今日の産経ニュースほか(2019年4月15日分)

なぜ赤旗では「巨人軍」「夫人」という言葉がタブーなのか

 先月、終戦記念日の前後に一般紙の紙面に頻繁に登場した「慰霊碑」という言葉は赤旗では使わない。広島の平和記念公園にある「原爆死没者慰霊碑」(正式名称・広島平和都市記念碑)は「原爆碑」「原爆記念碑」と書く。
 しんぶん赤旗校閲部の河邑哲也氏が上梓した『「赤旗」は、言葉をどう練り上げているか*1』によれば、《そもそも「霊魂」が浮遊するというのは神道特有の概念》だからということらしい。宗教に対して否定的であり、国家神道への警戒心もある共産党の機関紙らしい理由だ。同様に「慰霊」も「追悼」などに言い換えられる。
 先の大戦への苦い記憶はどの新聞よりも強く持っているようだ。スポーツ記事でも戦争用語は御法度だ。
 たとえば「軍」は使わない。「巨人軍」は「巨人」または「ジャイアンツ」と表現される*2。ただし、他紙でも「巨人軍」は使用頻度が低い。「赤ヘル軍団*3」もNG。「弾丸ライナー」も「するどいライナー」などに言い換える。サッカーなどでは「敵陣」と書かず「相手陣地内」と書く。
 赤旗を手にとって真っ先に目に付くのが「です・ます」調の文体だ。初めて「です・ます」調にしたのは1962年5月1日付の「主張」から。1965年の元日付からスポーツ面を除いて原則「です・ます」に移行した。《「アカハタの文章は堅い」という読者の声をうけて》(前掲書より)採用したという。
 皇室に対する姿勢も言葉によく表れている。一般紙で「天皇陛下」と表現するところは「天皇」とし、敬語も原則使わない。先月、話題となった天皇陛下のお気持ち表明も、《天皇は8日、「象徴としてのお務めについて」とする発言を、ビデオメッセージの形で発表しました》(8月9日付)といった文章になる。
 一般の刑事事件報道では加害者でも匿名となる。「建設業の男性」「21歳女性」といった表現が用いられる。被害者、加害者のプライバシー、人権に配慮しているのだ。
 しかし一般紙の場合、多くの場合で警察発表に基づいて実名、匿名を使い分ける傾向が強い。つまり、「警察の判断」でやっている。それへのアンチテーゼとして実名・匿名を判断していると言える。この点、一般紙よりも筋が通っている。
 ただし、(ボーガス注:政治家の汚職など)公人の刑事事件は実名で報じる。汚職など公人の刑事事件は地位を利用したものであり、公権力のチェック・監視という観点から、当然、実名になる。公人であれば、一般刑事事件でも(たとえば痴漢など)実名報道になる可能性が高い。
 また、(ボーガス注:豊田商事事件のような)詐欺事件の場合は、公人でなくても実名報道となる。二次被害の可能性があり、容疑者を特定する必要があるとの考えからだ。
 赤旗では「子供」「子ども」「こども」のうち、「子ども」を使用する*4
《子どもは、戦前のように、おとなの「お供」でも、神仏の「お供え」でもない、人権をもった人間だ》(同前)という考えによる。
 また、「夫人」は使わず「妻」を使う。夫婦はそれぞれ別個の人格だからだ。

 少し古い文章ですが紹介しておきます。「ですます」調、「天皇、皇族への過剰な敬語は使わない」、「刑事事件の原則匿名報道」はすぐに気づくし有名ですが、他は「へえ」ですね。


皇室安定策、秋以降に検討 衆院議長、各党論議も要望 - 産経ニュース

 大島理森*5衆院議長は15日、東京都内で講演し、新天皇即位を国内外に示す10月の「即位礼正殿の儀」などが行われた後、安定的な皇位継承策について政府、国会で検討を始めるべきだと主張した。与野党に早期の議論開始も要望した。
 各政党に対し「それまで勉強しなくていいわけではない」として、今秋を待たずに党内論議を進めるよう呼びかけた。

