今日の産経ニュース(2020年11月17日分)

男系継承「憲法に抵触せず」 参院内閣委で宮内庁次長が見解 - 産経ニュース
 やれやれですね。何でそこまで女性天皇に反対するのか。
 そもそも天皇制自体が「皇族を国民と別扱いにした上で、天皇を皇族と別扱いにする」という「法の下の平等に反する特殊な制度」なので「皇位継承を男女平等にしなくても憲法違反とは言えない」というのが通説ですが、それは「男女平等にしなくても政治的に問題ない」という話ではない。

 男系継承をめぐっては、国連女子差別撤廃委員会が2016年、日本に関する見解案で、皇位継承権を男系男子の皇族に限っているのは女性差別にあたるとして皇室典範の改正を求める勧告を盛り込んだが、日本側の抗議で最終的に削除された。

 むしろ俺が自民党の立場だったら「女性天皇以外に皇位継承者減少の問題を解決する手段は現実的にない(産経などが主張する元皇族復帰など現実性がない)」のでそんな勧告が出る方向というなら抗議などせず、勧告が出たら「国際社会もこう勧告してるし、女性天皇はもはや時代の流れ」として勧告を利用して女性天皇導入を目指しますが、ウヨ支持層と一緒になって「内政干渉は辞めろ」と言い出すのが自民党ですから心底呆れます。それにしても「2016年が安倍内閣でなかったら」、非自民党政権でなくても、石破でアレ、岸田でアレ、おそらく安倍ほどには反発せず、そうした勧告が出て「皇室の危機脱出」という意味では大変良かったでしょうにねえ。
 つうか女性天皇容認の方向性なら「小泉内閣時代の有識者会議」で出てますからねえ。
 「悠仁君の誕生」と「自民党ウヨ支持層の反発」で典範改正をやる気を失った小泉氏が会議の答申を塩漬けにし、その後の歴代内閣も塩漬けにしたことで結局、今に至るも女性天皇は認められていませんが。


「日本海」単独呼称維持に「わが国の主張通った」 茂木外相 - 産経ニュース

 IHOが新たに作成するデジタル版の海図には「日本海」の呼称は使われず、数字で表記される

のによくもまあ「勝った」と大本営発表が出来るもんです。
 IHOの立場は明らかに「日韓両国の主張のどちらが正しいか分からない。だからどちらの立場も支持しない。今後は無用の対立をしないために数字で表記する(ただし従来の慣行による日本海表記を完全否定するわけではない)」という「日韓両国痛み分け」という話でしかないのに。それにしても「東海単独記入に反対」ならわかりますがなんで併記なのにここまで反対するのか?


大阪知事、重症病床の使用率「70%到達の可能性」 - 産経ニュース
 「都構想住民投票などやってる暇があるなら、コロナ対策しろ」という批判を無視したあげくこの惨状です。呆れて二の句が継げませんね。


種苗法改正案 衆院農水委で可決 野党は足並みそろわず - 産経ニュース
 産経らしいですが「国民民主党が賛成し足並みはそろわず」と言うのには吹き出しました。今時、国民民主党を野党だと思ってる人間も少ないでしょう。


香港の民主化運動「冬の時代」へ バイデン氏に期待の声も - 産経ニュース
 本気で「バイデンに期待」などと言ってるのなら「他力本願」もいいところでしょう。バイデンがそこまで民主派に肩入れする保証はない。
 そんな他力本願な連中が「例の条例案撤回」でいったん矛を収めず、勝利の見通しもないのに「行政長官直接公選」などを要求したあげく、はては一部は暴徒化し、結果「中国に本格的介入をされたあげく打つ手なし」が事実なら「呆れて二の句が継げません」ね。


【正論】中国共産党による台湾占領作戦 東京国際大学特命教授・村井友秀 - 産経ニュース
 台湾が独立宣言でもしない限りそんなことはなく、恐らく蔡英文ですら独立宣言なんて無茶はしないでしょうから「中国の台湾占領」など論じるのは全く馬鹿げています。蔡の前任者である「馬英九総統時代」は習主席との間に「それなりの友好関係が成立していたこと」を考えれば、蔡が今のアンチ中国路線をやめれば、今すぐにでも「それなりの友好関係」が中台間に成立するでしょう。


近藤真彦さん無期限活動自粛 不倫報道で - 産経ニュース
 近藤*1のファンではありませんし、「不倫していいとは言いませんが」犯罪でもないのにここまでする必要があるのかとは思います。
 そもそもジャニーズがここまでするのも「過去の功労者とはいえ、現在においては近藤がかばうほどの人気タレントではない」と言う意味合いが大きいでしょうし。

*1:1964年生まれ。1979年10月、TBSのテレビドラマ『3年B組金八先生』の生徒役でデビュー。同じく生徒役だった田原俊彦(1961年生まれ)、野村義男(1964年生まれ)とともに「たのきんトリオ(1983年に解散)」として活躍。1987年の『第29回日本レコード大賞』において「愚か者」で大賞を受賞(近藤真彦 - Wikipedia参照)