三浦小太郎に突っ込む(2019年8月24日分)

「天気の子」を観てきました | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 寺脇研*1と、チャンネル桜の番組で映画がテーマ*2で一緒になった時、寺脇氏が「君の名は」について、すごい自閉的*3な映画だ、という意味のことを言われたとき、いや、私はものすごく驚いたんですよね。同じ映画観てこれほど感想違うのかと(あまりに不思議なので会話することもできなかった)

 前川喜平*4と共著『これからの日本、これからの教育』(2017年、ちくま新書)を出してる、あるいは安倍道徳教育を批判する著書『危ない「道徳教科書」*5』(2018年、宝島社)を出してる寺脇氏がウヨとは思えません。
 最近も映画「新聞記者」について

https://twitter.com/ken_terawaki/status/1114040369795067904
寺脇研
‏ 見ました。実に久しぶり(何以来だろう?)の骨太に社会問題を扱った日本映画だ!
 お楽しみに。参議院選挙直前の6月28日公開。この映画が日本を変えるきっかけになったらすごいんだけどなあ。

とツイートしている彼ですが、まあ、呼ばれれば「チャンネル桜だろうと赤旗日曜版インタビューだろうと何だろうと」基本どこでも行くんでしょうか。
 彼が文科省を去った理由は「外務省を去った田中均氏」*6と似ていて

寺脇研ウィキペディア参照)
 2006年4月、文科省の事務方より退職勧奨を受けるが、小坂憲次*7文部科学大臣(当時)に慰留*8されたこともあって辞職せず、文化庁文化部長(部長級)から大臣官房広報調整官(課長級)に就任するという異例の降格人事*9となった。その後、2006年11月10日付で文部科学省を辞職した。

ということで、つまり「産経などウヨ連中が彼の推進したゆとり教育学力低下を助長すると悪口雑言したから」「そしてそれに影響された自民党が彼を冷遇したから」「救う会、家族会の個人攻撃で嫌気がさして外務省を去った田中氏同様嫌気が去って文科省を去ったから」なので俺が彼の立場だったら「彼の文科省退職原因を創ったウヨ連中のワンオブゼム」チャンネル桜なんか「ノーサンキュー」「謹んでお断り申し上げます」なんですが。
 しかし寺脇氏の感想「自閉的」云々を「君の名は、を俺は好きじゃない(あるいは評価しない)」と言われたと理解した「君の名は、が好きらしい」三浦がどんな顔をしていたのかは興味があります。やはりすげえ不愉快そうな顔をしていたのか(苦笑)。
 まあここでの三浦の文章

 寺脇研氏で一緒になった時、寺脇氏が「君の名は」について、すごい自閉的な映画だ、という意味のことを言われたとき、いや、私はものすごく驚いたんですよね。同じ映画観てこれほど感想違うのかと(あまりに不思議なので会話することもできなかった)

は明らかに寺脇氏への不快感が露呈されてますね(苦笑)。こんな文章書いても「昔のつまらないことで寺脇氏を憎悪する、三浦のけつの穴の小ささ」が露呈され、まともな人間なら「お前の好きな映画だからって皆が褒めると思うなよ、バカ」「こういうバカの三浦とはなるべくつきあわないようにしとこう」となるだけなんですが、三浦本人はそうは思ってないんでしょう。
 まあ、何というか三浦もくだらない男です。もちろん「つくる会理事」の三浦がまともな人間のわけもないですが。
 もしかして寺脇氏は「ウヨの三浦」が大嫌いで「ある種の挑発*10として」そう言ったのか(まあ俺も「ウヨの三浦」は大嫌いなのでその気持ちは分かる気がします。三浦を好きらしい「野原燐」は全く理解できません)。
 なお、小生は

新海誠にほとんど興味がない
・そもそも「子どもの頃からテレ朝で見て親しんでいる『長編・ドラえもん』」「日テレ金曜ロードショーで見てて、不覚にも感動して泣いた宮崎駿風の谷のナウシカ』、高畑勲火垂るの墓』」「テレビ埼玉で見て大笑いした『がんばれタブチくん*11』」など一部を除き「新海に限らず」アニメ映画一般にほとんど興味がない
・つうか、そもそも映画自体ほとんど見ない(地上波放送でもレンタルでもあまり見ないし、ましてや映画館に行って見ることなどほとんどない)
・そもそも自分が「女性にもてない醜男」なので美男美女のラブストーリーなんか見たくねえ
・三浦みたいなゲスウヨが褒めてると「その種のウヨ映画なのか」「それとも新海がウヨなのか」と思って余計見る気がなくなる
・三浦記事を信じれば『寺脇氏曰く、新海はつまんない』らしい(注:寺脇氏を評論家として信用してると言うことではなく「つまんねえ」と言う人間がいる映画はそもそも俺が新海についてほとんど興味もないので、あえて見る気にはならないという話です)

