今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年3/20分)(追記あり)

北朝鮮に対する独自の制裁措置 2年間延長へ | NHKニュース
 やれやれですね。もはや「制裁開始当初はともかく」今や「解除したらウヨ支持層に非難される」というだけで戦略もなしにただ惰性で制裁を続けてるだけでしょう。下らないにもほどがあります。大体これは「国連での北朝鮮非難決議案共同提出見送り」とは明らかにちぐはぐです。


リベラル21『キム・ヨナが歌う』

浅田真央*1の可愛らしさ、優雅さ、懸命さに魅せられたファンは多いが、彼女はいつ転倒するのかとハラハラさせる選手だった。それに比べるとキム・ヨナ*2は、いつも憎らしいほど落ち着いて堂々とした演技を見せてくれた。二人は良きライバル、そしてほぼ同時期に引退したが、キム・ヨナはリンクの外でも活躍を続けた。
 冬季オリンピック招致活動から始まり、2017年11月の国連総会の演説では世界平和を訴え、北朝鮮の五輪参加を呼びかけた。彼女の演説が実を結び、北朝鮮の平昌への参加が実現すると、劇的な南北首脳会談、米朝会談へと一気に進んだ。彼女は元スポーツ選手として見事に「南北親善大使」の役割を果たした。
 かつて米中の「雪解け」のはしりとなった「ピンポン外交」*3、1991年千葉幕張で開かれた卓球世界大会の「南北合同チーム」と「統一旗」が思いだされる。その陰に卓球の元選手(ボーガス注:でピンポン外交当時の日本卓球協会副会長、1991年当時の国際卓球連盟会長である)、荻村伊智朗*4がいた。スポーツが政治を動かし、世界に希望を与えた。
 先月、キム・ヨナが歌手デビューをして、3.1独立運動100年の記念ソングを発表した。奇妙なタイトル「3456」は、3.1独立運動(1919年)、4.19学生革命(1960年李承晩独裁政権追放)、5.18光州事件(1980年)、6.10民主化闘争*5(1987)からとった。どれも過去100年、韓国の民主化運動史上に輝やく民衆闘争である。
・人気モデルのローラが辺野古埋め立て反対を呼びかけただけで、(中略)排除されようとする日本と韓国は大違いだ。

 この一文ほど「大人っぽいヨナ」と「良く言えば純真無垢、悪く言えば幼稚な浅田」の違いをはっきり示す物はないでしょう。良かれ悪しかれ浅田にはこうした「政治的振る舞い」「社会的活動」はほとんど予想できません。

参考

聖火リレー最終走者に元フィギュア女子のキム・ヨナさん、平昌五輪開会式 写真7枚 国際ニュース:AFPBB News
 平昌冬季五輪の開会式が9日、平昌オリンピックスタジアムで行われ、聖火リレーの最終走者は2010年バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した金妍児キム・ヨナ)さんが務めた。
 最終走者のキム・ヨナさんの前には、アイスホッケー女子に合同チームで出場する韓国と北朝鮮の選手が一緒に聖火を運んだ。

*1:バンクーバー五輪女子フィギュアスケート銀メダル

*2:女子フィギュアスケートバンクーバー五輪金メダル、ソチ五輪銀メダル

*3:荻村は、「日本卓球協会副会長として1971年の世界卓球選手権名古屋大会への中国復帰に尽力。米中ピンポン外交のきっかけをつくった」(ウィキペディア「荻村伊智朗」参照)

*4:荻村と言えば他にも「周恩来・中国首相に招かれて中国の卓球指導をした(卓球王国・中国の礎を築くことに貢献)」などの逸話があります。

*5:この結果「民主化勢力の分裂(金大中と金泳三の二人が立候補)」によって、「全斗煥直系」盧泰愚が当選した物の、民政移管が実現した。