今日の中国ニュース(2019年7月14分)

【日本の議論】長期化する米中対立 簑原氏「戦争へつまずくかも」 柯氏「蜜月に戻らない」 - 産経ニュース

簑原俊洋
「中国が『日米は座視する』と誤算して台湾や尖閣諸島に侵攻すれば、戦争へとつまずいてしまうかもしれない」

 「簔原は正気か」ですね。無人島の尖閣ならまだしも人が住んでる台湾なんか攻めて「米国が座視する」わけがないでしょう。そしてそんなことは中国も分かってる。
 大体、中国は「独立宣言したら侵攻もありうる(裏返せば宣言しない限り侵攻しない)」としています。蔡英文が独立宣言しない限り侵攻するわけがない。


日米豪がフィジー軍支援で連携 攻勢の中国に巻き返し(1/2ページ) - 産経ニュース
省庁横断「インド太平洋使節団」が推進 日米豪のフィジー支援 - 産経ニュース
 こうした行為をどう評価するかはともかく「反中国の妄想」が酷すぎますね。「攻勢の中国に巻き返し」って「米豪、フィジーは勿論」安倍ですらそんな「反中国」は考えてないでしょう。産経もどこまで本気かどうか。ウヨ読者層に媚びた記事の気がします。


■M谷N子・明治大准教授のツイート

M谷N子*1
 どこがならずもの国家であるかのリトマス試験紙。→ウイグル問題で中国擁護、ロシアなど37か国が国連に書簡
ウイグル問題で中国擁護、ロシアなど37か国が国連に書簡 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
 中国・新疆ウイグル自治区におけるウイグル人や他の少数民族への処遇をめぐり、日本や欧米諸国などが今週、国連人権理事会に中国を非難する書簡を提出した。これを受けて今度は、37か国の国連大使らが12日、中国の対応を擁護する書簡を公開した。
 同自治区では、主にウイグル人ら100万人が収容施設に拘束されていると伝えられており、欧州連合EU)各国や、オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランドの大使らは今週、中国の処遇を非難する文書に署名していた。
 これに対し、ロシアやサウジアラビア、ナイジェリア、アルジェリア北朝鮮など、37か国のグループは12日、中国政府に代わって共同書簡を公開。ミャンマーやフィリピン、ジンバブエなども署名した。
 この書簡には、「われわれは、人権の分野における中国の顕著な成果をたたえる」「テロリズムや分離主義、宗教の過激主義が、新疆の全ての民族に多大なダメージをもたらしていることにわれわれは留意している」と記されている。
 国連人権理事会では通常、各国が非公開の席で交渉し、公式決議を作成しようとするため、公開書簡の形で応酬する事態は珍しい。

 こういうことを言うと狭量な「M谷女史とその不愉快な仲間たち(平たく言うとウイグルキチガイ)」は「ボーガスの野郎許さない!」「ウイグルと私たちの運動を馬鹿にするのか(俺:いや馬鹿にしてるんじゃなくて、物事は客観的に冷静に見ろって話ですよ)」「お前はウイグルのために何をしてるんだ?(俺:何もしてませんがそれが何か?)」などと激怒するのでしょうが、「ウイグル問題で中国に批判的かどうか」だけで「ならず者国家リトマス試験紙」とかいうのはまずすぎるでしょうよ(「サウジは大使館で殺人してるからならず者だ」なんてのは勿論反論にはなりません。そういう批判は個別にやればよろしい)。
 なら、「欧米と一緒に批判的な意見書に賛同した」日本の安倍はまともなのか。そんなことはない。
 この37カ国*2にしても「中国との経済関係を重視して中国擁護に動いたのだろう」とはいえるでしょうけど、「ならず者国家」呼ばわりはまずいでしょうよ。
 せいぜい、批判するとしたら「この37カ国には失望した」「その中国擁護は事実に反すると思う」程度が適切ですね。
 まあこういう発言をためらいなくしちゃうM谷氏が「まともな人間じゃない」つう事がわかったと言う意味ではむしろ彼女のツイートの方がリトマス試験紙じゃないか。まあ俺だったら「M谷氏とはお付き合いしたくない」ですね。いくらウイグルびいきでも度が過ぎてると思うので。
 とはいえ「ウイグル専門家の数自体がおそらく少ない」のでマスコミに彼女がよく出るのも仕方がないんでしょうね。俺は彼女みたいな狭量な人間は大嫌いですが。

M谷N子
 中国擁護国には、所謂「ならず者国家」以外に、中国に経済的に牛耳られている国も多い。その中でも特に気になるのが、同じテュルク民族の国であるはずのトルクメニスタンや、中央アジアの国でウイグル人は「隣人」であるはずのタジキスタン、国際連帯の精神はどこへ行った?のキューバ等々。

 M谷氏も「ならず者国家呼ばわり」はまずかったと思い始めたらしく発言を修正している点は評価できます。
 まあそれはともかくトルクメニスタンタジキスタンキューバはM谷氏にとってはならず者ではないようです(彼女の「ならず者」定義がよく分かりませんが)。

M谷N子
 幸いなのは、ウイグル人が多い国~トルコ、カザフスタンキルギス共和国ウズベキスタンが入っていないこと。隣接している国であったり、経済的に厳しい国であっても、決して擁護の側に回らないところに、彼らの良心を見た。

 「擁護しなかったことは嬉しかった」ならまだしも「良心」つうのはナイーブすぎますね。
 中国擁護をすれば、中国に喜ばれる反面、EU諸国(英独仏など)に恨まれる可能性もあるわけですからね。

*1:著書『亡命者が語る政治弾圧:中国を追われたウイグル人』(2007年、文春新書)など

*2:M谷氏ツイートに寄れば、アルジェリアアンゴラベラルーシブルキナファソブルンジコモロコンゴキューバ北朝鮮コンゴ民主共和国エリトリアガボン、イラン、ミャンマー、ナイジェリア、フィリピン、ロシア、ソマリア南スーダン、シリア、タジキスタンベネズエラジンバブエサウジアラビアパキスタン、エジプト、トーゴカンボジアオマーンカタールUAEアラブ首長国連邦)、バーレーンスーダントルクメニスタンクウェートカメルーンボリビア