今日の産経ニュース(1/16、17分)(追記あり)

■【突き進め!!亥年】国民民主党増子輝彦*1幹事長代行 「二大政党制」実現へ人材結集
https://www.sankei.com/politics/news/190117/plt1901170002-n1.html
 自民党立憲民主党どころか、公明党共産党の支持率も下回る党の幹部が「二大政党を目指す」とは、馬鹿なことをよくもいったもんです。今やるべき事は「人材結集」などといって無理に図体を大きくすることではなく「地道な政治活動」でしょう。まあそもそも今の支持率で人材が集まるとも思いませんが。離党者続出ですでに国民民主党野党第一党の地位を立憲民主党に奪われています。

 私が最も尊敬する日本の政治家は、安倍晋三*2首相の父である安倍晋太郎*3先生です。
 もう少し長くご存命なら間違いなく首相になられた*4だろうし、その後のわが国のあり方も変わっていたのではないかという思いを強く抱いています。

 今の首相が安倍なのにこれです。「はあ?」ですね。「お前やお前の所属する国民民主党は本気で安倍政権を批判する気があるのか?」と疑念を持たれても仕方がない馬鹿なことをよくいえるもんです。
 まともな人間ならこういうときには自民議員の名を出すにしても「三木武夫*5」「大平正芳*6」「宮沢喜一*7」「加藤紘一*8」「河野洋平*9」など安倍とは明らかに異なるリベラル保守系の政治家の名前を出すでしょうに。


■【主張】稀勢の里引退 真摯な姿勢が共感呼んだ
https://www.sankei.com/column/news/190118/clm1901180001-n1.html

 思い出すのは、平成29年の春場所である。終盤で左胸などを負傷しながら、千秋楽の本割と優勝決定戦を制し、奇跡的な逆転優勝を成し遂げた。君が代の斉唱で感涙にむせんだ姿は、相撲史に残る名場面といえる。

 「君が代の斉唱」と書かずにはいられないあたり、さすが産経です。相撲と関係ないヤン。
 しかもこのことが「怪我の悪化で引退を早めた」と見られるのに何でこう美化できるのか。

 期待に応えようとする生真面目さが、あだとなった面はある。けがが治りきらないまま本場所に臨み、悪化させて再び休む負の循環は人気力士ゆえの宿命だろう。

 「宿命で片付けるな」て話です。
 「今そんなこと言っても無意味だが、休場すべきだった。今後はこうした悲劇がないようにしよう」の一言がどうしてでないのか。


■「横綱とは」突き付けた引退劇 ファンの思い交錯
https://www.sankei.com/life/news/190116/lif1901160048-n1.html
 「二場所連続優勝を果たしてないのに日本人横綱ほしさに『二場所連続優勝に準じる好成績』というこじつけで横綱にしたこと」、それがこの短命横綱の遠因と言っていいでしょう。
 豪栄道琴奨菊と言ったライバルは「二場所優勝」の壁が越せず、現時点では横綱ではありません。今も大関豪栄道はともかく、大関を陥落し、今や「関脇、小結でもない」琴奨菊にはもはや横綱の目はほとんどないでしょう。
 「なぜ、稀勢の里だけ特別扱いなんだ」という「当然の批判」は稀勢の里にとってプレッシャーだったでしょう。 
 その結果「貴乃花のような怪我による引退を招きかねない」という危惧もあった「例の場所」でも彼は怪我をおして出場し、「貴乃花のように」優勝はしました。
 「怪我は治せばいい、今出場して優勝しないと面目が立たない」「しばらく休場や優勝争いからの脱落が続いても横綱としての責任が果たせる程度の相撲は取れるはずだ。そしてしばらくすれば優勝争いに戻れるはずだ」と思ったのでしょう。そこには「自分の体の丈夫さ」や「相撲のうまさ」に対する過信もおそらくあった。
 しかし彼は重傷を負い、「初日から連敗を喫するほど」に力を落とします。危惧通り「貴乃花の二の舞」になったわけです。
 しかしそれでも彼は
1)「あのときに出場しなければ良かった」という批判を認めたくない
2)「日本人横綱がいなくなるのは嫌だ」というファンの声に応えたい
という思いから引退を決断できませんでした。
 しかし「貴乃花の休場記録に並び」、さすがに横綱審議委員会が「激励」をしたことで外堀が埋まります。
 この激励は要するに「初場所に出ろ。そして最低でも千秋楽まででて8勝7敗でもいいから勝ち越せ(そうでなければ引退を決意しろ)」という趣旨だったからです。
 しかし彼がその横綱審議委員会の激励にこたえられず「初日から三連敗」は見ての通りです。もはや休場は出来ず、しかし出場しても「8勝7敗すら可能か分からない」という状況で彼はやっと引退を決意したわけです。
 「無理に横綱にしなければ」「あの怪我の時出場しなければ」は誰もが思うことでしょう。その意味では「無理に横綱にした横綱審議委員会」の責任も重大でしょう。
 

*1:鳩山、菅内閣で経産副大臣

*2:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*3:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*4:そうなるかどうかはもちろん分かりませんね。

*5:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*6:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*7:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*8:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)など歴任

*9:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長など歴任