今日の産経ニュースほか(2019年12月24日分)(副題:安倍訪中2日目)(追記あり)

【追記】
 誤って今日の産経ニュースほか(2019年12月24日分)(副題:安倍訪中2日目) - bogus-simotukareのブログという「この記事とほとんど同じ内容の記事」をアップしてしまいましたがコメントがついてしまったのでこのままにしておきます。
 正直、はてなダイアリーでは「過去記事の閲覧」が簡単なのでこんなことはなかったと思いますが、はてなブログになってから「ブログ主ですら過去記事が確認しづらい(明らかに改悪)」ので困ります。
【追記終わり】

細田派 下村氏らが「ポスト安倍」に自薦も支持広がらず 急務は「次の次」育成 - 産経ニュース

 細田*1派では、「ポスト安倍」を自ら目指すと言及する議員が相次いでいる。安倍晋三*2首相の側近で知られる下村氏は10月、「チャンスがあれば頑張りたい。やりたいことを一番できるのは首相だ」と強調。首相が目をかける稲田朋美*3幹事長代行も11月のCS番組で「議員になったときから(首相を)狙っている」と重ねて意欲を示した。

 「都議選での失言」で「事実上、防衛相を更迭された」くせに良くも稲田もふざけたことがいえたもんです。
 下村*4にしても「第二次安倍内閣文科相が初入閣」、つまり「安倍でなければ重用してくれないレベル」の政治家です。到底、派閥ボスの器ではない。細田派も全くろくな政治家がいない。
 しかも安倍自身が「ポスト安倍」を育てる能力も意思もないのだから派閥の中にポスト安倍が生まれるわけもない。
 大体、安倍が「ポスト安倍」を育てたいなら

・池田*5首相が「池田派の大平正芳*6」を官房長官や外相に任命
福田赳夫*7首相が「福田派の安倍晋太郎*8」を官房長官に任命
・鈴木*9首相が「鈴木派の宮沢喜一*10」を官房長官に任命
・宮沢首相が「宮沢派の加藤紘一*11河野洋平*12」を官房長官に任命

したように「党、政府の要職」に細田派の人間を付けるでしょうが、「二階*13幹事長(二階派総帥)」「岸田*14政調会長(岸田派総帥)」「麻生*15副総理・財務相麻生派総帥)」など「他派閥の幹部」を付けてるわけですからね。下村の就任した文科相は「ウヨの安倍にとってはこだわりがある」のかもしれませんが要職とは言えないでしょう。


基本的人権の理念を捨て、習近平を国賓に迎える安倍政権 | 楊海英 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

・去る12月9日の記者会見で、来春に予定する中国の習近平*16(シー・チンピン)国家主席の「国賓」としての来日に方針変更はない、との決意を新たにした。
・安倍首相は中国寄りの姿勢を一層強めて見せた。
・安倍首相を転向させたのは、いまだに「エコノミック・アニマル」の境地から脱出できていない経済界だろう。世界を代表するソニーとシャープは中国にウイグル人を監視する顔認証システムの部品を輸出してきた。無印良品ユニクロの製品には新疆ウイグル自治区で生産されていた綿花が利用されていた。そして、日本の大手飲料メーカー*17はビールの原料であるホップを同自治区で栽培していた。
 金儲けを優先する経済界は中国での利権を確保し続けたい。だから、人権や民主主義といった基本的な理念を捨てて、中国にべったりとなっている。そして、経済界からの支持で自らの「アベノミクス」の成功物語をレガシーに作り替えたい政権が、同盟国アメリカを「裏切る*18」方向へ舵を切りつつある──少なくともそう見える。

 もちろん「沖縄に米軍基地を押しつけ」、「河野談話否定論で慰安婦を侮辱し」、「LGBT差別暴言を吐いた杉田水脈を何一つ批判せず」、「伊藤詩織さんレイプ事件もみ消し疑惑すら疑われる」安倍に「基本的人権の理念」などありません(他にもこうした安倍の人件否定体質の例はいくらでもあるでしょうが)。
 単に「極右の反中国」にすぎなかったわけですが、「中国ビジネスを犠牲にして、財界の反発や日本経済の景気後退で、政権が崩壊する危険を犯してもかまわない」とするほど、安倍は「極右という理念(?)」に忠実ではなかったわけです。

 「スパイ天国・東京」を中国の諜報関係者が闊歩し、中国系ビジネスマンたちは自衛隊駐屯地付近の土地を買いあさるが、日本の治安当局は沈黙を保ち続けている。世界一優秀と評価されていた日本の官僚や公務員たちの人事権が首相官邸に握られたからである。
 「地獄を見ない限り、日本人は覚醒しないだろう*19」と、米シンクタンクの友人は吐き捨てて帰国の途に就いた。

 「スパイ天国・東京」より「前の文章(ソニー、シャープ、無印良品ユニクロ云々)」はともかく「後の文章」は完全なデマですね。「自衛隊駐屯地付近の土地を買いあさる」などという事実はそもそもどこにもないでしょう(楊も地名など具体的内容は何一つ書けない無様さです)。楊も本当に落ちぶれたもんです。静岡大学(楊の所属大学)はこの馬鹿を野放しにしていていいんでしょうか?。「免職」「減給」などの懲戒処分は難しいにしても、「厳重注意」など、苦言ぐらい呈したらどうなのか。そして岩波書店講談社もこの男との付き合いは辞めたらどうなのか。
 「俺たちが出してる楊の本はまともな本だ」なんてのは何の言い訳にもなりません。それ、「楊がメディア(まともな岩波や講談社、まともでないウヨの産経や文春)によって言うことをコロコロ変え、故意にデマを垂れ流してる」つうことですから。


