今日の産経ニュース(2022年12/25分)(追記あり)

宮崎県知事に河野氏4選 東国原氏ら破る - 産経ニュース
 さすがに「1期4年で国政に転じた」、つまり県知事を中央政界進出の足がかりとしか思ってない男(しかも中央政界を目指して立候補したのは比例近畿ブロックで、比例九州ブロックや宮崎選挙区では無い)が、「中央政界進出の夢が破れ、また県知事になりたい」と言ってもそれが通るほど宮崎県民もバカでは無い*1と言うことでしょう。
 「自公、立民、社民相乗りのオール与党で4期目(なお、今回共産は候補を擁立せず)」というのは「何ともかんとも」ですが、「また1期4年で国政進出しかねない」東国原*2よりはマシです。それにしても、「また相乗りか」と立民には呆れますね。こんなことで支持率が上向くとか、政権交代できるとか思ってるのか?


イランのデモ3カ月超 収束の気配みえず 著名人からも政府批判続々 - 産経ニュース

 国際関係に詳しいエジプトの評論家、ハニ・ソリマン氏(40)は産経新聞の電話取材に応じ、(中略)今後は、①デモがいつまで続くか②各地のデモ隊が組織化されるか③海外の国々が体制崩壊を求め、イランの反体制勢力と連携するか-が焦点になると分析した。

 「デモが大規模化、長期化し、また、海外の国々がイラン政府批判を強めれば、体制崩壊につながる可能性があるが、今後の成り行きが注目される(俺の要約)」では、「内閣支持率が今後も低迷し、党内から岸田おろしが起こったり、新たな疑惑が浮上したりすれば岸田首相辞意表明もあり得るが、今後の成り行きが注目される」並にほとんど何も言ってないに等しいコメントで吹き出しました。まあ、体制崩壊はさすがに起きないでしょう。単なる批判デモではそこまで行かないでしょう。


【住宅クライシス】手抜き工事20年経てば修繕不要か 三重のリゾートマンション、「責任消滅」主張のゼネコン提訴へ - 産経ニュース
 三井住友建設(但しマンション建設時は住友建設)という大手*3が提訴に対し「購入から20年の消滅時効」と言い出すのは酷すぎます(とはいえ「時効が成立したので、修繕の法的義務は負わないが、話し合いで決めた範囲では修繕する」とはしていますが)。「話し合いで穏便に済ませたかったから今まで提訴しなかった(しかしらちがあかないので提訴した)ことを考えれば三井住友の態度は信義に反する」「提訴を妨害して時効成立狙いで協議と言っていたのかと疑う」「中小企業ならまだしも、三井住友のような大手がそんな無茶苦茶だとは思わなかった」と住民側が怒るのも当然です。
 なお、素人考えではありますが、「長い年月経たないと問題が表面化しないことがある」マンションのような場合に「購入から20年で時効」とすることが妥当かどうか(つまり50年の消滅時効など、法改正すべきでは無いか)も疑問があるでしょう。


埼玉男女3人殺害 現場民家で車損傷のトラブルも 住民「買い物も不安」 - 産経ニュース
 強盗殺人など行きずりの犯行では無く、個人的恨みのようなので「他の人間に危害を加えることは無い」でしょうが3人もの人間を鈍器で殴り殺した*4殺人犯が逮捕されず逃走中というのはやはり怖い。早急な逮捕を望みたい。
【追記】
埼玉男女3人死亡 殺人未遂容疑で逮捕の男、現場住宅の車壊した容疑で過去に逮捕 - 産経ニュース
 逮捕されたのは幸いです。それにしても「被害者の車を破壊した器物損壊」で過去に「逮捕の前科」というなら「この惨劇を阻止できなかったのか」という思いがどうしても生まれますね。


防衛増税前に解散必要 萩生田氏「国民の判断を」 - 産経ニュース
 今の「最大野党」立憲民主党のていたらくでは、不評の「防衛増税」でも解散で勝利できると言えない辺りが何ともかんとも。


