今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年2月18日分)

有本恵子さん拉致事件の再捜査を!――「チュチェ思想研究会」というミッシングリンク | 日刊SPA!

 有本恵子さんの拉致問題について、(ボーガス注:筆坂秀世*1)元日本共産党国会議員秘書の篠原常一郎氏と政治学者の岩田温氏*2の対談が(ボーガス注:ウヨ業界限定で)話題を呼んでいる。篠原氏と岩田氏は『なぜ彼らは北朝鮮の「チュチェ思想」に従うのか*3』(育鵬社)の中で、北朝鮮の国家イデオロギーチュチェ思想」を日本で勉強する人々による「チュチェ思想研究会」が拉致問題ミッシングリンクになっており、再捜査が求められると主張しているのだ。
篠原
 有本さんの出身大学*4の家正治*5(いえ・まさじ)という教授が「金日成金正日主義研究全国連絡会」の共同代表で、拉致される前後に有本さんの家を訪ねているという話を聞いたことがあります。拉致被害者の関係者から聞きました。
 家正治氏はまだ大学で教鞭を執っていますよ。今は大阪保健医療大学で「国際社会と日本」という教養科目を教えたりしています。

 フジサンケイグループ「扶桑社・スパ」らしいあほ記事です。有本さん拉致事件の捜査で逮捕起訴ができるようならとっくの昔にやってるでしょう。
 そもそも「チュチェ思想研究会」をどう評価するにせよ、ろくな根拠もないのに犯罪者呼ばわりするなどとんでもない話です。
 ならば「刀剣友の会救う会地方幹部がメンバーだった)」の犯罪を理由に救う会を犯罪団体呼ばわりしていいのか。
 西村真悟の犯罪を理由に拉致議連を犯罪団体呼ばわりしていいのか(まあ、メンバーから犯罪者を出したことについて救う会拉致議連はもっとまともに世間と被害者に謝罪すべきでしょうが。救う会拉致議連も全く無責任な連中です)。
 そして「家氏が有本さんと親交があった」「家氏がチュチェ思想研究会のメンバー」という篠原発言が事実か知りません*6が、仮に事実だとしても、その程度で家氏が「有本さん拉致に関与したかのように印象操作」するなど「扶桑社・スパ」「篠原」「岩田」のやってることは「家氏と彼の所属大学」への名誉毀損以外の何物でもない。そもそもこんなことをやったところで有本さんが(今も生きていた場合)帰国できるわけでも、(既になくなっていた場合)遺骨が日本に戻るわけでも、有本さん拉致事件の犯人が逮捕起訴できるわけでも何でもない。有本さん拉致という不幸な事件を単に北朝鮮叩きに利用しようとは「扶桑社・スパ」「篠原」「岩田」は「呆れたバカ」「人間のくず」です。
 俺が有本氏の親族なら「ふざけるな!」と「扶桑社・スパ」「篠原」「岩田」を怒鳴りつけてるところです。


政府、新平壌宣言を打診 昨年5月、北朝鮮からの反応なし:政治:中日新聞(CHUNICHI Web)
 この記事が事実だとして
1)今まで散々制裁路線だったくせにいきなり「新平壌宣言」と日本からいいだしたことといい
2)(誰がどんな思惑でリークしたのか分かりませんが)こんな情報がリークされることといい、
びっくりですね。
 まあ、北朝鮮は「平壌宣言について安倍が今どう考えているのか(平壌宣言を否定してより日本に有利な条件にしたいからこんなことを言っているのかどうか?)」「新平壌宣言とやらで北朝鮮がどんな利益を得ることが出来るのか」「拉致議連救う会、家族会などウヨの予想される反発を安倍が抑え込む覚悟があるのか」などが明確でない限り、こんなもん相手にしないでしょう。

*1:セクハラで共産党政策委員長を更迭されたことを逆恨みし、離党。現在では「生活費用を稼ぐため」か、共産党誹謗のみならず「河野談話否定論」を放言し「安倍総理は清廉潔白だ、疑惑などない」と強弁するまでに極右化、劣化している。『日本共産党中韓:左から右へ大転換してわかったこと』(2015年、ワニブックスPLUS新書)、『日本共産党の最新レトリック』(2019年、産経新聞出版)、『大手メディアがなぜか触れない日本共産党と野党の大問題』(上念司との共著、2019年、清談社Publico)などウヨ著書多数

*2:大和大学講師。著書『日本人の歴史哲学』(2005年、展転社)、『だから、改憲するべきである』(2013年、彩図社)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(2015年、彩図社)、『平和の敵 偽りの立憲主義』(2015年、並木書房)、『政治学者が実践する流されない読書』(2018年、育鵬社)、『「リベラル」という病』(2018年、彩図社)、『偽善者の見破り方:リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(2019年、イーストプレス)など

*3:2019年刊行

*4:ググったところ神戸市外国語大学のようです。

*5:ウィキペディア「家正治」によれば現在、神戸市外国語大学名誉教授(国際法学者)。

*6:篠原のような輩は平然と嘘をつくのでうかつに信用来ません。