今日の産経ニュースほか(2020年7月23日分)(副題:京都のALS患者殺害で色々)

嘱託殺人「主治医なら『死』選ばない」訪問診療でALS患者受け持った医師 - 産経ニュース
 「死を選ばないかどうか」はともかくまともな主治医ならここまで安易な形で「死を選ばないこと」だけは確かでしょう。


嘱託殺人事件 容疑者の母「おわびしたい」 - 産経ニュース

 嘱託殺人の疑いで逮捕された大久保愉一容疑者(42)の母親は25日、北海道釧路市で取材に応じ、「(被害者や遺族らに)おわびしたい。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と声を震わせた。

 そもそも「取材に行くなよ」ですね。謝罪の言葉を引き出したいのかと疑いたくなります。未成年者ならともかく「子どもとは言え」、「息子が副社長で親が社長という同族企業で、息子が副社長の地位を悪用して背任、業務上横領などの不正行為をした」などと言う「親が責任を求められても仕方が無い」ケース*1でもない限り、40歳を過ぎたおっさんのことまで責任求められるいわれは無いでしょう。ましてや「安楽殺人」なんて「常識人なら絶対にやらない」非常識な行為の責任を求められても困る。

 事件に至った動機については「子どもであっても内面のことまでは分からない」

 そりゃわからないでしょう。当たり前の話です。大久保清、西口彰、宮崎勤、誰でアレ、多くの場合、犯罪者の家族は犯行を知って驚くほか無かったでしょうし。


嘱託殺人 容疑者の勤務先が謝罪「痛恨の極み」 - 産経ニュース

 難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の女性への嘱託殺人容疑で逮捕された大久保愉一(よしかず)容疑者(42)が勤務していた仙南中央病院(宮城県柴田町)は25日までに、ホームページに「事件の予兆を察知して、防止できなかったことは痛恨の極み」とのコメントを出した。

 勤務先から持ち出した薬物で殺害した(勤務先の薬物管理に問題があった)等の落ち度が勤務先にない限り、単に「勤務先に在職していただけ」では謝罪する必要はどこにも無いと俺個人は思います。とはいえ「痛恨の極み」というのは平たく言えば「こういう事態になって残念だ」「無念だ」と言う意味であり「謝罪とは違う(産経的には『謝罪』のようですが)」のでまあ、このくらいならいいかなという気もします。例えば、横田滋死去時に安倍が「痛恨の極み」云々と言っていましたが、アレは別に謝罪じゃ無いわけです。


