「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年3/31分:黒坂真の巻)

・吉岡正史
選んだ未来、実現させて 沖縄県民大会、世代超え 怒りの「ノー」 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
 会場には怒りが渦巻いていた。「辺野古ノー」の民意を改めて示した2月の沖縄県民投票後、初めて開かれた16日の県民大会。
「日本に民主主義はあるのか」「沖縄は今も捨て石だ」。
 参加者は口々に訴えた。

 さてこれに対して「戦前も今も沖縄は捨て石じゃない。琉球新報記事と、この記事をツイートで紹介する吉岡氏は、昭和天皇安倍総理などに失礼だ」「太平洋戦争中、沖縄を守るために日本軍が駐留していた」とリツイートする黒坂です。呆れて二の句が継げませんね。その「沖縄を守るための日本軍」が沖縄戦において県民に自決を強要したことは黒坂にはどう理解されるのか。 

■島田叡(ウィキペディア参照)
 陸軍守備隊の首里撤退に際して、島田知事は「南部には多くの住民が避難しており、住民が巻き添えになる。」と反対の意思を示していた。1945年5月末の軍団長会議に同席した島田は、撤退の方針を知らされ、「軍が武器弾薬もあり装備も整った首里で玉砕せずに摩文仁に撤退し、住民を道連れにするのは愚策である。」と憤慨。そのとき牛島満*1・第32軍司令官は、「第32軍の使命は本土作戦を一日たりとも有利に導くことだ。」と説いて会議を締め括ったという。

という事実は黒坂にはどう理解されるのか。牛島発言は「沖縄は捨て石」という意味にしか理解しようがない。 
 「自決強制などなかった」などと黒坂はデマを飛ばし、県民を踏みつけにするのか。そうした黒坂らウヨの態度が、左派だけでなく、「翁長前知事」のような「沖縄の保守派」すら「本土は沖縄を馬鹿にしている」と憤激させているということがどうして理解できないのか。

・吉岡正史
きょうの潮流 2019年3月21日(木)
待ちに待った祖国の独立。にもかかわらず島民は全員強制移住させられ故郷を奪われました。インド洋チャゴス諸島の人たちです。原因は米軍基地の建設でした
▼アフリカのモーリシャスとともに英領とされていたチャゴス諸島。英国は1965年、米軍基地を造るためにチャゴス諸島を米国に貸与する秘密協議をすすめました。モーリシャスはその3年後に独立しますが、米国と合意した英国はチャゴス諸島モーリシャスから切り離し英領にとどめました。現地住民の追放後に造られたのがディエゴガルシア米軍基地です
▼「祖国の島を返せ」。
 半世紀以上も要求してきた島民たち。その声が米英を追い詰め始めました。国際司法裁判所が先月、チャゴス諸島の英統治は「不法」だと判断しモーリシャスへの返還を勧告したのです
▼返還となれば米国も対応を迫られます。
「米国はディエゴガルシアを失うのか?」。
 米CNNは早速特集を組みました。同基地は米英が強行したイラク戦争などで重要な出撃拠点とされてきたからです
チャゴス諸島をめぐり国際司法裁に判断を求めることを決めたのは2年前の国連総会。米英などの反対に抗して決議に賛成したのは列強の植民地支配に苦しんだ国々でした。植民地体制の崩壊、独立した主権国家の増加という世界の構造変化の力です
▼最終的な返還や住民の帰島までは紆余(うよ)曲折もあるでしょう。しかし歴史は着実に歩みを進めています。植民地支配の不正義を正し、大国の横暴を許さない世界へと。

 で、この吉岡ツイートに黒坂がどうリツイートするかというと「チベットダライラマ」だそうです。
 「ダライラマがインドに亡命して、チベットに戻れないのに何が『歴史は着実に歩みを進めています。植民地支配の不正義を正し、大国の横暴を許さない世界へ』なのか?。大国中国は横暴だ」(俺の要約)だそうです。
 「祖国の島(赤旗記事)→北方領土」「北方領土がロシアから帰ってこないのに、何が『植民地支配の不正義を正し、大国の横暴を許さない世界』か。大国ロシアは横暴だ」つう話の展開かと思ったら意外でした。
 もちろん「祖国の島、米軍基地(赤旗記事)→沖縄基地問題(沖縄でもチャゴス諸島でも米軍は横暴だ)」という流れに黒坂だと「ならないこと」は予想の範囲内です。
 しかし「歴史とは単純ではない」。「いつでもどこでも大国の横暴がただされるか」といったらそんな単純ではない。
 しかしこうした「大国の横暴をただす動き」をどう「大きくしていくか」が大事なわけです。
 安易にこうした動きを過大評価するのも不適切ですが、黒坂のように「たいしたことじゃない」と無視するのも不適切です。
 まあ黒坂的には「奴が親中国と勝手に決めつけてる」日本共産党相手に「中国のチベット支配ガー」で悪口出来れば「それで御の字」であって、まともにチベット問題など考えてないでしょうが。

参考

チャゴス諸島 英国統治は「不法行為」/米軍基地のため住民強制移住/国際司法裁が勧告
・オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は25日、米軍基地建設のためにインド洋のモーリシャスから分離され、住民が島外へ強制的に移住させられた英領チャゴス諸島について、英国の統治は「不法な行為」だと断定し、英政府に対し(ボーガス注:モーリシャスへの)返還を事実上勧告しました。帰還を求めてたたかってきた元島民は歓迎しています。
・ロイター通信は勧告について「事実上、チャゴス諸島モーリシャスに返還するよう英政府に求めたものだ」と指摘。
チャゴス諸島ディエゴガルシア島にはインド洋最大の米軍基地が置かれています。2001年の米同時多発テロ後のアフガニスタン戦争やイラク戦争などで、出撃拠点として使われてきました。
 勧告は「すべての国連加盟国はモーリシャスの非植民地化の完成へ協力する義務がある」と指摘しました。基地を置く米国の責任も今後問われる可能性があります。
 モーリシャスのジャッグナット首相はロイター通信に「チャゴス諸島の人々を含むモーリシャスの全国民にとって歴史的瞬間だ」と歓迎。英BBC放送によると、モーリシャスの首都ポートルイス近郊でICJからの中継を見ていた元島民は「チャゴス諸島で亡くなった家族の墓参りをしたいと願う人々にとっての大勝利だ」と述べました。
 英外務省は「勧告であり判決ではない」と反発しています。

チャゴス諸島の英領編入は違法 「統治終結を」と国際司法裁判所 | 共同通信 ニュース | 沖縄タイムス+プラス
【ロンドン共同通信
 オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は25日、英国が1965年に当時植民地だったモーリシャスからチャゴス諸島を分離して英領に編入した措置について、国際法に照らして違法だとする意見を示した上で、同諸島の統治を「可能な限り速やかに終える義務がある」と勧告した。
 インド洋の中心に位置する同諸島は、英軍との協定に基づき米軍が基地を構えるなど戦略的要衝と位置付けられ、判断が注目されていた。英BBC放送によると、ICJの意見に拘束力はないが「国際舞台における英国の威信への深刻な打撃」(英紙)となりそうだ。

*1:第11師団長、陸軍士官学校校長、第32軍司令官など歴任。沖縄戦で自決。