【気になる!】新書『デマ・陰謀論・カルト スマホ教という宗教』物江潤著 - 産経ニュース
 副題「スマホ教」で読む気が無くなりますね。デマ、陰謀論は何もネット上だけに存在するわけでは無い。
 まあ、アマゾン紹介に寄れば著者は「東北電力松下政経塾を経て、2022年11月現在は福島市で塾を経営」なので専門家でも何でも無く、「素人の思いつきに過ぎない」でしょうから、読む価値も無いでしょうが。


【記者の育休体験】(下)男性育休取得率30% 目標達成に残る課題 - 産経ニュース
 産経なら「男性の育休取得など不要」と言いそうですが、このように、まともな記事もあるし、まともな記者もいるわけです。


【新聞に喝!】「国を守る」朝日主張の奇怪 日本学術機構代表理事・政治学者 岩田温 - 産経ニュース
 日本学術会議日本学術振興会文科省所管の独法)と紛らわしい名前の団体を作る辺り「アホか?」ですね。


【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】(905)いい加減にしろ「健康・長寿・相続」企画 - 産経ニュース
 右翼相手に嫌韓国、反中国、陰謀論南京事件否定論など)のHanadaよりはマシだ、と心底呆れます。
 とはいえ

週刊文春』(12月29日号)。「あなたを守る人生100年の新常識」(花田の指摘)

最近の記事の例
週刊朝日
◆シニア必見 このまま自宅に住み続けていいの? 早めの住み替えのススメ
◆知らないと損する!年末年始に夫婦で考えたい 定年前後の手続きとお金
週刊新潮
◆飽食の時代の落とし穴! 高齢者を襲う「新型栄養失調」を防ぐ食事術
◆健康100歳のために「認知症」の「最新知見と予防法」
週刊現代
◆「高血圧で突然死」を避ける
◆最高の医療が受けられる病院
週刊ポスト
◆相続・年金・医療・介護 2023年以降のルール大改正に備えよ!
◆死ぬまで絶好調になる「健康の裏技」262

と最近の週刊誌が「高齢者向け雑誌」化していることには「何だかなあ」とは思います。それにしても花田が文春を専らあげつらうのは左遷された恨みか?。


【犯罪最前線】病院で、飲食店で…巧妙さ増す薬物混入の性被害(1/2ページ) - 産経ニュース(内田優作)

 美容整形外科での麻酔で意識を失った女性に、わいせつな行為をしたとして、準強制性交罪などに問われた元美容整形外科医の竹沢章一被告(43)
 竹沢被告は患者として病院を訪れた女性に対し、2回にわたってわいせつな行為をしたとされる。いずれも施術中に麻酔で意識のない中での犯行だ。麻酔科医などがおらず2人になったところを狙い、胸を触ったり性的暴行を加えたりし、いずれもスマートフォンを使って動画撮影にまで及んでいた。
 被害は患者だけではなく、勤務先の複数のスタッフにも及んだ。捜査関係者などによると、竹沢被告は4月4日午後、20代の女性スタッフと中央区のレストランで食事した際、女性がトイレに行った間に飲食物に睡眠薬を混入。自宅マンションに連れ込んで性的暴行を加えた*5。 
 睡眠薬などを食事に混入させ、性的暴行を加える事件は、飲食店や宿泊施設でも発生している。
 大阪市浪速区にある日本料理店「榎本」の店主だった榎本正哉被告(47)は昨年12月、店内で女性客に睡眠薬を混ぜた酒などを飲ませ、抵抗できない状態にして乱暴。今年2月にも、別の女性客に同じ手口で性的暴行を加えたとして準強制性交の罪で逮捕、起訴された。榎本被告も公判中だ*6
 岡山県でも、自身が営む里庄町のゲストハウス「Cafe&Guest House凸屋」で、女性客に睡眠作用のある薬物を飲ませ乱暴したとして、県警が準強制性交の疑いで武内俊晴容疑者(48)=同町新庄=を4回にわたって逮捕した*7

