「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年3/18分:高世仁の巻)

安田純平さんの解放に身代金は支払われたのか? - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 普通に考えて「支払われた」でしょうね。あるいは支払われない代わりに「別のお土産が身柄拘束勢力に出た」か。「お土産なしで解放する」ほど向こうも甘くないでしょう。
 じゃあ何で高世が「身代金支払いはなかったと思う」という与太、デマカセに固執するかと言えば、安田氏が「私の知る限り支払いの事実はない、だから支払いはないと思う」というからです。
 横田奥さんが「めぐみは生きてると思う」というとそれに同調するのと全く変わらない。横田奥さんが「娘が生きてると信じたい」のと同様「あいつのせいで日本の税金が無駄に使われた」「税金支払いがないとしてもカタールに余計な借りを作った」と一部から非難される安田氏は「支払いがなかったことにしたい」でしょう。彼の発言は横田奥さん同様、客観的な代物では全くない。
 結局、高世にあるのはジャーナリズムではなく「横田奥さんや安田氏にこびて、彼らの歓心を買い、彼らを使ってジンネット(高世の会社)が番組制作し金儲けすること」です。
 だから高世には横田奥さんや安田氏に批判的なことは何一つ言えないわけです。

 身代金支払いについては、日本政府が払った、カタール政府が払ったと二つの説があった。
 しかし、両国とも身代金支払いを否定している。
 菅官房長官は解の翌日10月24日の記者会見で、「身代金、払ったという事実はありません」と日本政府の身代金支払いを否定。

 そりゃおおっぴらに「支払いました」とは言わないでしょう。特に安倍政権なんか「モリカケが典型的」ですが発言が嘘だらけの訳ですし。この件だけ菅を信用するのはおかしな話です。

 カタール政府が身代金を払ったという説の唯一の根拠は、「シリア人権監視団」(The SyrianObservatory for Human Rights)というイギリスに拠点を置くNGOのリポートだ。この「シリア人権監視団」は、シリアでの民間人の死傷や人権侵害などの被害状況を発信しており、私もこのブログで何度も情報を引用している。そのリポートには「信頼できる複数の情報源によると」として、三つの内容が書かれている。まず、安田は解放4日前(10月19日)に身柄の拘束を解かれていたこと。次に、カタールとトルコの支援があったこと。そして身代金が払われたことだ。
 「シリア人権監視団」の代表(ラミ・アブドルラフマン氏)は日本のメディアに答えて、カタール政府が身代金300万ドル(約3億3700万円)を払ったとまで述べている。

 やれやれですね。「シリアでの被害状況」については人権監視団のデータを使ってアサド政権を非難する男・高世が、安田氏の件では「人権監視団レポートが信用できるか分からない」と言い出す。ご都合主義にもほどがあります。
 高世が「信用できるか分からない」と主張するなら人権監視団に「根拠は何か」と問いただす必要があるでしょう。それもしないで「一NGOの発表に過ぎないから」で片付けるとは全くデタラメです。

 しかし、安田さんによると「シリア人権監視団」の情報には明らかな誤りがあるという。
 安田さんが最後の収容施設から出されたのは10月22日で、解放されてトルコの入管に入ったのが23日、その4日前の19日はまだ収容施設にいたという。ところが日本のメディアは、安田さんにこのことを確認せずに「シリア人権監視団」の情報にのみ依拠して報じてしまった。

 疑えば「安田氏が嘘をついてる可能性」もあるのですがそれは無視します。安田発言が事実だとしても「解放日時の誤り」と「身代金支払いの有無」と何の関係があるのか。
 そしてこんなことを言う高世が「国内で生存者が発見されてる特定失踪者のデマ」について何一つ批判をしないのはどういうことなのか。
 「特定失踪者のデマのひどさ」は高世が非難する人権監視団の誤りなんぞとは比べものにならない酷い代物でしょうに。結局、こうして高世が「ジャーナリストの名に値しない、ただのテレビ番組制作下請け業者」にすぎないことが改めて明らかになるわけです。