今も拉致をしているのか【調査会NEWS3312】（R02.8.4）: 荒木和博BLOG
講演などに行くとよく「北朝鮮は今でも拉致をしているのか」という質問を受けます。ショートメッセージへのコメントでも「昨年山梨県で失踪した小倉美咲ちゃんは？」というご質問をいただきました。
本件*1に北朝鮮が関わった可能性は低いと思いますが、他にも昭和63年（1988）徳島で失踪した松岡伸矢君などの例もあり子供の特定失踪者はいます。
呆れて二の句が継げませんね。小倉美咲さんも松岡伸矢君も北朝鮮拉致のわけがないでしょう。どこの世界に幼稚園児（松岡君）や小学生（美咲さん）を拉致する国家があるのか。
ましてや美咲さんの失踪場所は「海なし県山梨」のキャンプ場（多くの人の眼がある）ですし、「親御さんが目を離した隙に居なくなった」のだから「仮に誘拐だとしても」計画的な誘拐では無いでしょう。それのどこが北朝鮮拉致なのか。
「親御さんの気持ちを考えればこんなことはあまり言いたくないですが」、しかし俺に限らず誰もが気づいてること（親御さんも恐らく気づいてること）を書けば一番あり得るのは「性犯罪者による誘拐」ではないのか。
そして普通に考えて「蓮池夫妻、地村夫妻、曽我さん」らの拉致を認めてからは「拉致などするわけが無い」し「仮にしたくてもそれを許すほど日本警察も無能では無い」でしょう。つまり幼児の失踪が拉致では無いのは当然ですが、小泉訪朝後においては成人の失踪だって北朝鮮拉致のわけがない。
つうか、こんな馬鹿なことを言っていたらいつまで経っても拉致は解決しませんよ。よくもまあ家族会も荒木ら救う会なんぞと付き合えるもんです。
蓮池透氏などはさすがに「小泉訪朝後に拉致なんかあるわけが無い」「小泉訪朝後の特定失踪者なんか日朝交渉に持ち出すべきで無い」「そもそもそんな非常識なことを言う救う会は本当に拉致を解決する気があるのか」としていますが、そんな蓮池氏が家族会を除名されて、家族会は荒木ら救う会を持ち上げるのだから「繰り返しますが」家族会の馬鹿さには呆れて二の句が継げませんね。今のままでは拉致が解決することなんかあるわけが無い。「北朝鮮が全く関係ない失踪事件」を「北朝鮮拉致の疑いがある」なんて言いがかりを付ける連中を容認する日本政府と北朝鮮が交渉したがるわけが無いし、一方で交渉以外に現実的な解決策はありません。
北朝鮮からすれば「本気で交渉する気があるというなら日本政府はまず特定失踪者なんて与太を野放しにするのは辞めろ」でしょうよ。
【参考：美咲さん失踪事件】
小倉美咲さん不明１０か月、母らＨＰ開設…「わずかな情報でも寄せて」 : 社会 : ニュース : 読売新聞オンライン（2020年7月21日）
千葉県成田市の小倉美咲さん（８）が山梨県道志村のキャンプ場で行方不明となって２１日で１０か月となる。新型コロナウイルスの影響でチラシ配りができない中、母のとも子さん（３７）らはホームページ（ＨＰ）を作り、インターネット上で情報提供を呼びかけ続けている。
美咲さんが昨年９月に行方不明となって以降、とも子さんは各地でチラシを配り、手がかりを求めてきた。だが、新型コロナの影響で３月下旬からは活動を自粛している。
１０日に開設したＨＰでは、美咲さんの写真や身長、性格などを掲載。情報提供の入力フォームを設けたほか、各地で配ってきたチラシをダウンロードできるようにしている。とも子さんによると、全国各地から問い合わせがあり、チラシ掲示の協力の申し出もあるという。
県警によると、１９日までに３５３８件の情報が寄せられているが、有力なものはない。とも子さんは「新型コロナで活動にも限界があるけれど、一人でも多くの人にＨＰを見てもらい、わずかな情報でも寄せてほしい」と話している。
情報提供はＨＰ（https://oguramisaki.com/)、または大月署（０５５４・２２・０１１０）へ。
「おまえが犯人だろ。殺すぞ」 山梨不明女児の母脅迫の男逮捕 - 産経ニュース
山梨県道志村のキャンプ場で昨年９月に行方不明になった千葉県成田市の小学２年、小倉美咲さんの母、とも子さん（３７）の会員制交流サイト（ＳＮＳ）に「おまえが犯人だろ。殺すぞ」などのメッセージを送ったとして、千葉県警成田署は、脅迫の疑いで静岡県函南町平井、自称とび職、才津勝二容疑者（３１）を逮捕した。
逮捕容疑は昨年１０月２２日～１１月１６日、とも子さんのフェイスブックのアカウントに「おまえが犯人だろ」「早く自首しろ。殺しに行くぞ」といったメッセージを送信し、脅迫したとしている。
とも子さんは産経新聞の取材に「美咲がいなくなってただでさえつらいのに、怖い思いをした。このほかにもネット上で中傷を受けていて、安心はできない。何より、早く美咲を見つけたい」と話した。
美咲さんは昨年９月２１日、家族らとキャンプ場を訪れ、行方不明となった。県警や消防、自衛隊が延べ約１７００人を投入して捜索したが、１０月６日に大規模な捜索を打ち切った。情報提供は大月署０５５４・２２・０１１０。
*1:美咲さん失踪事件のこと