嘱託殺人容疑の2医師、安易に犯行「女性に寄り添ったか」専門家ら非難(1/2ページ) - 産経ニュース

「そもそも日本では医師が致死薬を投与するなどの『安楽死』は認められていないが、法的に認められている海外のケースと比較してもあまりに安易で危険」
 今回の事件で逮捕された大久保愉一容疑者(42)と山本直樹容疑者(43)を指弾するのは、「死ぬ権利はあるか*2」の著書がある横浜市立大の有馬斉(ひとし)准教授(倫理学)だ。
 有馬氏によると、たとえば安楽死が合法化されているオランダでは、患者やその家族と長年つながりがある「かかりつけ医」が患者本人の心の揺れ動きや病状などを総合的にみて、慎重に判断することになっているという。
 逮捕された2人は女性の主治医でなく、やり取りもSNSで行われていたとみられることから、有馬氏は「今回の医師らは、患者の精神状況や医学的状況をよく知りもせずに薬物を投与したと思われる。熟慮を重ねた行為ではない」と非難する。
 「『死にたい』と思い、落ち込みが激しい患者も、周囲や担当医師らの寄り添いにより前向きな気持ちになっていく場合もある」と指摘。「今回の医師らが女性に寄り添い、ほかに選択肢が本当にないのかなどについて丁寧に話し合いを重ねていたとは思えず、非常に問題だ」と話した。
 難病を患っていたり障害があったりする人の自立を支援する「日本自立生活センター」(京都市)のスタッフで、自身も筋肉が徐々に萎縮していく難病、遠位型ミオパチーの患者でもある岡山祐美さん(40)は、相模原市知的障害者施設「津久井やまゆり園」で平成28年7月に入所者ら45人が殺傷された事件を思い起こしたという。
 「(今回の医師らも)障害があるなら死なせてもいいという考え。第三者によって命に優劣がつけられることにつながるもので、正直、またかという思いだ」
 病に侵され、体が動かなくなることに絶望して死を望んだ女性について「気持ちの揺れがあったのだろう」と思いをはせつつ、「(周囲が)その考えを肯定することが問題だ」と強調。「死を選べるようにするのではなく、生きたいと思わせる態勢を整えることが先決」と訴える。
日本ALS協会」(東京)近畿ブロック事務局長で、母親がALS患者だった水町真知子さん(72)は、安楽死が認められてしまうと「ALS患者だから(安楽死を望んでいる)とひとくくりにされてしまう」との危機感を抱く。
 「ALS患者は常に死と隣り合わせ。尊厳死安楽死の制度化を進めると、生きたいと思っている人まで殺されてしまう危険性が生まれる」との立場で、医師らについて「安楽死を望む人の声に応えた医師の行為は認められない。金銭も受け取っていて、本当は何が目的だったのか」と話す。

 当然の批判だと思うので紹介しておきます。


嘱託殺人事件 犯行時間15分足らず 初対面で女性に薬物投与 - 産経ニュース
 対面前にツイッターなどでのやりとりがあったとは言え「初対面で15分」で一体何が分かるのか、と言う話です。
 そんなんで「自殺以外に道がないのか」とか「患者当人が本気で真摯に自殺を希望してるのか(闘病生活の苦痛から安易に逃げに走ってないか)」とか確認できるとは思えない。こんな事件はどう見ても「安楽死」と呼べる代物ではないでしょう。


安楽死、尊厳死と無関係 枝野氏「本質を見誤るな」 - 産経ニュース

 立憲民主党枝野幸男*3代表は24日、京都市筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の嘱託殺人事件に関し、安楽死尊厳死と関連付けて議論すべきではないとの認識を示した。
 「まず安楽死事件ではない。主治医でも従来関係があったわけでもない方があやめたということだ。結び付けること自体が本質を見誤る」と福岡県久留米市で記者団に述べた。
 「今回のようなことは絶対に許されないという共通認識を持ち、捜査や裁判を通じて犯罪を構成するならば処罰するべきだ」と指摘。
 「死ぬ権利の議論の前に、生きる権利をしっかりと守らなければならない。この国では十分に確保されておらず、むしろ揺らいでいる」とも語った。

 枝野がいうように「報道はおおむね事実」と前提すればこの事件は「安楽死とも尊厳死とも無関係」でしょう。
 「他の件(京都市長選での自民との相乗り、国民民主党との合同交渉における『立憲民主党』名への異常なこだわりなど)はともかく」今回の件では枝野発言は全くの正論であり大いに同感です。当たり前の発言ではありますが最大野党の党首がはっきりとこう発言したことは大いに評価したい。
 「結びつけよう」とする愚劣な維新(世論の批判によって最終的には取り消したとは言え、さすが長谷川を擁立しようとしただけのことはあると言うべきか)とはさすがに枝野は違うわけです。維新なんぞ支持できる大阪府民の気が知れませんね。


