場合によってはあと何度か首脳会談もあり得る?)」つう事は十分予想できたので高世の悪口も十分予想の範囲内です。
 まあ、非核化という意味で「もっと明確で具体的なもんがあればいい」のはいうまでもありません。ただ「非核化するようがんばります」という努力目標のような宣言でも「すごい成果」とまでいえるかどうかはともかく「十分評価に値する成果」だと俺は思いますが。
 「廃棄しろby米国」「体制保障がない限り廃棄しないby北朝鮮」「お前が先に廃棄しろ。体制保障の約束はその後の話だby米国」「体制保障がない限り廃棄しないby北朝鮮」をずーっと続けていても意味がないでしょうに。
 なお非核化においては産経らウヨが「トランプは絶対に金正恩に約束するなよ、絶対にするなよ(ダチョウ倶楽部風に)」と要求していた「朝鮮半島の非核化」という表現が採用されました。つまりは「朝鮮半島の非核化だから、在韓米軍が核を持ち込まないことを六カ国協議参加国で条約にするなどなんらかの明確な保障がない限り、核廃棄しないby北朝鮮」つうことがいえるわけです。まあ、「在韓米軍が核を持ち込まないこと」を明文化することが果たしてトランプにできるかどうかと言うところですね。事実上はもちろん核持ち込みはないですが「未来永劫持ち込みません」と条約化することはまた話が違いますから。

 トランプは会談後の会見で、金正恩を「才能がある。(権力掌握時)26歳で、タフに運営してきた人物はほとんどいない。1万人に1人だろう」とまで褒め上げた。金正恩がどれほど酷く国内の人民を虐げてきたかをまったく気にしていない。

 首脳会談で悪口雑言しろとでも言う気でしょうか?

トランプは会談で拉致問題も提起したなどと言っているが、たぶん「拉致もよろしく」と挨拶程度だろう。

 それトランプでなくて歴代米国大統領(ブッシュ、オバマ)も拉致の扱いなんてそんなもんだし「ヒラリー・クリントン大統領」でも同じでしょう。当事者でないわけですから。

《非核化を巡る交渉の長期化が予想される中、トランプ氏が難題を先送りし、朝鮮戦争終戦宣言合意のように「歴史的偉業」として目に見える成果を優先させる可能性が高まる。(略)会談結果は、圧力一辺倒だった日本の対北朝鮮政策を左右する。拉致問題への取り組みも含め、日本の外交は正念場を迎える》(東京新聞12日夕刊、城内記者)この辺が妥当な評価ではないか。

 まあ事実上終戦してるわけですし、「公式に終戦させること」に問題はないでしょう。「米軍ではなく、国連軍の旗で北朝鮮攻撃したい。国連軍の旗はいろいろと便利だ」つうなら話は別ですが。
 「圧力一辺倒の日本」にたいし「外交路線に転じた米国」つうのはその通りでしょうね。

・今回の首脳会談で、「おや」と思ったのは北朝鮮のメディアの報じ方だった。
・記事の内容も異例だ。正恩氏は今回の観光スポット訪問で「シンガポールの社会・経済的発展について学んだ」といい、(略)正恩氏の発言を「(中略)今後様々な分野で、シンガポールの立派な知識や経験から多くを学びたい、と述べた」などと伝えた。正恩氏は「今回の視察を通じて、シンガポールの経済的潜在性と発展についてよく知ることができた。シンガポールについて良い印象を持つようになった」とも述べたという。北朝鮮メディアが資本主義国の経済について肯定的に伝えるのもきわめて珍しい。
(中略)
 金正恩北朝鮮ゴルバチョフになるとはにわかに信じられないが、今後の北朝鮮の体制の変化を注視したい。

 「北朝鮮ゴルバチョフ」つまり、政治の民主化を展望してるかどうかはともかく「北朝鮮トウ小平」は目指してるでしょうねえ。
 なお、資本主義国て言ってもシンガポールは「経済発展した北朝鮮」つうあだ名がある国です。
  選挙があるとはいえ、今の「リー・シェンロン首相(2004年〜)」は「建国の父」「初代首相」リー・クアンユー(1959〜1990年まで首相。首相退任後も1990〜2004年まで上級相、2004〜2011年まで内閣顧問。2015年に死去)の息子であり、ある意味「世襲政治」という点では北朝鮮に似ている面はあります。