 「はあ?」ですね。女帝容認以外に「安定的な皇位継承*6」とやらの現実的道はないでしょうに、「検討」「勉強」「議論」とは、なんともとんちんかんです。
 最近の世論調査でも、女系・女性天皇に賛成7割=時事世論調査:時事ドットコムですし。
 大体、「小泉政権下の私的諮問機関・皇室典範に関する有識者会議(2005年)」でわかるように「皇室継続の問題」は昨日今日、問題になった話じゃないでしょうに。
 「検討」「勉強」「議論」というとは、櫻井よしこらウヨのように「元皇族の皇族復帰」、「元皇族を養子にする」、「側室制度復活」だの女帝導入に比べ支持者も少ない「非現実的なこと」を大島氏はいうのか。そんなんしなくても「愛子さん(現天皇の孫、現皇太子の長女)が未来の天皇です」でいいでしょうにねえ。
 まあ、「安倍*7がアンチ女帝」だからこうなるわけですが。
 何せ

【国連女子差別撤廃委】男系継承を「女性差別」と批判し、最終見解案に皇室典範改正を勧告 日本の抗議で削除したが…(1/2ページ) - 産経ニュース
・国連女子差別撤廃委員会が日本に関してまとめた最終見解案に皇位継承権が男系男子の皇族だけにあるのは女性への差別だとして、皇室典範の改正を求める勧告を盛り込んでいたことが8日、分かった。日本側は駐ジュネーブ代表部を通じて強く抗議し、削除を要請。7日に発表された最終見解からは皇室典範に関する記述は消えていた。
・日本側は4日にジュネーブ代表部公使が女子差別撤廃委副委員長と会い、皇位継承制度の歴史的背景などを説明して「女子差別を目的とするもの*8ではない」と反論し削除を求めた。

【国連女子差別撤廃委】日本の国柄・伝統を無視し、「男系継承は女性差別」と勧告しようとした裏でやはりあの国が暗躍していた…(1/2ページ) - 産経ニュース(田北真樹子、阿比留瑠比)
・「日本に関する見解をとりまとめた委員は中国の人だ。いろいろな思惑*9があってやっているのだろう」
 政府高官はこう指摘する。
・いずれにしろ今回、最終見解案に突如、皇室典範改正の文言が入ってきたことは日本政府に衝撃を与えた。委員会内での議論は非公開のため経緯は不明だが、政府には国連の場で仕掛けられる「歴史戦」に一層、強力に対応していくことが求められる。

「 皇位継承権は女性差別と踏み込む国連 日本をおとしめる情報戦対策が急務 」 | 櫻井よしこ オフィシャルサイト
・驚愕の事実*10が判明した。国連委員会の対日最終見解案に日本の皇位継承権が男系男子の皇族に限られているのは女性への差別である、従って皇室典範改正を求めると勧告する内容が盛り込まれていたというのだ。
 事前に日本政府が反論し、これらの記述は削除されたというが、ここまで日本の歴史や文化、伝統に介入する国連とは一体何なのか。日本に関してどのような知識と理解が国連委員会側にあるのか。極めて疑問に思う。
・国連を舞台にして展開されている、あらゆる面で日本をおとしめる情報戦は極めて深刻である。日本政府はこうした動きにまともに向き合い、公正でフェアな情報を発信する態勢を1日も早くつくり、粘り強く日本への理解を求めていかなければならない。