ので「君の名は」を見ていないし「多分今後も見ない」んですが、寺脇氏の言いたいことは「君の名は、結局、主人公とヒロインのラブストーリー*12で、他の人間はいてもいなくてもどうでもいい、書き割りみたいなもんだった、だからつまらない」とか「ラブストーリーなんて恋愛にうつつを抜かしてる当事者はともかく、端から見ていても面白いもんじゃねえぜ!。俺なんかもうそんなもんに縁がないおっさんだしな!」とかいうことなんですかね。まあこの辺りは人ぞれぞれの価値観であるわけですが。
 まあ「繰り返しますが」俺も「女性にもてない醜男のおっさん」なので「美男美女のラブストーリー」にはあまり興味ないかな。「天気の子」とやらも多分今後も見ないでしょう。
 まあコメ欄にも書きましたが、「細田作品、片渕作品*13や最近の長編・ドラえもん*14ジブリ作品*15」は見てない物の、マスコミ報道など見て思うに比較的万人受けしていると思われる

・長編・ドラえもん
ジブリ映画(宮崎の『ナウシカ』、高畑の『火垂るの墓』など)
・『時をかける少女』の細田守
・『この世界の片隅に』の片渕須直

などに比べたら新海はかなり好き嫌いが分かれる代物だろうとは思います。

【参考:寺脇『危ない「道徳教科書』】

小学校の「道徳教科書」はこんなにも危ない 70年前に書かれた高校野球の話も題材に
 送りバントの指示に背き、決勝二塁打を放って甲子園出場に貢献した星野君。しかし、監督の裁断は星野君の甲子園大会出場停止だった(6年生の教科書に掲載された「星野君の二塁打」)。今年度から教科となった道徳で使われている教科書における問題について『危ない「道徳教科書」』を書いた京都造形芸術大学寺脇研客員教授に聞いた。
■寺脇
 道徳教育が目指すものは教科書を読むより、体験によって身に付くことが多い。4年生の教科書の「しょうぼうだんのおじいさん」は、消防訓練に励むパン屋のおじいさんを見て感謝の気持ちを抱くという話。これなら、実際に地域の消防団に話を聞きに行ったほうが効果は大きい。子どもたちに実物を見せ、自分の頭で考え、自分の言葉で語れるようにするのが大事なのに、教科書を使うと教室での座学が主体になりがちだ。押し付けられたことはすぐに忘れる。
 「星野君の二塁打」は2社の教科書に掲載され、うち1社はタイトルのそばに「よりよい学校生活、集団生活の充実」と表記されている。これを前提に子どもたちに議論させれば「監督の指示は絶対。それを守らなかった星野君が悪い」といった意見が大半になるだろう。
 いかなるときも監督の指示は絶対なのか、という疑問は出にくい。道徳の教科化を打ち出した首相直属の教育再生実行会議ですら、押し付けではない、考え、議論する道徳と言っているのに、これではそうならない。むしろ、監督に不正行為を命じられた、日大アメフト部「宮川君のタックル*16」のほうが「集団の中での自分の役割」を考える教材に適している。
■インタビュアー
 原典がかなりはしょられているそうですね。
■寺脇
 初出は1947年で、その後国語の教科書や教科化前の道徳の副読本にも掲載されている。書かれた時期やカットされた場面を考えると、「(ボーガス注:部員と監督、)みんなで決めたことは意見が違っても守ろう」という「民主主義の原理」を伝えることが作者の意図*17だったと思うが、教科書ではそうした部分が省略され、自己犠牲の必要性が強調されてしまった。そもそも、70年も前に書かれた高校野球の話を小学6年生の教材とすることに無理がある。
 逆に新しいニュースを盛り込んで不適切な内容になったのが、ある教科書の補充教材「下町ボブスレー:町工場のちょう戦」だ。下町ボブスレーをジャマイカチームが冬季五輪で採用と書き、乗り込んだ安倍首相の写真まで入れたが、実際は(ボーガス注:下町ボブスレーは最終的にはジャマイカチームに契約解除され)使われなかった。現場で聞くかぎり、教室で教科書を読むのが主体だ。楽だからね。少なくとも、すばらしい授業ができたという話は聞かない。
■インタビュアー
 (ボーガス注:寺脇さんは道徳教育と、既に実施されている)週2時間の「総合的な学習の時間」との連携も提案しています。
■寺脇
 中学生の多くはこの時間に職場体験をしている。たとえば、お店でお客さんの対応を任されたとする。質問され、よくわからなくても何か答えたほうがいいのか、待たせてでも調べて答えたほうがいいのか。これを道徳と結び付けると責任感に考えが及ぶ。