 産経もこうしたまともな記事だけ書いてれば誰も批判しないのですが。
 「医師が麻酔で患者に性犯罪」といえば今週号(2023年1/13号 (発売日2022年12/23))の週刊漫画ゴラク*8連載マンガ「Wスティール」(早坂ガブ)のテーマが偶然にも「もろにこれ」でした。
 厳罰は当然のこととして「どう予防するか」もなかなか難しい話です。
 医師と患者の関係は基本、性善説ですからね。この点は飲食店や旅館も基本的には同じですが。
 しかしこうした「計画的な犯行」はまさに性犯罪とかに関する人間の闇の部分にいまさらながら絶句する(追記有。地裁で懲役10年の判決) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)でしょう。普通の人間は睡眠薬まで使ってそんなことをしようとは思わない。しかも患者や客と言った相手の信用につけ込んでるわけですからね。ここまで恥知らずで下劣な行為もそうはない。そもそも性欲を満たしたいだけなら「性風俗の利用」でもいいわけで、こうした行為は明らかに「性犯罪をすることそれ自体」に快楽を感じてるのでしょう。

 病院の性暴力対策として望月氏が提案するのが、「医師と患者が2人きりにならないような環境をつくる」ということだ。
「(ボーガス注:性暴力を疑われて告発されないかと悩む?)医療関係者側の安心にもつながる。厚労省ガイドラインなどを整備するべきだ」と話す。

 確かに「看護師」など同席という手はあるでしょうが、これも「大病院(院長などトップが診療することはまずない)」ならともかく、個人経営のクリニックだと「診察する医師(加害者になる可能性がある人間)=経営者」ですからね。
 勿論その場合でも「一定の抑止効果」はあるでしょうが、看護師まで抱き込まれたら厄介なことになります。
 とはいえ「個人経営では無く大病院の使用を推奨する」のも「うーん」という気がします。まあ一般的にいって大病院の方が個人経営より安心できる面は多いでしょうが。個人クリニックの場合、看護師まで共犯の場合に備えて「家族の同席」をするんですかね。

 他方で、飲食店での自衛には限界があり、厳罰化による抑止効果*9も大きくはないという。

 まあ、「一人で行かない(複数で行く)」「個人経営の店には行かない(チェーン店なら安心とは言い切れないでしょうが)」「酒を飲まない(酒に睡眠薬を混入されることが多いので)」くらいしか自衛策がちょっと思いつきませんね。

 仮に性被害に遭ったかもしれない場合の対策として清水氏は「飲食後に突然一定期間の記憶がなくなっていたら、被害に遭ったかもしれないと考えるべきだ」と指摘、薬物による被害と特定するための採尿や採血を勧める。望月氏も「自分を責めず、内閣府のワンストップ支援センター(♯8891)や警察の性犯罪被害相談の共通ダイヤル(♯8103)に相談してほしい」と語る。
 性暴力被害の防止には社会の「性暴力を許さない」という意識が肝要といえる。

 被害者の落ち度を責めるセカンドレイプなど論外だという話です。
 これについては例えば以下を紹介しておきます。

薬物やアルコールなどを使用した性犯罪・性暴力に関して | 内閣府男女共同参画局
 「なぜ(ボーガス注:宴席出席などを)断れなかったのか」「なぜ飲んだのか」と被害者を責めたり、被害者の話を否定しないでください。
 自分を否定されたり、責められたりすると、被害者はわかってもらえないと思い、周囲の人を信じられなくなったり、相談できなくなってしまうかもしれません。
 まずは、被害者の不安を受けとめ、「それはあなたのせいじゃないよね」「あなたは悪くないよ」「信頼していた友達(先輩、知人など)だったのに、そんなことされてショックだったよね」などと声をかけてあげてください。

参考
デートレイプドラッグ - Wikipedia
知らぬ間に睡眠薬を飲まされた… レイプドラッグ被害の実態 - NHK クローズアップ現代 全記録2019.7.3
酒に「レイプ・ドラッグ」混入、性被害後絶たず…泣き寝入り防ぐため毛髪鑑定活用進む : 読売新聞オンライン2022.2.28
睡眠薬を悪用し女性を襲って撮影する”昏睡ポルノ”急増の裏側:じっくり聞いタロ...|テレ東プラス2022.6.26

