三浦小太郎に突っ込む(2020年7月22日分)

「謎とき『風と共に去りぬ』」鴻巣友季子著(新潮社)絶対お読みになることをお勧めします。 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon
 三浦の紹介する本については読んでないのでなんともコメントできません。
 以前、『今週の『風と共に去りぬ』について考える、のこころだ!』(小沢昭一風に) - bogus-simotukareのブログで『風と共に去りぬ』について触れたことがあるのでこの機会に改めて紹介しておきます。

 映画も黒人の描き方云々で批判され、今後は上映されにくくなるようですけど、とにかく、レッテル張りで批判する前にまずこういう優れた研究書を読むべきだ。作品そのものを楽しみ味わう、ということができなくなってしまう世の中は絶対貧しい文化しか作れなくなります。

 「あいちトリエンナーレの少女像(慰安婦像)」「はだしのゲン」など自分の気にくわない芸術作品には悪口する腐れウヨがよくもこんなことが言えたもんです。
 単に「三浦が好きな芸術(例:風と共に去りぬ)は擁護するが、嫌いな芸術(例:少女像、はだしのゲン)は罵倒する」だけのくだらない話でしか無い。


「差別撤廃」が「人種憎悪」を生む | 三浦小太郎の「右であれ左であれ我が祖国」 | THE 正論
 タイトルが無茶苦茶すぎて唖然ですね。
 もちろん「個別具体的な差別撤廃政策」が、主観的には善意でも客観的にはかえって「いわゆる逆差別」などの事態を生み出してかえって「人種憎悪などを助長してないか」という注意は必要でしょう(もちろん一方でそうした「逆差別」を口実にした「差別是正への不当な妨害」にも注意が必要ですし、三浦らウヨのやってる「逆差別」云々の批判は、ほとんどがそうした言いがかりですが)。
 ただしそれは「「差別撤廃」が「人種憎悪」を生む」という話では無い。
 その三浦の理屈なら例えば「戦前の皇道派青年将校のテロ(永田鉄山軍務局長暗殺や226事件)」「本島長崎市長狙撃事件」を理由に「天皇崇拝(あるいは天皇制そのもの)が右翼テロを生む」とも言えるでしょうが、そう言ったら恐らく三浦は「誤った天皇崇拝がテロを産むだけだ」「他人に迷惑をかけなければ我々ウヨが天皇を崇拝して何が悪い」「そんなのは天皇制廃止派の言いがかりだ」と言って怒り出すでしょうね。ただし三浦がこの駄文で展開する屁理屈はまさにそうした「天皇崇拝(あるいは天皇制そのもの)が右翼テロを生む」レベルの与太ですが。
 そもそも人種差別するような人間には正当な理屈などありません。差別したいから差別するにすぎない。
 逆差別云々も差別者にとっては本気でそうした批判がしたいわけでは無い。単に自分の差別を正当化したいが為にそう言ってるにすぎない。だからこそそう言う連中は「ならばどうやって差別を克服するのか」についてはまず何も語ろうとはしません。酷い奴になると「そもそも差別など無い」と言い出す奴すら出てきます。