横田早紀江(横田めぐみさん母)
小泉さんの時のように飛び込んでいって、首脳会談ができてというようなことが、どうして長い年月できないのだろうかということが、不思議でなりません。
小泉さんとは前後の文脈から「2002年訪朝の小泉首相のこと」ですね。
勿論首脳会談ができないことは不思議どころか自然なことです。
北朝鮮は「日本からの経済支援」などのお土産なしでは拉致問題で日本の要望に応じる気はないでしょう。
しかし一方で早紀江ら拉致被害者家族会*1(以下、拉致家族会)は「即時一括全員帰国」でない限り支援しないと主張。
北朝鮮はこれに対し「やらずぼったくり(拉致被害者を帰しても支援が受けられないこと→小泉訪朝による拉致被害者5人帰国後の経済制裁はまさにこれでした)」になることを恐れて、「一部帰国でも制裁解除などの何らかのお土産を要求」という状況下で「首脳会談で帰国」なんてことは「北朝鮮か拉致家族会かどちらかが譲歩しない限り」できるわけがない。
そもそも早紀江ら拉致家族会は「小泉訪朝」の際に「たった5人か」と悪口しました。この結果、小泉氏も含めて歴代首相は「政府認定拉致被害者の全員帰国でない限り悪口されるから、全員帰国の見込みがない限り何もしない」「拉致家族会の要求すること(経済制裁)だけすればいい」となってしまいました。
首脳会談をできなくしたのは早紀江ら拉致家族会の「小泉氏への悪口雑言」や「即時一括全員帰国という非常識な方針」であり自業自得です。
まさか早紀江とて「拉致被害者が帰国しなくても首脳会談さえすればいい」というわけではないでしょう。
またこのまま10年経っていくのだろうか。
早紀江ら拉致家族会が「即時一括全員帰国という非常識な方針」に固執し続ける限りそうなるでしょう。そして俺も含めて日本人の大半は「それが望ましい」とはさすがに思わない物の「それでも構わない」わけです。何せ当事者ではありませんので。何もこれは「拉致被害」に限らない。
俺にとって「沖縄の米軍基地被害者」「東日本大震災の福島避難民」等も「当事者ではない」のでどうしても関心は薄くなります。
横田拓也(横田めぐみさん弟、拉致家族会代表)
北朝鮮による日本人拉致被害は1977年、1978年に多くの事案が発生しました。事件の解決には何事も初動対応が肝心です。拉致が実行されたその時に、政治や報道がもっと強く北朝鮮に対して抗議し、拉致被害者救出に向けて強い姿勢で臨んでくれていれば、45年という長い年月を闘いに費やす必要は無かったずです。
まるで「拉致が発生した1977、1978年(当時は福田赳夫内閣)の時点で日本政府が北朝鮮拉致の事実を認識していた」ような「拓也の物言い」ですが、そんな事実がどこにあるのか。
政府が「北朝鮮拉致疑惑」を公式に認めた「梶山*2国家公安委員長答弁(1988年、竹下内閣)」からカウントし「34年間」というならまだ分かりますが。
なお、この「拉致が発生した1977、1978年(当時は福田赳夫内閣)の時点で日本政府が北朝鮮拉致の事実を認識していた→にもかかわらずまともな対応をしなかった日本政府が許せない」と言いたいらしい「拓也の物言い」だと「福田内閣官房長官、中曽根内閣外相だった安倍晋太郎(安倍晋三の父)」は当然「非難の対象*3」でしょうが果たして拓也に晋太郎批判はできるのか?(多分、安倍晋三への忖度から晋太郎批判はできないのでしょうが)
それはともかくこういう問題は「強い姿勢」などという精神論でどうにかなる話ではない。純粋に「外交テクニック」と言う技術論の話です。
「全拉致被害者の即時一括帰国」ということです。「部分的解決」や「段階的解決」を受け入れる事はできません。
何故「全員即時一括帰国」でないといけないのか意味がわかりません。「段階的帰国」を積み重ねて「全員帰国」では何故いけないのか?。仮に「段階的帰国」を積み重ねても結果として「全員帰国」にはならなくても「帰国ゼロ」よりは「一人でも帰国した方がまし」ではないのか。
