今日の中国ニュース(2019年5月14日分)

■I濱Y子のツイート

 同業の歴史研究界隈で、現状が第一次世界大戦前夜に酷似と指摘する人*1がいる。この場合、香港・台湾は当時のベルギーになぞらえられている*2(笑)。その人によると中国はこれから微笑み外交を日本にしかけてくる*3というが、絶対なびいちゃだめとのこと。てか、現状の日本では、表面的にはあわせても、本質的にはなびかない*4だろ。

 「なびいちゃダメ」の「なびく」とはどういう意味なのかをまずI濱先生と類友にお聞きしたいところです(反中国のI濱ではなんとなく予想がつきますが)。
 まず第一に日本にとっての中国経済の重要性を考えれば「敵対」なんてことは当然出来ません。
 第二に、とはいえ、当然ながら「日本の国益と中国の国益」は違います。中国の主張が日本の国益に反すると思うときは、当然「中国様のいうことには下僕の我々・日本人は文句などありません。はい、喜んで」とはなりません。
 要するに中国に限ったことではなく米国、韓国、ロシア、どこの国でも同じですが「なびかない」というI濱発言が「敵対関係になること」ならそんな馬鹿なことは出来はしません。一方で「なびかない」が「何でもかんでも言いなりにならない」なら「いうのも馬鹿馬鹿しい」当たり前の話です。つうかどこをどう見れば今の自民党政権が「中国の言いなりの属国なのか」。むしろ問題にすべきは沖縄基地問題で分かるように「アメリカの言いなりであること(まるで属国)」なのですが、まあ反中国・非常識ウヨのI濱と「I濱の類友(多分反中国・非常識ウヨ)」にそういう認識はないでしょう。


ダライ・ラマ報道で記者聴取=中国に配慮-ネパール:時事ドットコム
 Mukkeセンセイなら当然「ネパールに霞を食えとは言えない」といって下さるでしょう(皮肉のつもり)。


中国、ギリシャと「一帯一路」推進合意 :日本経済新聞

 米との貿易戦争が激化するなか、イタリアに続きギリシャ欧州連合EU)を切り崩す足がかりにする。

 日本語が明らかにおかしいですね。「切り崩す」というには「EUが一帯一路に参加しないことを組織として決定したという事実」がなければならないでしょう。しかしそんな事実はないでしょう。
 たとえば「希望の党」騒動は「右派労組・連合執行部などによる野党共闘切り崩し」といっていいでしょうが、そういえるのは「とにもかくにもそれ以前の民進党野党共闘を進める立場を公式に表明していた」からです。


【産経抄】5月14日 - 産経ニュース

 昨年9月、台風21号の影響で、関西国際空港には数千人の旅行客が取り残されていた。すると中国の駐大阪総領事館がバスを派遣して、中国人観光客を優先的に救出した。中国のネット上にこんな情報が流れ、中国メディアも追随して報道した。
 ▼台湾の総領事館は何をやっているのだ。台湾の世論は沸騰し、非難の矛先は(ボーガス注:大阪総領事館に当たる)台北駐大阪経済文化弁事処に向けられた。2カ月前に着任したばかりの蘇啓誠(そ・けいせい)処長は、自殺に追い込まれた。
 ▼ところが、中国のネット情報はまったくのフェイク(偽)だったことがまもなく明らかになる。中国当局が、台湾に混乱をもたらす目的で虚偽情報を流した。国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」は、今年3月に発表した報告書のなかで、こうした見方を示している。

 で、その「中国政府の謀略説」には何か根拠があるのか。単に「アンチ台湾の中国ネット右翼」がデマを垂れ流し、一部の軽率な中国人や台湾人がそれを信用したという理解ではなぜいけないのか。
 「中国にとって台湾非難は都合がいいから」レベルで「中国政府の謀略」と決めつけてるのならそれはまともな批判とは言えません。
 それにしても「蓮舫民進党代表(当時)の二重国籍ガー」と蓮舫氏だけでなく台湾に対しても失礼なデマ飛ばした産経が良くも言ったもんです。

▼来日していた台湾の頼清徳(らい・せいとく)前行政院長の念頭にも、日台の外交の最前線で長年活躍した外交官の悲劇があったのかもしれない。小紙のインタビューで、台湾を脅かす危機の一つとして、中国がインターネットを通じて広める偽情報を挙げていた。

 「いやだから偽情報て具体的に何?」ですよねえ。少なくとも台湾の統一地方選民進党が大敗したのは偽情報のせいではありません。

▼来年の台湾総統選挙への出馬を表明している頼氏が何より心配しているのは、中国による選挙干渉である。

 そんな事実が一体どこにあるのか。単に「国民党支持者に中国の犬レッテル貼って牽制したい」「総統選で敗戦したときに中国ガーと言い訳したい」だけじゃないのか。ただこれ牽制どころか、台湾住民に「手前ら民進党を支持しないと中国の犬扱いするのか!。馬鹿にするな!。総統選では絶対手前ら民進党には投票しない!」と反感買うだけじゃないですかね。まあもしかしたら「産経相手にいってること」と「台湾でいってること」は違うのかもしれませんがそれも酷い話です。

 米国のトランプ大統領は、中国と貿易戦争を繰り広げているだけではない。昨年には、中国が中間選挙に介入している、と批判していた。

 とはいえトランプは何の根拠も提示せず、中国が「事実無根」と反論したのはもちろん、米国メディアも「ロシアゲート疑惑をごまかすための詭弁」「予想される共和党中間選挙敗北をごまかすためのデマ」と冷淡な扱いでした。

▼今夏に参院選挙をひかえている日本では、今のところ中国によるあからさまな内政への介入は確認されていない。とはいえ頼氏は、「中国は、日本に対しても浸透工作を行っている」と語っている。台湾の危機は人ごとではないのだ。

 おいおいですね。具体的に「中国の日本での活動」の何がどう問題だというのか。

*1:一体誰か名前を教えてほしいところです。そして何が「第一次世界大戦に似ているのか」「なぜ第二次世界大戦ではないのか」教えてほしいところです。まさかとは思いますが「米中で戦争が始まる恐れがある」とか言い出す気でしょうか?。もしそうなら正気じゃありません。まあI濱がまともな人間じゃないのは前から知ってはいますが。

*2:何をどうなぞらえてるのかさっぱり分かりません。「第一次世界大戦時にドイツがベルギーに侵攻したように」、中国が台湾侵攻する恐れがあるとでもいう気なのか(まあそうだとしてなぜ「第二次世界大戦のドイツのポーランド侵攻」にはなおzらえないのかよくわかりませんが)。もしそうなら正気じゃ(以下略)。

*3:「微笑み外交」なら願ったり叶ったりです。I濱と類友は隣国にそんなに「敵対外交」を仕掛けてほしいんでしょうか?。つうか二階訪中で分かるように日中関係は一方的に中国が日本へ微笑んでる話では全くないのですが。

*4:「本質的にはなびかない」とはどういう意味でしょうか?。俺個人の考えを言えば「なびく」が「同じ価値観」ならそんなことは「中国に限らず」そもそもありえないでしょう。「国家間関係」は「同じ価値観」がありうる「人間の友情関係」「男女の恋愛関係」とは違います。もっとシビアなもんでしょう。