*1:東京大学名誉教授。著書『血の日曜日ロシア革命の発端』(共著、1970年、中公新書)、『マルクス・エンゲルスと革命ロシア』(1975年、勁草書房)、『私の見たペレストロイカゴルバチョフ時代のモスクワ』(1987年、岩波新書)、『ペレストロイカ』(1990年、岩波新書)、『北方領土問題を考える』(1990年、岩波書店)、『ロシアの革命・1991』(1991年、岩波ブックレット)、『開国:日露国境交渉』(1991年、NHKブックス)、『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『北方領土問題』(1999年、朝日選書)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『東北アジア共同の家:新地域主義宣言』(2003年、平凡社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『ある戦後精神の形成:1938〜1965』(2006年、岩波書店)、『日露戦争 起源と開戦 上・下』(2009年、2010年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい 日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『慰安婦問題の解決のために:アジア女性基金の経験から』(2015年、平凡社新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『スターリン批判 1953〜56年』(2016年、作品社)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、青灯社)、『レーニン』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『ロシア革命』(2018年、作品社)など

*2:法政大学名誉教授。元・法政大学大原社会問題研究所所長。全国革新懇平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)代表世話人の一人。著書『徹底検証 政治改革神話』(1997年、労働旬報社)、『政党政治労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)、『戦後政治の実像』(2003年、小学館)、『この目で見てきた世界のレイバー・アーカイヴス』(2005年、法律文化社)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『労働再規制:反転の構図を読みとく』(2008年、ちくま新書)、『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など

*3:著書『戦場カメラマン』(1986年、朝日文庫→2018年、ちくま文庫)、『ベトナムロード:戦争史をたどる2300キロ』(1997年、平凡社ライブラリー)、『日本縦断 徒歩の旅:65歳の挑戦』(2004年、岩波新書)、『カラー版 ベトナム 戦争と平和』(2005年、岩波新書)、『カラー版 四国八十八カ所:わたしの遍路旅』(2008年、岩波新書)、『フォト・ストーリー 沖縄の70年』(2015年、岩波新書)、など

*4:著書『アメリカ合州国』、『カナダ=エスキモー』、『戦場の村』、『中国の旅』、『ニューギニア高地人』(1981年、朝日文庫)、『殺される側の論理』(1982年、朝日文庫)、『そして我が祖国・日本』、『ルポルタージュの方法』(1983年、朝日文庫)、『アラビア遊牧民』、『殺す側の論理』、『事実とは何か』、『職業としてのジャーナリスト』(1984年、朝日文庫)、『憧憬のヒマラヤ』、『冒険と日本人』(1986年、朝日文庫)、『子供たちの復讐』、『検証・カンボジア大虐殺』(1989年、朝日文庫)、『南京への道』(1990年、朝日文庫)、『NHK受信料拒否の論理』、『天皇の軍隊』(1991年、朝日文庫)、『植村直己の冒険』(編著、1991年、朝日文庫)、『日本環境報告』、『マゼランが来た』(1992年、朝日文庫)、『先住民族アイヌの現在』、『新版 山を考える』(1993年、朝日文庫)、『釧路湿原:日本環境の現在』(編著、1993年、朝日文庫)、『滅びゆくジャーナリズム』(1996年、朝日文庫)、『きたぐにの動物たち』(1998年、朝日文庫)、『マスコミかジャーナリズムか』(1999年、朝日文庫)、『アイヌ民族』(2001年、朝日文庫)、『新・アメリカ合州国』(2003年、朝日文芸文庫)、『中学生からの作文技術』(2004年、朝日選書)、『新版・日本語の作文技術』(2015年、朝日文庫)など