【山本優美子のなでしこアクション(3)】男系男子は女性差別ですか? 国連を利用して皇室典範改悪を目論む勢力はまだ蠢いています(1/5ページ) - 産経ニュース
・日本は昭和60年(1985年)に女子差別撤廃条約を締結しました。この時国会で「皇位継承資格が男系男子に限られているのは女性差別に当たるのではないか」という議論がありました*11
 これに対して当時の安倍晋太郎*12外相はこう答えています。
皇位につく資格は基本的人権に含まれているものではない*13ので、皇位継承資格が男系男子の皇族に限定されておりましても、女子の基本的人権が侵害されることにはならない。したがって、本条約が撤廃の対象としている差別にも該当しない。」(昭和60年5月29日、第102回衆議院外務委員会)
・女子差別撤廃委員会では過去に一度だけ、委員から皇位継承についての質問がありました。平成15年(2003年)7月8日、フィリピンのマナノ委員(女性)が「皇室と日本政府は、プリンセス愛子が女性天皇になれるよう皇室典範の改正を検討したことがありましたか?」と質問したのです。
 日本政府はこう答えています。
 「皇室典範では男子のみに皇位継承があります。(ボーガス注:神話では)皇室の祖先神は(ボーガス注:女性の)天照大神であり、日本の歴史には女性天皇もいました。しかし、愛子内親王が将来、女性天皇になる可能性はありません*14
 男系による皇位継承は日本の伝統であり、日本そのものです。国連の委員会が皇室典範に意見することなどあってはなりません。
 その一方で日本国内には女系容認論もあります*15し、反天皇*16の団体もあります。彼らが国連に働きかければ「男系男子は女性差別」という問題を委員会に持ち込むことも可能だと思います。国内で議論となり、国連も勧告すれば、国連信仰の強い日本人は流される危険が十分にあります*17
 もし私が皇室典範を改悪して日本の国柄を壊そうと意図するとしたら、国連の人権委員会を利用して次のようなことをします。
 ターゲットは女子差別撤廃委員会(女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃)(中略)がよいでしょう。
 これらの委員会にNGOとして「男系男子は女子差別、皇室典範の改正を求める」という意見書をたくさん送ります。委員会が開催されるときは委員との懇親会合を開き、NGO会議でスピーチし、議場でも委員を囲んでパンフレットや資料を直接委員に渡します。
 委員は、それぞれの出身国では立派な経歴があっても、日本の国柄や歴史・伝統・文化については知りもしないし、考慮もしません。
 「日本にはかつて女性天皇が10人*18いたのに、現在の皇室典範では男子しか継承できないのは女性差別だ」と説明されたら納得してしまうでしょう。
 もし国連の委員会が皇室典範を審査項目に入れようとしたならば、日本政府は毎回派遣している大代表団を中止し、加盟国中第2位で9・68%もの分担金約237億円を停止*19し、厳しい姿勢で怒ってほしいと思います。
 お金を出して国を壊されるような馬鹿なことが起きてはなりません*20。そもそも日本は、国連の「上から目線」の勧告など必要ありません。なにしろ日本ほど人権が尊重され、女性が恵まれている国はない*21のですから。

として女性天皇導入論に激しく反発するのが安倍らウヨ連中です。
 「実際、女性差別と違うのか?」「いいじゃん、別に国連に勧告されたって。この機会に女帝容認に制度変えようぜ。なんか不利益あるの?。小泉政権の私的諮問機関だって女帝容認だったじゃん」としか俺は思いませんが、安倍らウヨは違うわけです。
 悠仁君が誕生してなければ「小泉*22首相の設置した私的諮問機関・皇室典範に関する有識者会議の『女帝容認答申』でその方向で皇室典範改正して解決」「女帝制度導入で愛子さんが将来の天皇」だったのでしょうがね。幸か不幸か彼が誕生し、ウヨ連中(日本会議神社本庁など)が「女帝導入など不要。小泉は余計なことするな」といい「安倍など自民党ウヨ議員」もそれに同調したことで小泉氏も急速に典範改正をやる気を失ったわけです。
 なお、非常に善意(?)に考えれば、もしかしたら大島氏は「女帝の方向に話を持って行きたい(ただ今それを言うと安倍ないし安倍支持層の極右が逆ギレするだけなので『議論しよう』というにとどめた)」のかもしれません。一部のウヨ連中に至っては「悠仁さんがいるから議論する必要ない。彼の奥様が子どもを沢山産めば解決する。今のままでいい。拙速に制度改正するな」とか無茶苦茶なこと言いますしねえ。
 それはともかく「うがった見方をすれば」大島氏は
1)「女帝に反対する安倍総理は全く困った物だ。ここは俺が体を張って女帝導入をしないと*23」という憂国の士(?)
 あるいは
2)一帯一路における二階幹事長のような立場。
 つまり一帯一路参加は不可避と考えたが、ウヨ支持層が怖くて自分からは言い出せない安倍が、まず二階氏を訪中させたように「女帝不可避」と内心では考えてるがウヨ支持層が怖いのでまず、大島氏を使って女帝導入を画策*24
のどちらかかもしれません。
 なぜ俺がこういう勘ぐりをするかといえば、「大島氏が議論を及びかけてる与野党」のうち「女帝に否定的な安倍がトップの自民党*25はともかく」、与党公明党や野党各党はむしろ女帝導入に好意的だからです(ただし「天皇制それ自体に好意的でない共産」および「安倍にへいこらしてる自民の二軍・維新」は除く*26)。こんな呼びかけをすれば、結果的には「自民以外では女帝導入論の議論を助長することになる」くらいのことはさすがに大島氏も分かってるでしょう。


