今日の産経ニュース(2019年3月30日分)

エルドアン与党は経済低迷で苦戦 トルコ統一地方選(1/2ページ) - 産経ニュース
 「独裁色が強まってる」とはいえ「完全な独裁ではない」からこそこうなるわけです。今後選挙結果がどうなるのか、特にエルドアン*1側(与党側)が地方選で野党に大敗した場合にどうなるのかが気になるところです。
【追記】
与党支持に陰り 政権運営に打撃も トルコ統一地方選(1/2ページ) - 産経ニュース

 地元メディアによると、全体ではエルドアン大統領率いる公正発展党(AKP)などの与党連合が優勢で、エルドアン氏は1日未明に勝利を宣言した。ただ、首都アンカラの市長選で与党側候補が敗れる見通しとなったほか、最大都市イスタンブールの市長選でも、エルドアン氏側近のユルドゥルム*2元首相が野党側候補と接戦を展開*3している。
 両市の市長ポストはAKPが長期にわたり維持してきた。エルドアン政権の支持に陰りがみえた形で、今後の政権運営に打撃となりそうだ。
 トルコのアナトリア通信によると開票率99%超の時点で、全体の得票率はAKPなど与党連合が51・7%、共和人民党(CHP)など野党連合は37・5%。投票率は84・5%だった。
 トルコ経済は昨夏、通貨リラの価値が対ドルで急落して以降、低迷が続いており、これが与党退潮の一因になったとみられる。

 ということで小生のようなエルドアン批判派にとっては残念な事に「与党敗北」ではなかったわけですが、野党が善戦し、反撃の礎を作ったとは言えるのではないか。


【編集者のおすすめ】K・ギルバート著『天皇という「世界の奇跡」を持つ日本』 外国人から見た「万世一系」 - 産経ニュース
 まあ、ばかばかしいですね。ケント*4なんて「白人コンプレクス」がある日本人ウヨ相手に「我々白人もあなたと同意見です」とこびへつらうウヨ商売人でしかない。「外タレ(外国人タレント)」としてそれなりに売れてた1980年代(TBS『世界まるごとHOWマッチ』出演など)はケントもこんな馬鹿なこといってません(まあ1980年代は安倍が首相になるほど日本も右傾化してませんが)。売れなくなってからこうしたウヨ商売を始めたわけです。
 ケントは米国人代表でも、白人代表でも何でもないし、そもそも本心じゃないでしょう。
 大体「万世一系」なんて事実じゃないし、仮に事実だとしても「それがどうかしたのか」ですね。
 「長く続いてるから意味がある」というなら、極端な話「北朝鮮国家体制」だって「1949年の建国から70年続いていて、一定の意味がある」といえるでしょうが産経はおそらく北朝鮮体制のような自分が評価しない物については「何年続こうと意味なんかない」「むしろ続いてきたことが恥ずかしい」つうでしょうしね。


【ソウルからヨボセヨ】官製民族主義とは…「国立日帝強制動員歴史館」を見学して - 産経ニュース

 先頃、大統領秘書室長を辞めた最側近の任鍾●*5(=析の下に日、イム・ジョンソク)氏が、笑顔で日本旅行している写真もマスコミに出ていた。一般の国民と同じく家族や側近は日本を楽しんでいるのに、文氏*6本人は保守派たたきの親日糾弾や反日*7・愛国の歴史回顧に熱を上げている。

 産経・黒田らしいバカバカしさです。ならば沖縄基地問題で米軍を批判する人間(オール沖縄支持者)はハワイなどアメリカに観光旅行に行ったらいけないのか。
 「イタリアの一帯一路参加」を非難する産経記者は「ローマ観光」にいったらいけないのか。
 そう言う話じゃないでしょうよ。「その国の文化を愛好すること」と「その国の政治・外交を批判すること」は全く関係ない。


【ビジネス解読】「お家騒動の果て中国資本の支配?」大塚家具は再建なるか(1/3ページ) - 産経ニュース

・久美子氏は3月4日、資本業務提携で合意した日中の越境EC(電子商取引)を手掛ける「ハイラインズ」(東京)の陳海波(ちん・かいは)社長とともに東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。
 久美子氏は席上、「(中国では)日本の伝統家具や(顧客のさまざまな要望に応える)コンシェルジュサービスが求められている」と強調、今回の提携をてこに、中国でインターネット通販に加え、業務提携する中国の家具販売大手、居然之家(イージーホーム)の店舗を通じて家具などを売る狙いを打ち出した。
・今後、業績改善に向け、国内では家電量販店最大手のヤマダ電機との業務提携、海外では中国市場に活路を求めることになる。
 中国では、4月から越境ECで大塚家具のインテリア雑貨の販売を始め、6月のイージーホームの展示会に間に合うよう商品を準備しているという。
 巨大な中国市場で受け入れられれば、業績にも大きく寄与するのは確かだ。

 ということで「中国市場はやはり魅力的」なわけです。

*1:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*2:内務相、国会議長、首相を歴任

*3:2019年4/2追記:イスタンブル市長選でもエルドアン側が敗北しました。

*4:『米国人弁護士だから見抜けた日本国憲法の正体』(2017年、角川新書)、『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』(2017年、講談社プラスアルファ新書)、『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』(2017年、PHP新書)、『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』、『やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人』(以上、2017年、PHP文庫)、『日本を貶め続ける朝日新聞との対決 全記録』(共著、2018年、飛鳥新社)、『アメリカ人だから言えた 戦後日本教育の不都合な真実』(2018年、イースト新書)、『中華思想を妄信する中国人と韓国人の悲劇』(2018年、講談社プラスアルファ新書)、『東京裁判をゼロからやり直す』(共著、2018年、小学館新書)、『マスコミはなぜここまで反日なのか』(2018年、宝島SUGOI文庫)、『リベラルの毒に侵された日米の憂鬱』(2018年、PHP新書)、『いよいよ世界に本当の歴史を発信する日本人』(2018年、PHP文庫) 、『世界に誇れる明治維新の精神』(2018年、ベスト新書)、『天皇という「世界の奇跡」を持つ日本』(2019年、徳間書店)などトンデモウヨ著書多数。

*5:ソウル市副市長、大統領秘書室長を歴任

*6:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*7:産経、安倍のような「戦前日本礼賛ウヨ」はともかく、俺にとって「慰安婦問題や徴用工問題」は反日ではありません。それが反日なら「北方領土問題=反ロシア」「原爆ドームの保存=反米」になるでしょう。