今日の産経ニュース(2021年12/14日分)

【正論】LGBT法案に科学的根拠あるか 麗澤大学教授・八木秀次 - 産経ニュース
 例えば台湾で「同性婚容認法が成立した」ことで分かるように「LGBTの権利向上は世界の常識」なのに、「産経や八木は何を言ってるんだ?(呆)」ですね。
 なお「反中国の立場」から、「反中国の闘士」蔡英文を持ち上げる産経らウヨはこうした「産経らウヨにとって都合の悪いこと(蔡がLGBTの権利向上の立場に立つこと)」は平然と完全にネグるわけです。絶対に産経らウヨは蔡英文を「同性婚容認などおかしい」と批判しません。

 性的指向性自認も生物学的性別に基づくものに変化するとの研究や臨床例は欧米に多数あり、精神療法や宗教で「治癒」した例も数多くある。

 おいおいですね。「性的指向異性愛、同性愛、両性愛など*1)」「性自認(自分の性が何かという認識*2)」は「生まれつき」であり「精神療法や宗教で治癒できるものではない*3」というのが通説です。いずれにせよ、八木はLGBT問題(特に医学的な意味)の専門家ではないでしょうに。こうした問題で八木なんてキチガイしか持ってこれないこと自体が物笑いの種です。


【浪速風】真の「野党第一党」なのか - 産経ニュース
 野党共闘破壊のために「維新が躍進、国民民主が議席増」「立民、共産が議席減」と言う産経ですが
1)比例では「立民>維新>共産>国民民主≒れいわ」であり、立民の方が維新より得票しているし、共産の方が国民民主より得票している
2)「比例で共産に敗北している」国民民主が共産より議席が多いのは「小選挙区での議席数」によるものだが、これは「議員個人への支持」にすぎず、国民民主への支持とは言いがたい。比例票での「共産>国民民主」を考えれば明らかに「政党としては」共産の方が国民民主より支持されている(それを自覚しているからこそ国民民主は維新にすり寄る)
3)維新は「小選挙区議席獲得は大阪がほとんど(大阪以外で一部、小選挙区の比例復活があるがこれが今回の突発的現象ではないという保証はない)」なのに対し、立民は全国各地で小選挙区で勝利している(そうした勝利のなかには勿論、野党共闘選挙区もある)
4)共産は比例で2議席減らしたが、「れいわの3議席(前回選挙ではれいわはなかった)=今回、れいわに食われた票」を考えれば前回と同程度の得票である
といった点を考えれば、産経の「野党共闘低評価」「維新、国民民主高評価」はゆがんだ見方と言うべきでしょう。まあ、産経もそんなことは分かってるでしょうが。国民民主は率直にいって選挙後ぱっとせず*4、維新が「選挙での躍進」が「一発屋」に終わらないようにと、話題作りに「文通費がー」と言っても「文通費を食い物にしていたのは維新だろ」で思ったほどの評価を得られないところ、産経としても必死に「維新と国民民主」を持ち上げるわけです。


連合・芳野会長「立民はもう共産と決別してほしい」 - 産経ニュース
 どんだけ反共なのかと心底呆れます。「共産との決別」などすれば「小選挙区参院1人区」での「勝利の可能性」が大幅に減り、立民にとっては自滅行為です。過去の選挙で分かるように集票能力は「共産>連合」であることは明白です。
 もはや連合は「本心では自民党支持」「政権交代は全く望んでない」「それどころか、非正規労働者など弱者のことなど全く考えてない」のであり、とはいえ自民党にとっては勿論「財界>連合」なので、「自民党に対する牽制」のため「だけ」に「立民や国民民主を使おうとしてるだけではないのか」と疑いたくなります。
 とはいえ「共産と決別」すれば政治力が大幅に落ちるのが「今の立民」なので、「自民党に対する牽制」としても立民の価値は大幅に落ちますが。しかし「ナショナルセンター始めての女性会長」といっても「こんな非常識右翼」では「国政政党では日本初の女性党首・土井たか子」などと違い「まるで話題にならない」のも当然でしょう。「非常識右翼」と言う点では前任者の神津と何一つ変わらない。
 あえて言えば「金玉のない神津」「おまんこのある神津」でしかない。
 そして、むしろ「立民は連合と決別すべき」でしょう。「ウヨ労組」連合が敵視してるのは共産だけではなく「社民、れいわ、市民連合」等の「リベラル勢力一般」も敵視してるからです。一番敵視してるのが共産に過ぎない。
 「連合と付き合うためにリベラル勢力全部切り捨てたら」それこそ自滅行為です。