「全員即時一括帰国」主張の理由としては俺は
【1】拉致家族会は救う会の言いなり。「反北朝鮮の極右団体」救う会の本心は「拉致被害者の帰国」ではなく「日朝国交正常化交渉の妨害」なので故意に「全員即時一括帰国(段階的帰国は不可)」と北朝鮮へのハードルを高くしている
【2】拓也ら拉致家族会は「拉致された家族が帰国した人」と「家族が帰国しなかった人」で溝ができ、「拉致家族会が内紛で崩壊すること」を恐れている。つまり拉致家族会には信頼関係などない。「段階的帰国」で「内部分裂の恐れ」を生じさせるくらいなら「誰一人帰国しないで皆不幸」の方がましだと思ってる
のどちらかとしか思えません。どちらでも馬鹿げていますが。
親世代が元気な内に拉致被害者と日本で再会出来なくては本来の解決にはならないということ。仮に親世代の方々が亡くなった後に拉致被害者が日本に帰国できても、世論*4は北朝鮮への人道支援、医療支援、そして国交正常化という流れには決して賛同しないことを日朝両政府は認識してほしいと思います。
本気で「横田早紀江など親が皆死んだら、その後拉致被害者(例:横田めぐみ)が帰国しても国交正常化や経済支援どころか乳児や妊婦、高齢者への人道支援*5すらしない」というのならそれこそ北朝鮮は「なら交渉には応じない」となり「拉致被害者の帰国」は完全に不可能になるでしょう。
何で「拉致被害者の帰国」を不可能にする暴論を平気で言うのか。
横田早紀江(1936年生まれ、86歳)の年齢を考えればいつ死んでもおかしくない。これが早紀江が「60歳なら」人生80年時代、「20年の余裕がある」とみてこう言ってもいいでしょうが「年齢的には明日死んでもおかしくない状況」でよりによって「早紀江の息子」がよくこんなバカが言えたもんです。
「こう言えば今すぐ北朝鮮が屈服する」と根拠もなしに甘く考えてるのだとしたら呆れたバカです。
横田哲也(横田めぐみさん弟、拉致家族会事務局次長)
韓国で色々な活動がありましたが、風船を飛ばして様々な情報を北朝鮮に入れることをしていましたが、前政権が作ったビラ散布禁止法によってできないわけです。そこで大使には、「その法律を改正できないか、またそのことを大統領に伝えてほしい」とお願いしました。
「ビラ散布禁止法改正」の是非はともかくそんなことが拉致解決とどんな関係があるのか。何もない。
また「ホワイト国除外」「フッ化水素水禁輸」などの不当な措置を韓国が日本から食らってることを哲也はどう思ってるのか。
「日本政府に韓国が酷い目にあわされてるのに何で拉致家族会は韓国政府に要請できると思ってるのか?」「ならば拉致家族会は日本政府にホワイト国除外中止を要請するなど韓国側の要望に応えたらどうか。自分たちの要請を韓国側に頼むことしかしないのか」と韓国側も呆れてるでしょう。
(ボーガス注:拉致)家族会は救う会と共に動く中で、「全拉致被害者の即時一括帰国」を訴えています。この全員の中にはもちろん特定失踪者も含まれています。
おいおいですね。
【1】40人以上も日本国内で発見されてそのほとんどは自発的失踪で事件性は皆無
【2】「幼稚園児・松岡伸矢君の失踪」「小泉訪朝後、2003年の失踪」など常識的に考えて北朝鮮拉致とは思えない物が含まれている上に
【1】でわかるように、特定失踪者認定したまともな根拠がない
【3】特定失踪者が国内で他殺体で発見された足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia*6と言う事件があったが犯人は北朝鮮とは全く関係ない
のに何故こんなバカを哲也は言うのか。全然「もちろん特定失踪者も含まれています」ではない。むしろ拉致を解決したいなら問題は「政府認定拉致被害者」に限定すべきです。
