今日の産経ニュース(2024年9/25日分)(追記あり)

3候補、年内解散に前向き 石破氏「なるべく早く」 高市氏は「補正予算編成後」否定 - 産経ニュース
 記事を読む限り「野党の求める代表質問ぐらいは最低限やる」とは誰も言わなかった(総裁選直後に解散するかどうかはともかく、その可能性を明確には否定しなかった)ようで「何とも志の低いこと」です。
 一方で「年内解散」としてるのは「総裁選直後解散」が有利かどうか総裁選後、見極めたいと言うことでしょう。
 勿論「ご祝儀相場で年内解散が有利」と言う見込みでの発言でしょうから、支持率がそれほど上がらなければ越年解散もあり得ます。
 

維新への逆風やまず 「箕面」敗北後に検証チーム発足も、また敗戦 阪南市長選に暗雲 - 産経ニュース

 10月20日告示、27日投開票の阪南市長選は3選を目指す維新現職と、現職の政策を批判し維新を除名された府議が立候補の意向を示している。支持票の分裂が懸念

 維新を離党して出馬する人間がいるということ自体が「大阪でも維新が落ち目」を示しているのではないか。


接近する自民と立憲民主の政策 到達点は国民民主党? - 産経ニュース
 産経にまで「国民民主党と何が違うのか」と言われる野田立民です。


【正論モーニング】NHKラジオ・中国人スタッフの反日発言「南京大虐殺を忘れるな」に反論できない病理 - 産経ニュース
 実際に南京で虐殺はあった(その結果、戦後の戦犯裁判で当時の軍司令官が処刑された)ので反論しようがないのは当たり前です。
 米軍基地問題など、現在の米国の振る舞いをどう評価するにせよ、多くの米兵を日本軍が虐殺した「バターン死の行進(その結果、戦後の戦犯裁判で当時の軍司令官が処刑された)」を否定できないのと同じ話です。南京も、バターンも、単純に事実の問題であって肯定する立場が「親中国(親米国)」や「反日」と言う話ではない。


兵庫・斎藤知事、27日までに進退表明 各党候補者擁立なら「斎藤氏にもチャンスが…」の声も - 産経ニュース
 当初は勇ましかった斎藤氏も随分と腰砕けになってきました。これは「議会解散せず辞職(出直し選挙への出馬もしない)」もありうるのではないか。まあ、議会解散や「出直し選挙での出馬」に打って出たところで「解散後の議会で信任」や「出直し選挙で再選」があるとはとても思えません。(追記:議会は解散しないが、出直し選挙で出馬するそうです。県知事選で候補者を擁立するのかなど維新を含む各党の動きが気になるところです。さすがに今回は自民、維新も「斎藤支持」はしないでしょう)。


維新・馬場伸幸代表、次期衆院選候補の一本化調整を困難視 「野合に見える」 - 産経ニュース
 この馬場発言を前提とするならば、維新と立民の協力はなく、一方で野田が散々共産に敵対的態度を取ったので、共産の協力も得られないという最悪の状態で「立民衆院選惨敗」が懸念されます。
 今更「プライドの高いらしい野田」が「非礼を詫びたい」と共産に頭を下げられるか疑問だし、頭を下げても共産が共闘に応じるかも疑問です。立民単独では小選挙区の多くで自民への敗北は必至でしょう。
 まあ、維新が強い関西(大阪など)ならともかく、関東で維新の支援を受けても「共産に比べて力があるか」は疑問だし、一方で「関西で維新が立民支援すること」は考えがたいので、維新との共闘など「仮に成立したとしても」どう見ても立民には利益に乏しいでしょうが。


事務所幹部、偽名で出入り 維新の立候補予定者が出馬断念へ 京都4区支部長の松井春樹氏 - 産経ニュース
 偽名で出入りとは不正行為を疑われても文句は言えない(実際、そうだったのかもしれません)わけで維新らしい酷さです。


小泉進次郎氏「力を貸してください」麻生太郎副総裁と面会、総裁選の支援要請 - 産経ニュース
 麻生*1副総裁(元首相、麻生派領袖)がどう動くかはともかく小泉*2が改革派ぶっても実態はそうではないことがよく分かる話です。
 マスコミ報道で
1)小泉は仮に決選投票に進めたとしても「党員投票1位だった石破*3が過去に決選投票で負けた」ように決選投票で負けそう
2)「麻生派の河野*4が決選投票に進まなかった場合*5」麻生は誰に投じるか判断が不明(『長老である自分』が改革派、若手をアピールする小泉が総裁になった場合、粗略に扱われることを嫌って、石破、高市*6など、小泉以外に投票する可能性がある)
等と報じられてることで、「水面下で麻生と交渉するのでは足りず、公然と麻生に恭順の意を示す必要がある」「それで『麻生に媚びるのか?』と失望して小泉から離れる票(党員票、議員票)よりも麻生の力で得られる票の方が大きい」「麻生票が得られれば勝てるかもしれない」と判断したのでしょう。
 また、派閥解散が「暴力団の偽装解散」みたいなものにすぎず派閥(今回は麻生派)が消滅してないこともよくわかる話です(派閥解散前に比べて、派閥ボスの影響力も多少は落ち、例えば麻生の意向『高市支持』に反する派閥議員も解散前より増えるかもしれないが、影響力がゼロになったわけではない)。

