「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年5/26分:荒木和博の巻)

北朝鮮人権シネマフォーラム【調査会NEWS3271】(R02.5.25) | 特定失踪者問題調査会

 緊急事態宣言が全て解除になりました。それでも「集・近・閉」は避けなければなりません

 もちろん「集・近・閉」とは習近平氏とこじつけてうまいこと言ってるつもりなのでしょうが「アホやな」ですね。
 何で特定失踪者問題調査会メルマガでそんなことをやるのか。
 建前では特定失踪者問題調査会とは「反中国極右の集まりではない」んですがね。
 ちなみにいわゆる「三密」とは「密集・密接・密閉」の略なので「集・近・閉」にはもちろんなりません。


日本在住の協力者 今も残る「拉致工作員」のネットワーク|日刊ゲンダイDIGITAL

 日本にいる工作員の数は「(ボーガス注:工作活動の?)正規教育*1を受けた者で200~300人ぐらい」といわれる。彼らのネットワークは今も国内に厳然と残されていて、解体されていない。日本の警察が本格的な捜査をしていないからだ。

 などというのは荒木らウヨが放言してるだけで具体的な根拠は何一つないでしょう。

 北朝鮮が必要と考えれば、今後も被害者が出る危険性は消えない。

 「今後も北朝鮮拉致は起こりうる」と荒木がデマを飛ばすのは今更驚きませんが、日刊ゲンダイもよくもまあこんなふざけた記事が掲載できるもんです。
 いずれにせよこの荒木の放言からは、今年(2010年)も来年(2011年)も再来年(2012年)も荒木が「北朝鮮と関係などない失踪者」を、特定失踪者だ、北朝鮮拉致だとでっち上げる気満々であることが分かります。こんな奴を家族会が支持するようでは、北朝鮮に交渉意欲なんか出るわけがないし、当然、拉致問題が解決するわけもない。


竹村達也失踪事件の新情報は拉致問題が動き出す突破口に|日刊ゲンダイDIGITAL

 日刊ゲンダイとワセダクロニクルのコラボ連載で、軸のひとつとして取材を進めている「竹村達也失踪事件」は、完全にフリーズしてしまった拉致問題の現状を解きほぐす材料になるかもしれない。北朝鮮による拉致の可能性を排除できない失踪者について調査し、救出を目指す民間団体「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表(拓殖大学海外事情研究所教授)は、「竹村さんについての新しい情報は、拉致問題が動きだす突破口となるかもしれない」と期待を寄せる。

 特定失踪者などと言うのはどれ一つとっても「北朝鮮拉致と認定するまともな根拠は何一つない」上に、中には「国内で発見されてデマであることが明らかになった」足立区女性教師殺人事件 - Wikipediaのような事件も「山ほどある」ので『デマも大概にしろ』という話です。
 いくら「日刊ゲンダイ」がガセネタでも平気で報じる信頼性ゼロのタブロイド紙とは言え、荒木のガセネタに加担するとは「恥を知れ」と言いたくなります。

