黒坂真に突っ込む(2019年11月25日分)

■黒坂ツイートにコメント

黒坂真
‏ 日本共産党や左翼人概ね、イスラムを平和の宗教と把握しますね。

 別に左翼でなくたってまともな人間はイスラムに限らず「特定の宗教(キリスト教でアレ、仏教でアレ、なんであれ)」を「危険な宗教」なんて言わないでしょうよ。
 オウム真理教統一教会のようなカルトならともかく。
 そもそも「十字軍(キリスト教)」「一向一揆(仏教)」「廃仏毀釈神道)」「ガンジー暗殺」(ヒンズー教過激派)などでわかるように「何ら暴力的な出来事がない宗教」のほうが珍しいでしょう。
 大体、黒坂は「中国のウイグル統治」を批判していた「はず」ですが、それとの整合性はどうなってるのか。
 「トランプ政権のイラン敵視」や「イスラエルパレスチナ統治」を正当化したいがためのイスラム誹謗でしょうが、ウイグルが信仰しているのはイスラムなんですけどね。「ウイグルテロはイスラムが原因だ」と誰かが言ったら、黒坂はそれを認めるのか。
 もちろん、中東のテロだって「イスラムだからテロが起こる」つう話ではない。「ホニャララ教の教えではこれは正義の行為だ」として、宗教を口実にテロする奴がいてもそれは「宗教が原因でテロが起こってる」つう話ではない。

黒坂真リツイート
 津村啓介議員。日中両党、という表現を日本共産党は長年用いています。これは日本共産党中国共産党は、世界の共産主義運動を共に進める同志、という認識を表しています。
津村啓介
 中国共産党日本共産党は、完全な別物。日本国憲法の価値を守ろうとしている一点だけ取ったって、大違いではありませんか。
 イタリア共産党ソ連共産党も、それぞれ全く異なった歴史を歩みました。
 名前に影響され過ぎです。ありのままを見つめましょう。

 吹き出しました。その黒坂の理屈だと「日中両国」と表現したら「これは日本と中国は同盟国だ(あるいは同盟国になるべきだ)という意味」なのか。

日中共同記者発表における安倍総理発言 | 外務省
・日中両国の関係は,今まさに「新たな段階」へと移りつつあります。李克強総理と共に,両国関係を大きく前進させていきたいと思います。
・国際スタンダードの上に,ビジネス,金融,イノベーション,知的財産など,様々な分野で,両国の協力関係を進化させていきます。

と表現した安倍は「日本と中国は同盟国だ(あるいは同盟国になるべきだ)という意味」で「日中両国」を使用したのか。
 普通に考えて「両ホニャララ」なんてのは「両党」、「両国」以外でも「両機関」「両者」「両社」「両組織」「両団体」などと使われるし、その場合の意味は「二つのホニャララ」と言う意味でしかないわけです。
 なお、このツイートだと、津村氏は「共産党議員」のようですがググったところ「国民民主党副代表(衆院議員)」だそうです。
 津村啓介 (@Tsumura_Keisuke) | Twitterのプロフィールに寄れば「尊敬する政治家は与謝野馨さん*1江田三郎さん*2」だそうですので、極右ではないとはいえ別に日本共産党に強い共感があるわけでもないでしょう。

黒坂真
‏ 朝鮮学校では、子供たちに日本はいかにひどい国か、日本のせいで自分たちは流民となったと教育しているらしい。

 「らしい」なんていい加減な話をしてることが許しがたいですが、それはさておき。
 朝鮮学校差別(無償化除外など)なんかしてれば「今も酷い国」といわれても仕方がないでしょう。そして「昔は在日朝鮮・韓国人に対しもっと酷い国だった」わけです。就職差別とかあったわけですから。
 「流民になった」というのは意味が分かりませんが、「在日朝鮮・韓国人は植民地統治で日本が朝鮮を搾取し、食えないから日本に来た。日本が植民地統治しなければそんなこともなかったと思う」つうことですかね。ただこれは「朝鮮学校朝鮮総連)」だけではなく「民団」だっておそらくそう言う見解*3ですし、「だから何?。ただの事実認識の表明じゃん。反日教育でも何でもねえだろ」つう話です。
 これに対し「搾取のせいで食えないで日本に来た、という事実はない」と反論するならともかく、そうでないなら黒坂の発言は何の意味も持ちません。黒坂がいかなる形でも「日本の在日差別」「日本の韓国植民地支配の問題点」を認める気がないクズらしいと分かるだけです。

黒坂真
 朝鮮労働党の在日指導担当者は、沖縄戦で日本はいかに悪辣で沖縄県民を差別したか、という宣伝を重視しているのでしょうね。

 何のことを言ってるのかさっぱり分かりませんが、朝鮮総連関係者が沖縄戦について何か最近コメントしたんですかね?。
 いずれにせよ「沖縄戦で日本軍は悪辣」でした。集団自決強要を「悪辣」以外どう表現できるのか。
 そして「沖縄戦で日本が悪辣だったこと」は「あんなことしてすみません。もう二度としません」で済む話です。
 ところがそれで済まないのは
1)黒坂らデマ右翼が「県民が自主的に自決した、軍の強要などなかった」とデマ飛ばす
2)「沖縄戦に限らず、そもそも薩摩の支配も、琉球処分も、戦後の米軍統治も、返還後の米軍駐留も何一つ問題ではない。差別でも何でもない」とまで強弁するから
です。
 そんなことしなければ「沖縄戦で日本軍は悪辣だった」といわれても何一つ困らない。単なる事実の指摘に過ぎないわけですから(正直余り愉快ではないですが、事実だから仕方がない)。
 しかし沖縄戦の件について「朝鮮総連ガー」ですか。呆れて二の句が継げませんね。大阪経済大(黒坂の所属大学)も良くこの男を処分しないで放置しておくもんです。

*1:村山内閣文相、小渕内閣通産相小泉内閣金融等担当相、第一次安倍内閣官房長官福田内閣経済財政等担当相、麻生内閣財務相菅内閣経済財政担当相など歴任

*2:社会党書記長、副委員長、社民連代表など歴任。社民連代表、日本新党副代表、細川内閣科技庁長官、参院議長、菅内閣法相を歴任した江田五月の父

*3:日本や韓国における朝鮮史家の通説的見解までは知りませんが、新刊紹介:「前衛」11月号(追記あり) - bogus-simotukareのブログで紹介した『問われているのは日本の植民地支配への反省』(加藤圭木)での加藤氏の見解は「日本統治で近代化したことは事実だが、その恩恵は中産階級以上の朝鮮人に限られた(もちろん一番利益を受けていたのは在朝鮮の日本人)」「別に善意で植民地統治しているわけではないので下層階級の朝鮮人は見すてられ日本に食うためにやってきた」、つまり「搾取のために日本に来た」という認識です。