今日の産経ニュース(8/7分)(追記・修正あり)

■次世代加速器ILC 「日本政府は勇気と英知で建設実現を」 ノーベル物理学賞の米2氏が会見
https://www.sankei.com/life/news/180807/lif1808070019-n1.html

「日本政府は勇気と英知をもって建設を実現させてほしい」
「これまでの大型加速器プロジェクトは欧州が中心だったが、集中は好ましくない」
加速器研究について過去の実績と高い技術力がある日本に建設されるのが最適だと考えている」

 きれい事抜かしてますけど、結局「金額がでかすぎて、日本ぐらいしか多額の金を出してくれそうにない*1、欧米はちょっときつい」「岩手県北上山地に誘致運動してるから日本でええやろ(もちろん岩手県の思惑は科学振興と言うより地域振興的な意味で)」つうことでしょうね。何せ予定金額8000億円ですから。おいそれと出せる額じゃない。
 「落ち目の日本より、いっそのこと羽振りのいい中国に頼んだらどうですか?。金も土地(建設用地)も出してくれると思いますよ」「そもそも貴国のトランプ大統領に頼んだらどうですか?」といったらどんな顔するんでしょうか?(苦笑)。
 「中国は嫌いだ(反共的な意味で?)」「あのトランプが学術研究に金を出すと思うのか!」とか言い出すんですかね。
 まあ科学研究は大事ですけど、額があまりにもでかすぎますからね。一寸俺的には賛同できませんね。
 

■前代未聞! 文科省有志の実名“連判状”の中身とは… 「反乱軍」「踏み込み不足」の声も
https://www.sankei.com/premium/news/180806/prm1808060009-n1.html

 有志が提出した文書に対し、林芳正*2文科相は理解を示し

て、あの安倍政権で「実名で」がちの政府批判なんかしたらそれこそ首が危ないですからね。産経もずいぶんと好意的だし、「うさんくせえなあ、安倍政権の仕込み、やらせじゃねえの?」「大体、お前ら前川告発の時は安倍が怖くて何もしなかったんだろ?。そういうのを漢字二文字で『偽善』つうのよ」感がひしひしと。
 何せ「文科省、連判状」などでググっても産経の記事しかヒットしないですからね。


■【自民党総裁選】安倍晋三首相、石破茂*3支持議員の冷遇を否定 「総裁選後は挙党態勢」
https://www.sankei.com/politics/news/180807/plt1808070025-n1.html
 現に石破を干していながらよくもまあこんなことが言えるもんです。
 「岸田政調会長(前外相)の安倍支持」である種の余裕を感じるとともに、一方では石破が「保守層内のアンチ安倍」の「ヒーロー化してる」つう危機感があるのかもしれませんが、ずっと石破を干し続け、今頃になってこんなことを言ったところで説得力は皆無です。俺だったら今更こんな見え透いた嘘は恥ずかしくて言えたもんではなく、何も言いませんがね。


古賀誠*4靖国A級戦犯」の廃祀に期待
https://www.sankei.com/politics/news/180807/plt1808070005-n1.html
 まあそんなこと言ったって靖国は何もしないでしょう。過去に分祀論などが何度出ても無視し続けてきた靖国ですから。
 古賀氏が「根回しで靖国幹部連中の賛同を取り付けてる」ならともかくたぶんそうではない。彼の発言は「我々、自民党だって靖国の現状がいいとは思ってない」という言い訳、アリバイ作りでしかありません。むしろ批判派からすれば「無意味なアリバイ作りするな!」ですね。
 かつ国内外の靖国批判派、特に中国、韓国など海外の靖国批判派が問題にしてるのは「靖国が戦犯合祀してること」よりは「そんな場所に政府、与党高官が参拝すること」です。
 政府、与党高官の参拝がなければ、戦犯合祀は一右翼団体靖国が勝手にやってることでしかないわけです。当然、靖国への批判も弱くなる(そして少なくとも日本政府、与党は批判されなくなる)。
 たとえば安倍が「僕はアレフ信者(まあここは統一教会でも幸福の科学でもカルト宗教なら何でもいいですが)です」といえば「オウム被害者のことをなんだと思ってるのか」「カルトに甘いのが自民党か」などと非難されるでしょうが、別に政府とアレフに関係なければ誰も安倍や自民党を「アレフと同一視した批判」なんかしない(カルトへの取り締まりがぬるいのではないか、つう批判はまた別問題の話です)。
 あるいはナチ戦犯ホニャララ氏がどこぞの墓に埋葬され、ネオナチがその墓の前で「ホニャララ氏は英雄だ、ホロコーストなんてユダヤの捏造だ」などといったところで「メルケル首相らドイツ政府、与党高官」がその墓の前でネオナチと一緒に賛同の雄叫びでも上げない限り、誰もドイツの政府や与党を「ネオナチと同一視した批判」なんかしない(ネオナチへの取り締まりがぬるいのではないか、つう批判はまた別問題の話です)。
 靖国での安倍自民批判はそれと同じ話です。
 古賀氏はむしろ「首相、政務三役(大臣、副大臣政務官)、党三役(幹事長、総務会長、政調会長)は最低限、在任中は参拝すべきでない」とでもいうべきでしょうね。


■【主張】バド大活躍 人格変われば運命変わる
https://www.sankei.com/column/news/180807/clm1808070003-n1.html
 まあ別に桃田の優勝は「人格が変わったこと」の証明には全くならないですよねえ。
 スポーツの強さと人間性と全く関係ない。まあ「桃田が処分理由となった違法カジノなどもはややってない」とは思いますが、ギャンブル中毒てのがありますからねえ。さすがに違法カジノはしてないにせよ、桃田がギャンブル中毒なら「今後ギャンブルで身を持ち崩す可能性」は全否定はできないでしょうね。いや実際どうか知りませんが「ばれたら処分が確実な違法カジノに手を出す」つうのは中毒の疑いが否定できないんじゃないか。

*1:計画に参加している以上、いかなる形であれ欧米も金を出すとは言え、結局一番負担するのは「ILCの設置される国」ということのようです。

*2:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相を経て第四次安倍内閣文科相

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)などを歴任

*4:橋本内閣運輸相、自民党国対委員長(小渕総裁時代)、幹事長(森総裁時代)、選対委員長(福田、麻生総裁時代)など歴任。