今日の産経ニュースほか(2019年3月14日分)

米人権報告書:「日本、ヘイト増」 国務省指弾 - 毎日新聞

 米国務省は13日、世界200以上の国・地域を対象にした2018年版の人権報告書を発表し、日本でヘイトスピーチが増加傾向にあると指摘した。日本に暮らす外国人や、外国人を親に持つ市民らに対して雇用や住宅確保、教育*1などで差別があるとも言及し、懸念を示した。

 この毎日記事を除いてネット上の「米国国務省報告書関連記事の記事タイトル」が「中国のウイグル統治ガー」ばかりであることにはいつもながら愕然とします。
 日本人にとってはそんなことより「外国人ヘイトが深刻化している」という「日本にとっての指摘の方が重要」じゃないのか。
 「中国批判なら気軽に報じられるが日本批判は報じた場合、批判者が米国国務省でも自民党の攻撃などを招きかねない(国務省報告が名指しで自民批判してなくても、こういうケースは多くの場合「制度が不適切だから差別が起こる、制度を改善しろ」つう批判のわけですから、結果的には自民批判になります)」あるいは「日本批判より中国批判の方が読者や視聴者に受ける」という情けない話なんでしょうが、本当に呆れます。

【参考】

米国務長官、中国の人権状況批判 年次報告書発表 (写真=AP) :日本経済新聞
 日本に関しては、得点操作で女子を不利にするなどした医大の入試不正問題や、自民党(ボーガス注:の杉田)議員が性的少数者LGBT)について「生産性がない」などと主張した問題などに言及した。

中国がウイグル族拘束強化=日本のセクハラ被害も言及-米人権報告:時事ドットコム
 報告書は日本について「職場でのセクハラが続いている」と明記。働く女性の30%がセクハラ被害を受けたとする16年の日本政府の調査結果を引用し、昨年4月に女性記者へのセクハラ問題で財務事務次官が辞任したことにも言及した。

中国、人権状況批判に反発=対抗し「米国の記録」発表:時事ドットコム
 中国外務省の陸慷報道局長は14日の記者会見で、米国務省が発表した中国などの人権状況を批判する年次報告書に対し「(ボーガス注:中国のウイグル統治などについて)偏見に満ち、事実を無視し、中国を理由なく非難しており断固反対する」と反発を示した。
 一方、中国国務院新聞弁公室は14日、対抗して毎年出している「米国の人権記録」の2018年版を公表し、銃器犯罪や人種差別など米国の社会問題を指摘。トランプ政権の「米国第一主義」や国連人権理事会離脱、海外での軍事行動などを列挙して「米国は国際社会が非難するトラブルメーカーになっている」とこき下ろした。

 中国の「米国批判動機」はともかく「米国に他国を偉そうに非難する資格があるのか!」「米国トランプ政権こそが国際社会のトラブルメーカーではないのか!」つうのは全く同感です。

I濱Y子
 たしかにウイグル人チベット人に対する人権侵害はひどい。

 「反中国のダライ狂信者」「チベットキチガイ」I濱らしいですね。「国務省報告」における「日本に対する批判」には何一つ興味がないようです。
【参考終わり】


首相、大阪府知事選自民候補に「必ず勝利しよう」 公明府本部も推薦へ - 産経ニュース
 以前、「自民大阪府連の反発」を無視して、橋下と親密に懇談した過去がある男が安倍なので「党候補応援」の信頼性には疑問符がつきます。それともついに「落ち目の維新を切り捨てること」にしたんでしょうか?


旧民主の鷲尾英一郎氏 自民党入党へ - 産経ニュース
 二階*2派入りした細野*3もそうですが、恥知らずにもほどがありますね。ただの権力亡者じゃないですか。


覚醒剤「意図せず摂取」で無罪判決 仙台高裁 - 産経ニュース
 もちろん真偽は不明ですが事実だとすれば「そんなことがあるのか」と驚きですね。いずれにせよ「裁判所のトンデモ判決、こじつけ判決」でない限り、被告人が無実でアレ、「無実でないが検察のぬるい捜査で逃げたのでアレ」、こんな結末をもたらした検察の捜査活動の落ち度は批判されて当然でしょう。まあ弘前大学教授夫人殺人事件*4のような「再審無罪判決のえん罪」、それも「真犯人が名乗り出た事件」ですらろくに責任をとらないのですから、その点、期待薄ですが。


【産経抄】3月14日 - 産経ニュース

 平成11年に74歳で亡くなった喜劇役者、三木のり平さん*5の本名は、田沼則子だった。「のりこ」ではなく、「ただし」と読む。
「男に『子』がつくのはおかしい」。
 母親の言い分に、父親は耳を貸さなかった。
▼「孔子孟子と、子がつく男は立派になるんだ」。
 とはいえ名前だけでは、当然女の子だと誤解される。小学校の入学通知を持っていくと、「だめだよ、お姉さんの通知状持ってきたりしたら」などと叱られた。名前をからかわれて、ずいぶんケンカもした。

 以前男女共通の名前というのも興味深いかも - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)という記事をid:Bill_McCrearyさんが書いていましたがこれは普通「のりこ」ですよね。

 のり平さんの本名については、有名なエピソードがある。戦争が激しくなって、小学校の同級生が次々に徴兵検査を受けるようになっても、なんの音沙汰もない。区役所に問い合わせると、戸籍謄本の性別の欄が女になっていた。召集令状が来るのも遅れて、入隊の日には、すでに戦争が終わっていた。

 それはさすがに冗談でしょう。実際はどうだったのかが気になるところです。
 なお、ウィキペディア三木のり平」によれば

三木鶏郎*6グループに入り、コメディアンを目指す。当初は本名で舞台に上がっていたが、三木鶏郎の提案により芸名を「三木則子」とする。しかし、プログラムの印刷業者が則子の「子」の字を「平」と読み間違えたため、プログラムには「三木則平」と表記される。その後、小野田勇(脚本家)から「『則平』は固いから『則』の字は平仮名がいいよ」と助言されたことを受け、正式に「三木のり平」を芸名とした。

だそうです。

*1:米国国務省報告がどういう認識をしてるか知りませんが、朝鮮学校無償化除外は俺にとって「教育面での外国人差別」です。

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*3:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*4:これについては、例えば、鎌田慧弘前大学教授夫人殺人事件』(1990年、講談社文庫)

*5:森繁久弥と共演した東宝映画『社長シリーズ』(1956~1967年)や、森繁、伴淳三郎フランキー堺と共演した東宝映画『駅前シリーズ』(1963~1969年)などで人気を博した。

*6:1914~1994年。1950年代に活躍した人気放送作家、作曲家。ラジオ番組『日曜娯楽版』(1947年放送開始)での「冗談音楽」、その後身である『ユーモア劇場』で爆発的な人気を博したが、1954年の造船疑獄での犬養法相の指揮権発動に対する辛辣な諷刺「犬養でなく(佐藤の)飼い犬法相」「黒い砂糖(佐藤)を吉田が白くする」などで佐藤栄作自由党幹事長(当時、後に首相)を激怒させ、同年6月に同番組は打ち切りとなった。