立民、16日の衆院憲法審開催に同意「定例日は出る」 - 産経ニュース
立民・西村幹事長、16日の衆院憲法審開催「合意できる」 - 産経ニュース
 現時点では何ともいえませんが「反共ウヨの泉」の代表就任によって立民が「維新や国民民主にすり寄って野党共闘を破壊するのではないか」という危惧は感じます。それをやれば「リベラル層の多くが立民から離反する」のでかえって立民の党勢が衰退するでしょうが。
 まあ、共産支持者の俺的には「勝手にしろよ」ではありますが。「立民支持のリベラル層」ならともかく、共産党にとっては「立民が反共右翼化したいなら勝手にしろ」ではあります。泉の無法を止めるべきなのは「当事者」である「立民支持のリベラル層」であって共産党ではない。
 「反共路線=海江田時代に戻るだけ(ただし海江田時代の悲惨さを考えれば明らかに立民にとって自滅行為でしょうが)」の話ですからね。むしろ「共産党の党勢」だけ考えれば、「立民から離れたリベラル層」の一部が共産支持に向かうことによって「共産の党勢が拡大する」でしょう(半分は立民への皮肉、嫌みですが、半分は本気です)。


田園調布の資産家殺人 3度目再審請求 - 産経ニュース
 冤罪による無罪主張ですね。この記事だけでは何とも評価できませんが、「免田事件」「財田川事件」「島田事件」「足利事件」など「輝かしい冤罪の実績を誇る我が国の警察、検察」では「冤罪であっても何らおかしくない」ところがなんともかんとも。
 なお、弁護士の一人は「福島瑞穂氏と事実婚関係にあり、また市民活動家としても知られる」海渡雄一*5だそうです。


「巨人の星」の伴宙太 声優の八奈見乗児さん死去 - 産経ニュース
 八奈見氏(1931~2021年)と言えば小生的には

八奈見乗児 - Wikipedia
◆1975年
 タイムボカン(グロッキー)
◆1977年
 ヤッターマンボヤッキー
◆1979年
 ゼンダマン(トボッケー)
◆1980年
 タイムパトロール隊オタスケマン(セコビッチ)
◆1981年
 ヤットデタマン(ジュリー・コケマツ)
◆1982年
 逆転イッパツマン(コスイネン)
◆1983年
 イタダキマン(ダサイネン)
◆2000年
 タイムボカン2000 怪盗きらめきマン(ヒエール)
◆2008年
 ヤッターマン(1977年のリメイク)(ボヤッキー

という「タイムボカンシリーズ」ですね。「タイムボカンシリーズ」で八奈見氏と長く組んできた「小原乃梨子氏(1935年生まれ)」「たてかべ和也(1934~2015年)」についてもある種の親しみがあります(まあ、一般的には小原氏、たてかべ氏の代表作は『大山のぶ代ドラえもん』ですが)。

参考

八奈見乗児 - Wikipedia参照
◆ユーモラスな演技は「八奈見節」と呼ばれ、「タイムボカンシリーズ」では「ポチッとな」「ハァ〜イ、全国の女子高校生のみなしゃ〜ん」「今週の山場〜っ」「イケズ〜」などのギャグを飛ばしたが、これらは、ほとんどがアドリブだったという。スタッフも心得ていて、シリーズ中盤から後期になると八奈見の台詞部分の尺にわざと余裕を持たせてアドリブを入れやすいようにしていた(似たような逸話が同じくアドリブの多い千葉繁にもある)。
◆顔出しでテレビに出演することはほとんどなく、2009年3月に公開された実写版『ヤッターマン』でも、アニメ『ヤッターマン』で共演した声優(小原乃梨子たてかべ和也)が、「どくろ鮨」で騙される客役で出演しているが、八奈見は出演していない。

野沢那智 - Wikipedia(1938~2010年)
 ある日、野沢が銀座の街を歩いていると、劇団七曜会にいた頃の先輩である八奈見乗児と道端で偶然出くわした。そこで野沢は「何か仕事が無いですか?」と聞いたら、「お前、アテレコやれ。事務所は紹介するから」と八奈見に言われるが、野沢は最初、冗談だと思ってまともに取り合わなかった。しかし一週間後また偶然八奈見と出くわすと「もう事務所に連絡入れたぞ」と言われ、四谷にあるプロダクションに連れていかれるが、そこが「東京俳優生活協同組合」だったという。

*1:なお、産経や八木が想定してるのは「異性愛、同性愛、両性愛」でしょうが広く捉えれば「アナルセックス(肛門性交)」「SM」「スカトロ」「ペドフィリア小児性愛)」なども性的指向です(もちろんこれらも生まれつきです)。

*2:勿論、そうした認識と「生物学的性」とにずれがあるのが「性同一性障害」「トランスジェンダー」と言われる状態の訳です。

*3:そもそも宗教は「病気を治療する物」ではないですが。

*4:そもそも開票当時において「微増」にすぎないので「躍進の維新」と違い大して評価されていませんが。

*5:著書『原発訴訟』(2011年、岩波新書)、『秘密保護法対策マニュアル』(2015年、岩波ブックレット)など