というか拉致被害者家族の横田一家が「特定失踪者なんて国内で40人以上も発見されてる。どこが拉致だ!」「小泉訪朝以降の失踪者や松岡君のどこが拉致だ!」「足立区女性教師殺人事件被害者のどこが拉致だ!」と怒るのならともかく「特定失踪者も全員帰国の対象だ」とは何を考えてるのか意味不明で頭痛がしてきます。そんなバカを言えば北朝鮮は呆れて交渉に応じないし、当然拉致は解決しない。
今日の壇上は(ボーガス注:拉致)家族会メンバーだけですが、特定失踪者の方々にも目を向けていただきたいと思います。
おいおいですね。本気で哲也が「目を向けて頂きたい」のなら何故「特定失踪者家族会メンバーを一人でも二人でも壇上にあげない」のか。あげれば嫌でも目が向くでしょうに。
まさか「特定失踪者家族会メンバーが全員登壇を辞退した」わけでもないでしょう。
結局「哲也ら拉致家族会側」が「特定失踪者家族会メンバーの登壇を認めない」のでしょう。その点を特定失踪者家族会メンバーに聞けば恐らく「登壇したいが、拉致家族会が登壇させてくれない。我々は登壇辞退はしてない」というでしょう。
にもかかわらず「特定失踪者の方々にも目を向けていただきたい」。理屈が完全に矛盾しています。
以下は俺の邪推ですが、【1】哲也ら拉致家族会は「特定失踪者なんて拉致じゃない」と思ってるから「特定失踪者家族会メンバー」を登壇させないが、【2】特定失踪者を拉致扱いする救う会へのしがらみから「特定失踪者も全員帰国の対象だ」と心にもないことを言ってるのでしょう。そんなデタラメではいつまで経っても拉致なんか解決しない。
飯塚耕一郎(田口八重子さん長男、家族会事務局長)
連絡事務所の設置とか段階的な解決ということが北朝鮮*7から必ず出てきますが、そのようなことは時間稼ぎにしかならないと思っています。
何が時間稼ぎなのか。そんなことを言って「即時一括全員帰国以外は無価値」という方がよほど「時間の空費(無駄遣い)」です。
そもそも「段階的な解決(拉致被害者の一部帰国)」が可能なら大いにすべきです。「現状の帰国ゼロ」に比べたら「たった1人の帰国」でもその方がましです。
「連絡事務所の設置」だって外交交渉をするにおいてはむしろ「すべきこと」でしょう。日本国内で北朝鮮と交渉する方がよほど時間の無駄です。結局、飯塚が「即時一括全員帰国すれば全て解決する→段階的帰国も連絡事務所設置も不要」などという非現実的な考えだからこういうバカを言うのでしょうが。
拉致をどう解決するかは核・ミサイル交渉と切り離してほしいと思っています。
バイデン大統領、それからエマニュエル*8米国大使、そして先日韓国の尹徳敏(ユン・ドクミン)大使にお会いしましたが、「拉致問題を核・ミサイル問題と切り離して交渉することを容認していただきたい」とお願いしました。
切り離したところで「即時一括全員帰国」という非常識な方針に飯塚ら拉致家族会が固執する限り拉致は解決しません。むしろ飯塚ら拉致家族会の方こそ「拉致をどう解決するか」について「即時一括全員帰国」という非常識な主張は辞めて、もっと「日本政府に自由なフリーハンドを与えるべき」でしょう。
本間勝(田口八重子さん兄)
平成22(2010)年に、軽井沢の鳩山邦夫さん*9の別荘*10で、飯塚家と横田家がそれぞれ金賢姫さんからたくさんの証言を聞きました。
大韓機爆破事件で、1987年に逮捕された金は勿論「それ以降の拉致被害者のこと」が分かる立場にはありません。「1987年までの知識」が拉致被害者救出に役立つとは到底思えません。
安倍さんが長い間政権を担当し、「日本の最重要課題だ*11」と言いながらも、解決できなかったのはやはり(金正恩の)責任問題だからでしょう。
そんなに「安倍にはやる気も能力もなかった」と認めることは嫌なのか(呆)。全てを北朝鮮に責任転嫁するのか?