*5:著書『源泉徴収と年末調整:納税者の意識を変えられるか』(1996年、中公新書)、『プライバシー・クライシス』(1999年、文春新書)、『カルト資本主義』(2000年、文春文庫)、『小泉改革と監視社会』(2002年、岩波ブックレット)、『バブルの復讐:精神の瓦礫』(2003年、講談社文庫)、『安心のファシズム:支配されたがる人びと』(2004年、岩波新書)、『希望の仕事論』(2004年、平凡社新書)、『梶原一騎伝』(2005年、文春文庫)、『不屈のために:階層・監視社会をめぐるキーワード』(2005年、ちくま文庫)、『住基ネットの「真実」を暴く:管理・監視社会に抗して』(2006年、岩波ブックレット)、『ルポ 改憲潮流』(2006年、岩波新書)、『大増税のカラクリ:サラリーマン税制の真相』(2006年、ちくま文庫)、『報道されない重大事』(2007年、ちくま文庫)、『虚飾の経営者 稲盛和夫』(2010年、金曜日)、『消費増税で日本崩壊』(2010年、ベスト新書)、『消費税のカラクリ』(2010年、講談社現代新書)、『「心」と「国策」の内幕』(2011年、ちくま文庫)、『強いられる死:自殺者三万人超の実相』(2012年、河出文庫)、『安倍改憲政権の正体』(2013年、岩波ブックレット)、『戦争のできる国へ:安倍政権の正体』(2014年、朝日新書)、『民主主義はいかにして劣化するか』(2014年、ベスト新書)、『民意のつくられかた』(2014年、岩波現代文庫)、『子宮頸がんワクチン事件』(2015年、集英社インターナショナル)、『「東京電力」研究』(2015年、角川文庫)、『「マイナンバー」が日本を壊す』(2016年、集英社インターナショナル)、『「あしたのジョー」と梶原一騎の奇跡』(2016年、朝日文庫)、『機会不平等』(2016年、岩波現代文庫)、『ジャーナリストという仕事』(2016年、岩波ジュニア新書)、『健太さんはなぜ死んだか:警官たちの「正義」と障害者の命』(2017年、山吹書店)、『国民のしつけ方』(2017年、集英社インターナショナル新書)、『戦争経済大国論』(2018年、河出書房新社)など

*6:著書『自爆営業』(2014年、ポプラ新書)、『増補・“悪夢の超特急"リニア中央新幹線』(2015年、旬報社)、『リニア新幹線が不可能な7つの理由』(2017年、岩波ブックレット)など

*7:著書『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*8:現地武装勢力(旧ヌスラ戦線)による身柄拘束の疑いが強いことに高世が触れないのはやはり「故意に隠してる」のでしょうね。

*9:著書『ダイヤモンドより平和がほしい:子ども兵士・ムリアの告白』(2005年、汐文社)、『エイズの村に生まれて:命をつなぐ16歳の母・ナターシャ』(2007年、汐文社)、『ルワンダの祈り:内戦を生きのびた家族の物語』(2008年、汐文社)、『もしも学校に行けたら:アフガニスタンの少女・マリアムの物語』(2009年、汐文社)など

*10:イラク零年:朝日新聞特派員の報告』(2005年、朝日新聞社)、『現地発 エジプト革命:中東民主化のゆくえ』(2011年、岩波ブックレット)、『イスラムを生きる人びと:伝統と「革命」のあいだで』(2012年、岩波書店)、『中東の現場を歩く:激動20年の取材のディテール』(2015年、合同出版)、『「イスラム国」はテロの元凶ではない:グローバル・ジハードという幻想』(2016年、集英社新書)など

*11:著書『北朝鮮難民』(2002年、講談社現代新書)、『北朝鮮からの脱出者たち』(2006年、講談社プラスアルファ文庫)など

*12:著書『メディアをつくる:「小さな声」を伝えるために』(2011年、岩波ブックレット)、『ルポ チェルノブイリ28年目の子どもたち:ウクライナの取り組みに学ぶ』(2014年、岩波ブックレット)など

*13:著書『リトルバーズ:戦火のバグダッドから』(2005年、晶文社)など

*14:著書『アメリカのユダヤ人』(2002年、岩波新書)、『米軍はイラクで何をしたのか:ファルージャと刑務所での証言から』(2004年、岩波ブックレット)、『パレスチナはどうなるのか』(2007年、岩波ブックレット)、『ガザの悲劇は終わっていない:パレスチナイスラエル社会に残した傷痕』(2009年、岩波ブックレット)、『”記憶”と生きる:元「慰安婦」姜徳景の生涯』(2015年、大月書店)など

