「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/29分:荒木和博の巻)

◆荒木のツイート

荒木和博
 明日4月30日、15時から能代の松橋恵美子さんの車が置かれていた落合浜から現地ライブをやります。

 もちろん「特定失踪者・松橋さん」の失踪が北朝鮮拉致だとみなすまともな根拠はありません。何せ彼女の失踪(1992年)は『李恩恵疑惑』発覚以降の話です。北朝鮮拉致の可能性は無いでしょう。
 また百歩譲って北朝鮮拉致だとしても「1992年」、つまり今から約28年前の失踪について失踪現場を調べたところで分かることなどない。
 例えば国松警察庁長官狙撃事件(1995年、今から約25年前)のような未解決事件の現場*1を「荒木のような捜査の素人」が今調べて犯人逮捕に繋がる情報など得られるのかと言ったら、得られるわけがないのと同じ話です。

https://twitter.com/ARAKI_Kazuhiro/status/1388009019881639940
荒木和博
 現地ライブ 松橋恵美子さんの車のあった能代市落合浜から(R3.4.30)

 15分程度の動画ですが見る価値は全くありません。そもそも松橋さん失踪を北朝鮮拉致と決めつけるまともな根拠は何もないのですが、仮に彼女の失踪が北朝鮮拉致だとして、上で書いたように「捜査の素人」の荒木が「事件発生から28年も経ってから現地調査」したところで役立つ情報など得られるわけがないでしょう。松橋さんのご家族相手の「やってる振りサギ」とはいえ、荒木と類友連中もよくこんな無意味なことを仰々しく出来るもんです。はっきり言って頭がおかしい。


やる気がないというよりやらない気がある防衛省(R3.4.29): 荒木和博BLOG
大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOG

やる気がないというよりやらない気がある防衛省(R3.4.29): 荒木和博BLOG
 令和3年4月29日木曜日(昭和の日)のショートメッセージ(Vol.392)。情報公開で出てきた文書を読んでいて、要は「議員立法などすべきではない」という恫喝ではないかとすら思える文言がありました。これは立法府への行政、というより役人の介入です。そんなことについて話しました。

 6分10秒程度の動画です。正直説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値はないですが。
 何せ荒木が「やれ」と求めてるのは「自衛隊特殊部隊による拉致被害者の救出」だからです。そんなことができるわけがない。
 拉致被害者の居場所が分からないのにどこに自衛隊を送るのか。まあ、居場所が分かったって『イランアメリカ大使館人質事件 - Wikipedia』が外交で解決したように「強行手段で解決できる」わけではないですが。
 さてやる気がないというよりやらない気がある防衛省(R3.4.29): 荒木和博BLOGを「一部、文字化した」のが、大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOGですので大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOGについてもここで突っ込みます。荒木への防衛省の回答で「自衛隊での拉致被害者救出を、政府立法でやらないのなら、議員立法できないか*2」という荒木の意見について
は、

大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOG
 議員立法に関しては、防衛省としてお答えする立場にはありませんが、憲法上、 国際法上のものを含む様々な制約*3やリスクにチャレンジして、自衛隊による拉致被害者の救出に関する立法を目指すことは、それ自体大きな判断が必要ではないかと思われます。

と回答があったとのこと。
 この回答のどこが「立法府への行政の介入、恫喝」なのか(むしろ荒木の方がウヨ議員を使って、警察を恫喝し「特定失踪者」などというデマを警察に飲ませて、警察ホームページに特定失踪者情報が掲載される惨状ですが。「あんなデマを受け入れるんだから、警察って政治家や政治家の有力支持者(例えば荒木ら、救う会幹部連中)の犯罪は絶対に追及できないんだろうな」などという情報発信に完全になっています)。
 そもそも「難しい問題なので政府立法は当面しない予定」という立場の防衛省が「議員立法ウエルカム」と言ったらその方がおかしい。
 あげく

大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOG
 それなら防衛出動しかないのではないか、とすら思う