【追記】
政府、女性天皇04年に容認方針 97年から極秘検討 | 共同通信

 政府が1997~2004年、皇位継承資格者を女性皇族に拡大できるかどうか極秘の検討会を開いていたことが分かった。共同通信が28日までに入手した政府の内部文書や証言で確認。04年春の文書には、女性・女系天皇を認める皇室典範の早期改正方針が記されていた。小泉純一郎首相が設置した有識者会議の結論(05年)を受け、小泉氏は典範改正に乗り出そうとしたが、秋篠宮家に06年、長男悠仁さまが生まれ断念した。
 検討会開始の背景には、天皇陛下の孫の世代に当時、継承資格者*27がいないという危機感があった。悠仁さま以外に同世代の継承資格者はおらず*28、課題は残ったままだ。

・「1997~2004年(橋本*29内閣、小渕*30内閣、森*31内閣、小泉内閣)」とは随分幅が長いですが、この間ずっと「政府が女帝容認を検討していた」んでしょうか。
・まあ、遅くとも「小泉政権下の私的諮問機関・皇室典範に関する有識者会議(2005年)が『女帝容認』答申を出した」時点で「政府・自民党の中に有力な女帝容認派が居る。例えばそれは小泉首相と福田*32官房長官だ」なんてのはモロバレの話です。
 しかし共同通信や「共同通信に情報提供した人間」の思惑は「女帝潰し」なのか、「女帝推進」なのか、どっちですかね。
 「非常にうがった見方をすれば」、例の「大島発言」もこうした動きと連動した「女帝導入の動き」なのかもしれません。


【政界徒然草】福岡知事選で動かなかった「ポスト安倍」岸田氏(1/2ページ) - 産経ニュース
 「はあ?」ですね。選挙のとりまとめ役は二階*33幹事長だし、福岡選出の代議士と言えば麻生*34副総理・財務相です(岸田*35政調会長は広島選出)。
 「麻生に選挙応援を要請された」といっても、動く理由がどこにもない。

古賀誠*36名誉会長(78)は現職を支援していた
・知事選は早い段階から現職の圧勝が有力視
・現在も派内に影響力を保つ古賀氏や、派内の大半の議員は岸田氏の福岡入りに否定的だった。幹部の1人は「同じ派閥で会長と名誉会長が違う候補を応援するのはおかしい」と漏らす。ベテランも「負ける選挙に総裁候補がわざわざ行く必要はない。その程度で麻生さんが本当に恩を感じるのか」と疑問を呈していた。
・岸田氏を福岡に入れようとする麻生氏の狙いは何か。派をばらばらにしたいからではないのか-。古賀氏はそう不信感を持っていた。
・「二階俊博幹事長(80)や麻生派甘利明*37選対委員長(69)も応援に入らなかった」