《SNSで接点》100万円で京都ALS患者殺害 容疑者40代医師はペンネームで「高齢者を『枯らす』技術」執筆 | 文春オンライン

 大久保容疑者はペンネームを用いて電子書籍やマンガ原作も執筆している。そのひとつが「扱いに困った高齢者を『枯らす』技術 ー誰も教えなかった、病院での枯らし方ー」という電子書籍。共犯の山本容疑者は実名で共著者として名前を連ねている。
認知症で家族を長年泣かせてきた老人、ギャンブルで借金を重ねて妻や子供を不幸に陥れた老人*4。そんな「今すぐ死んでほしい」といわれる老人を、証拠を残さず、共犯者もいらず、スコップや大掛かりな設備もなしに消せる方法がある。医療に紛れて人を死なせることだ。
 病室に普通にあるものを使えば、急変とか病気の自然経過に見せかけて患者を死なせることができてしまう。違和感のない病死を演出できれば警察の出る幕はないし、臨場した検視官ですら犯罪かどうかを見抜けないこともある。荼毘に付されれば完全犯罪だ。》(同書の説明文)
 大久保容疑者とみられるTwitterアカウントのフォロワーは約1万5000人。投稿では頻繁に「ドクターキリコ」について触れていた。ドクターキリコとは手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に登場する、“死神の化身”の異名を持つ銀髪の医師だ。作中で、ドクター・キリコは死に直面した患者を、法律に触れない方法*5安楽死させていく。
《やっぱりオレはドクターキリコになりたい。というか世の中のニーズってそっちなんじゃないのかなあ》(2013年4月10日)
《刑法の本とかをかじったが、自殺幇助がなんで罪になるのかがよくわからん》(2013年12月30日)

 ネット上でも指摘がありますが大久保容疑者は「透析患者を誹謗中傷した長谷川豊」と何一つ違わない差別者のクズでしょう。
 しかし妻・三代氏を信じれば「アスペルガーを理由に厚労省を辞めた人間」がここまで差別的なのもびっくりです。彼自身が「長谷川のような奴ら」から「アスペルガーなんて社会のお荷物」と見なされてるのにねえ。
 ちなみに、「医者の殺人」と言えば、俺が連想するのはやはり松本清張わるいやつら」ですね。清張当時は衝撃的だった「医師の殺人」と言う設定も今では別に衝撃的でも無いでしょうが。


「安楽死」進まぬ議論 過去にも事件、判例では4要件(1/3ページ) - 産経ニュース

 国内で安楽死が大きな注目を集めたのは平成3年、東海大病院に末期がんで入院していた患者の家族の求めで、医師が薬剤を投与、患者が死亡した事件だ。
 医師が殺人罪で起訴され、法廷では安楽死の違法性が争われた。横浜地裁は7年、医師に執行猶予付きの有罪判決を言い渡し確定。判決は、意図的に死を早める「積極的安楽死」が許容される要件として(1)耐え難い肉体的苦痛がある(2)死期が迫っている(3)苦痛を除去、緩和する方法がほかにない(4)患者の明らかな意思表示がある-の4要件を示した。

 「ああ、そういえばそんな事件あったな」ですね。

 超党派の国会議員でつくる「尊厳死法制化を考える議員連盟」は24年、死期が間近な患者に対し、医師が人工呼吸器などの延命治療を中止しても刑事、民事、行政上の責任を問われないとする法案を作成。しかし障害者団体などから反発の声が相次いだこともあり、国会には未提出のままだ。
 議連は27年、活動目的が「安楽死の容認」と混同されることを避けるため「終末期における本人意思の尊重を考える議員連盟」と改称。その後も法制化に向けた大きな進展はない。

 「安楽死の権利」が「世間のお荷物にならないための安楽死の義務」になってはまずいわけで、慎重な議論は当然でしょう。

 オランダは2001年に国レベルで初めて安楽死を合法化。ベルギーやルクセンブルクでも一定の要件を満たした安楽死を合法としている。
 ベルギーは肉体、精神の苦痛が耐え難く、治る見込みがない患者について、事前に証人を伴って申請し、許可証を得れば医師による安楽死を受けられる。

