今日の産経ニュース(2020年1月17日分)

桜を見る会、内閣府幹部6人を処分 - 産経ニュース
 どう見ても官僚の暴走ではなく「安倍の命令でやらせた」わけですから処分と言っても「厳重注意」と言う大甘な処分です。今後の出世に影響があり得る「降格」「減給」ではない。
 かつ管理監督責任のある「安倍首相や菅官房長官」らは「給与の自主返納」すらしないようですから全くデタラメです。


ロシア外相代行、「日本は米国の露敵視戦略の一部」 平和交渉は困難 - 産経ニュース
 いつもの「北方領土に米軍は置かないと確約できないなら島の返還なんかしませんよ」つう話です。ここまで言われてもロシア相手に中身のあることは何も言えないのだから安倍も既に島の返還など内心では諦めてるでしょう。


不破氏を共産党中央委員に再任へ - 産経ニュース
 単なる感想にすぎず、別に不破氏の中央委員再任を批判してるわけでも、支持してるわけでもありませんが興味深いとは思います。
 中央委員というのは「委員長の志位氏」「書記局長の小池氏」より下の地位だからです。
 例えば、吉良よし子参院議員、田村智子参院議員、辰巳孝太郎前参院議員など、「大ベテラン、重鎮である不破氏に比べたらキャリアの浅い」比較的最近に抜擢された若手、中堅も中央委員の訳です(不破氏は中央委員止まりではなく常任幹部会委員に再任される可能性があります。またベテラン、重鎮である彼の政治的影響力を肩書きだけで評価も出来ませんが、それにしたって彼の役職は、委員長や書記局長よりは格下です)。
 「安倍の親分」森*1元首相が安倍総裁の下で幹事長をやるようなもんでしょう。あるいはメドベージェフ大統領時代のプーチン首相というべきか*2
 「委員長や議長」として志位氏や小池氏の上司的立場にいたのが不破氏ですからね。「最高顧問(次世代の石原*3、立民の菅氏*4など)」などの名誉職についてもおかしくないわけですから。実際、宮本顕治氏は「委員長→議長→名誉議長」であって不破氏のような形にはならなかったわけです。共産党だけでなく他の党でもこういうケースは珍しいのではないか。
 小生も

・「社民党党首→副党首」の福島瑞穂*5
・「民主党代表→民進党幹事長(蓮舫*6代表時代)」の野田*7元首相
・「自民党総裁→幹事長(第二次安倍総裁時代)」の谷垣禎一*8

くらいしか思いつきません。
 正直、支持者として不破氏には今後も活躍して頂きたいですが「1930年生まれ(今年で90歳)」と言う年齢を考えれば、近い将来において「名実ともに政界引退すること」も「お亡くなりになること」もそれなりに覚悟はしています。


【安倍政権考】IR、桜…安倍政権“逆風”続き 早期解散で国民に信を問え - 産経ニュース
 産経の立場なら「まず改憲してから解散(あるいは改憲案を提出して、それに野党が反対したら信を問うために解散)」でしょう。何せ産経は「桜を見る会疑惑などいいがかり」「IR疑惑など一議員の犯罪で安倍政権は関係ない」「安倍政権は国民に支持されてる」「改憲が急務の課題だ」と強弁してきたわけですから。
 しかしこうした記事「早く解散総選挙し、自民勝利で『みそぎが済んだ』といって疑惑を全てごまかせ、そうでないと政権維持がやばいかもしれない」「別に改憲が解散の口実でなくてもいい(改憲案を出さずに解散でもいい)」でそれが本心ではないことがモロバレになるわけです。ただし解散しても「衆院過半数」が仮にキープでき「政権交代は阻止できた」としても議席減少は不可避でしょう。安倍に早期解散など果たして出来るかどうか(もちろんそうした党利党略の解散が反倫理的であることは言うまでもありません)。

 「全部『菅案件』なのがつらいところだね」
 自民党の閣僚経験者はこう話す。IR(ボーガス注:疑惑での自民議員逮捕)、桜(ボーガス注:を見る会での公私混同疑惑)、日本郵政(ボーガス注:の不祥事を報じようとしたNHKへの圧力疑惑)、それぞれの問題*9が政権の要である菅義偉官房長官に結びつき、政権を揺るがしかねないというわけだ。

 やれやれですね。元総務相という意味で「日本郵政への圧力」は「菅案件」といえるかもしれない。しかし他の件は菅が担当大臣という関係にはないし、そもそも全て「最高責任者の安倍の責任」でしょう。桜を見る会の公私混同も、日本郵政への圧力も「安倍自ら支持ないし了解した話」でしょうに何で菅に責任転嫁するのか。いざとなったら菅に全部責任を押しつけて長官から更迭しろ、それでも安倍政権はなんとか持つ、というそそのかしか。


安倍首相、津川雅彦さんしのび会食 中井貴一、奥田瑛二さんらと - 産経ニュース
 津川が亡くなったのが2018年8月4日です。
 で津川死去と同時期に亡くなった有名人はウィキペディアに寄れば

◆8月8日
 翁長雄志*10・前沖縄県知事(1950~2018年)
◆8月10日
 菅井きん*11(女優)(1926~2018年)
◆8月15日
 さくらももこ(漫画家)(1965~2018年)

などいますが安倍はおそらく彼らは偲ばないわけです。安倍が津川を偲んでる理由っておそらく「安倍の同類ウヨ」だからでしょうから。
 まあ安倍に偲ばれても「かえって不名誉」かもしれませんが。しかし安倍って形式的にですら「翁長氏を、このような形で偲んだこと」て多分ないんでしょうねえ。

・俳優の中井貴一さん、奥田瑛二さんと東京都内の日本料理店で会食
・俳優の萬田久子さん、歌手の宇崎竜童さん、作詞家の阿木燿子さん、タレントの松村邦洋さんも同席

 まあ、中井らが「津川の同類ウヨ(安倍信者)」かどうかは分かりません。「呼ばれた理由」はむしろ「津川との関係(津川と共演、津川の監督作品に出演など)」や「安倍が政治利用したい人気芸能人(あるいは単に安倍が好きな芸能人)だから」でしょうが、いずれにせよ、彼らが津川ほど公然と右翼活動してないことは確かでしょう。
 そして、「ウヨ仲間として偲ぶ」のなら中井ら芸能人ではなくむしろ櫻井よしこなどウヨ活動家でも呼ぶべきでしょうが、さすがに安倍もそれは出来ないわけです。

*1:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*2:勿論「大統領に復帰した」プーチンと違い、不破氏が委員長になることはあり得ませんが。

*3:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表、次世代の党最高顧問など歴任

*4:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相などを経て立憲民主党最高顧問

*5:社民党幹事長、党首、鳩山内閣少子化等担当相などを経て社民党副党首

*6:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)、民進党代表などを経て立憲民主党副代表兼参院幹事長

*7:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)など歴任

*8:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相自民党総裁、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*9:他にも菅原元経産相、河井元法相夫婦の公選法違反疑惑があります。

*10:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*11:2008年に製作された映画『ぼくのおばあちゃん』では82歳にして映画初主演を果たし、世界最高齢映画主演女優としてギネスに申請し認定された(ただし、2013年に製作された映画『ペコロスの母に会いに行く』で88歳にして映画初主演を果たした赤木春恵(1924~2018年)に後に記録を更新された)。