 「星野君」について「上意下達を正しいとすることでいいのか」「それでは『宮川君のタックル』になる」つう「寺脇氏のような批判」が以前からありますよね。しかし「あの嫌中国、韓国ウヨ出版社」宝島社からこうした本が出るのも意外です。

*1:1952年生まれ。現在は京都造形芸術大学教授。

*2:寺脇氏と言えば『韓国映画ベスト100:「JSA」から「グエムル」まで』(2007年、朝日新書)、『新編・ロマンポルノの時代』(2019年、光文社知恵の森文庫)と言った映画関係の著書があります。

*3:もちろん広汎性発達障害の一種「自閉症スペクトラム」(旧称:自閉症)つう意味ではないですね。それでは差別発言になりますし。「閉鎖的(ヒロインと主人公だけの世界で閉じている)」「ヒロインと主人公以外の「他の登場人物」はいてもいなくてもどうでもいい書き割りも同然の映画」つう話でしょう。

*4:1955年生まれ。元文科事務次官。著書『これからの日本、これからの教育』(共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店)、『前川喜平が語る、考える。:学ぶことと育つこと、在日とアイデンティティー、あなたと私。』(共著、2018年、本の泉社)、『ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(共著、2019年、集英社)、『同調圧力』(共著、2019年、角川新書)

*5:まあ前川氏同様、彼がこういうことが出来るのも文科省を去ったからですが。

*6:1947年生まれ。外務省経済局長、アジア大洋州局長、外務審議官(政務担当)など歴任。現在は日本国際交流センターシニア・フェロー、東京大学大学院特任教授、日本総合研究所国際戦略研究所理事長。著書『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)など

*7:1946~2016年。小泉内閣文科相。2015年11月25日、悪性リンパ腫の治療専念のため第24回参議院議員通常選挙に立候補しないことを明らかにした。小坂家から後継候補を擁立しなかったため、小坂善之助(曾祖父、信濃毎日新聞創業者)、小坂順造(祖父、信越化学工業創業者)、小坂善太郎(父、吉田内閣国家公安委員長、労働相、池田内閣外相、田中内閣経済企画庁長官、三木内閣外相などを歴任)、小坂憲次(子)と帝国議会以来続く小坂家の国会議員としての議席は一先ず終焉を迎えることとなった。2016年10月21日、悪性リンパ腫のため、死去。

*8:慰留したのに降格人事とは酷い話ですが「小坂氏より上の方(小泉首相?)」から圧力でもあったのか。

*9:退職勧奨だの降格人事だの、事実ならば随分と酷い話です。ゆとり教育は政府方針であり直接の担当者(寺脇氏)をつるし上げるような話ではないでしょう。これは小泉訪朝で酷い個人攻撃を受けた田中氏にも言えることですが。

*10:とはいえ「君の名は」あるいは「新海誠自体」を寺脇氏が「つまんねえ」「作者の価値観にほとんど共感できない」「あの映画を評価する人間とは考えが合いそうもない」などとあまり評価してないのは事実なのでしょうが。三浦にケンカを売るために「君の名は」をけなしたわけでもないでしょう。

*11:主要登場人物の声は「タブチ=西田敏行」「タブチの妻=二木てるみ」「ネモト監督=内海賢二」「ツツミ球団オーナー=肝付兼太

*12:「君の名は」も「天気の子」もラブストーリーらしいですね。いや本当、新海に興味はないんで知らないし見る気もありませんけど。

*13:最近どころか、どちらも一作も見てません。

*14:昔の「大山のぶ代・ドラ時代作品」は子どもの頃に見てますが「水田わさび・ドラ時代」からは一作も見てません。

*15:一番最後に「最初から最後までキチンと見たジブリ作品」は「ハウルの動く城」(2004年劇場公開)を日テレ金曜ロードショーで劇場公開から1年後(2005年)に視聴だったかと思います

*16:あるいは「佐川君の虚偽答弁」とか。

*17:そもそも小説の設定自体に無理があるでしょうね。「その場その場の判断が求められるスポーツ」は、「みんなで決めたことは意見が違っても守ろう」が当てはまる代物ではないでしょう。