「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年4/16分:荒木和博の巻)

常識で拉致問題を考える(R3.4.17): 荒木和博BLOG
 「自衛隊拉致被害者救出」「特定失踪者は北朝鮮拉致」などと非常識なことしか言わない荒木がよくもこんなことがいえたもんですがそれはさておき。
 さて、河野洋平*1が外相(村山*2内閣か小渕*3内閣か森*4内閣かはともかく)の時代に「荒木ら巣くう会」や家族会に面会したときに「外交交渉以外に拉致問題は解決しません。だから私たち政府、外務省は北朝鮮と外交交渉してるんです。外交交渉を成立させるために北朝鮮に食糧支援もしてるんです。北朝鮮に敵意を持つあなた方は食糧支援にご不満なようだが」と言う趣旨のことをはっきり言われたそうです。で小泉訪朝前は大して政治力も無かった救う会や家族会も特に反論しなかったと。
 さすがに「バーター取引もします」とまでは言わなかったようですが、はっきり言ってバーター取引以外に解決方法はないでしょう。つうか「外交交渉を成立させるために食糧支援もしてる」て事実上「バーター取引を認めてる」のと同じですけど。
 河野氏の発言こそがまさに「常識で拉致問題を考える」つうことですよね。そういうことが今の政治家や官僚は救う会や家族会に「言わない」、「言えない」からこその拉致敗戦の訳です。
 「拉致なんて犯罪じゃ無いか、無条件で返せ。交渉なんかなぜしなくてはいけない。なぜ犯罪者相手にバーター取引なんかしないといけない。泥棒に追い銭だ」「経済支援すれば返すなんて言われて、北朝鮮に馬鹿にされて、舐められて腹が立たないのか。日本人としての誇りが無いのか」「何故河野は食糧支援なんかするのか」などと荒木等救う会や家族会のようなことをいって拉致が解決するのか。解決するわけがない。誰も好きでバーター取引するわけじゃない。いや「誇り」とやらを守るためなら、「拉致被害者が帰ってこなくていい」「だから食糧支援なんかしない」つうなら話も別ですが。
 しかも「金正恩の体制が崩壊すれば、自然と拉致被害者も表に出てくる」と言い出すのだから「唖然」です。拉致解決を口実に「北朝鮮打倒」を放言してるだけじゃないですか。そもそもそんな体制崩壊の可能性があるのか。仮にあるとして「シリアのような内戦状態になってかえって拉致被害者の生命が危うくなる」恐れは無いのか。
 それにしても荒木が「常識で考えれば、食糧事情、医療事情が悪い北朝鮮では病死してる拉致被害者もいるだろう。あまり考えたくないが(政治的粛清などで)殺された拉致被害者すらいるかもしれない」と言い出したのには「唖然」です。いや俺も「その可能性はある」と思いますよ。つうか俺に限らず誰もがそう思ってるでしょう。
 しかしその可能性を全否定して「拉致被害者は全員生きてる!」と叫んでいたのが荒木等救う会と「救う会言いなりの家族会」でしょうよ。どこまでデタラメなのか。もはや「拉致被害者全員の帰国」等とは無理だと考え「本当の俺たち救う会の目的は北朝鮮打倒。むしろ拉致被害者死亡をネタに北朝鮮打倒を叫んだ方がベター」というふざけた話なのか。


弘昇丸事件(日本における外事事件の歴史6)【調査会NEWS3425】(R03.4.16): 荒木和博BLOG
 「昭和31(1966)年10月3日」なんて50年以上も昔の事件が拉致解決とどう関係があるのか(勿論全く関係ない)という馬鹿話です。


拉致問題をめぐる情報戦(R3.4.16): 荒木和博BLOG

 令和3年4月16日木曜日のショートメッセージ(Vol.379)。拉致問題をめぐってはさまざまな情報戦が行われています。そのさわりのところについてお話ししました。

 7分5秒程度の動画です。説明文だけで見る気が失せます。実際、見る価値はありません。
 拉致に限らず慰安婦問題でアレ、南京事件でアレ、女性天皇問題でアレ、何でアレ、ウヨ連中の言う「情報戦」というのは単に「自分に都合の悪いこと(例えば、拉致の場合だと横田めぐみさん死亡説、山梨県警による特定失踪者・山本美保さんの死亡発表、平壌に常駐事務所を置くべきだとする主張など)」を「デマ」「洗脳」「反日勢力の破壊工作」などと貶めるための悪口雑言でしかありません。
 別に荒木はこの動画で「ゾルゲ事件」のようなマジの情報戦を論じてるわけではない。「北朝鮮の主張は全てデマだと思ってる」と放言して恥じないのだから心底呆れます。
 つまり、まともな議論をしてるわけではないのでまともに相手にするだけ馬鹿馬鹿しい。
 「情報戦」などといって拉致問題において「自分に都合の悪い言論」を誹謗中傷してる暇があったら、拉致問題を解決するためのまともな議論をしろという話です。まあ、もちろんまともな議論をする能力どころか、おそらく意思すらないのが荒木等救う会右翼ですが。
 拉致被害者家族会にせよ特定失踪者家族会にせよ、よくもまあ彼らも荒木ら巣くう会右翼のようなデマ屋とつきあえるもんです。「アホと違うか」と思う。
 それにしても荒木がこの動画の最後に「情報戦と言うことで私たち救う会特定失踪者問題調査会、予備役ブルーリボンの会の情報も嘘があるのでは無いか、と疑いの目で見ることが必要です」というのは呆れましたね。
 まあ、この種の話で「こんなことを言う私も嘘をついてるかもしれない」「あなたが味方だ、仲間だと思ってる人間が嘘をついてるかもしれない。本当にその人はあなたの味方なのか」「敵だけが嘘をついてると思ったら大間違いです。いやそもそもあなたが敵だと思ってる人は本当に敵なのか。意見が違うだけであなたが敵扱いしてるだけじゃ無いのか」という落ちにするのはよくある落ちです。
 ミステリ小説でも、最近は余程一ひねりしないと、「前もそう言う話が合った、マンネリ」と言われかねませんが、探偵や刑事など「普通なら犯人とは思われない意外な人物が犯人」、あるいは逆に「容疑者と思われていた人間が実は探偵」などという設定はよくある設定です。
 あるいはミステリで、探偵の推理が実は嘘で「探偵自身が犯人だった(シリーズ探偵で無ければ、それでも何ら問題ないわけです)」だの「探偵が真犯人をかばっていた」だのという落ちも今や珍しくもない。
 とはいえ、荒木自身が「特定失踪者」などのデマを垂れ流し、世間から「悪質な嘘付き」として相手にされず、しかもそうした荒木への批判(蓮池透氏など)を「デマ中傷」「アンチ救う会、アンチ荒木の情報戦」と居直ってるのだから「よくもふざけたことが言えるな、手前」て話です。

*1:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官自民党総裁、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*2:社会党国対院長、委員長を経て首相

*3:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*4:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相