 
自民党総裁選27日投開票 「決選投票」を見据え駆け引き、石破茂氏は麻生太郎氏と面会 - 産経ニュース
 勿論「小泉の面会」に対応した動きでしょう。
 これでは誰が総裁になるにせよ「麻生など派閥ボス」の意向を無視できないことには何ら変わりはないでしょう。
 そもそも出馬した候補の内、「派閥ボス」は石破と茂木*7しかおらず*8、「石破や茂木」ならともかく他の面子がなった場合、どんなに勇ましいことを言っていても「よほどの覚悟がない限り」派閥ボスの言いなりになるであろう事は予想できましたが。
 「三角大福中(ポスト佐藤の首相を争った、派閥ボスの三木*9、田中*10、大平*11、福田*12、中曽根*13:後に皆、首相に就任)」「安竹宮(ポスト中曽根の首相を争った派閥ボスの安倍*14、竹下*15、宮沢*16:竹下と宮沢は首相に就任)」等の昔と違い「派閥ボス(麻生*17、二階*18など)が総裁を目指さず、キングメーカーを目指す」というのだから不健全な話です。


<独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から - 産経ニュース
 「石破らの政策主張」や「石破らの支援者、支持者(例えば小泉のバックにいる菅義偉*19元首相)」等*20を何らかの理由で嫌って「最初から石破や小泉を支援する気などなかった(にもかかわらず、自らの大物さをアピールしたくて会った)」のか、はたまた「高市と比較して、高市を選んだ:例えば高市の提案した条件(例:総裁選後も麻生を副総裁等の要職で処遇するなど)が一番、麻生には魅力的だった」のかは不明ですが、これが事実なら*21麻生と会って恐らく支援を要請した石破、小泉は「麻生の権威付け」に協力しただけに終わりました。
 まあ、高市が決戦投票に進むか不明(その場合、麻生が石破と小泉どちらを支持するかは不明)だし、決戦投票で麻生が仮に支援したとして勝つか不明ですが。
 但し、仮に高市が敗北しても、それを契機に麻生の政治力が落ちて、河野、甘利*22等の麻生派幹部議員が派閥継承と言うことも恐らくないのでしょうが。とはいえ、麻生も高齢(1940年生まれの84歳:既に「1942年生まれの小泉元首相」などは国会議員を引退)だし、高市支持を河野に納得させるために、「選挙結果に関係なく」近々、河野に派閥を禅譲でもするんでしょうか?(それとも河野を何故か忌み嫌い、そういうことはしないのか?)。いずれにせよ麻生が「派閥会長退任(そして国会議員引退?)」を自分で決めるまでは河野、甘利らがいわゆる「クーデター」を起こすことも、派閥を割ることもないのでしょう。
 また「第1回目投票から高市」とは「第1回目投票で高市の決戦進出を確実にする」ために「麻生派の河野を早々と見捨てた*23」と言うことを意味します。河野に麻生から話があり、河野が「(派閥会長の禅譲など何らかの条件で)渋々でアレ、了承した」のか、話がなかった(その為、河野はこうした報道に憤慨してる)のか、話があったとして、仮に高市が決選投票に残れば、「決選投票で河野支持派議員」が高市支持に動くのかも知りたいところです。
 それにしても「石破の方が高市よりまし」とは思いますが「中身空っぽで菅がバック」の小泉(しかし何故か人気はそれなりにあるらしい、まさに『自民党の石丸(都知事選2位)』)よりは「高市の方がまし」な気すらしています。さすがに「初の女性首相」として高評価する気はないですが。


自民党総裁選で林氏支援の松山参院幹事長、決選は石破氏投票 旧岸田派参院にも働きかけ - 産経ニュース
 こんなことを決選投票前どころか「第一次投票前の今」から表明する必要もないのですが、「決選投票進出の可能性が乏しい今」、政治状況を自分たちにとって有利にするには「石破支持表明が必要(有力候補とは言え、石破が決選投票進出できるかは不透明ですが)」との判断でしょう(そうした思惑が上手くいって、石破が勝利するかはともかく)。林*24も了解してることなのか気になるところです。