*1:とはいえそれでも「ダブルスコアの大敗」等ではなく、東国原がそれなりに得票し善戦してること(従って8時の投票終了後、すぐ現職当確では無かった)には驚きます。裏返せばさすがに「3期12年」の長期政権には批判があると言うことでしょう(もちろん、だからこそ、東国原が今回、博打を打ったわけですが)。立民が相乗りに逃げず、まともな候補(勿論、東国原は除く)を立てれば当選できる可能性は十分あったのでは無いか。なお、コメント欄で指摘がありますが、12/26のTBSラジオでコメンテーター山田氏は「自民、立民は最大与党、最大野党であることにあぐらをかいていたら、足をすくわれるかもしれない(相乗りに対する不信感は意外と強いのでは無いか)」「今回の選挙結果を宮崎の特殊事情で、国政選挙や他の地方選挙は無関係と見ることができるかどうか(自民、立民はそう言いたがるだろうが)」と言う趣旨のコメントをしていました。

*2:テレビタレントとしてそれなりに食えてる(勿論俺個人はあの男が大嫌いでテレビで見ると不愉快になりますが)と思いますが、それでも「政治権力が握りたい」のでしょうねえ。

*3:ゼネコンとしてはスーパーゼネコン5社「鹿島建設大林組大成建設清水建設竹中工務店」等の方が大手ですが、財閥系(三井住友)ですから大手と表現しました。

*4:殺害人数(3名)と犯行の残虐さ(鈍器で撲殺)を考えると、逮捕起訴された場合、死刑判決の可能性は高いでしょう。

*5:この事件についてはググってヒットした美容外科医、スタッフの女性にわいせつ容疑 食事に睡眠薬入れたか:朝日新聞デジタル(2022.7.1)、「急に記憶がなくなった」部下の女性に“睡眠薬”飲ませて乱暴か 美容整形外科医の男を逮捕 “デート・レイプ・ドラッグ”後を絶たず | 文春オンライン(2022.7.4)も紹介しておきます。

*6:大阪の事件についてはググってヒットした客の酒に睡眠薬入れ性的暴行の疑い 大阪の「一つ星」料理店主を逮捕:朝日新聞デジタル(2022.9.6)、 ミシュラン「一つ星」超人気店で起きた、レイプ・ドラッグ事件の「ヤバすぎる手口」(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)(2022.9.12)、ミシュラン「一つ星」店長が性的暴行で起訴 「意識飛んで気づいたら横に店主」 別の被害女性が告白(1/3)〈dot.〉 | AERA dot. (アエラドット)(2022.9.13)も紹介しておきます。「ミシュランガイド京都・大阪+和歌山2022」で「一つ星」とはそれなりの腕前でしょうに、こんな愚劣な行為でキャリアをダメにする(ミシュラン一つ星が皮肉にもかえって今回の犯罪が騒がれる材料になる)とはまさに「性犯罪はある種の病気」ですね。

*7:岡山の事件についてはググってヒットしたゲストハウス経営の男、女性宿泊客に睡眠薬物入りの酒飲ませ性的暴行「やったかどうかは黙秘」 : 読売新聞オンライン(2022.9.21)、 睡眠薬で眠らせて性的暴行…大人気ゲストハウス店主「悪魔的手口」 | FRIDAYデジタル(2022.9.23)、準強制性交等などの疑いで再逮捕 岡山の宿泊施設経営者、容疑を否認:朝日新聞デジタル(2022.10.10)も紹介しておきます。

*8:小生もくだらない人間なので漫画ゴラクなどのB級マンガ雑誌も普通に読みます。ちなみに今週号の連載マンガ「わたしの死に方」(湖西晶)は「雪の中の自動車での一酸化炭素中毒死(以前からそうした事故死がある)」というタイムリーなネタでした(車内で死亡の女性は一酸化炭素中毒と確認|NHK 新潟県のニュース新潟県の男性、車内で死亡 大雪でマフラー詰まり一酸化炭素中毒か - 産経ニュース一酸化炭素中毒の原因と対策は?「降雪時に車内にとどまる際はエンジンを切って」【新潟】 県内ニュース | NST新潟総合テレビ(2022.12.21)等が報じていますが不幸にも新潟で実際にそうした死者が今回複数出た)。「わたしの死に方」については知識があれば防げる“死”を描いたショート新連載「わたしの死にかた」ゴラクで開幕 - コミックナタリーを紹介しておきます。

*9:これは性犯罪に限らず、「依存症による犯罪(例えばこれも万引き依存、性(犯罪)依存ではないか - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)参照)」において「厳罰化の抑止効果」は高くないでしょう。