「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年2/22分:高英起の巻)

もうすぐ「『終わり』の始まり」を迎える北朝鮮の逃れられない運命(高英起) - 個人 - Yahoo!ニュース
 アンチ北朝鮮・高らしい与太で吹き出しました。今の状況をどう見れば「北朝鮮体制の終わりの始まり」なのか。
 むしろ「核問題の終わりの始まり」「米朝対立の終わりの始まり」「北朝鮮の貧乏状態の終わりの始まり(中国やベトナムのような一定の経済成長を遂げる)」ならわかりますが。

 北朝鮮民主化が起きるなら、虐げられた民衆が暴政を倒す「革命」として実現するのが望ましいと思ってきた。

 「多数の人命が失われることが危惧されるので望ましくないが、『ルーマニアチャウシェスク*1体制崩壊』のような暴力革命パターンしかないと思ってきた」「東ドイツのような平和的崩壊はないと思ってきた」ならまだわかります。何でしょうか、「望ましい」というこの非常識発言は。

 制裁が緩和されたらどうなるか。韓国や中国から流れ込む投資は、北朝鮮の経済の成長を促し、同国の人々が見たこともないような巨大な利権を生み出すだろう。また、利権の数自体も爆発的に増え、利害関係の錯綜も複雑さを増す。もはや、ひとりの独裁者の権力の下に、すべての利害を従えることなど不可能になるのだ。

 吹き出しました。確かに制裁解除、経済交流は北朝鮮にとって「必ずしもプラス」とは限りません。
 物の交流が「人や情報の交流」をうみ民主化につながる可能性や、経済発展によるいわゆる「中間階級、中間階層の誕生」が民主化につながる可能性もある。
 しかし「韓国の太陽政策」について好意的では明らかになかった高の場合、本心そう思ってるわけではないでしょう。「もはやトランプ政権による制裁解除は全部ではなく一部解除なら不可避ではないか」との判断の下に「イソップ童話・酸っぱいブドウ」のような「自己欺瞞&他者欺瞞の言い訳」をしてるだけでしょう。
 高いところにあるブドウを食えなかった狐が「今考えるにあのブドウは多分酸っぱかった、だから食えなくても悔しくなんかない」と言い訳してるように「制裁解除と経済交流は北朝鮮民主化につながるかもしれない、だから悔しくなんかない」といってるだけです。
 本気で高がそう思うのならそれこそ「米国、日本の早急な制裁解除と米朝、日朝国交正常化」「韓国の太陽政策のさらなる拡大と南北国交正常化」でも主張すべきです。もちろんそんなことしないでしょうが。
 なお、経済発展は「民主化につながる可能性」はあります。台湾や韓国などはいい例でしょう。そして経済発展した中国やベトナムも「昔よりは民主的」でしょう。
 とはいえ、「中国やベトナム」は遠い将来はともかく、今は一党独裁です。経済発展すれば当然にサクサクとスムーズに民主化するわけでは全くありません。
 なお、俺個人は「たとえ民主化につながらなくても」北朝鮮の経済発展を希望します。
 まず第一に「経済発展し国民の生活が楽になること」はそれ自体が善だと思います。
 第二に「北朝鮮が経済発展すれば」、戦争したときに失う物があまりにも多すぎるので、そういう危険性が低まります。
 第三に今の貧乏状態で南北統一なんかしたら韓国経済が沈没し「日本を含む周辺国の経済まで沈没」することが危惧されます。