というのではなおさら動けないでしょう。しかも当選したのは「予想通り」現職です。「麻生が新人をごり押しして自民党が分裂した」「岸田氏の親分に当たる古賀氏(国会議員時代は福岡選出)は現職支持」「地元福岡の自民党の地方議員、首長にも現職支持が多数いる。当選可能性は現職の方が高い」「責任問題をおそれてか、二階幹事長や甘利選対委員長も福岡入りしなかった」なんて代物で何で岸田氏が「新人候補を支援できる」と思うのか。
 一方で「麻生のごり押し」とはいえ公然と現職を支援するわけにも行かなかったわけです。

*1:2015年、新日本出版社

*2:野球については他にも赤旗ルールとして「捕手を女房役と呼ばない(ただし最近は一般紙でもあまり使わないと思います)」「刺殺、封殺、重殺(ダブルプレー)、三重殺(トリプルプレー)など『殺』がつく物騒な言葉は使わない(ただし主張/記者会見質問封殺/国民の知る権利の重大な侵害という形でなら「封殺」を使う)」つうのもあったと思います。

*3:広島カープのこと

*4:近年では赤旗に限らず、行政公文書や法令(例:認定こども園法)、「朝日、毎日などの一般紙」でも多く使われるのは「子ども」や「こども」です。一方産経のようなウヨが「子供」を使用します。

*5:村山内閣環境庁長官森内閣文相(科技庁長官兼務)、小泉内閣農水相自民党国対委員長(森、小泉、第一次安倍、福田、麻生総裁時代)、幹事長、副総裁(谷垣総裁時代)などを経て衆院議長

*6:まあ俺のように天皇制にありがたみを全く感じない人間にとっては天皇制がなくなっても全く問題などありませんが。

*7:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*8:差別かどうか、というのは「目的(主観的な意図)」ではなく「客観的に社会に与える効果」で評価すべきもんです。

*9:「女帝制度導入で天皇制度を永続化すれば天皇ファンである日本人大多数(ただし日本会議など極右除く)に喜んでもらえる。日中友好に貢献できる」という思惑ですね、分かります(棒読み)。いやもちろんこれは冗談であって、阿比留の言う思惑とは、そうではなく「女帝導入により、伝統破壊を企む反日の中国」とか言う与太だと言うことはよく分かりますが。

*10:女性天皇を認めない皇室典範って差別じゃね?」「天皇候補も減ってるし、この機会に女帝制導入してもええんと違うか」なんて見解は驚愕するようなことではない、むしろ「予想の範囲内」です。外国人なんか、よしこたちウヨのような「男性天皇」への変な思い入れはないでしょうから「日本だって推古天皇持統天皇とか女帝が昔はいたやないか」「英国のエリザベス女王デンマークのマルグレーテ女王とかと同じで弊害なんかないやろ」「天皇候補が増えるのに、何で一部の日本ウヨが反対するのか理解できんわ」「国民世論調査でも女帝賛成が多いと聞いてるで。一部の日本ウヨが反発してるだけやろ」としか思ってないでしょう。むしろ外国人の方がよしこらウヨの反発に「驚愕」してるでしょう。

*11:これが事実なら約35年前にそうした指摘があったわけで、最近の国連女子差別撤廃委員会の指摘は何ら予想外でも意外でもありません。ましてや反日ではない。

*12:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*13:確かに「皇位継承権は全ての日本国民に認められてるわけではない」という意味では「基本的人権には当たらない」かもしれませんがそこから一気に「だから皇位継承権をどう決めようが人権侵害にならないのだ」つうのは論理飛躍の気がします。そして仮に女帝否定が「女性皇族の人権侵害にならない(憲法上、違憲ではない)」とするとしてもそれが「憲法の男女平等の理念に反すること」は確かでしょう。「違憲ではない=憲法理念上も問題なし」ではない。