 是非はともかく安楽死を認めている国ですら、「ナチスの優生思想的な殺人」を恐れて「一定の要件」を必要としている点には注意が必要です。


ALS殺人女性嘱託殺人「安楽死とは考えず」京都府警、慎重捜査8カ月 - 産経ニュース

・府警幹部は2人の逮捕後、女性の症状が安定しており死期が迫っていなかったとして、「安楽死とは考えていない。安楽死か否かを問題にする事案ではない」と強調した。女性の病状に関しては「安定しており、(薬物投与という)行為がなければ、女性が死ぬことはなかった」と説明。2容疑者と女性との間に「明らかに殺害依頼といえるやりとりがあった」として、嘱託殺人が成立すると自信を見せた。
・府警は今回、2医師が女性の主治医ではない上、女性から山本直樹容疑者の口座に金銭が振り込まれていたことから、金銭目的で請け負った可能性が高く、正当な医療行為ではないと判断、逮捕に踏み切った。

 府警の判断(死期が迫っていなかった)が正しいなら、確かに通説・判例では安楽死にはなり得ません。というか「報道を概ね事実」と前提する限りそもそもこの「犯人たち」がその種の「この行為は法律上の安楽死に該当するか」、「薬物で殺さなくても問題解決の道があるんじゃ無いか」とかいうまともな検討をしているようには思えず「患者が死にたいなら死なせればいい、どうせALSなんか社会の役にたってないし」という「ナチスまがいの優生思想」しかないように見えますね。


「隠れてアルバイトの医療行為」大久保容疑者の妻で元衆院議員の三代氏、ブログで明かす - 産経ニュース
 容疑が仮に事実だとしても、妻がわびる必要は全くないと思うんですけどね。
 しかも現時点では逮捕容疑が事実なのか(冤罪の疑い)とか、事実だとしてどういう経緯でこうなったのかとかよく分からないからなおさらわびる必要は無いでしょう。
 まあ、「落選した」とはいえ恐らく今後も政治家を目指す(つまり「夫のしたことは妻がわびるべきだ」という選挙民も結構いる)という立場も大きいのでしょうが。
 ちなみに妻・大久保三代氏のブログ記事も見てみましょう。

夫愉一に関する報道につきましてご報告 | 大久保三代 オフィシャルブログ「いつみてもSocial Work」 Powered by Ameba
 本日、私の夫愉一が連行されました。
 私は詳細も全容も、一切知らされておりません。夫からも何も聞いておりません。
 ですが、連行され報道されたということは大切な方を亡くされた方がおられる*6ということでしょうから、ご本人様、ご遺族には心よりお詫び申し上げます。
 お詫びの言葉もございません。
 私は僻地医療を代々担う家系に育ちました。医療とは、決して時間の切り売りであってはならない。医者のしごとは24時間365日。休むのは、患者さんが安定しておられるときのみ。患者さんのみならずその家族の人生をともにあゆみ、人生観のすべてをチーム医療で受け止めるものだとの考えをずっと持ってまいりました。夫がアルバイトなどで時間の切り売りをすることはずっと反対で、厳しく叱って参りましたが、その思いは通じることがなく、私に隠れてアルバイトを繰り返し、結果このような事態になったことが、とにかく言葉がみつかりません。
 誠に申し訳ございませんでした。

 犯罪行為について「聞かされない」のはある意味当然ですが、家族の存在を考えずに犯罪行為に及んだ夫(現時点では容疑ですが、以下、逮捕容疑が事実という前提で話をします)に対して「家族の迷惑を考えてないのか!」「あんたにとって家族って何なんだ!」と怒りを抑えきれないのでしょう。