今は岸田政権で、松野官房長官が担当大臣ですが、命をかけている問題で兼務してできるでしょうか。「日本の最重要課題」なら、何年も続けて同じ人を担当大臣にすべきなんです。
ちなみに拉致担当相は「第一次安倍内閣の塩崎官房長官(拉致担当相兼務)」から「拉致家族会が持ち上げる安倍」の「政権時代」も含めて「例外なく」ずっと兼務です。
「福田改造内閣の中山恭子*12内閣府特命担当相(男女共同参画、少子化問題、公文書管理担当)」「第三次安倍第一次改造内閣の加藤勝信*13一億総活躍等担当相」「第四次安倍内閣の加藤勝信厚労相」など「例外はある」ものの自民党政権では「官房長官か国家公安委員長の兼務」、民主党政権では「法相か国家公安委員長の兼務」がよくあるパターンです。
ちなみに松野官房長官は「拉致担当相」だけを兼務してるわけではありません。「沖縄基地負担軽減担当相」「ワクチン接種推進担当相」も兼務しています。
これは松野氏だけでなく、過去の拉致担当相兼務も似たり寄ったりで松野氏は「まだ兼務が少ない方」です。
◆加藤勝信第三次安倍第一次改造内閣一億総活躍等担当相
「拉致担当相」「少子化対策担当相」「男女共同参画・女性活躍担当相」「再チャレンジ担当相」「国土強靱化担当相」を兼務
なんてすさまじいもんもあります。「一億総活躍」「少子化対策」「男女共同参画・女性活躍」「再チャレンジ」「国土強靱化」と同時に「拉致に取り組む」。まともな人間なら「はあ?。それのどこが拉致が最重要課題なの?」でしょう。
実際、当時の加藤大臣の記者会見を見ても「少子化対策など拉致以外のこと」がむしろ話されています(これについては拙記事加藤勝信拉致担当相(第三次安倍第一次改造内閣)の記者会見を見る - bogus-simotukareのブログを参照して下さい)。当然、記者の質問も拉致に関することはほとんどない。俺が意図的に「拉致と関係ない記者会見」ばかりを引っ張ってるわけでは無論ない。どう見ても拉致は「最重要課題ではない」。
私は川口市に住んでいますが、(ボーガス注:川口市で失踪した)特定失踪者の藤田進さんの弟の隆司さんが国連人権委員会に行って兄の救出を訴えるなど必死の戦いをしています。
呆れて二の句が継げませんね。繰り返しますが特定失踪者のどこが拉致なのか(呆)
松木信宏(松木薫さん弟)
NHKで日朝交渉に関する話がありました。田中さんと総理秘書官*14だった飯島さんが日朝交渉の話をしていました。田中さんは交渉の話を詳しくしていましたが、守秘義務があるのかもしれませんが、飯塚さんは「現在も進行していることをそんなに話せるか」というようなことを言っていたと思います。
私としては飯島さんの方が好ましいと思いました。
単に飯島が「安倍政権で内閣官房参与だった(その後、菅、岸田政権でも参与に留任)」から安倍万歳の松木が「飯島万歳してるだけ」でしょう。
田中氏の話にしても「訪朝直後」ならともかく、20年経った今となっては、それほどの「秘密事項」はありません。松木はそこまで言うなら田中証言のどこが「守秘義務の観点」から具体的に問題なのか指摘してみろと言いたい。
俺はむしろ飯島の発言にまるで具体性がないこと(そして安倍内閣で参与に就任してから今に至るまで拉致問題で何の成果もないこと)から「こいつは本当に世間で言われるほど有能なのか?」「小泉政権時代の評価は過大評価ではないのか」「それとも小泉内閣終了後、人間として劣化したのか?」と疑わずにはいられませんでしたが。
田中さんは、交渉されたこと*15によって自宅に拳銃を打ち込まれたこと*16があったやに記憶しています。私にもこのことを聞かれましたので、「我々は拉致はテロだと言っていますので、そういうことをするのは本末転倒だ*17」と言った記憶があります。
「嘘をつくな」ですね。
田中氏に対して石原がテロ擁護暴言を吐いても「日本共産党などとは違い」ろくに石原を批判しなかったのが救う会であり、家族会です。
参考
朝日新聞『石原知事「爆弾仕掛けられ当たり前」と発言 不審物事件』2003.9.10