*14:ただしこの二年後の2005年に小泉内閣が女帝導入を画策したことを知っていればこの発言が日本政府の本心かどうかには疑問符がつきます。「2年で女帝導入に考えが変わる」というのはありそうにない。

*15:「あります」も何もそれが世論調査では多数派ですし、一時は小泉内閣すら女帝導入を目指していました。

*16:女帝容認が反天皇と思えるというのも酷い話です。反天皇なら「男性だろうが女性だろうがとにかく天皇はいらない」「女性差別女性天皇否定)は良くないと思うが天皇制廃止を主張する我々の立場上、女性天皇導入を自分から積極的に主張するのはおかしいと思う(導入に反対はしないが)。そもそも天皇制は身分差別だ」でしょうに。

*17:そんなに国連万歳だと「ある意味、ありがたい」んですがね。実際には国連が「死刑廃止」「代用監獄廃止」を何度勧告しても無視してますからねえ。

*18:推古、皇極(後に斉明天皇として重祚)、持統、元明、元正、孝謙(後に称徳天皇として重祚)、明正、後桜町天皇のこと。したがって「皇極(後に斉明天皇として重祚)」「孝謙(後に称徳天皇として重祚)」がいるので「10人」ではなく「10代8人」です。もし「天皇制に無理解な外人への皮肉(ただし無理解というのは産経の勝手な決めつけですが)」という意味でこう書いたのではなく、本気で「重祚に気づかず」「10人」と思ってるなら産経はウヨとしてお粗末でしょう。

*19:そんなことで分担金停止なんか安倍ですら出来ないでしょう。不当な理由で支払い拒否することは確かペナルティの理由になるのでそれこそ「日本の国連での権利停止処分」などの逆効果になりかねません。まあペナルティ以前に日本の国際的評価ががた落ちですが。

*20:やれやれですね。その理屈なら「俺が多額の金出してるのに安保理や総会でイスラエル批判とはどういうことなんだ!(米国)」「多額のカネだしてるのにチベット問題批判とは(中国)」「多額の金だしてるのに南ア問題で日本批判とは(アパルトヘイト時代の名誉白人日本)」もありですが、そんな主張が許されていいわけがないでしょう。「カネによって政治が左右される」なんてことがあっていいわけがない。

*21:おいおいですね。たとえば、世界経済フォーラムの男女格差指数(ジェンダーギャップ指数)の「2018年版」では「1位アイスランド」「2位ノルウェー」「3位スウェーデン」「4位フィンランド」「12位フランス」「14位ドイツ」「15位英国」「16位カナダ」「51位アメリカ」「70位イタリア」「110位日本」で日本は北欧諸国や「他のG7諸国」と比べてダントツで順位が低いのに、そしてこれについては安倍政権ですら「改善に努める」といってるのに良くもこんな寝言が言えたもんです(例えば「共同参画」2019年201901 | 内閣府男女共同参画局参照)。まあどうせ何言っても「価値観の相違」「そういう評価の方が間違ってる」などでこの種のウヨは終わりでしょうが。

*22:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*23:「建前上公正中立」という衆院議長の立場でそこまで政治的に踏み込んでいいとは俺は思いませんが。

*24:もちろんこれが事実なら「建前上公正中立」で党籍も一時離脱している衆院議長の立場に明らかに反します。

*25:ただし党としてはともかく個々の自民党議員には女帝容認派も居るでしょうが。

*26:ただしその共産ですら「男女平等の観点から女帝容認の方が望ましいと思う」「女帝反対派の立場は女性差別ではないのか」とはしていますが。

*27:「継承資格者=男の子」ですね。

*28:要するに「現天皇の孫に、男の子は悠仁君しかいない」つうことです。

*29:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相。首相退任後も森内閣で行革等担当相

*30:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*31:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*32:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*33:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*34:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*35:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*36:橋本内閣運輸相、自民党国対委員長(小渕総裁時代)、幹事長(森総裁時代)、選対委員長(福田、麻生総裁時代)など歴任

*37:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相を経て自民党選対委員長