*15:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)など

*16:民俗学者(1907〜1981年)。著書『絵巻物に見る日本庶民生活誌』(1981年、中公新書)、『家郷の訓』、『忘れられた日本人』(1984年、岩波文庫)、『塩の道』、『民間暦』(1985年、講談社学術文庫)、『ふるさとの生活』(1986年、講談社学術文庫)、『庶民の発見』(1987年、講談社学術文庫)、『民俗学の旅』(1993年、講談社学術文庫)、『日本の村・海をひらいた人々』(1995年、ちくま文庫)、『女の民俗誌』、『空からの民俗学』、『宮本常一、アフリカとアジアを歩く』(2001年、岩波現代文庫)、『日本文化の形成』(2005年、講談社学術文庫)、『海に生きる人びと』、『山に生きる人びと』(2011年、河出文庫)、『生きていく民俗:生業の推移』、『周防大島昔話集』、『民俗のふるさと』(2012年、河出文庫)、『日本人のくらしと文化:炉辺夜話』(2013年、河出文庫)、『イザベラ・バードの旅:『日本奥地紀行』を読む』(2014年、講談社学術文庫)、『辺境を歩いた人々』(2018年、河出文庫)など

*17:現在は「旅の文化研究所」(http://www.tabinobunka.com/

*18:著書『グレートジャーニー・人類5万キロの旅:1〜5』(2010年、角川文庫)など

*19:著書『金正日非公認情報』(1998年、徳間文庫)、『アフガン山岳戦従軍記』(2001年、小学館文庫)、『北朝鮮はどんなふうに崩壊するのか』(2013年、小学館101新書)など

*20:長野さんのこと

*21:そもそもこんにゃくは食べ物でそういう用法を想定していませんし。

*22:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*23:これを割り引いても石原の方が安倍よりずっとマシでしょう。つうか今の自民党だと「麻生のナチス発言」など、もっと酷い発言があるので石原なんぞまだかわいいもんです。

*24:もちろん北朝鮮が日本と戦争する気になれば、自衛隊攻撃するでしょうし、あるいは韓国と戦争する気になれば「韓国へ出撃する可能性のある在日米軍」を攻撃するでしょう。ただそう言うことは普通に考えて国力の差であり得ない。むしろあり得るのは在日米軍北朝鮮攻撃に参加して、報復(反撃)で米軍基地に北朝鮮からミサイル攻撃でも来るパターンでしょう。ただ米軍の北朝鮮攻撃も「北朝鮮の反撃による被害」を考えればまずありえませんが。

*25:元老・山県有朋が死去したときに、山県批判派・石橋湛山が発言したと言われる言葉

*26:ウィキペディア土本典昭』によれば『海盗り:下北半島・浜関根』、『はじけ鳳仙花 わが筑豊わが朝鮮』(1984年)など、もちろん水俣病以外の映画もあるが『水俣:患者さんとその世界』(1971年)、『水俣一揆:一生を問う人々』(1973年)、『水俣レポートI:実録公調委』(1973年)、『不知火海』(1975年)、『医学としての水俣病』(1975年)、『水俣病 その20年』(1976年)、『水俣の図物語』(1981年)、『水俣病 その30年』(1987年)など水俣病をライフワークとしてきた監督。

*27:というよりただの右翼活動家(一番の売りがアンチ北朝鮮)でしょう。まあそれは恵谷だけでなく高世もそうですが。

*28:ウィキペディア『藻谷浩介』によれば日本政策投資銀行地域企画部特別顧問(非常勤)でもあるそうです。

*29:劇団「青年団http://www.seinendan.org/)」主宰。大阪大学COデザインセンター特任教授、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、四国学院大学客員教授・学長特別補佐など歴任。著書『演劇入門』(1998年、講談社現代新書)、『芸術立国論』(2001年、集英社新書)、『演技と演出』(2004年、講談社現代新書)、『演劇のことば』(2014年、岩波現代文庫)など

*30:失礼ながら「歌手の加藤登紀子」て有識者なんでしょうか?

*31:会談するのだから米朝双方ともにある程度の社交辞令はするでしょうね。当たり前の話です。

*32:まあ、まともな人間はアンチトランプですし、俺もアンチトランプですがこの件は評価していいと思います。