外務省の田中均外務審議官の自宅で発火物とみられる不審物が見つかった事件について、石原慎太郎東京都知事は10日午後、「爆弾を仕掛けられて、当たり前の話だ。いるか、いないかわからないミスターXと交渉したと言って、向こう(北朝鮮)の言いなりになる」と発言した。
赤旗田中氏標的「当たり前」/石原都知事2003.9.11
石原慎太郎東京都知事は十日、自民党総裁候補*18の亀井静香*19前政調会長の応援に訪れた名古屋市内の街頭演説で、外務省の田中均外務審議官の自宅に時限式発火物とみられる不審物が仕掛けられた事件について、「爆弾仕掛けられて当たり前だ」と暴言。石原氏は「いるかいないか分からないミスターXと交渉していると言って、向こう(北朝鮮)の言いなりになっている」と田中氏を非難しました。
今日、世界各地で頻発しているテロの根絶が緊急の課題となっています。このような時に、石原氏がテロを容認する発言を行ったことは、都民をはじめ国民の批判をまぬかれないものです。
赤旗テロをする側に身を置く石原都知事2003.9.12
石原慎太郎・東京都知事が自民党総裁選の応援演説に訪れた名古屋市内の街頭演説(十日)で、同日起こった外務省の田中均審議官にたいするテロ行為について、「爆弾仕掛けられて当たり前の話だと私は思う」と発言した問題は、石原氏がテロに共鳴し、テロを行う側に立つことを表明した、きわめて重大なものです。
テロ、暴力で自由な言論を封じ、自らの主張を社会に押しつけるというやり方は、民主主義にたいする挑戦であり、絶対に許されません。国際的なテロ事件が頻発するなかで、あらゆるテロ、暴力の否定は、ますます重要な世界の公理となっています。
石原氏の発言は、まさに政治家失格というべきものです。
また、事件の犯人が「救う会熊本の理事」だと分かっても、救う会は被害者(施設に銃弾を撃ち込まれた朝鮮総聯、オウム真理教残党(Aleph)、広島県教職員組合、自宅に時限発火装置を置かれた田中氏など)に対しては「我々の組織から馬鹿者がでて申し訳ありません」とは一言も詫びず、「我々を裏切った馬鹿者の木村は除名した(だからこれ以上、救う会を追及するな)」と言って切断処理して終わりです。家族会もそれを容認した。松木ら家族会はどれほど恥知らずなのか。
参考
朝日新聞『広島県教組銃撃容疑で男逮捕 建国義勇軍、逮捕12人に』2003.12.22
広島市の広島県教職員組合(広教組)書記局が6月に銃撃された事件で、警視庁などの合同捜査本部は22日、熊本市田迎1丁目、職業不詳、木村岳雄容疑者(34)を銃刀法違反(発射)と建造物損壊の疑いで逮捕した。「建国義勇軍」などを名乗るグループによる一連の事件での逮捕者はこれで12人となった。
調べでは、木村容疑者は6月27日午後9時半ごろ、岐阜県を拠点とする刀剣愛好家団体「刀剣友の会」会長で会社役員の村上一郎容疑者(54)=銃刀法違反などの容疑で逮捕=らと共謀して広教組書記局に拳銃2発を発射して、窓ガラスなどを壊した疑い。調べに「かかわっていない。知らない」と否認しているという。
捜査本部によると木村容疑者は「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)熊本の関係者という。
「救う会」は22日、同会熊本の理事だったことを認めたうえで同日付で解任されたことを明らかにした。さらに「容疑が事実なら『家族会』や『救う会』が展開してきた救出運動への重大な裏切り行為であり、許すことができない」との談話を出した。
個人的な感想ですが、改めて9月27日に何を言いたかったのか、きちんと語っていただきたいと思います。
余計なお世話です。どうせ何を語ろうと悪口雑言しかしないのでしょうから田中氏も泥仕合を嫌って何も語らないでしょう。
何か語って欲しいならせめて喧嘩腰の態度は改めたらどうか。
