今日の中国ニュース(2020年5月28日分)

福島香織に突っ込む

福島香織『世界は習近平を許さない』発売中!、『コロナ大戦争でついに自滅する習近平*1』(徳間書店、近日発売)
5月24日
 欧米メディアとか習近平はコロナ対応(ボーガス注:の成功)で自信を深めた、と論評してるんですが、私は(ボーガス注:香港の)安全条例、経済政策の小粒感、戦争モード、全部自信のなさ、焦りだとみてます。全人代で、習近平責任論がでないのは、もはや引きずりおろすより、行くとこまでいってしまえ*2、的な

 その福島の理屈だと

 安倍が「石破を無役で干し続けること」も「検察庁法改定で黒川検事総長を狙ったこと」も「安倍の自信のなさの現れ」なのか、

 「モリカケ」があろうと「桜を見る会」があろうと、「布マスク疑惑(ユースビオ疑惑)」があろうと

 『自民党で安倍責任論がでないのは、もはや引きずりおろすより、行くとこまでいってしまえ』ということなのか

と聞きたくなります(まあ、福島は絶対に「その通りです」とは言わないでしょうが)。
 まあ、この女にとってもはや「習主席は追い詰められてる」つう「ウヨに受けのいい話以外はする気がない」のでしょうが。
 「習主席を叩くため」に事実無視で話を進めるのだから本当に呆れます。
 「香港の安全条例」とやらについて言えば、確かに「今香港デモを叩いておかないと後が厄介だ」つう「焦り(?)」はあるかもしれません。
 しかし一方で「今香港デモを叩いても、結局、国際社会は経済的利益中国ビジネスのメリット)から容認してしまう」という自信もあるでしょう。福島のように「習が追い詰められてる」つう話ではない。
 むしろ高世仁

「国家安全法制」導入で再び緊迫する香港 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 中国共産党は断固として民主派を追い詰めるつもりで、実際には、香港の人々にこれを止める手段はない。
 民主活動家、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんが記者会見し「アメリカだけでなく、イギリスなどヨーロッパの国々も中国に対する制裁の動きがある。中国政府が香港の独自性を壊そうというのなら、香港の反発だけでなく、国際社会からの反発に直面することに気付くべきだ」と述べたが、国際社会の圧力に頼るしかない状況だ。

と書くような面が明らかにあるでしょう。

「国家安全法制」導入で再び緊迫する香港 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 米シティグループは米国が香港の優遇を取りやめた場合、「モノの貿易に大きな影響が出る可能性は小さいものの、輸送や旅行などのサービス貿易に目に見えた影響が及ぶ」と分析する。

ということで「制裁をかければイイ」という人間も中にはいるでしょうが、高世も「国家安全法制」導入で再び緊迫する香港 - 高世仁の「諸悪莫作」日記に書くように香港では欧米企業も営業を行っています。香港のダメージは欧米企業を当然直撃する。冷戦時ソ連のようにほとんど経済的関係のなかった時代と違い今の中国と欧米は深い経済的関係にあります。そうそう制裁なんか簡単にはかけられない。
 それにしても「戦争モード(福島)」ってのは一体何のことなのか。台湾相手に習主席が戦争するとでも言うのか。理解不能です。
 「経済政策の小粒感」とは「コロナ不況に対し大規模経済対策を打つべき所、力不足で打てなかった」という悪口でしょう(福島が言うように小粒なのかどうかはひとまず置きます。以下は福島の評価を正当なものとして話を進めます)。
 では逆に大規模経済対策を打ったらどうなったかと言えば『大規模経済対策を打たねばいけないところまで追い詰められた習近平』『しかしその対策が成功するかは疑問、危機にある習近平』と福島は言い出すのでしょうから、まあ、呆れます。 

*1:どの辺りが自滅してるのかさっぱりわかりません。

*2:そもそも何を理由に引きずり下ろすのか?