「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年12/8分:荒木和博の巻)

鹿児島特別検証報告【調査会NEWS3135】(R01.12.7): 荒木和博BLOG

(1)園田一・敏子さん夫妻失踪
 今回の検証であらたな疑問として浮かび上がったのは次の2点である。
①ジャパンファームから宮崎空港までは約2時間程度であり、16時到着には時間がありすぎる。途中どこかに寄る用事があったのではないか。
②園田夫妻は宮崎空港で次女を乗せてから、帰りがけ都城市のデパートで三女の着物を見てくるという話を周囲の人にしていたというので、少なくとも帰路は都城経由の内陸ルート(国道269号線)を通る予定だったと思われる。しかし、一方で甥の田原学さん(検証参加・当時宮崎在住)には269号線経由が良いか海岸沿いに出て志布志経由で向かうルートが良いか聞いており、田原さんは道が分かりやすい志布志経由のルートを勧めている。このルート選択にも何か意味がある可能性がある。

 意味不明ですね。今更そんなことは分かりようがないでしょうし、分かって何がどうなるのか。
 仮に園田夫婦の失踪が「拉致(北朝鮮拉致に限らない)」だとしても、そんなことがわかっても、彼らを拉致した犯人が誰か分かるわけでも、彼らの現在の居場所が分かるわけでもありません。
 つまり「分かる可能性が低い上に分かっても、犯人逮捕や被害者救出という意味ではおそらく意味が無い」わけでそんなもんは普通の人間はこんな風に大げさに取り上げたりしません。


法治と放置【調査会NEWS3136】(R01.12.8): 荒木和博BLOG
 拉致問題を解決の見込みもなく「放置」するのが「法治主義なのか?」と「だじゃれ」で意味不明な因縁を付ける荒木です。
 「放置するな」というなら何をどうしてほしいのか、と言う話です。
 どうも「憲法の制約(法治主義)を無視して自衛隊を突っ込め、超法規的措置で何が悪い。佐藤、三木、福田内閣超法規的措置をやった(後述します)」と言う話のようですが、「違憲・合憲」「法治主義」「超法規的措置」云々以前に拉致被害者の居場所も分からないのにどこに突っ込むのか。適当に突っ込んでも、自衛官の命は勿論、拉致被害者の命も危険にさらすだけです。もはや、荒木は単に「自衛隊北朝鮮に突っ込みたい」、あるいは「海外のどこでもいいから自衛隊を突っ込みたい」だけではないのか。
 いずれにせよ「超法規的措置福田赳夫首相がダッカ事件での身代金支払い、赤軍派解放を「人命は地球より重い、超法規的措置もやむを得ない」として正当化した言葉、あるいは栗栖弘臣統合幕僚会議議長が「有事法がないので非常時には自衛隊超法規的措置(以下略)」と放言し、金丸信*1福田内閣防衛庁長官によって更迭された言葉として知られる)」なんてもんが拉致解決において必要なわけでは全くない。
 まあ「よど号ハイジャック事件での佐藤*2内閣(よど号グループの北朝鮮逃亡を容認)」「クアラルンプール事件(駐クアラルンプール米国大使館を占拠、大使館員を人質)での三木*3内閣(赤軍派解放)」「ダッカ日航機ハイジャック事件での福田赳夫*4内閣(身代金支払い、赤軍派解放)」なら「人質救出のため、超法規的措置を執らざるを得なかった。法治主義を徹底することはできなかった」という釈明もできるでしょうが、拉致はそう言う話では全くない。
 しかし、佐藤、三木、福田内閣の時は「人質解放のためには、テロリスト集団(赤軍派など)との取引も仕方ない」だった日本人が北朝鮮拉致では「北朝鮮と取引なんかしない」なのは全く何なんでしょうか?。まあ「家族会がそう言ってる」からつう面が大きいのですが。

*1:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*2:元運輸次官。吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*3:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*4:大蔵省主計局長を退官して政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相