当時私は29歳でしたが、今月末で50歳になります。50になると色々な病気にもかかります*20。しかし日本は医療が充実していますが、北朝鮮で充実した医療を受けられるのかと心配です。
だったら何で「段階的帰国を認めない」のか。言ってることが全く意味不明です。
「北朝鮮で充実した医療を受けられるのか」については、実際に、曽我ひとみさんが「日本で検診を受けたらがんが見つかったこと」がありますね。
朝日新聞『曽我ひとみさん、肺がんで手術 経過は良好』2003.3.18
中山恭子内閣官房参与は18日午後、記者会見を行い、拉致被害者の曽我ひとみさんが肺がんのため、東京都内で右肺の腫瘤摘出手術を受けていたことを明らかにした。早期の肺腺がんで、同日午前中に都内の病院を退院、術後の経過は良好だという。
中山参与によると、昨年10月25日、新潟県立がんセンターで受けた健康診断の際、曽我さんの右肺中葉に約9ミリの腫瘤が見つかった。今年2月19日、同センターで受けた再検査で、悪性の可能性が高いことが判明。今月12日に都内の病院に入院、14日に摘出手術を受けたという。
曽我さん、肺がん手術体験語る/「勇気を持って」と講演 | 全国ニュース | 四国新聞社2007.6.19
拉致被害者曽我ひとみさん(48)=新潟県佐渡市=が9日、都内で開かれた日本医学会主催の公開フォーラム「がんに挑む-肺がん」で講演。自らの肺がん手術の体験をもとに「勇気を持って病気と向かい合えば、最後には勝てる。絶対にあきらめないで」と約500人の参加者に訴えた。
曽我さんは北朝鮮から帰国後の2002年10月、健康診断で右肺に約9ミリの腫瘤が見つかり、再検査で悪性腫瘍の可能性が高まったため03年2月に摘出手術を受けた。
告知されたときの心境について「自覚症状がなかったので驚いたが、向こうで1日1箱くらいはたばこを吸っていたので思い当たった」と振り返る曽我さん。
北朝鮮で共同生活し末期の肺がんで死亡した女性*21の顔が頭をよぎったといい「向こうは検診があまりなく早期発見が難しい。わたしは日本に帰ってきたから小さながんを見つけてもらい、今もこうして元気で働ける。つくづく幸せだし、ありがたい」と語った。
西岡力(救う会会長)
小泉再訪朝の時、再調査ということになったのですが、そのための実務協議で日本代表団が北京に行く前の日に、「毎日新聞」が、「帰国した被害者は94年まで生きていると言っている。その情報を明日代表団が北朝鮮にぶつける」という記事を書いたのです。
それで大喧嘩しました。1回記者会見に出てもらったのですが、その後謝罪をして和解しましたが、「毎日新聞」は誰が書いたか教えてくれたんですが、外務省詰めの記者が書いたことまでは分かった。
「おいおい」ですね。西岡の主張が事実であり、また、「外務省詰めの記者」の事前了解を取ったのならともかく、事前了解がないのなら、毎日新聞が巣くう会の非難にへたれて「社員を救う会に売り渡した」と言うとんでもない話です。
構図としてはオウムの抗議にへたれて、坂本弁護士の存在を明かしたTBS並の不祥事と言っていいと思います。違いは「坂本弁護士一家殺害」ほどの悲劇(さすがに『巣くう会に迎合しての記者への退職勧奨や左遷』はなかったのではないか)がなかったこと「だけ」でしょう。
成果1.拉致問題対策本部ができた
拉致被害者帰国の成果がないのに、そんな物の何が成果なのか。
と言えば巣くう会にとっては「拉致被害者が帰国すること」ではなく「対策本部を作れという巣くう会の主張を実現したこと」が成果というのだから心底呆れます。「政府が巣くう会の言いなりなら、成果」なんてバカなことを家族会が支持するようではいつまで経っても拉致は解決しない。
成果2.国際的な枠組みもできた
現在「空転状態と言っていい」であろう「6カ国協議(南北朝鮮、日米中露)の枠組み」ならともかく、「日本にできる限り協力する」程度の外国政府のリップサービスは「国際的枠組み」といえるような代物ではない。そもそも拉致被害者帰国の成果がないのに、そんな物の何が成果なのか。
*1:特定失踪者家族会と区別するためこう書きました