【首相記者会見】徴用工問題は韓国側の責任で解決を - 産経ニュース
 そもそも徴用工問題は「当事者(日本製鉄など企業側と元徴用工)が話し合って解決すればいい問題」であってそれ以上でもそれ以下でもありません。「まともな解決策を提示する意思や能力がない」なら安倍は口など挟むべきではなく、当事者の話し合いに任せるべきです。
 日本共産党の志位委員長なども指摘するように「中国人徴用工問題」については当事者同士(「西松建設三菱マテリアル」と徴用工側)に和解が成立し、安倍もその和解を妨害などしなかったわけです。韓国人徴用工の場合も話は同じです。
 「韓国人徴用工のときだけ無茶苦茶な言いがかりを付ける安倍」と「そんな安倍をろくに批判しない日本人多数派」が問題なのであって韓国政府に責任転嫁などとんでもない話です。


【首相記者会見詳報】(3)「日中の外交安保分野の意思疎通を強化」 - 産経ニュース

 中国は最近新しい空母を就役させた。この空母が地域の安全保障にもたらす脅威にどのように対応する考えか
 「特定の国のですね、装備について、コメントをすることは差し控えたいと思います。」

 安倍も「習主席訪日」を台無しにしたくないのか、悪口雑言はしないわけです(こうした質問はやはり産経などのウヨ記者でしょうか)。
 で、これが「中国に媚びてる」などとウヨ連中が悪口していた民主党政権福田康夫政権辺りなら「腰抜けだ」と非難でしょうが、安倍相手には黙りだから呆れます。
 ただしこれで終わっては「中国にへつらってばかり」とウヨ支持層にいわれると思ってか

 先週10年ぶりにわが国の国防大臣による訪中が実現しました。さまざまなレベルで、日中間の外交安全保障分野の意思疎通を強化し、軍事力の透明性の向上を促していく考えであります

として「中国に言うべきことは言ってる」アピールをする安倍です。


令和元年12月24日 日中韓ビジネスサミット 安倍総理スピーチ | 令和元年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

・中国の改革開放以降、日本は早くからここ四川省成都*20の可能性、潜在力の高さに注目し、積極的に投資を行ってきました。例えば、1990年代には、イトーヨーカドートヨタ自動車等の日系企業がこの地に進出しており、成都の産業の発展にも貢献してきています。今では四川省に進出している日系企業は370社を数えるまでになりました。三国時代の、英雄たちが活躍する四川省成都*21も魅力的ですが、物流拠点としても発展著しい今の四川省成都はそれ以上に日本人にとって魅力的な場所となっています。

ということで日中友好をアピールする安倍です。


北方領土問題「終止符打つため全力尽くす義務ある」 首相会見 - 毎日新聞

 首相は「私とプーチン*22大統領の間で、領土問題を次の世代に先送りすることなく、必ず自らの手で終止符を打つとの強い意志を共有している」と強調。そのうえで「難しい問題だが、この問題を前進させる、あるいは終止符を打つために全力を尽くす義務が私にある」と述べた。

 プーチンの「北方領土を返還してほしければ、返還後に米軍を置かないと事前に確約しろ」に何一つまともな返答が出来ないくせに良くもデタラメが放言できたもんです。
 さすがに安倍も本気ではなく「島の返還」を一度ぶち上げてしまったが故の「保身のための口から出任せ」でしょう。しかし「島の返還」の可能性がほとんど無い今、こんな発言は保身どころか「自滅行為」でしかないでしょう。日本がまともな国ならこんなデマ屋は「この北方領土デマだけでも」とっくの昔に首相退陣でしょう。要するに日本が国として劣化していると言うことですが。マスコミも少しは安倍のデマカセを批判したらどうなのか。
 自民党議員連中もいつまでこんなデマ屋を担ぎ続ければ気が済むのか?

*1:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相を歴任

*4:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相などを経て自民党選対委員長

*5:大蔵次官から政界入り。吉田内閣蔵相、通産相、石橋内閣蔵相、岸内閣蔵相、通産相などを経て首相

*6:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*7:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*8:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)などを歴任

*9:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*10:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も、小渕、森内閣で蔵相

*11:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*12:新自由クラブ代表、中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任

*13:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長

*14:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*15:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*16:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*17:前の文章の「ソニー」「シャープ」「無印良品」「ユニクロ」とは違い、「アサヒ」「キリン」「サッポロ」「サントリー」といった具体的企業名をここでは楊が書かない理由は何でしょうか?。まさかとは思いますが、この部分は「完全なデマ」でしょうか?(日本のビールメーカーはそんなことはしてない?)

*18:そもそも米国は楊が言うほど、反中国ではありません。また安倍の対中国外交が許せないと思ったら、強力な圧力で安倍の「習主席国賓訪日計画」を挫折させていたでしょう(安倍の靖国参拝を中止させたように)。そうならないこと自体が「安倍の対中国外交を米国が否定的に評価などしてないこと」の証拠です。

*19:そもそもどんな地獄を見るのか教えてほしいもんですね?。むしろ「楊のような反中国分子のお薦めに従って」中国といたずらに対立する方が「中国市場の喪失→日本経済大ダメージ」という地獄を見るでしょう。なお、「エアバスの大量購入(フランス)」「一帯一路参加(イタリア)」など「日本以外のG7諸国」も中国とはそれなりに仲良くやってるわけです。

*20:四川省省都

*21:三国時代成都は蜀の都です(ちなみに魏の都が洛陽、呉の都が建業(現在の南京))

*22:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領