バカにつける薬はない | 大久保三代 オフィシャルブログ「いつみてもSocial Work」 Powered by Ameba
 夫が逮捕に至った理由を、私は報道で知りました。
 ここで吠えても夫に届くことはない*7のだけど、書かずにいられないから書きます。
 安楽死の判断や解釈を決めるのは、国会であり臨床現場ではありません。
 そもそも、てめえ*8が次女のおむつ替えやミルクを、議員宿舎でやってれば、私が厚生労働委員会で、働き続けられたのに。あなたの思いを、国会でぶつけたのに。
 「俺の晩飯は?。子どもの世話は妻の役目でしょ、母親失格だね~」と議席から引きずり降ろしておいて、何が法制度の矛盾だよ。
 てめえが厚生労働技官をやめるときも、「絶対やめて」と懇願したのに、辞めたのはお前だよ。官僚の立場で法案練ることができたのに、今頃何やってんだ!!!!
 警察の方には「面会にも差し入れにもいきません。私選弁護人もたてません。夫が自分でやったことですから、自分で説明し、責任をとっていただきます。」と伝えました。
 「生きていても仕方がない、殺してほしい」という気持ちを真正面から受け止め、寄り添い「辛いよね、苦しいよね。でも今日の風は気持ちいいよ。太陽の光が素敵だよ。あなたが今日も生きていることが、私はうれしいよ。」と伝えつづけ、療養生活が心身ともに少しでも楽になるようサポートするのが、私達医療・福祉従事者の務めです。受け止めて寄り添う仕事は本当に辛いし、無力感にかられるし、大変です。
 ですが一番大変なのは患者さんご本人でありご家族なのです。そのことを忘れていい気になるようでは、医療者として失格だとされても当然だろうと私は思います。

 そもそも今回の場合「患者と長年の付き合いがある医療従事者」でもなんでもないようですからね。もちろん「患者と長い付き合いがあれば」殺していい訳では全くありませんが「死にたいんです→じゃあ死なせます」程度の薄い、浅い関係しか無い、ほとんど面識も無い人間が「本当にその自殺願望をやむを得ない物と判断できるのか」とか「本気でその患者の自殺を背負っていく覚悟があるのか」とか言ったら疑問符がつくでしょう。夫の行為は妻に非難されて当然でしょうね。
 大体

「俺の晩飯は?。子どもの世話は妻の役目でしょ、母親失格だね~」と議席から引きずり降ろしておいて

が事実ならば

「妻である私の『政治家になりたい』という思いを、わがまま扱いして、なじることしかしなかった野郎が、『何が安楽死したい人間の願いを叶えた』だ、ふざけんな!」
「お前が殺したいから殺しただけだろ!」
「そもそも、それまでにその患者の治療に従事したわけでも無いのに自殺願望を叶えるだけで、患者の立場に立ったとか、寄り添ったとか言えるのか!」

と批判したくなるのはある意味当然でしょう。

アスペルガーの夫を支え続けた結果 | 大久保三代 オフィシャルブログ「いつみてもSocial Work」 Powered by Ameba
 夫はアスペルガー症候群です。
注)すべてのアスペルガー症候群の方が、逮捕されるようなことをするわけではありません。誤解のないようお願いします。
 アスペルガーのため、厚生労働省の仕事をつづけられませんでした。その後も転職を短期間で繰り返しました。
 名取での開業は、医療機械などの高額な投資はせず、精神科勤務医を続け、土日夜などの副業ではじめる。
 開業ではたくさん稼ぐ必要はない。
 時間をかけて地域に根差し、子どもが育ちあがったころには借金の返済も終わる。福祉面の多い医療をやり、患者さんの話をゆっくりきいて寄り添う仕事なら、アスペルガーでもやっていけるだろう。
 焦らず地道に無理せずやっていこう。何度も何度も、私は夫に言って聞かせてきました。
 障害とうまく付き合いながら、やっていけるように私が全力でサポートしているのに、夫は私に隠れてバイトに行っていました。
 夫婦喧嘩の9割は、夫がバイトにいくせいでした。
 夫の障害を知っているから、バイト先で何かあったとき臨機応変に対応なんかできないと思っていました。
 我が家は、生活に困っていたわけではありません。
 夫がアルバイトにいったことを知るたびに、怒ってきましたがそれでも隠れていっていました。
 とうとう逮捕されるようなことをした夫に思うことは「自分だけ楽になりたかったのね」です。夫の生きづらさを受け止め寄り添ってきたのに。
 残務整理を終えたら、夫とは離婚します。