総裁選の裏で…麻生太郎氏と菅義偉氏「キングメーカーの座」争奪戦 「自民党の長老政治は終わった」の声も:東京新聞 TOKYO Web
 「東京新聞は大丈夫なのか?」ですね。
 仮に「巷間噂されるように麻生が高市を決選投票で支持したが負けた」のだとしても、それはせいぜい「麻生の力の弱体化」にすぎず「長老政治」の終了ではないでしょう。
 いやそもそも「高市が第1回目投票1位で決戦投票に進んだこと」を考えれば「麻生の力の弱体化」といえるかどうか。「わかりやすい例」だと、石破が「総裁選後も麻生を副総裁として処遇」するなら全然麻生の力は弱体化してないでしょう*25
 また、仮に「長老政治」が終了したとしても「派閥ボス政治」が終了したわけではない。石破自身が「少数派閥とは言え派閥ボス」ですし。

*1:橋本内閣経企庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~第四次安倍内閣副総理・財務相等を経て自民党副総裁

*2:第四次安倍、菅内閣環境相

*3:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相等を歴任

*4:第三次安倍内閣国家公安委員長、第四次安倍内閣外相、防衛相、菅内閣行革相を経て岸田内閣デジタル相

*5:マスコミ報道を信じれば石破、小泉、高市が有力で河野の決選投票への進出の見込みは低いですが

*6:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、第三次安倍内閣総務相自民党政調会長(第二次安倍、岸田総裁時代)等を経て岸田内閣経済安保相

*7:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融担当相、自民党政調会長(谷垣、第二次安倍総裁時代)、第二次安倍内閣経産相、第四次安倍内閣経済財政担当相、第四次安倍、菅、岸田内閣外相等を経て幹事長

*8:まあ、「岸田派中堅の林官房長官」「麻生派中堅の河野デジタル相」が総裁になれば、彼らが「岸田や麻生から禅譲を受け、林派や河野派になる可能性はあります」が。

*9:国民協同党委員長、片山内閣逓信相、国民民主党幹事長、改進党幹事長、鳩山内閣運輸相、岸内閣科技庁長官(経企庁長官兼務)、池田内閣科技庁長官、自民党政調会長、幹事長(池田総裁時代)、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官等を経て首相

*10:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)等を経て首相

*11:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)等を経て首相

*12:岸内閣農林相、自民党政調会長、幹事長、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相

*13:岸内閣科技庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行管庁長官等を経て首相

*14:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)等を歴任

*15:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相

*16:池田内閣経企庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経企庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相等を経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*17:橋本内閣経企庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)、首相、第二~四次安倍、菅内閣副総理・財務相等を経て自民党副総裁

*18:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長、幹事長(第二次安倍総裁時代)等を歴任

*19:第一次安倍内閣総務相、第二~第四次安倍内閣官房長官を経て首相

*20:まあ、石破については「森友疑惑(麻生が当時、財務相を務める財務省の問題であるとともに、麻生が副総理を務める安倍政権の問題でもある)」を石破に批判されたことを未だに恨んでる程度の「レベルの低い話」かもしれませんが。

*21:いかに産経が「高市シンパ」でこの記事も「高市優位をアピールし、選挙戦で高市を有利にすること」が恐らく目的とはいえ、麻生相手にデマ記事を書くとは思えませんし、デマ記事なら速攻で麻生も否定するでしょう。麻生が否定しないなら「事実(あるいは事実と扱われても麻生は構わないと思ってる)」ということでしょう。

*22:小渕内閣労働相、第一次安倍、福田内閣経産相麻生内閣行革等担当相、第二次、第三次安倍内閣経済財政担当相、自民党政調会長、選対委員長(第二次安倍総裁時代)、幹事長(岸田総裁時代)等を歴任。小林新首相なら訪米勧める 甘利前幹事長、米上院議員に - 産経ニュース(2024.8.30)等から今回は小林支持とみられる(同じ麻生派の河野支援を目的に「若手の小泉から票を奪うため」若手の小林を支援してる謀略的行為だとしても)

*23:さすがに河野が決選投票に進む可能性があればこうは動かなかったでしょう。

*24:福田内閣防衛相、麻生内閣経済財政担当相、第二次、第三次安倍内閣農水相、第四次安倍内閣文科相、岸田内閣外相等を経て岸田内閣官房長官

*25:勿論、麻生が副総裁を退任したとしても即、「力の弱体化」とは見なせないでしょう。しばらく様子を見る必要があるかと思います。