と放言するのだから荒木は気が狂っています。なんで「外交交渉」というまともな考えが無いのか。拉致被害者家族会もよくこんな男とつきあい続け、「こんな男」を批判した蓮池透氏を会から追放したもんです(呆)。
 まあ、荒木がこんな言いがかりを付けたところで、どこのウヨ議員も「荒木と一緒に防衛官僚をつるし上げよう」なんてやりはしないでしょうが。もちろん、菅政権も「拉致被害者救出のための防衛出動」なんかしない。
 それはともかく「やる気がないというよりやらない気がある荒木ら巣くう会」ですよねえ。荒木ら救う会にはどう見ても「拉致を口実に北朝鮮叩きや日朝国交正常化妨害」を「やる気はあっても」、どうみても拉致を解決する気はありません。
 なお、大きな判断【調査会NEWS3430】(R03.4.30): 荒木和博BLOGでの荒木が言う「大きな決断」とは「自衛隊特殊部隊での拉致被害者救出」ですがそんなことは「拉致被害者の居場所が分からない」以上、全く非現実的です。
 「拉致解決のためにやるべき」現実的な「大きな決断」は

◆日本政府
・経済支援とのバーターで拉致被害者救出を目指すこと(金丸*4訪朝による第18富士山丸船長、機関長の帰国、小泉*5訪朝による拉致被害者5人の帰国はまさにそうした「バーター取引」の成果)
・その前段階として、経済制裁の解除(一部でアレ、全部でアレ)と平壌への常駐事務所の設置
◆家族会
・会から不当に除名した蓮池透氏との和解(除名を撤回し蓮池氏に謝罪)
・蓮池氏除名劇の黒幕である救う会右翼(救う会西岡力・会長、島田洋一・副会長、特定失踪者問題調査会代表、予備役ブルーリボンの会代表の荒木和博(救う会元事務局長)など)との絶縁

でしょうが、将来はともかく、今のところ「救う会言いなりの家族会」「家族会にへいこらの日本政府」ではその可能性は皆無なので頭痛がします。「バーター取引」を口にすると「泥棒に遭い銭」「北朝鮮シンパか?or北朝鮮に軟弱、弱腰」としか家族会が言わない。
 俺から言わせれば「北朝鮮とのバーター取引」は「福田内閣でのダッカ事件処理」みたいなもんなんですが。
 あのとき、福田氏*6は「人命は地球よりも重い」「超法規的措置」として人質解放のために、赤軍派の「身代金支払い&極左過激派解放要求*7」を飲んだ。福田氏は「岸信介*8の子分で安倍晋太郎*9の親分」「清和会ボス」という改憲右派ですが、それでもそういう取引を決断した。世論もそれを「望ましいことではないが人質救出のためにやむを得ない」として容認した。
 「同じ事が拉致問題で何故出来ない」のか?
 将来的に「家族会や日本政府がそうした方向性に変わること」を希望したいところですが「小泉訪朝(2002年)から既に18年」ですからねえ。
 変わる兆しが見えないことが全く空しい。

*1:もちろん例は国松長官狙撃では無く別の事件でも同じですが

*2:というか荒木もそんなことを防衛省に聞くなという話です。防衛省の同意が無いと議員立法できないという制度じゃ無いわけですから。荒木が「付き合いのあるウヨ議員」に「そういう議員立法してくれ」と頼めば良いだけの話です。まあ、そんなことに応じる議員が与野党とも一人も居ないのでしょうが。

*3:もちろん、一番大きな制約は「憲法上、国際法上合法か?」「中露、韓国と言った周辺諸国との関係」ではなく「拉致被害者の居場所が分からないこと」です。

*4:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*5:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*6:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*7:解放された極左過激派メンバーのうち、浴田由紀子(1995年逮捕)、城崎勉(1996年逮捕)は後に逮捕されましたが、奥平純三(1949年生まれ)、大道寺あや子(東アジア反日武装戦線メンバー大道寺将司の妻、1948年生まれ)は未だ逮捕されず、生死不明、所在不明です(ダッカ日航機ハイジャック事件 - Wikipedia参照)。

*8:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相を歴任。戦後、日本民主党幹事長、自民党幹事長(鳩山総裁時代)、石橋内閣外相を経て首相

*9:岸信介の女婿。三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任