 よほど今まで積もり積もった夫への不満が、今回の逮捕で爆発したという所でしょうか。
 正直、ここまで夫婦関係が「厳しい状況(夫もさすがにこうした状況には気づいていたでしょう)」だと犯罪行為どころか「妻の機嫌を損ねる恐れのある行為」なんかまともな人間だったら怖くて出来ないと思うんですけどね。
 この記事についたブクマには

「医療従事者なら自殺を考えるような難病患者でも安易に安楽殺人なんかに逃げるな、患者に寄り添え(妻)」つうなら、「離婚するな」「面会や差し入れぐらいしろ」とは言わないが、こんな身勝手な夫でも「夫に寄り添って」、「妻としての最後の支援、サポート」として、せめて、夫に私選弁護人ぐらい付けて欲しい
(俺の要約)

つう趣旨のブクマがありましたが、俺的には「半分共感、半分反対」つうところですかね。せめて私選弁護人ぐらい付けて欲しいという気持ちがある反面、「ここまで無茶苦茶だとさすがに妻も怒るだろ」「いい大人なんだし、夫だって自分で私選弁護人くらい付けられるだろうし」という気持ちもあります。


「GoTo」除外は専門家判断 感染拡大で赤羽国交相 - 産経ニュース
 キャンペーンをスタートさせた2日目(7/23)に「こんな言い訳をするくらい」なら、ひとまず開始を延期し『東京以外の感染拡大地域を除外するかどうか』を早急に決定してから、開始すべきだったでしょう。
 「後から除外になるかもしれない」なんて話で旅行したがる人間がどれほどいるのか。
 しかも

 旅行者に対し「集団での旅行は感染リスクが高いことを自覚してもらいたい」として、慎重な行動を呼び掛けた。

てのはどういう意味なのか。「だったら集団旅行なんかしねえよ」と俺なら言いたいですね。
 まあ、ここで言う集団に家族旅行が入るのかどうかはともかく、マイクロバスなどでのツアー旅行が入るのは確実でしょう。
 こんなことを言われてまで集団旅行に行く気には俺はなりませんね。

*1:まあ、例に挙げたケースの場合「同族企業だから副社長になれた」とはいえ「社長としての責任」追及であって、「親としての責任」を追及してるわけではそもそも無いですが。

*2:2019年、春風社

*3:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)等を経て立憲民主党代表

*4:「自業自得の面が強いギャンブル」と「そうはとても言えない認知症」を「扱いが厄介だ」というだけで一緒くたにして「死ねばいい」とは無茶苦茶です。いやギャンブル依存症患者だって殺していいわけではありませんが。

*5:正確には「殺害の証拠の残らないような方法」です。「延命措置を執らない」という「消極的な形での安楽死(まあ、それならキリコを頼む必要も無いですが)」ならともかく、「一見、病死に見える特殊な毒物」などで積極的にキリコは殺害しているので立派に違法行為で「法律には抵触します」。

*6:逮捕時点ではどうも「自殺幇助」とは知らされておらず、「業務上過失致死(医療過誤による死亡)」と認識し、このように記載したようです。

*7:「面会すればいい」と思いますが、まあ「面会してもたぶん届かない」「面会しても、自分ら家族のことも考えずに犯罪行為に及んだ夫への怒りから、自分の発言が夫への悪口雑言に終わりそうで嫌だ」「でも自分の考えは世間に伝えたい(自分まで夫のような安楽殺人肯定派だと思われてはかなわない)」つうことなんでしょうね。

*8:俺もマジギレると「お前ふざけんな」「手前ふざけんな」と書く人間なので人のことを言えませんが、1)一応、自分の夫ですし、2)今後も政治家を目指すのであれば「てめえ」という乱暴な表現は避けて欲しかったところです。