今日の産経ニュース(コロナ問題以外:2020年5月28日分)

【最初に追記】
 JR東海からすると、葛西某に無役になってもらいお引き取り願うことは現状無理なんだろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でこの拙記事が紹介されました。いつもありがとうございます。
【追記終わり】

【産経抄】5月28日 - 産経ニュース
 先日亡くなった

 JR東日本元社長の松田昌士(まさたけ)さん

井手正敬(まさたか)さん(JR西日本元会長)、葛西敬之*1(よしゆき)さん(JR東海名誉会長)とともに「国鉄改革3人組」

と呼ばれたとして、国鉄民営化の功労者としてただただ絶賛する産経ですが「いわゆる国労差別問題」「JR北海道、九州、四国、貨物の経営不振」「不採算路線としてJRから切り離されローカル鉄道(第三セクター)となった路線の多くが廃線となったこと」を考えればそのように手放しで評価できる話ではないでしょう。
 まあ、組合敵視の極右・産経にとって国労差別問題などどうでもいいのでしょうが、それにしても「JR北海道、九州、四国、貨物の経営不振」は「見て見ぬ振りできる問題」ではありません。
 やはり「民営化」を肯定するにしても「分割」は大きな失敗だったと言うべきでしょう。
 もはや「JR東日本、東海と北海道」を統合し、「新JR東日本」にするとか、「JR西日本と九州、四国」を統合し「新JR西日本」にするとか何らかの策が必要でしょう。このままでは経営不振のJR4社が倒産しかねません。


下村氏と稲田氏、議連発足へ コロナ後の国家ビジョン議論 - 産経ニュース
 一部では「細田*2派から次の総裁選に出馬したがってる」と言われる下村*3と稲田*4がタッグだそうです。
 おそらく「ポスト安倍に向けての彼らなりの動き」であり今後が注目されます。


平和条約交渉再開で一致 日露外相が電話会談 - 産経ニュース
 プーチン*5政権、安倍政権共にとても本気とは思えません。
 「コロナ対応の不手際」で支持率が下がっている者同士が「人気取りでぶちあげた」ようにしかみえません(マスコミ報道に寄れば安倍だけでなくプーチンもコロナ対応の不手際で批判をあび支持率が下がってるようです)


石破氏、政府に黒川前検事長の訓告処分の経緯説明要求 - 産経ニュース
 安倍が落ち目の今、石破*6も「ここで何もしないのではアンチ安倍の評価は野党ばかりが高くなってしまう」「こんな絶好の機会に何もしないで安倍が仮に延命したら俺の面目もない」ということで動き始めたようです。


【主張】京アニ放火犯逮捕 事件の残酷さ理解させよ - 産経ニュース
 「理解させよ」て「一命を取り留めた被害者」や「亡くなった被害者の遺族」が「自らの行為の非道さを理解し反省せよ」というのは感情としてわかりますが、こんなんマスコミが言うことじゃないでしょう。
 結局、裁判というのは「事実の解明(まあこれだってどこまで出来るかという話ですが)」と「法に基づいた処罰」をするだけの話で「反省云々」「理解云々」とは違うと思いますね。もちろん裁判によって、被告人が自らの愚かさに気づき反省することはあり得るでしょう。そしてそれは大変いいことですが、それは裁判の目的ではない。

 医療面での配慮は全て、容疑者に自分がなした犯行の意味を理解、反省させ、法的な責任を取らせるためだ。

 おいおいですね。そう言う話じゃないでしょうよ。いかに人間のクズだろうと、法治国家として『救おうとすれば救える命』を『クズだから死んでいい』で片付けることは出来ないというだけの話です。

*1:葛西の場合は「井手や松田と違い」、安倍とズブズブの非常識極右とか、(井手、松田が既に退任したのに)未だに役職に在籍し老害となってるという問題がありそう言う意味でも手放しで評価など出来ません。まあ、「非常識極右」産経の場合は「葛西の非常識極右性」はむしろ評価の対象なのでしょうが。

*2:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長、選対委員長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*3:第一次安倍内閣官房副長官、第二次安倍内閣文科相など経て現在、自民党選対委員長

*4:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長、第三次安倍内閣防衛相などを経て現在、自民党幹事長代行

*5:エリツィン政権大統領府)第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*6:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任