【参考:足立区女性教師殺人事件】

朝日新聞26年前の殺人で男が自首 特定失踪者名簿の女性
 26年前、東京都足立区の区立中川小学校の教諭だった石川千佳子さん(当時29)を殺害したとして、同校で警備員をしていた千葉県内に住む男(68)が警視庁綾瀬署に自首した。同庁が22日、男の供述に基づいて同区内にある男の元自宅の床下を捜索したところ、石川さんとみられる遺体が見つかった。
 同庁は、遺体を司法解剖して身元を確認したうえで、男を殺人と死体遺棄容疑で書類送検する方針。しかし事件は時効(15年)が成立しており、不起訴になる見通しだ。
 石川さんは北朝鮮によって拉致された疑いが否定できないとして、拉致被害者家族の支援団体「救う会」が設けた特定失踪者問題調査会が氏名を公表していた。
 捜査1課の調べや男の供述によると、男は学校が夏休み中だった78年8月14日午後4時半ごろ、中川小(同区大谷田3丁目)の廊下で石川さんと口論となり、口をふさぐなどして殺害。遺体を車で当時住んでいた同区六木2丁目の自宅に運び、床下に埋めたという。
 遺体は床下約1メートルの地中にビニールシートにくるまれていた。中には石川さんの持ち物も入っていた。
 妻の不在時に埋めたという。男は最近までこの家に住んでいたが、「家が区画整理のため取り壊されることになり、更地になったら見つかると思った」と、21日に自首した。
 当時、北海道の石川さんの父親が警察に家出人捜索願を出していた。
 北海道小樽市に住む石川さんの弟憲さん(53)の話などによると、石川さんは失踪直前の7月末から8月12日まで東京都教職員生協主催の東西ヨーロッパ研修旅行に行っており、行方不明になったのは帰国して間もない時期だった。8月15日になって、実家に同校校長から、「当直なのに出勤していない」と電話があり、行方不明になったことがわかった。
 その後、87年の大韓航空機爆破事件の実行犯とされる金賢姫・元死刑囚の教育係「李恩恵*2」が石川さんではと考え、拉致の可能性を疑うようになったという。特定失踪者問題調査会にも弟が届け出ていた。男は石川さんの名が公表されていたことを知らなかったという。
 憲さんは「一つの区切りがついた。失踪の5年後に心配しながら亡くなった父と同じ墓に入れてあげられる」と話している。

TBS・報道の魂「姉の無念を思う
 足立区内の小学校で、教員石川千佳子さんが警備員に殺害され、26年間、埋められていた事件。昨秋、遺族が起こしていた、民事訴訟の判決が下された。
 東京地裁は、殺害行為に対する賠償は認めず遺体の隠匿行為についてのみ、わずかに賠償責任を認めた。この判決に、石川憲さん、雅敏さん兄弟は、すぐに控訴をした。
 国家が時効を根拠に、犯人に罰を科さないのならば遺族に残された手段は、民事に訴えることだけであり、それが姉の無念を晴らし、犯した罪の意味を、男に少しでも知らしめることだと、石川さんは考えてきた。
 しかし、今回の判決を受け、変化が生まれつつある。控訴審では、"よき判例"を作り、この日本という法治国家の不条理を問いたいという強い思いが加わったのだ。
 石川さんは言う。
 時効のような"区切り"はあってもいい。しかし、新しい事実が出てくれば、いつでも捜査は再開されるべきだと。
 石川さんたちの願いが届き、少しでも心の平安がおとずれることとは何か。また、それは、私たちに何を訴えるのか。
 番組では、殺人罪に時効がない*3ため20年以上もの捜査の結果、犯人逮捕に至ったアメリカでのある殺人事件を対比させ、姉のためにと、この国の法の不条理に立ち向かう、石川さん兄弟の思いを伝える。
 昨年、8月放送の続編である。

*1:荒木の言う「正規教育」とやらが何を意味するのかさっぱりわかりませんが。

*2:現在では政府認定拉致被害者田口八重子さんと考えられている。

*3:俺個人は「殺人の公訴時効を廃止したこと」がいいことだとは思っていません。むしろ疑問視しています。少なくとも石川さんの遺族やこのTBS番組が言うように「時効は不条理だ、廃止すべきだ」つう単純な話ではないでしょう。まあ不条理つうなら「石川さんの件(荒木が特定失踪者認定したが、北朝鮮とは全く関係ない人間に国内で殺害されていたことが後に発覚)」があっても未だに「特定失踪者は北朝鮮拉致」と放言する荒木和博がでかい面をしてる方がよほど不条理です。俺なら「石川さんの件は、お前の言ってること、明らかにデマやないか、荒木、手前ふざけんな」ですが、そう言う批判を「蓮池透さん以外」は「しない、出来ない家族会」は俺には「あきれ果てた馬鹿者」でしかありません。