*2:今更梶山氏を非難しても意味がないのですが、「竹下内閣国家公安委員長」として拉致疑惑を認める答弁をして、その後も「海部内閣法相」「自民党幹事長(宮沢総裁時代)」「橋本内閣官房長官」と要職を歴任した梶山氏に対して「何故、梶山は何の成果もあげられなかったのか」という非難を横田一家ら拉致家族会がしないのは「何故だろう?」ですね。一方で小泉元首相や田中均氏には「たった5人の帰国か」と悪口ですし。
*3:但し「竹下内閣での梶山答弁」以前は認識してなかった、中曽根内閣時代は認識してなかったという理解をすれば安倍晋太郎は勿論「当然には非難の対象にはなりません」。
*4:世論に関係なく「家族会、救う会が認めないだけ」なのに良くも言ったもんです。世論が「親世代の方々が亡くなった後の帰国」でも「帰国には意味がある。お土産(経済支援など)は提供すべき」と言ったら「我々家族の意思を踏みにじるのか」とマジギレするのが拓也ら拉致家族会でしょう。
*5:経済支援(金儲け)と人道支援は性格が違います。後者は基本的に「拉致問題」に関係なく「人道上の見地」のみによって実施するかどうかを決定すべきです。人道支援の対象者(弱者)が拉致を実行したわけではないし、そういう弱者を苦しめても拉致解決につながるわけでもない
*6:事件発覚時には時効(後に20年に延長され、最終的には廃止されるが当時は15年)が成立し、刑事責任が問えなかったため、「殺人の時効廃止運動」が遺族によって行われ、その後実際に法改正で廃止された
*7:何も北朝鮮だけではなく、石破元自民党幹事長、和田春樹東大名誉教授など日本人からもそうした主張はあります。
*8:クリントン政権大統領上級顧問、オバマ政権大統領首席補佐官、シカゴ市長などを経て駐日大使
*9:宮沢内閣文相、羽田内閣労働相、第一次安倍、福田内閣法相、麻生内閣総務相など歴任。鳩山一郎首相の孫。鳩山威一郎外相の息子。鳩山由紀夫元首相の弟。鳩山二郎(第一次岸田内閣総務大臣政務官)の父
*10:何故、鳩山の別荘なのか?
*11:こう言ったのは安倍だけでなく、「民主党政権」「今の岸田」も含めて全ての総理がそう言っています。
*12:第一次安倍、麻生内閣首相補佐官(拉致担当)、福田内閣拉致担当相など歴任
*13:安倍政権において、一億総活躍担当相、厚労相、自民党総務会長など歴任。現在は岸田内閣厚労相
*14:確かに飯島は「小泉内閣総理秘書官」ですがNHKでした話は「第二次安倍~岸田内閣参与」としての話なのでここは「内閣参与を務める」と表現すべきです。
*15:交渉したことよりむしろ救う会や家族会が彼を罵倒したことで、テロ被害にあったのですがそうは認めたくないらしいところが松木はクズ過ぎる。松木ら拉致家族会が田中氏に対して罵倒などしなければテロはなかったでしょう。
*16:いわゆる建国義勇軍事件(刀剣友の会事件)のこと。なお、建国義勇軍 - Wikipediaによれば「拳銃を撃ち込まれた」のは「朝鮮総聯、オウム真理教残党(Aleph)、広島県教職員組合の施設」であって田中氏の自宅ではない。ちなみに赤旗田中氏標的「当たり前」/石原都知事(2003.9.11)によれば田中氏の自宅には「時限式発火物とみられる不審物」が設置されたとのこと。田中氏の被害について松木がまともに記憶してないこと自体、本当に失礼な話です。
*17:「北朝鮮拉致がテロかどうか」と「田中氏へのテロが許されない物かどうか」に何の関係があるのか?。松木ははっきり言って「バカ」ではないか。
*18:当時、「現職の総理総裁」である小泉氏に対し、亀井が挑んだ物の破れ、小泉氏が再選された
*19:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(森総裁時代)、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融等担当相など歴任
*20:「お涙頂戴かよ」と心底呆れます。