今日の産経ニュース(2020年8月21日分)

記者会見の「首相追及」手法に批判の声 「逃げる印象与える狙い」(1/2ページ) - 産経ニュース
 「逃げる印象を与える」も何も「安倍は逃げてるだろ」「お前の方こそ安倍が逃げてない印象を捏造しようとしてるだろ、産経」て話です。


明智光秀は本当に謀反者だったのか 戦後歴史学に異議あり! 宮崎正弘 - 産経ニュース
 中世史専門家でも無い宮崎に駄文書かせるなて話です。
 そもそも「戦後歴史学に異議」も何も「謀反人」として明智光秀豊臣秀吉に討たれたし、戦前歴史学だって「何ゆえに光秀が謀反を起こしたのか」と言う動機の問題はともかく謀反人であるとみなしていたわけです。
 で何故謀反を起こしたのかはともかく、通説的見解において、光秀の謀反「本能寺の変」(1582年)を恐らく助長しただろうと思われてるのが織田家重臣である佐久間信盛 - Wikipedia林秀貞 - Wikipediaの粛清(1580年)です。つまり、「何らかの理由」で「佐久間や林のように粛清されるのでは」と危機感を感じた光秀が謀反を起こしたと通説的見解は考えています。
 その意味では「本能寺の変」とは「このままでは朴正熙に粛清される」と言う恐怖感から部下(KCIA部長)が起こした朴暗殺事件のような物だったわけです。
 問題は「このままでは信長に粛清される」と光秀が思った出来事とは何か、ですが「諸説あるもののの決定的根拠が無い」ということで「光秀の犯行動機については研究のしようが無いと言うことで、余り研究されてない」というのが本能寺の変 - Wikipediaの指摘です。
 どうも宮崎は「皇室黒幕説(どんな説かは本能寺の変 - Wikipediaを見れば分かります)」を支持した上で「皇室崇拝者の光秀、皇室を愚弄する信長」として「楠木正成のような光秀と足利尊氏のような信長」のように描き出し「だから皇室崇拝者にとってはむしろ信長の方が謀反人だ」と言いたいようですが、それはおよそ通説的見解ではありません。
 なぜなら第一に「皇室と信長は友好的関係であり信長の死は皇室にとってショックだった*1」と言うのが通説であるし、第二に、皇室が黒幕ならなにゆえ、光秀は謀反の動機として「皇室を愚弄する信長を討った」と言う趣旨のアピールをしなかったのかがわからなくなるからです(光秀が暗殺動機を『本音では無い、自己正当化の建前に過ぎない物』ですら公に示さなかったことで犯行動機が謎になるわけです)。


【主張】国民民主の解散 政策や理念は置き去りか - 産経ニュース
 「解散する国民民主の支持者でも、合同相手の立憲民主の支持者でも無いお前に関係ないだろ」「今回の合同話の結末によっては野党共闘がぶち壊されて被害(?)を受ける危険性があった共産党社民党のような利害関係者でも無いだろ」て話です。
 これが「解散しないで(国民民主支持者)」「合同しないで、野合はしないで(立憲民主支持者)」「どんな結末になるにせよ、野党共闘は今後も続けて欲しい(共産や社民など)」ならわかりますが。
 まあ、国民民主が消滅することで「改憲や安倍政権に不利になること」をよほど嫌ってるのでしょう。
 まあ、俺の価値観では「今後立民に参加予定の旧国民民主グループに引きずられて立民が共産との野党共闘をぶち壊す危険性が皆無では無い(少なくとも合同話を応援した連合の思惑はそれでしょう)」ので産経ほど「改憲や安倍政権に不利になった」と手放しでは喜べませんが。
 「玉木代表や前原*2らが国民民主と維新の合同話を進めて、国民民主党まるごと維新と合同するよりは今回の方がマシだった」程度の評価でしか無いですね。
 まあ、たぶん「維新とまるごと合同」なら産経も手放しで称えたのでしょうが。

*1:もちろん対立説もありますが「政治的対立をしていた」というのと「光秀を操って暗殺させた」というのには「大きな違いがある」のであって「対立説」支持者ですら朝廷黒幕説論者はほとんど居ません。

*2:鳩山内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相、民進党代表など歴任